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お嬢様「......」ジーッ
779
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/07/23(火) 21:18:00 ID:KM2dQw36
ーーーー高校3年に進級前の春休み
【嬢の家】
男「よし、宿題終わり」
嬢「頑張った」エッヘン
男「途中俺の答え写すだけだったよな」
嬢「?」
男「ったく」
嬢「ねえ」
男「何だ?」
嬢「今日は帰るの?」
男「えっ、と……」
嬢「……」ジーッ
男「泊まるよ…」
嬢「ん」
780
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/07/23(火) 21:23:53 ID:KM2dQw36
男「いやーでも宿題終わったし一段落だわ」
嬢「まだ」
男「へ?他に何かあったか?」
嬢「ん、これ」ペラッ
男「あぁ 進路希望のやつか」
嬢「まだ書いてない」
男「進学だよそりゃ」
嬢「どこ?」
男「大学だけど」
嬢「どこ?」
男「ま、まだ具体的には決まってないよ」
781
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/07/23(火) 21:27:17 ID:KM2dQw36
嬢「そう」
男「嬢も進学だろ?」
嬢「うん」
男「お互い希望が叶うといいな」
嬢「叶える」
男「頑張ろうな」
嬢「ん、これからも男と一緒にいる」
男「っ」
嬢「それが私の叶えたい希望」
男「あ、あのまあ、はい…恥ずかしいです」
782
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/07/23(火) 21:30:46 ID:KM2dQw36
嬢「男は私が」
男「好きだよ」
嬢「む、被せた」
男「嬢は?」
嬢「ん」
男「ん?」
嬢「ん」
男「逃げたか」
嬢「ん」
男「(そこで目を瞑るのは反則だろ)」チュ
嬢「……勝っっんむッー!?」
男「はい俺の勝ち」
783
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/07/23(火) 21:44:37 ID:KM2dQw36
・
・
・
その頃 春休みの高校
【図書室】
教師「図書室をご利用の皆さん、間もなく15時になります」
友「げっ」
教師「貸出を希望の方はー」かくかく然々
友「(早いな……もう15時か)」
美女「ねえ」
友「うわっ」
美女「む! うわっ とは何よ」
友「いやビックリしただけだよ」
美女「彼女の気配に気づかない何て……」
友「ごめんって」
784
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/07/23(火) 21:48:05 ID:KM2dQw36
美女「(ま、たっぷり横顔堪能させて貰ったからいいけど)」
友「それでどうした?」
美女「あ、えっと、その、あの……」
友「?」
美女「こ、これからその、宜しければウチに来ない……?かしら……一緒に勉強とか……」
友「ごめん」
美女「ぐっ」
友「帰らなきゃなんだ」
美女「はぅ、そう……」
785
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/07/23(火) 21:50:54 ID:KM2dQw36
友「洗濯物仕舞わないといけないし」
美女「(洗濯物に負けたのね…)」ガックシ
友「ていうか勉強なら俺の家でもできるけど」
美女「そうね……」ガックシ
友「そうねって」
美女「あなたの家でもできるものね……」ショボーン
友「じゃあ帰ろっか」
美女「そうね……」
786
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/07/23(火) 21:53:53 ID:KM2dQw36
・
・
・
駅
美女「それじゃ…」
友「それじゃって、俺の乗る電車はこっちだよ」
美女「え、えぇ」
友「?」
美女「?」
友「ん?一緒に勉強するんじゃないの?」
美女「…………!!! す、するっ!!するわよっ!!!」
友「き、急に大声だね」
美女「オ,オホン」
友「何か考え事してたの?」
美女「ええ、でも取るに足らない憂いだったわ」
友「そ、そうなんだ(さっきとテンション違いすぎないか?)」
787
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/07/23(火) 22:01:35 ID:KM2dQw36
美女「(まままって緊張してきたわ私)」
友「美女、顔赤いけど平気か?」
美女「気にしないで」
友「?」
美女「少し暑いだけよ」
友「そ、そか」
美女「ねえ」
友「どうしたの?」
美女「本当にお邪魔していいの?」
788
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/07/23(火) 22:07:26 ID:KM2dQw36
友「言うて俺独り暮らしだし」
美女「ええ存じ上げているわ」
友「美女と一緒のが捗るし」
美女「でしょうね」
友「ていうか」
美女「?」
友「これなら最初から俺の家で一緒に勉強していればよかったのか」
美女「!」
789
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/07/23(火) 22:10:24 ID:KM2dQw36
友「でもそれだと美女が面倒だもんな」
美女「いいえ」
友「へ?」
美女「もっと早くからそうしておくべきだったわ」
友「え、えぇっと勉強?」
美女「そう勉強。これからも朝から貴方の家ですればいいのよ」
790
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/07/24(水) 01:23:18 ID:FHjPo3h2
3年ぶりか!?
待ってたぞ!!!!!
791
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/07/24(水) 13:12:45 ID:0tE4Eg1E
友「朝から!?」
美女「あら?アルバイトだってもう殆どしてないでしょう?」
友「まあそうだけど」
美女 「迷惑かしら?」
友「いや全然」
美女「……あなた、これから恋人を家に招くわりには冷静ね」
友「え?結構緊張してるけど…」
美女「本物かしら?」
友「なんかまだこう実感が湧かないというか」
美女「ふうん」
792
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/07/24(水) 13:28:52 ID:0tE4Eg1E
・
・
・
・
いくらか前のこと 二年生前の春休み
先輩「美女ちゃんすらっとしてて姿勢いいよねえ」さわさわ
美女「ちょっ」
先輩「モテるでしょ?」
美女「いや、別にそんな…」
「美女さんはかなり人気ありますからねー」
「うんうん」
「この間も3年の先輩に告白されてましたよね!」
美女「い、いやその」
先輩「美女ちゃん美人だけど可愛いからねえ」
美女「あぅ」
先輩「ね、友くん!」
友「え?あーはい」
793
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/07/24(水) 13:31:53 ID:0tE4Eg1E
先輩「またまた興味無さそうなフリしてー!」
友「いや別にそういうわけでは」
先輩「美女ちゃん可愛いよね?」
美女「も、もう先輩ってば」
友「まあ美人だとは思いますけど」
美女「っ」
先輩「そこは可愛いと言いなさい可愛いと!」
友「さ、俺はバイトに行くんで」
先輩「はーい、お疲れ様」
友「お先に失礼します」
794
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/07/24(水) 13:35:53 ID:0tE4Eg1E
先輩「行っちゃった」
美女「……」
先輩「友くんはあれかな?ツンデレ?」
美女「あの方は単純に無愛想なだけだと思いますけど」
先輩「えー?そうかなあ」
美女「そうですよ」
先輩「でも結構美女ちゃんのこと気にかけてるんだよ?」
美女「いやいやそれは無いと思いますが」
先輩「うちは同好会で無理に人引っ張ってきてるところあるけど」
美女「(無理に引っ張ってるのは貴女だけです)」
先輩「美女ちゃん辞めないかなー?とか無理して同好会来てないかな?とか気にかけてるんだよ」
美女「あの人が?ですか?」
795
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/07/24(水) 13:39:33 ID:0tE4Eg1E
先輩「友くんは本当は優しいからね」
美女「あまりそうは思えませんが…」
先輩「……あー」
美女「?」
先輩「美女ちゃんってさ、友くんのことどこまで知ってるの?」
美女「ど、どこまで?と言われましても…ただのクラスメイトなだけで……」
先輩「なるなる」
美女「知ってるというなら、憎いことに私よりも成績が良い」
美女「家があまり裕福ではない」
美女「くらいでしょうか?」
先輩「あー、うん」
美女「まあ裕福で無いというのは少し卑下した言い方だったかもしれません」
796
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/07/24(水) 13:43:03 ID:0tE4Eg1E
先輩「裕福じゃないわけじゃない……って言ったら良いのかな?」
美女「?」
先輩「……んー、そか、美女ちゃんはそんなに友くんとは話さないんだね」
美女「えぇ、まあ」
先輩「うーん……うーん……」
美女「何かこう、ワケ有りな方なのですか?」
先輩「まぁ…」
男「どもー」
先輩「やあやあ男くん」
男「あれ?友います?」
797
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/07/24(水) 13:45:20 ID:0tE4Eg1E
先輩「友くんならさっきバイトに行っちゃった」
男「マジか、入れ違いだなこりゃ」
美女「……」
男「あ」
美女「ご機嫌よう」
男「猫だ」
美女「どういう意味かしら?」ギロリ
男「ひえっ、そういう意味です…」
先輩「あっそうだ男くん」
男「? 何でしょか?」
先輩「そのー、美女ちゃんに友くんのこと話してあげてよ」
798
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/07/24(水) 13:49:45 ID:0tE4Eg1E
男「友のこと?」
先輩「うん、というか話していいのかなって」
男「あー…」
美女「ちょ、ちょっとそこまで言われるともうすごく気になるのだけど」
男「まあそうだよね」
美女「別に彼に興味が有るというわけではなくてね?」
男「えぇー?かなりライバル視してるじゃん」
美女「それはあくまで学力テストでの話でしょう?」
男「友もかなり美女さんの事ライバル視してるからね」
美女「本当!?」
男「う、うん(露骨に)」
先輩「嬉しいそうだね」
美女「ッ、オホン」
799
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/07/24(水) 15:47:15 ID:0tE4Eg1E
男「まあでもこういうのって俺から話していいもんなのかなーって思うんだよね」
先輩「まあね」
美女「もう!そこまで言われると余計気になるんですが!」
男「友に直接聞けば?」
美女「えっ」
先輩「ま、それが一番いいかもね」
男「俺とかにも普通に話してくれたし」
美女「別に何も直接聞くほど……興味があるわけでは……」
男「友のバイト先教えようか?」
美女「結構です」
男「そんな事言わずにさ」
美女「……」
800
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/07/24(水) 15:55:50 ID:0tE4Eg1E
・
・
・
美女「ハァ……」
美女「(結局来てしまった…)」
美女「喫茶店とは聞いていたけど……」
美女「チェーン店じゃないわよねこれ。個人経営かしら?」
美女「…………」ドキドキ
美女「(何ためらってるのよ!)」カランカラン
友「いらっしゃッー……まぁせ……」
美女「……」
友「……」
801
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/07/24(水) 15:59:45 ID:0tE4Eg1E
美女「…………」
友「お一人様?」
美女「ん!」コクン
友「じゃこちらへどうぞ」
美女「ん!」ツカツカツカ
店主「おや」
友「俺の同級生」
店主「これまたべっぴんさんですね」
美女「し、失礼します…」
友「えーと……何か飲むの?」
美女「え、えと、んーと」
友「ぶふっ、何でキョドってるの?」
美女「えっ?えっ!?えっと……」
802
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/07/24(水) 16:03:17 ID:0tE4Eg1E
友「甘いの好き?」
美女「は、はい……」
友「それじゃ作ってくる」
美女「はい……」
美女「(裏に行っちゃった……)」
店主「フフフ」
美女「どどどうも」
店主「友くんの同級生が来るのは男君以来だね」
美女「そう、なんですか」
803
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/07/24(水) 16:07:01 ID:0tE4Eg1E
店主「一応聞くけど、どういう関係かな?」
美女「ど!同級生です!」
店主「フフフ そうかい」
美女「ごめんなさい大きな声出しちゃって」
店主「まあ友くんは貴婦人からも人気あるからね」
美女「はぁ……」
店主「どうしたの?」
美女「いや、その……彼の笑った顔初めて見たので」
店主「フフフ 言われて見れば私も久しぶりに見たかもしれないな」
804
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/07/24(水) 16:11:13 ID:0tE4Eg1E
美女「そうですか」
店主「嬉しかったんじゃないのかな?同級生さんがお店に来て」
美女「そう……いう仲では無いし、むしろ迷惑かなー?って」
友「お待たせ」
美女「あっ」
友「俺特製のキャラメルスチーマー」コト
美女「ん」
店主「さて、今日は夕方営業はやらないから閉めようかな」
美女「えっ」
店主「私は用事があるから友くん戸締まりお願いね」
友「はい」
店主「床は汚れてないし、シンクだけやっといてね」
友「はい」
店主「それじゃ美女さん、ごゆっくり」
美女「あ、はい」
805
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/07/24(水) 16:20:21 ID:0tE4Eg1E
美女「……」
友「コーヒー飲も」
美女「……」
友「それ、甘すぎたりしてない?」
美女「ん……美味しい……です」
友「何故敬語」
美女「あの」
友「男から聞いたの?」
美女「聞いたんじゃなくて、聞いてもないのに教えてきたのよ!」
友「そっか」
美女「め、迷惑だったわよね」
806
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/07/24(水) 16:26:17 ID:0tE4Eg1E
友「いやビックリはしたけど……」
美女「これはあれよ、偵察!そう偵察なの」
友「??」
美女「別にストーキングとかそんなじゃないですからね!」
友「う、うん」
美女「ちょっと気にかかっただけよ」
友「宿敵のバイト先が?」
美女「それもあるけど」
友「?」
美女「貴方ってどこか掴めないところがあるのよね」
807
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/07/24(水) 23:34:30 ID:0tE4Eg1E
友「そうかな?」
美女「そうよ」
友「美女さんもなかなか掴めないところあると思うけど」
美女「っ、女性はそのくらいが丁度いいのよ」
友「そう、かな?」
美女「……美味しい、コレ」
友「でしょ?糖分補給の切り札なんだよね」
美女「男君がね」
友「?」
808
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/07/24(水) 23:42:28 ID:0tE4Eg1E
美女「何か気にかかるような事を言ってきたの」
友「?」
美女「貴方について」
友「あー……なんとなく理解した」
美女「そう」
友「男から何て聞いたの?」
美女「何も聞かされてないから とてつもなく引っ掛かってるのよ」
友「…そっか」
美女「そ、そのごめんなさい。男君も何か気をつかって話してこなかったみたいだし」
友「いや、別に気をつかわれるのもアレなんだけど」
809
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/07/25(木) 00:07:28 ID:G6NaCR/6
美女「貴方の触れられたくないトコロに迂闊に入り込んだのなら謝るわ」
友「別にそういうのじゃないよ」
美女「じゃあどういうのかしら?」
友「まあでも男以外には殆ど話してないか……」
美女「先輩は?」
友「先輩は俺の事を前から知ってたからね」
美女「そう」
友「隣いいかな?」
美女「ど、どうぞ」
810
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/07/25(木) 00:23:58 ID:G6NaCR/6
友「えっと、やっぱりその、あんまり周りに言いふらしてほしくない、かな?」
美女「断じて洩らさないと誓うわ」
友「気をつかわれると逆に疲れるからさ」
美女「ええ」
友「なんかいざ誰かに話すってなると緊張するな…」
美女「貴方でも緊張するのね」
友「するよそりゃ……まあ、俺さ」
美女「えぇ」
友「こっちに来る前は宮城に住んでた」
美女「宮城県に?あっ……」
友「察しが早いと話が進めやすいね」
811
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/07/25(木) 00:32:23 ID:G6NaCR/6
美女「震災ね」
友「うん」
美女「……」
友「あの日家も学校も全部流されたんだ」
美女「貴方は無事だったのね」
友「俺さ、アーチェリーの強化指定選手に選ばれる予定だったんだ」
友「たまたまあの日に試験というか試合があってさ。学校休んでそっちに行ってたんだよね」
友「そしたら地震がきて……」
美女「そうだったのね」
友「後はよく覚えてない。家が あったはずの場所 には辿り着けたけど」
友「親も妹も近所の家も学校も」
友「どっか行っちゃったんだ」
美女「……」
友「月に1回はカウンセリング受けたりとかもしてるけど」
812
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/07/25(木) 00:37:49 ID:G6NaCR/6
美女「あ、あの胴着って」
友「妹のだよ。アーチェリーの一式は別の体育館に置いてあってさ」
美女「そそそれ形見みたいなものじゃない!」
友「まあ……そっか」
美女「そっか、って……」
友「受け入れられてないんだよ」
美女「……」
友「そりゃ国から何やら見舞金とか入ってきたよ。でも手を付けてないんだよね」
美女「受け入れられないから……ね」
友「うん」
美女「それで過度な節約をしたりしていた、ということね」
友「その通り」
813
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/07/25(木) 12:25:54 ID:G3CIKQWE
友「別にお金がどうこうっていうより……とにかく考える暇もなく動いてないと……何か駄目でさ」
美女「でも無理は良くないわよ」
友「うん」
美女「まあ確かにこの話を聞いたら下手に気を使われるのは間違いないわね」
友「でしょ?何かそういうのも駄目というか嫌でさ」
美女「でも私はこの話を聞けて良かったわ」
友「そう?なら俺も良かった」
美女「あなたは勉学に勤しんでいるけれども、何か目指すところはあって?」
友「まだそういうのは見えてこないかな?美女さんな?」
美女「私のことは別にいいのよ」
814
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/07/25(木) 23:02:01 ID:MCFDIjEA
美女「さっき店主さん?が仰っていたけどここにはクラスメイトさんは来ないの?」
友「あぁ、叔父さんなんだあの人」
美女「親戚の方なのね」
友「うん。うちの学校は男くらいかなあ?先輩も知ってるけど来たことないよ」
美女「そう」
友「お客さんが来ない時は勉強できるし」
美女「なるほどね…あ、店じまいなんでしょう?お幾らかしら」
友「あぁお金はいいよ。だから叔父さんも出掛けたわけだし」
美女「それはいけないわ!こんなに美味しい飲み物を頂いておきながら…!」
友「いいっていいって 俺が勝手に出したんだし」
美女「な、ならせめて洗い物くらいはさせて頂戴?いいわよね?」
友「いや……と断ってもあれか」
美女「わかってるじゃない」
815
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/07/27(土) 20:32:38 ID:VMSHe4Ts
・
・
・
・
翌日(春休み中)
ーーー嬢の家
美女「と、いうわけ」
嬢「押しかけ」
美女「違うわよ。男くんに無理矢理行けって言われたのよ!(嘘)」
嬢「戦果は?」
美女「まあ手強きライバルの強さの源を知ることができたわね…」
嬢「まだライバルなんだ」
美女「まだとは何よ」
嬢「私はてっきり付き合っているのかと思った」
美女「はぁ?私と彼が?」
816
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/07/27(土) 20:40:11 ID:VMSHe4Ts
嬢「ん」
美女「付き合うどころか好きでもなければ恋愛対象外よ」
嬢「そうかな?」
美女「私の理想とはかけ離れているわ」
嬢「また出た……」ハァ
美女「な、何よ」
嬢「漫画の見すぎ」
美女「っさいわね!悪い!?」
嬢「今日も例の喫茶店行くくせに」
美女「何で知ってるの!?」
嬢「ほら」
美女「ッ!何言わせるのよっ」
817
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/07/27(土) 20:44:34 ID:VMSHe4Ts
嬢「美女は素直な方が可愛い」
美女「間抜けな方がって言いたいんでしょ!」
嬢「私はそっちの美女のほうが好き」ツン
美女「あん ツンツンしないで」
嬢「ツンデレ」
美女「誰が?」
嬢「あなた」
美女「ツンとしてる?」
嬢「してる。実は押しに弱いくせに」ツンツン
美女「ひゃん!も、もうやめなさいってばぁッ……」
818
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/07/27(土) 21:18:07 ID:VMSHe4Ts
ーーー喫茶店
嬢「何故私も」
美女「いいじゃない」
カランカラン
友「いらっしゃ……ませ」
美女「……」
嬢「二人」ぺこ
友「じゃあこっちのテーブル席でいい?」
美女「え、えぇ」
嬢「……」
友「ほい、ご注文は決まってる?」
美女「そそれじゃ昨日のやつ……」
嬢「私はホットのココア」
友「かしこまりました」
819
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/07/27(土) 22:34:56 ID:VMSHe4Ts
嬢「昨日のやつ?」
美女「キャラメルスチーマーよ。昨日彼が淹れてくれたの」
嬢「そう」
美女「なによ」
嬢「別に、それよりもあれ」
美女「あれ?」
嬢「カウンター席、女性ばっかり」
美女「……む」
「あら?お知り合い?」
「彼女?」
「まさか……」
友「同級生です」
「姉妹?ですか?めちゃくちゃ可愛いですね」
「てっきり彼女さんかと」
「珍しいですのね、同級生さんがたがいらっしゃるなんて」
美女「なんか」
嬢「敵視されている」
820
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/07/28(日) 07:40:40 ID:bKTq8s1Q
友「はい、お待ちどうさま」
美女「あ、ありがとう」
嬢「ありがとう」
友「そういえばもうすぐ男が来るよ」
嬢「!!」
友「元々昨日会う予定だったんだけどさ」
美女「そう、良かったわねぇ」
嬢「ん」
「友くーん、珈琲おかわりいい?」
友「はい!」
美女「何テンション上がってるのよ」
嬢「上がってない」
美女「バレバレよ?」
嬢「むう」
821
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/07/28(日) 19:33:08 ID:bKTq8s1Q
ーーーカランカラン
友「あ」
男「よっ」
友「よ」チラッ
男「ん?」
嬢「……」ジーッ
美女「ハァ」
男「あれ?何してんの?」
嬢「コーヒーブレイク」
美女「ココアでしょ」
友「男はどっち座るんだ?」
男「え?あぁ、嬢隣いいか?」
嬢「ん」
822
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/07/28(日) 19:38:30 ID:bKTq8s1Q
友「アイスコーヒーガムシロ1でいいよな?」
男「さんくす」
「あ、友くんのお友達じゃなくて?」
「男くんでしたっけ?」
友「彼はあっちの恋人と一緒の席です」
「えぇ!?」
「……!!」
嬢「……」
男「昨日教えたから来たの?」
美女「き、昨日伺ったのよ」
男「おぉ連チャンですか」
美女「素敵な雰囲気の喫茶店だわ」
男「友は看板フットマンだからな」
823
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/07/28(日) 19:41:43 ID:bKTq8s1Q
美女「何やらそれ目当てのお客さんもいるみたいね」
男「俺も何度かここ来てるけど結構ファン多いみたいだからな」
美女「あら?あなたも他人事では無いんでなくて?」
男「はい?」
嬢「男」
男「何だ?」
嬢「今度からこのお店に一人で来ちゃ駄目」
男「えっ何で?」
嬢「悪い虫がつく」
男「つかねーよ」
嬢「駄目」
男「いやいや……」
824
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/07/28(日) 19:45:43 ID:bKTq8s1Q
嬢「返事は……?」ジーッ
男「は……はい……(顔近い!)」
美女「チッ!」
男「いやそんな露骨な」
美女「あなた、嬢には弱いのね」
嬢「それでいい」
男「クッ,言い返せない」
友「お待たせ」コト
男「おおサンキュー」
友「おかわりあったら呼んでくれ」
825
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/07/28(日) 19:55:56 ID:bKTq8s1Q
男「あー美味しっ」
美女「ねぇ、貴方はどうしてここに?」
男「いや友の叔父さんに本借りてたから返しにきた」
美女「そう」
男「んで友から色々話聞いた?」
美女「えぇ、まあ」
男「まあそういうことです」
美女「えぇ……」
男「どうかした?」
美女「あの眼鏡」
男「?」
826
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/07/28(日) 19:59:39 ID:bKTq8s1Q
美女「あの眼鏡の子は何?」
「えー?友くんは珈琲飲まないのねー」
男「あー……まあ友ファンってとこだね」
美女「ふぅん」
男「もしかして友に仲良く話しかけてるから」
美女「違うわよ」
嬢「敵視してくる」
男「敵視?」
美女「さっきからこっちにガン垂れてくんのよあの眼鏡が」
嬢「美女、言葉」
美女「あらやだ!私ったらお下品なこと!」
827
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/07/29(月) 23:00:48 ID:wgpkuTvg
あーはやくイチャイチャさせてえ
828
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/07/31(水) 23:26:41 ID:UZFtccpE
男「ま、友は眼中にないでしょ」
美女「ふぅん」
ーーーーーーーーー
美女「それじゃ、貴方は嬢を送っていってあげてね」
男「もちろん」
美女「じゃあね、嬢」
嬢「うん」
男「……なあ」
嬢「なに?」
男「美女さんは友の事好きなのかな?」
嬢「んーー……私からみるとそういう感情は無いように見える」
男「そうかなあ」
嬢「だけどあるようにも見える」
829
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/07/31(水) 23:33:36 ID:UZFtccpE
嬢「美女は負けず嫌いだから」
男「嬢と似てるな」
嬢「む……まあよく言われる」
男「俺はお似合いだと思うんだけどなあ」
嬢「男は私が好き」
男「な、なんだよ急に」
嬢「男は誰が好き?」
男「嬢だよ……」
嬢「フ、私の勝ち」
男「何だよそれ」
嬢「ご褒美」ピト
男「ぬおっ!?(う、うう腕を組んだらおっぺぇが!おっぺぇが!!)」
嬢「帰ろ?」
男「あ、うん」
嬢「泊まる?」
男「いやいやいや……」
830
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/08/08(木) 20:48:04 ID:C72okbmc
久しぶり
早く続きを
831
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/08/12(月) 21:32:48 ID:JaMD4ATg
(過去編)新学期が始まり 二年生
友「うーん」
美女「あら?どうかしたの?」
友「なんかケータイが調子悪いみたいでさ、すぐ電源落ちるし」
美女「そろそろ買い換えたらどうかしら?」
友「寿命かね」
美女「スマホに替えるべきね」
友「ケータイ屋さんに行けばいいのかなこれ」
美女「あら?貴方にも疎いところがあるのね」
友「あんまりケータイ自体使わないし……」
832
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/08/12(月) 21:44:10 ID:JaMD4ATg
美女「ケータイ会社の販売店に行けばいいのよ」
友「直してくれるかな」
美女「スマホにした方が安いわよ」
友「そうなの?」
美女「何も知らないのね……私が付き添ってあげてもいいけど」
友「え?助かる」
美女「っ、感謝してほしいところね」
友「何もわからんからさ」
ーーーー
友「スマホか」
美女「慣れればガラケーより使い易いわよ」
友「だろうね」
833
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/08/12(月) 21:52:08 ID:JaMD4ATg
友「うーん……」タップスワップ
店員「どちらの機種になさいますか?」
友「うーん」
美女「ね、ねえ」
友「?」
美女「その、どうせなら私と同じ機種にしたら
……どうかしら」
友「美女さんのと?」
美女「そしたらわからない事とか教えやすいでしょう?」
友「言われてみれば…」
店員「でしたら彼女さんと同じ機種にされますか?」
友「っ、っ、あ、じゃ、はい」
美女「っ」
店員「ではこちらご用意させて頂きますね」
美女「……」
友「……」
834
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/08/18(日) 23:01:19 ID:O2E2QIY6
友「ご、ごめんその流れで」
美女「オホン」
・
・
・
・
・
購入後、カフェ
美女「どう?」
友「すごいね、これがスマホ…」
美女「あなた、SDカードは持っていたのね」
友「え?あぁうん」
美女「何かデータでもあるの?」
友「見られるんだっけ?」
美女「画像とかなら入ってるのは見られるわよ」
友「そっか」
835
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/08/18(日) 23:08:10 ID:O2E2QIY6
友「…………」
美女「データ、あったの?」
友「…………うん」
美女「?」
友「いや、ごめん 妹の写真とかあったから」
美女「っ、そう……」
友「これってデジカメとかのも見られるのかな」
美女「SDカードのは見られるわよ」チラッ
友「そっか」
美女「……それ、妹さん?」
友「うん」
美女「あなたに似て利発そうね」
友「利発だけどうるさいくらい活発だったな」
836
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/08/18(日) 23:12:04 ID:O2E2QIY6
美女「妹さんの画像たくさんあるわね」
友「撮って撮って煩かったからね」
美女「そう」
友「でも、撮っておいて良かったのかなって……まあ、思う」
美女「……こちらの方は?」
友「っ」
美女「?」
友「恋人」
美女「ッー!?」
友「隣に住んでた幼馴染でさ」
美女「隣に……ってことは」
友「うん、そういうこと」
837
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/08/31(土) 08:35:20 ID:.6u1eM3g
また止まってしまったのか…
はよ再開してくれよ��
838
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/09/12(木) 21:06:37 ID:Nw6wwdls
友「結構画像あるな……」
美女「……」
友「ありがとう、美女さん」
美女「え?わ、私何もしてないけど…」
友「そう?……かな? いやでもなんかお礼言いたかったから」
美女「ね、ねえ」
友「ん?」
美女「その、えっと……連絡先!」
友「あっ美女さんの知らないもんな」
美女「そ、そうね せっかくスマホにしたのだし」
友「えっと……これはどうすれば……」
美女「貸してみて」
839
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/09/12(木) 21:13:16 ID:Nw6wwdls
※タイムパラドクスなところがあるが許してください
・
・
・
・
美女「はい」
友「これでOKなの?」
美女「えぇ、大体はこのLINEというアプリでみんな交流するのよ」
友「うわ、なんか一杯きた」
美女「貴方の電話帳にいる人に情報がいったのよ、貴方がLINEを始めたって登録している人にお知らせがいくの」
友「あ、男だ」
美女「お互いに自動的に友達登録されていくのよ」
友「これは眼鏡さんか」
美女「めっ!?」
友「うちの常連のお客さん」
美女「あ、あら連絡先を交換する仲だったのね」
友「なんか前に交換したんだよね」
美女「ふぅん……」
840
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/09/12(木) 21:32:07 ID:Nw6wwdls
友「これスタンプってやつ?」
美女「えぇ、連打すると煙たがられるやつ」
友「通話もできるんだ」
美女「LINE同士は無料なのよ」
友「なんか文字打つの……難しいね」
美女「フフフ、そのうち慣れるわよ」
友「慣れるかぁ」
美女「ね、ねぇ」
友「?」
美女「貴方はここでの生活に、その、慣れた…?」
友「んんん……慣れないよ、そりゃ」
美女「……そう」
友「というかあっという間に時間が過ぎてる感じかな」
841
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/09/12(木) 21:49:48 ID:Nw6wwdls
美女「そういえば先月、地元には帰られたの?」
友「んーん、帰ってない」
美女「そう」
友「帰るにしても……まあ、帰る場所というか家があるわけでもないし」
美女「そうよね……」
友「……最近さ」
美女「?」
友「少し、楽しいよ」
美女「あら、それはいいことだわ」
友「だからさっき美女さんにありがとうって言ったのかな?」
美女「わわわ私は別に何もしてないと思うけど……」
842
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/09/12(木) 21:57:39 ID:Nw6wwdls
友「いやいや、こうしてスマホの扱いも教えてくれる」シュシュシュシュ
美女「(打つの早ッッ!)」
友「まあテストじゃ負けないけどね」
美女「あら?それは宣戦布告かしら?」
友「ふふ、負けたくないからね」
美女「私こそ(あっ、笑った…)」
友「おっと結構いい時間だな」
美女「! 本当だわ」
友「送るよ」
美女「わわ悪いわよそんな」
友「とりあえず駅まで」
美女「あう」
843
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/09/14(土) 00:48:38 ID:qYpaPe3E
あう
844
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/09/14(土) 19:30:50 ID:9SI3uaXY
かわE
845
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/09/19(木) 21:49:15 ID:5vCIi.EM
│
│
│
│
翌日(土曜日)
美女「あれ……?うーん……」ガサゴソ
美女「どこにやったかしら……」ピロン
美女「? 友君から?……ハッ!」
LINE「これ美女さんの?」
美女「うぅ、やっぱり置いてきてしまったのね……私のポーチ……」
LINE「お店に置いておく?明後日学校に持っていく?」
美女「ッッッ、たたたたしかあのポーチにはナプキンが入ってたはずッ……」
LINE「俺は夜まで店にいるからいつでもOK」
LINE「スタンプ」
美女「うっ、意外とファンシーなの使うじゃない」
846
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/09/19(木) 22:00:13 ID:5vCIi.EM
美女「迂闊すぎたわ…」
美女「はぁおまけに家にあるものじゃ殆どメークできないじゃない」
美女「かと言って万が一中開けられるような事があっても……うぅ……恥ずかしい」
美女「嬢が置いていったものが洗面所にあったっけ?」
LINE「来るのね?」
美女「あるものでなんとかするしかないわね」
美女「せっかく友君に会いに行くのに……」
美女「…………」
美女「ポーチ取りに行くだけよ、そう」
美女「…………」
847
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/09/27(金) 13:23:51 ID:idLJQObU
乙
848
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/13(日) 20:57:02 ID:XHYKZ0rA
あした
849
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/14(月) 21:52:44 ID:L.DpxY4w
はよ
850
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/23(水) 00:23:28 ID:rP635kA6
こんな面白いSSが数年前からあったのかよ
851
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/11/02(土) 07:20:56 ID:TbxFnm7s
・
・
・
・
店の前
美女「さ、ポーチ貰ったらすぐ帰るのよ」
美女「うん!……そうよ!」
美女「……」カランカラン
店主「おや?」
美女「……どうも」ペコリ
店主「いらっしゃい美女さん」
美女「えっと、あの……」キョロキョロ
店主「友君かな?」
美女「あ、はい 私ここに忘れ物をしてしまって」
店主「? そうなの?」
美女「友君に今日取りに行くってご連絡をしたのですが…」
852
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/11/02(土) 07:28:21 ID:TbxFnm7s
店主「友君ならすぐ帰ってくると思うよ。ちょっと買い出しを頼んでいるからね」
美女「そうですか……(あう、気まずい)」
店主「フフフ、それまで中で待っていてね」
美女「は、はい!失礼しますっ」
店主「美女さんはこの後予定あるの?」
美女「へ?いや、特にはございませんけど……」
店主「それならちょっとうちで働いていかない?」
美女「!?」
店主「今日は昼で閉めるからそれまででいいんだけど……お願いできないかな?」
美女「い、いきなりですか!?」
店主「注文取ってメニュー運ぶだけでいいんだ」
美女「わ、わわわたし接客とかしたことないですし…」
店主「へーきへーき!すぐに慣れますよ」
853
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/11/02(土) 07:33:51 ID:TbxFnm7s
美女「で、でも……」
友「ただいまー」カランカランチンポロン
美女「あっ」
店主「お帰り。ご苦労様」
友「うおっ」
美女「む」
友「ご、ごめんまさかこんなに早く来るとは…」
美女「わ、悪かったわね……」
店主「友くんさ、今日は雨でお客さんも少ないと思うんだ」
友「確かに……昼閉めまでに何人来るやら」
店主「来たとしても●●さんや▲▲さんが新聞読みに来るくらいかな」
友「フード系は出なさそうだね」
店主「フフフ」
854
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/11/02(土) 07:40:48 ID:TbxFnm7s
友「その顔、抜けるつもりでしょ」
店主「フフフ ご名答」
友「まあ別に俺一人でも」
店主「フフフ」チラッ
美女「っ、……えぇ……」
友「?」
店主「さっきね、美女さんに手伝ってもらえないかお願いしたんだよ」
友「えぇ」
美女「ででででも私その接客とかアルバイト経験無いですし……!」アセアセ
店主「オーダー伺って友君に伝えるだけでいいからさ」
友「まあ職場体験の中学生でもできることだからね」
美女「むぅ」
855
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/11/02(土) 20:59:14 ID:TbxFnm7s
・
・
美女「ありがとうございました」
客「美人さんの淹れた珈琲は美味しかったよ!」
友「入れたのは俺ですよ」
客「アハハ!そうだった!ご馳走さまね!」カランカラン
美女「ふぅ…」
友「どう?」
美女「ま、この程度の事なんて造作も無いわね」
友「緊張してたくせに」
美女「してないわよ」
友「いらっしゃいませの時噛んでたじゃん」
美女「うっ、噛んでないわよ…」
友「さてと……そろそろ閉めようかな」
美女「洗い物させてちょうだい」
友「いいって」
856
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/11/02(土) 21:06:33 ID:TbxFnm7s
美女「お給金まで頂いたんだし それくらいさせてちょうだいよ」
友「それじゃお願いします」
・
・
・
・
友「ゴメンね、忘れ物ついででお店まで手伝ってもらって」
美女「ううん、いい経験をさせてもらったわ」
友「まあでも楽しかったよ」
美女「あら?貴方もそんな事言うのね」
友「一人で店回すより退屈しないし」
美女「意外と寂しがり屋さんなのかしら?」
友「ふふっ、そうかも」
857
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/11/02(土) 21:09:26 ID:TbxFnm7s
美女「あっ、(また笑った……)」ドキドキ
友「?」
美女「あ、えっと、その」
友「……?どうかした?」
美女「いや 笑ったなーって」
友「え?」
美女「貴方が笑ったから……」
友「あー、う、うん」
美女「これで3回目」
友「数えてるの!?」
美女「!!!」
友「……(なんか恥ずかしいな)」
美女「…………」
858
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/11/02(土) 21:16:42 ID:TbxFnm7s
美女「数えているわよ」
友「な、何でまた」
美女「ウフフ、何でかって?」
友「何でよ…」
美女「あなたに……、惚れたのよ……」ニコッ
友「…………」ドクン
美女「…………えっと……」
友「…………」ドクンドクン ドクン
美女「…………友……くん……?」
859
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/11/02(土) 21:22:21 ID:TbxFnm7s
友「…………」ドクン……
「私がね、友くんに惚れたんだよっ!」
友「……ッ」
美女「(泣ッーー!?)」
友「………あれ?……ッ、なんだこれ……」ゴシゴシ
美女「ごごごめんなさい私が急に変な事言うから」
友「違うよ……」ゴシゴシ
美女「へ、平気?」
友「少し……昔の事思い出したから……」
美女「……そう」
860
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/11/02(土) 21:29:02 ID:TbxFnm7s
美女「ねぇ友君?」
友「……(ゴシゴシ)、……なに?」
美女「貴方の事、もっと教えてください」
友「……」
美女「話せる事でいいから……私、貴方の事をもっと知りたいの」
友「…………」
美女「えっとそのあの……あんな事言っておいてなんか気まずいけど……」
友「フゥ……長くなるよ?」
美女「!! えぇ、たくさん聞かせてほしいの」
友「……ふふっ、甘いものでも淹れよっか」
美女「フフフ、そうね」
861
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/11/05(火) 11:34:47 ID:q5avZu1c
数年ぶりに来たら更新来てた
ゆるりと続けてどうぞ
862
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/11/16(土) 07:14:59 ID:G9.iPSWs
age
863
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/11/24(日) 23:22:28 ID:7w/mIJc.
今週どこかで更新します
864
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/11/29(金) 04:48:19 ID:JUl2lR0g
>>558
あ
865
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/09(月) 18:45:37 ID:zxbXU2bg
?
866
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/05(日) 21:12:03 ID:eSg4mVhI
ほ
867
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/06(月) 12:47:59 ID:xw33d7M.
しゅ
868
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/02/02(日) 21:09:18 ID:DBvkk6yU
さて
869
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/02/19(水) 12:23:21 ID:1PjAcc3U
まだか?
870
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/03/20(金) 16:06:35 ID:QU.wSf.6
https://i.imgur.com/Qtud2eJ.jpg
https://i.imgur.com/NJBpmHt.jpg
https://i.imgur.com/WnExbLh.jpg
https://i.imgur.com/VMF8vfk.jpg
これたのむ
871
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/05(火) 00:24:50 ID:yodqTnJY
1
872
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/09(火) 22:11:41 ID:AybEFwD2
?
873
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/12(日) 19:17:00 ID:8EVARhJE
ふう
874
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/31(金) 12:46:34 ID:n66JqAH2
こっちは?
875
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/27(木) 22:43:21 ID:FYm4v/Ik
ぬ
876
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/10/20(火) 18:35:35 ID:1Wpss3DA
続き待ってるぞ
877
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/11/30(月) 20:52:37 ID:uKrTg2Kg
すまぬ
878
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/12/01(火) 00:00:53 ID:IARNNa42
気にすんな
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