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( ^ω^)剣と魔法と大五郎のようです

178 ◆x5CUS.ihMk:2016/10/29(土) 21:39:40 ID:eV43cX2A0

ハハ ロ -ロ)ハ 「やや性急では?」

/ ,' 3 「奴らの企みが何かわからんと言え、サロンを捨て置くわけにはいかん」

ハハ ロ -ロ)ハ 「わかりましタ」

/ ,' 3 「サロン支店のしぶとさはわかった。次はシナーを回せ」

ハハ ロ -ロ)ハ 「ムォン老を?」

/ ,' 3 「数で攻めても今回のように街を盾にして防がれるだけだ。あの男ならばうまくやるだろう」

ハハ ロ -ロ)ハ 「しかしそうなるとVIP近郊の戦力が薄くなりますガ」

/ ,' 3 「訓練遠征という名目で我らの兵を出しておけ。牽制にはなるだろう」

ハハ ロ -ロ)ハ 「……了解しました。ではそのように」

 書類に目を落としたアラマキを残し、ハローは部屋を出た。

 ため息を一つ。
 遠征を名目にするとはいえ、VIP近郊に軍を出すとなれば緊張は高まる。
 事実上の内乱である禁酒委と大五郎の抗争を、あまり目立たせるわけにはいかない。

 チャンネルにはいまだに多くの火種がある。
 あまり騒ぎを大きくすれば禁酒委の行動そのものに釘を刺される恐れが出てきてしまう。
 委員長であるアラマキが様々な機関と繋がりを持つため大概のことは黙認されているがその威光もいつまで続くか。

 かつての戦争をきっかけに力をつけた有力者たちが続々と一線を退き、世代の交代が始まっている。
 今はまだ各界の若手が重鎮たるアラマキを尊重する立場を取っているが、逆に言えばそれだけアラマキを疎む者がいてもおかしくは無い。
 いつの時代の人間にとっても、頑固で精力的な老人と言うのは目障りなものだ。


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