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( ^ω^)剣と魔法と大五郎のようです

176 ◆x5CUS.ihMk:2016/10/29(土) 21:37:53 ID:eV43cX2A0


/ ,' 3 「……支店の新店舗移設を赦した時点でケチは付いていた」

ハハ ロ -ロ)ハ 「……」

/ ,' 3 「セント=ジョーンズ。腐っても奴の右腕と言うわけだ。散々苦い思いをさせてくれる」

 ハローは、自らも報告書を手に取り、改めて目を通す。
 支店襲撃の失敗について、原因のいくつかが細かく記されている。
 主な理由は、アラマキが言った通り、サロン支店の中心部移転を赦してしまったことに起因するだろう。

 禁酒委、及び密かに手を結んでいる種類根絶法の支持団体の目的は、あくまで「酒類」の根絶である。
 そのため、攻撃の対象はあくまで大五郎の関係者のみ。
 もっとも苛烈な時期にはアルコールを摂取した民間人も対象になっていたが、今は幾分大人しくなっている。
 故に、襲撃、侵攻と銘打っても、街そのものに著しい被害を及ぼす事案は避けなければならない。

 問答無用に殲滅するだけならば数に物を言わせて街ごと破壊すればよかった。
 だが、禁酒委の正義に反するため実行は出来ない。
 結果としてこちら側のそう言ったスタンスを逆手に取られ、大五郎側には防衛の利を与えてしまった。

 セント=ジョーンズの指揮の巧みさや、敵特記戦力の奮闘、さらには不確定要素である第三者の介入など、
 細かく上げれば失敗の原因は多くあるが、そのほとんどは敵支店が現在地に無ければ取るに足らない要素だった。

 つくづく、惜しまれる。
 移転の準備がどれほど前から進んでいたのかは不明だが、その早さから郊外店破壊以前から進んでいたと予想できる。
 これに勘づけなかった時点で禁酒委は勢力争いに実質敗北していたのだ。


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