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( ^ω^)剣と魔法と大五郎のようです

168 ◆x5CUS.ihMk:2016/10/29(土) 21:29:51 ID:eV43cX2A0

 ドクオが調べたところ、小さな太陽のタリズマンに大地のタリズマンを合わせたものだということがわかった。
 素材としてみれば希少ではあるが魔道具としてはオーソドックスな組み合わせである。
 魔力を生み出す太陽と、魔法式を保存する大地を組み合わせれば、半永久的に魔法を発動させられる。
 当然、太陽のタリズマンの魔力で維持することが可能で、大地のタリズマンに収まり切る魔法であることが条件だが。

 この魔道具の解析は、サロンに戻ってからじっくり行った。
 なぜか全壊していたハインリッヒの家から無事な範囲で必要な薬品を借り、魔法式を抽出する。
 もっと手軽に調べることも出来るのだが、どのような魔法が封じられてれているか予想もつかなかったため慎重になったのだ。

 結果判明したこの魔道具の効果は。


('A`) 「持ち主の視覚と聴覚を保存――つまりは見たこと聞いたことを他人に体験させられる魔道具だ」


 簡単なようで非常に希少な物である。
 情報を独自に保存するというのは、魔法の中でも難度が高く、繊細なのだ。
 もしドクオが不用意にこのタリズマンに干渉していたら、中身は完全に壊れていただろう。

 さらに時間をかけて解析し、傷つけずに内容を確認する方法が判明。
 万が一、洗脳ツールであった場合に備えてハインリッヒに同席してもらい、ドクオとブーンは魔道具に保存された記録を確認した。


  真っ先に映ったのは、森の風景だった。
  目の前には身長の高い男の背中があり、遠くを望んでいる。

 ブーンとドクオにはその背中に見覚えがあった。


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