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( ^ω^)剣と魔法と大五郎のようです
166
:
◆x5CUS.ihMk
:2016/10/29(土) 21:27:53 ID:eV43cX2A0
ベッドそばに置いてあった荷物の中から、小さな石を取り出す。
掌で握りこめるほどの大きさで丸く平たい。
片面には目を模した紋様、裏には耳を模した紋様が彫ってある。
これは、ミルナ=スコッチに案内され向かった魔女の居城で見つけた唯一の、そして貴重な手掛かりである。
三日前、ブーンとドクオは、ミルナの案内で魔女が根城にしているという旧ジュウシマツ砦を尋ねた。
結果として、そこに魔女はいなかった。どころか、砦そのものがなくなっていたのである。
見つかったのは大きく抉られた山肌と一部の壁のみで、初めて訪れた人間には、そこに砦があったという話すら嘘に思えた。
( ゚д゚ ) 「幻覚の類で無ければ、間違いなくここにあったのだが……」
一番面食らっていたのは、ここに直接確認しに来たというミルナ本人だ。
詳しい話を聞いた限り、彼が嘘を言っているようには思えなかった。
ブーンとドクオが知る魔女の特徴を示唆する要素が多くあったからである。
となると、ミルナの言うように幻覚、あるいは魔女が砦ごと移動したかのどちらかである。
どちらも可能だろう。あの女ならば。
( ^ω^) 「少しだけどキュートと……傍にいたキメラの匂いが残ってる」
( ゚д゚ ) 「拙者の探知にも、其れらしい反応が僅かばかりあるな」
となると、おそらくは後者。
魔女の性格からしても幻術で誑かすより、力技で砦を運んだと考えた方が得心がいく。
問題は痕跡が消されてしまったせいでその後の足取りを予想すらも出来ないということだ。
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