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( ^ω^)剣と魔法と大五郎のようです
152
:
◆x5CUS.ihMk
:2016/10/29(土) 21:12:55 ID:eV43cX2A0
少女が「あが」と言うのと同時、刃は勢いよく回転し口内に戻っていく。
否、何者かが彼女の後頭部から剣を突き刺し、回しながら引き抜いたのだ。
刃の回転で抉られた少女の頭部組織が、血と共に顔に降りかかる。
(;;;;;;;;ω ) 「――――“連刃二刀”」
少女の首を横断する煌めきが見えた。
血の糸のみを胴と繋げて宙に跳ね上がる頭部を、さらなる煌めきが過ぎ通る。
聞えたのは硬い物を小突いたような、打撃音。そして、鞭を振るったような湿気た擦過音だった。
少女の頭は空中で目を境にして上下に別れた。
脳漿が斬撃の軌跡をなぞる。
血を溢し、何か分からぬ粘液をまき散らしながら、しかし少女の顔は笑ったままだった。
(;;;;;;;;ω ) 「――――“狐払い”」
既に頭部を失った少女の体は、ぐらりと倒れる前に、横に吹き飛ばされた。
回転し螺旋を描き、血を帯のように振りまく。
地面に衝突し、跳ね、転がり、伏せって止まったその背中には、二筋の巨大な刀傷があった。
(;;;;;;ω^) 「……大丈夫かお?」
少女を追って横に流れた視線をもとの位置にもどすと、そこには男が立っていた。
背はあまり高くない。顔は柔和だ。しかし、両手に刀を持つその体は、服の上からでも分かるほど力強さに満ちている。
彼の名は知っていた。事前に噂と共に聞いていたのだ。
通称「オルトロス」。双刀の魔犬、ブーン=N=ホライゾン。
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