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( ^ω^)剣と魔法と大五郎のようです

127 ◆x5CUS.ihMk:2016/10/26(水) 22:14:22 ID:RSFxJfvw0


  二代目は男児をこさえるのを諦めて、実際にはピャーコの才能に魅せられて彼女に後を継がせることを決めた。
  この当時、女性が武芸を習うのは結構珍しいことだったが、そんな常識を覆すだけの力が彼女にはあったのである。


  ピャーコが初めて刀を持ったのが3歳の時。
  もちろん刃渡りの極端に短い短刀であったが、ピャーコは見事にこれを扱いこなした。
  重さを上手く流し力に変え振り回すさまは、神童と呼ぶにふさわしい姿であった。


  こうしてピャーコは二代目ロマネスクによる万全の指導のもとメキメキと腕を上げた。
  世代も性別も関係なく並ぶものが居ない程である。
 

  が。


   川*` ゥ´) 「ピャーッピャッピャッピャッ!!」


  才ある者の悲しき性と言うかなんというか。
  挫折知らずのピャーコはご多聞に漏れず滅茶苦茶のけちょんけちょんに調子こいていたのである。
  年が16になるころにはピャーコの鼻は伸びに伸び、天にも突き刺さらん勢いだった。


  となると、バベルの塔しかりイカロスの羽しかり。
  天に至ろうと驕った存在と言うのは焼き払われるのが世の常だったので、ピャーコもまあそれなりに酷い目にあうことになる。


  それはピャーコ17の歳。
  調子に乗って突出しすぎた彼女は敵の罠にかかり、人生初かつ最大の危機に陥ったのだ。


  流石天才児のピャーコちゃんは何とかこの危機を脱することに成功はする。
  問題は、助けに入った二代目の命と引き換えだったってことだろう。


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