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( ^ω^)剣と魔法と大五郎のようです

121 ◆x5CUS.ihMk:2016/10/26(水) 22:03:27 ID:RSFxJfvw0

  とまあ剣士としてスタートしたと思ったら盗賊にすぐ転身しちゃったりと人生をエンジョイしていたロマネスク。
  しばらくすると流石に飽きたのか、目立ちすぎて一回お縄になったのが効いたのか、真面目に戦うようになる。
  そうなると、彼の実力はすぐに知られるようになった。


  そもそも一応実力は発揮してたのだが、刀泥棒の話題が先行してあんまり目を向けられなかったのである。
  大事なミソがスキャンダルに塗りつぶされるのは何時の時代も同じことだ。
  まあコイツの場合誇張も無くガチだったので自業自得なんだが。


  名誉回復には少し時間がかかったが、剣豪杉浦ロマネスクの名は結構有名になって行った。
  連戦の日々はロマネスクにさらなる成長をもたらし、成長はさらなる戦場を招き込んだ。


  この頃になって初めて、ロマネスクは他人から彼の流派を問われることになった。
  彼は悩んだ。ロマネスクの剣はナンカスが源流ではあるが、我流を多分に含む別物になっている。
  ついでに言うと、彼はナンカスに「破門を喰らった」と考えていたので同じ流派を名乗る気がなかったのだ。


  そんなわけで、苦し紛れに思い付きで生まれたのが「杉浦双刀流」という名前だった。
  名の雰囲気がナンカスの流派に似ていたのだが、それは彼がまだまだナンカスを尊敬していたからなのだろう。


  流派、という枠が出来るとロマネスクの技は途端に体系を持ち始めた。
  それまでは自由気儘に振るっていた剣に「理念」が伴うようになったともいえよう。


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