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( ^ω^)達はアインクラッドを生きるようです。

1名も無きAAのようです:2016/05/27(金) 22:01:24 ID:mYwEn/c20
立ったら投下できる。

629名も無きAAのようです:2017/04/16(日) 21:59:57 ID:34BpIDFQ0
続きはよ〜

630名も無きAAのようです:2017/04/16(日) 22:39:00 ID:QkBvVm020
オーディナルスケールを今更見てきたのでage

631 ◆dKWWLKB7io:2017/04/16(日) 23:04:43 ID:clYB1jZA0
>>621
>>623

やっちまったー!!!
脳内修正お願いします。

懺悔します!
フィレンクトとエクストを書いてるときに間違えます!
ロマネスクとワカッテマスが時々混ざります!
ダイオードの名前を忘れます!


懺悔したところで、今日の投下を開始します。

よろしくです〜。

632 ◆dKWWLKB7io:2017/04/16(日) 23:09:06 ID:clYB1jZA0

15.



(´・ω・`)「とりあえずやれることは終了」

呟いた後、ウインドウを閉じたショボン。

白い光に包まれた後この場に飛ばされた彼は、
ウインドウを開いて対応作業をしていたところだった。

(´・ω・`)「さてと……」

独り言ちながら周囲を見回す。

背後には、森。
目の前には一辺10メートルを超える長さの真四角の芝生。

(´・ω・`)「きれいに四角なんだ。
こういうフィールドダンジョンではあまりお目にかからない形状だね。
しかも土の地面じゃなくて芝生とか」

誰かに話しかけるように状況を話し整理している。

(´・ω・`)「出入口は一つ。
さっきまで居たフィールドダンジョンの中なのか、
同じフロアなのか、全くわからない。
ただ現在地点が分からない状況ですぐにエリアを移動するのは得策ではないね。
その先に罠があるかもしれないし、
出たところでここに戻るだけかもしれない。
まずはこのエリアの探索をしないと」

目の前、エリアの端に見える道を確認しながら話すショボン。

(´・ω・`)「さて、このままだと大きな独り言をしている危ない男になっちゃうから、
そろそろ出てきてほしいんだけどどうかな?」

周囲を見回すショボン。

けれど穏やかな風が葉を揺らしているだけだった。

.

633 ◆dKWWLKB7io:2017/04/16(日) 23:12:12 ID:clYB1jZA0

(´・ω・`)「ねえ!マタンキさん!」

しかしショボンがその名を呼んだ瞬間、
一本の樹の幹が揺らめいた。

「ま、ばれないとは思ってないけどよ」

(´・ω・`)「僕を後ろから切りつけたかったですか?」

(・∀ ・)「そっか。顔が見えなければ意味が無いな」

隠蔽スキルとアイテムを使って姿を隠していたマタンキがその姿を現した。

身体を隠していた樹は道のそばにあった為、
そのまま道に向かっていれば、
背後から攻撃されていたかもしれなかった。

(・∀ ・)「死ぬ間際の苦悶の表情が見れないじゃんか」

笑顔でショボンに語りかけるマタンキ。

ショボンは特に表情を変えなかった。

(・∀ ・)「あれー。
なにもないのかな?」

(´・ω・`)「お久しぶりです。マタンキさん」

(・∀ ・)「ひさしぶりー!
チョウ会いたかった!
って、ちがうちがう!
そういうんじゃなくて!」

(´・ω・`)「あなたが僕を狙うのは分かっていましたから、
会えるとは思っていましたが」

(・∀ ・)「えー。
なにショボっちチョウ俺にラブラブー?
俺超嬉しいー!
チョウ会いたかったー!
真剣チョウうれしいー!」

.

634 ◆dKWWLKB7io:2017/04/16(日) 23:14:01 ID:clYB1jZA0

(´・ω・`)「……そうですね。
お会いしたかったです」

(・∀ ・)「ホント今すぐ切り刻んで殺したいくらい、
会いたかったー」

(´・ω・`)「……あの時と今日の二回。
いえ、正確にはあの日だけで、
なぜそこまで憎まれるのか、
その理由を知りたかったっ!」

ショボンが言い終える前に駆けだしていたマタンキ。

ショボンが円形の投擲武器、
『チャクラム』を二つ盾のように構えた位置に片手剣の刃が当たった。

(;´・ω・`)「くっ」

激しい激突音。
それと共にショボンのHPバーの一つが点滅を始めた。

(・∀ ・)「すげー。
盾や両手剣以外で受け止めた。
でもよう」

マタンキがニヤリと笑った瞬間にショボンを襲う衝撃波。

しかしそれも予期していたのか、
マタンキの言葉が終わる前にショボンが後方に飛んでおり、
防御の構えを行っていた。

(・∀ ・)「ひゅーひゅー。
さすがだな」

しかしマタンキは驚きもせず、
からかう様に声をかけた。

片手剣を肩に担いだその姿は余裕すら感じられる。

.

635 ◆dKWWLKB7io:2017/04/16(日) 23:17:39 ID:clYB1jZA0

(・∀ ・)「俺のこの剣で分かったか?」

(;´・ω・`)「追加攻撃能力を持つ片手剣。
『HURRICANE=SWORD』。
少し前に見付かった、
何層にもわたるクエストの最終獲得アイテムの一つ。
ただその『暴風』の発動条件はいくつかある。
一つは完全に攻撃を決める事が出来た時。
逆に攻撃を受け止められた時は、4秒間の静止」

(・∀ ・)「さすがさすがー」

(;´・ω・`)「でも、今のカウントは2秒くらいだったし、
こんなに大きな衝撃波を生み出せるなんて……。
追加攻撃スキルを持つ武器は、
そのスキルを鍛えることが出来るとは聞いてるけど」

(・∀ ・)「いいねいいねー。
でもよ」

襲い掛かるマタンキ。
その速さはドクオに匹敵する。

(・∀ ・)「考える暇なんてあるのか?」

マタンキの衝撃音が五回響く。
全てショボンがマタンキの攻撃をはじいた音だが、
先程とは違って軽かった。

(・∀ ・)「はっはっはー。
なるほどなるほど。
いいねいいねさすがだね」

五回目の攻撃を弾くと同時にマタンキの横を抜けて『飛んだ』ショボン。

突き出した片手が赤く光っていた為、
それが体術スキルの技であったことが分かる。

(;´・ω・`)「はぁ……はぁ……」

.

636 ◆dKWWLKB7io:2017/04/16(日) 23:22:12 ID:clYB1jZA0

マタンキから出来るだけ離れたショボン。
剣技後の硬直を、呼吸を整えるのに使っている。

(・∀ ・)「いいぜいいぜー。
硬直時間に襲うのもありだけど、
まだまだ楽しまないとなー」

(;´・ω・`)「何故……そこまで……」

(・∀ ・)「んー?
きらいだからだよー」

さも当然といったように答えるマタンキ。
口調は軽く表情も笑顔だが、
瞳だけは鋭くショボンを射抜くように冷たく見つめている。

(;´・ω・`)「理由を、教えてほしい!」

(・∀ ・)「嫌いなだけだってばー」

(;´・ω・`)「それでも!
嫌いになった理由があるはずだ!」

(・∀ ・)「んー。
生理的に無理って感じかなー。
そういうところが」 

(;´・ω・`)!

(・∀ ・)「だけどさー」

喋りながらのマタンキの突進。

(;´・ω・`)「!」

振り下ろされる片手剣をチャクラムで受け止めながら角度を変え、
自分の横に流れるのを見ながら跳躍した。

(・∀ ・)「いやー。
凄いね凄いねー」

.

637 ◆dKWWLKB7io:2017/04/16(日) 23:23:34 ID:clYB1jZA0

(´・ω・`)「……今の攻撃は、
僕を殺そうとする一撃ではなかった。
ただ、傷付けようとしただけ。
だから今みたいに避けることが出来た」

(・∀ ・)「……ふーん。
じゃあさじゃあさ、
本気の一撃なら受け止めてくれるんだ」

(´・ω・`)「……僕は死ねない。
死ぬ事は許されない。
友達が全員帰るまで、
死んではいけないんだ。
だから攻撃を受け入れることはできないけれど、
そこまで僕を憎む理由があるなら」

(・∀ ・)「俺のすべてを受け止めてくれるってか?」

楽しそうに、
本当に楽しそうに、
表情だけは満面の笑みでショボンを見るマタンキ。

(・∀ ・)「けどさー」

何の小細工もなく一直線にショボンに突進するマタンキ。
そしてショボンはチャクラムでマタンキの片手剣を受け止める。

(・∀ ・)「ひゅーひゅー。
ゆうげんじっこうしゅしゅとりあーん。
流石のショボンさん、
俺の思いをチョウ受け止めてくれちゃったー」

笑みを浮かべたまま剣に力を籠めるマタンキ。
ジリジリと動いているせいか、
そのほかの要因の為か、
相手を襲う風は吹いていない。

(・∀ ・)「いつまでもつかなー」

.

638 ◆dKWWLKB7io:2017/04/16(日) 23:24:48 ID:clYB1jZA0

しばらくするとショボンが右膝をついてしまった。
そしてヒットポイントバーのメモリが一つ完全に消えた。

(・∀ ・)「おっ。そろそろー?」

(;´・ω・`)「……『けどさぁ』?」

(・∀ ・)「ん?」

(;´・ω・`)「さっき、『けどさぁ』って、言っていたから。
その、……続き……は?なに?」

(・∀ ・)「……」

片手剣を受け止めつつ、
自分を見下ろすマタンキの瞳をじっと見つめて語り掛けるショボン。

マタンキの表情から、笑みが消えた。

(・∀ ・)「…… …… ウゼエ」

(;´・ω・`)「え?」

(・∀ ・#)「         !!!」

何かを叫びながら器用に手首とひじの角度を変えて片手剣を振りぬくマタンキ。

剣先がショボンの右足太ももを切り裂いた。





.

639 ◆dKWWLKB7io:2017/04/16(日) 23:26:25 ID:clYB1jZA0

16.


振り下ろされた棍が大地を穿ち、
土煙が上がった。

ζ(゚ー゚*ζ「ツンさん流石ですね」

ξ゚⊿゚)ξ「……まあね」

咄嗟に横に飛んでいたツンは既に立ち上がっており、
細剣を構えていた。

ζ(゚ー゚*ζ「気配とか声色とか変わってなかったはずなのになー」

棍を肩に担ぎ直しながらデレが呟く。

ξ゚⊿゚)ξ「これよ」

武器を持たない左手を上げ、
手の甲を見せるツン。

黒いレースの手袋が、陽光を反射させた。

ζ(゚ー゚*ζ「え?」

ξ゚⊿゚)ξ「これ、一応手甲。
手の甲には透明に限りなく近い、
薄いクリスタルの防具が付いてるの。
で、それをモララーに極限まで磨かせて、
鏡とまではいかないけど動きくらいは見られるようにしてあるの。
このレースも糸は糸でも鉄鋼で出来た糸だしね。
だからあんたが棍を振り上げたのが見えたのよ」

ζ(゚ー゚*ζ「……」

悲し気に説明するツンを無表情に見つめるデレ。

しかしすぐに自分の表情に気付き、
笑みを見せた。

.

640 ◆dKWWLKB7io:2017/04/16(日) 23:27:40 ID:clYB1jZA0

ζ(゚ー゚*ζ「流石ツンさんですね!
でも、避けられた理由は分かっても、
私が攻撃してきたことに驚いてないみたいでちょっとショックです。
もしかして、分かってました?」

ξ゚⊿゚)ξ「……あんたが私を本当は嫌いだってことはね」

ζ(゚ー゚*ζ「あ、それは誤解ですよ。
私、ツンさんの事嫌いじゃないです。
っていうか、『好き』かな」

可愛らしく、
あくまでも『可愛らしく』小首をかしげ、
微笑むデレ。

ξ゚⊿゚)ξ「好きなのに、殺そうとしたわけ?」

ζ(゚ー゚*ζ「たとえ今の一撃が当たってたとしても、
死んだりしませんよー」

ξ゚⊿゚)ξ「……死ぬかもしれない」

ζ(゚ー゚*ζ「無理です無理ですー。
この棍のポテンシャルと私のレベルで最高の攻撃をしたとしても、
完全装備のツンさんだったらいいとこ黄色くらいまで。
頑張って半分削れるかな。
赤にすらなりませんよ」

ξ゚⊿゚)ξ「私の事、良く調べてるのね」

ζ(゚ー゚*ζ「はい!
だって好きな人のことは知りたいですから!」

ξ゚⊿゚)ξ「はいはい」

ζ(゚ー゚*ζ「あー。
信じてくれないですね」

ξ゚⊿゚)ξ「信じろって方が無理でしょ」

.

641 ◆dKWWLKB7io:2017/04/16(日) 23:29:20 ID:clYB1jZA0

ζ(゚ー゚*ζ「酷いなー。
こんなに好きなのに」

ξ゚⊿゚)ξ「殺したいくらい好き?」

ζ(゚ー゚*ζ「あー。うー。
それはちょっと、違うかな」

ξ゚⊿゚)ξ「『殺したい』を否定して欲しいんだけど」

ζ(゚ー゚*ζ「えへへ」

長い棍を器用に振り回してからツンに向かって構えるデレ。

ξ゚⊿゚)ξ「……やるんだ」

ζ(゚ー゚*ζ「物は試しです」

ξ゚⊿゚)ξ「あ、そう」

細剣を握りなおし、
剣を持った右手と共に右足を少し前に出して構えるツン。

ζ(゚ー゚*ζ「その細剣で私の棍に耐えられるんですか?」

ξ゚⊿゚)ξ「『物は試し』でしょ」

ζ(゚ー゚*ζ「ふふふ」

笑顔のまま棍を突き出すデレ。
それをほんの少しの動作で躱し、
そのまま棍を沿うように前に進もうとするツン。

ζ(゚ー゚*ζ

しかしデレの笑顔と棍を持つ手首の動きを見て真横に飛んだ。

ζ(゚ー゚*ζ!

.

642 ◆dKWWLKB7io:2017/04/16(日) 23:30:29 ID:clYB1jZA0

そのすぐ後に風が巻き起こり、
ツンが居た場所に大地から砂や小石が巻き上がっていた。

ζ(゚ー゚*ζ「……」

ξ゚⊿゚)ξ「ちゃんと使えるんだ。風塵」

デレが数度瞼を閉じ、気持ちを落ち着かせてからニッコリとほほ笑む。

ζ(゚ー゚*ζ「よく気付きましたね」

ξ゚⊿゚)ξ「バレバレに手首捻ってたから。
もう少しやり方考えた方が良いわよ」

ζ(゚ー゚*ζ「……よくこの棍が『風塵棍』だと気付いたなって思ったんですけど」

ξ゚⊿゚)ξ「あ、そっち。
まあね。
デコってあっても基本の形は変わってないし、
分かっている人間なら全員気付くんじゃない?」

ζ(゚ー゚*ζ「あまり気付かないと思いますよ。
出来るだけ特徴を消すようにデコりましたから」

ξ゚⊿゚)ξ「あらそう?」

ζ(゚ー゚*ζ「はい……。
……『流石ツンさん』ですね」

ξ#゚⊿゚)ξ「……」

ζ(゚ー゚*ζ「?どうしました?」

あからさまに不愉快そうな顔をしたツンにデレが困惑気に声をかけた。

ξ゚⊿゚)ξ「ああごめん。
ちょっと発音にムカついた。
次にその言葉を言う時はイントネーションに気を付けてもらえる?」

ζ(゚ー゚*ζ「え、あ、はい」

.

643 ◆dKWWLKB7io:2017/04/16(日) 23:32:48 ID:clYB1jZA0

その会話は友人同士の会話としても成り立つものだったが、
二人もちろん武器を構えており、
一触即発の雰囲気を漂わせている。

ζ(゚ー゚*ζ「でもまあ、分かっているならもっとあからさまに使ってもいいかな」

ξ゚⊿゚)ξ「……」

デレが微笑みながら棍棒を突き出す。

ツンはそれをすべて避けきるが、
ランダムに発動される『風塵』の力により巻き起こる風と、
その風によって巻き上げられる砂埃や小石をすべて避けきることは不可能だった。

ξ゚⊿゚)ξ「……やるわね」

HPバーのドットを一つ減らしたツンが感心すると、
頭の上のカーソルをオレンジに変えたデレがニッコリとほほ笑んだ。

ζ(゚ー゚*ζ「ツンさんに認められてうれしいです」

ξ゚⊿゚)ξ「あ、そ」

ζ(゚ー゚*ζ「でもこれだけの攻撃を受けてもドット一つなんて、
『流石ツン』さんですね」

ξ#゚⊿゚)ξ「だーかーら」

ζ(゚ー゚*ζ「あ、えっと……。
さすが、ツンさんですね」

ξ゚⊿゚)ξ「はいはい。
褒めめられても嬉しくないわよ。
攻撃を止めてくれた方が嬉しい」

ζ(゚ー゚*ζ

ξ゚⊿゚)ξ「無理みたいね」

.

644 ◆dKWWLKB7io:2017/04/16(日) 23:34:02 ID:clYB1jZA0

ζ(゚ー゚*ζ「はい」

ξ゚⊿゚)ξ「でも、その攻撃じゃあこれ以上は効かないわよ?」

ζ(゚ー゚*ζ「そうですか?」

棍を突き出すデレ。

ツンはその直線状から体をずらしつつ、
螺旋を描こうとする棍を細剣で攻撃し、
ほんの少しだけ軌道をずらした。

ζ(゚ー゚*ζ!

連続で棍を突き出すデレ。

しかし今度は一度も風は吹かなかった。

ζ(゚ー゚*ζ「……!」

動揺を隠すことが出来ないデレ。
そんなデレを悲しげに見つめるツン。

ζ(゚ー゚*ζ「どう……して」

ξ゚⊿゚)ξ「『風塵棍』が『風塵』を起こす条件は、
『直線に突き出された棍が1回転』すること。
だから、回転してるときに横から攻撃して『直線』にならないようにすれば、
発動しないのよ」

ζ(゚ー゚*ζ「だからってそんなこと出来るわけがない!」

ξ゚⊿゚)ξ「私は出来る。それだけのことよ」

ζ(゚ー゚*ζ「なに……それ……」

.

645 ◆dKWWLKB7io:2017/04/16(日) 23:36:17 ID:clYB1jZA0

ξ゚⊿゚)ξ「私は、それが出来るような訓練をしてきたの。
ちょうど身近に馬鹿みたいなスピードで全方向から攻撃できるやつとか、
人の死角から攻撃したりするやつとか、
訳の分からない角度から武器を飛ばしてくるやつとか、
武術の師範クラスとかが居たから、
総動員して相手をしてもらって練習しているの」

ζ(゚ー゚*ζ「なによ……それ……」

ξ゚⊿゚)ξ「あとは、あんたの『棍のレベル』がそれほどじゃないから出来たのよ」

ζ(゚ー゚*ζ!

ξ゚⊿゚)ξ「私をあんたの棍レベルで殺そうだなんて、
冗談にもほどがあるわよ。
本当に私を殺したいなら、
あんたの全部で、
あんたの『本当』で、
全力で来なさい」

ζ(゚ー゚*ζ「……」

ξ゚⊿゚)ξ「そしてあんたの全力を、私は叩きつぶしてあげる」

ζ( ー *ζ「……ウルサイ」

ξ゚⊿゚)ξ「ん?」

目を伏せたデレが小さく呟く。

.

646 ◆dKWWLKB7io:2017/04/16(日) 23:38:48 ID:clYB1jZA0

ζ( ー *ζ「アンタワタシノコトアンタアンタッテイウケドワタシアンタノコトアンタッテヨンデナインダカラアンタモワタシノコトアンタッテヨバナイデヨ」

ξ゚⊿゚)ξ「え?なに?」

ζ(゚ー゚*ζ「何でもないですー。
そう、じゃ、見せてあげますね。
私の本当を」

顔を上げるデレ。
その表情に笑みは無い。

ζ(゚ー゚*ζ「これでもそれなりに棍のレベルも上げてあったんだけどな」

デコレーションしてある『風塵棍』を放り投げるデレ。
そして手首を二回振った。

『クイックチェンジ』
武器を瞬時にストレージから出すスキル。
基本的には武器が破壊されたり落とした際に、
ストレージから今持っていた武器と同じ種類の武器を瞬時に取り出すスキルなのだが、
設定によって何の武器を取り出すかを決めておくことも出来る。

ζ(゚ー゚*ζ「あんまりこれ、可愛くないから嫌なんですけど」

デレはクイックチェンジを使い、
自分の持つ一番の武器を取り出した。

ξ゚⊿゚)ξ「それがあんたの本当の武器なのね」

ζ(゚ー゚*ζ「……」

新たな武器を実体化させたデレが、ツンに向かって構えた。





.

647 ◆dKWWLKB7io:2017/04/16(日) 23:42:05 ID:clYB1jZA0

17.




少女が一人いた。

街とフィールドダンジョンを繋ぐ境界の道で、
土の道に引かれた線をまたぎ、
時に前のめりになり、
ある時は後ろに体重移動しながら、
なにかしら両手を動かしていた。

正確には彼女のそばには一組の男女がおり彼女を見守っているのだが、
その佇まいは『独り』を連想させる。

彼女は、街を背に、目の前の森を見つめていた。

(男)「……アスナ、結局どうすればいいんだ?」

(アスナ)「アルゴさんには、彼女の護衛を頼むってだけ。
キリト君は何か聞いてないの?」

(キリト)「おれは今日一日付き合ってくれって言われて、
理由はさっき聞いた」

(アスナ)「そうなんだ」

(キリト)「護衛ってさぁ。
あの子、さっきからずっとここにいるだけだよな」

(アスナ)「それはそうだけど……。
あ、もしかしてつまらなくなってきてるでしょ」

(キリト)「い、いや、そんなことは……ある……かな」

(アスナ)「まったくもう」

.

648 ◆dKWWLKB7io:2017/04/16(日) 23:43:29 ID:clYB1jZA0

一組の男女のうち、一人は血盟騎士団副団長の『アスナ』である。
先程情報屋アルゴと共にショボンと会話した彼女は、
そのアルゴに連れられて少女の住む店に行き彼女と合流した後、
三人で今いる場所にやってきた。
そして今横にいる男と合流した。

男の名は『キリト』
ソロでありながら攻略組の中核を担うプレイヤーである。
その姿は常に黒を基調としているため、
一部の攻略組のメンバーからは『ブラッキー(黒尽くめ)』などと呼ばれる事もあった。
一見馬鹿にしたようなその渾名だが、
彼のもう一つの仇名である『ビーター』に比べれば、
遥かに良い名前だと言えるだろう。

(アスナ)「まったく……」

(キリト)「そうは言ってもさぁ」

血盟騎士団のカラーである白と赤を基調とした戦闘服を着た栗色の髪のアスナと、
全身黒で決めた黒髪のキリト。
見るからに対照的な二人だった。

(少女)「お二人とも、ありがとうございます。
ですが、ご用事がありましたら離れていただいても結構ですので」

二人がコソコソと話していると、
少女が二人に向かってお辞儀をした。

(アスナ)「ち、違うのヘリカルちゃん。
大丈夫だよ。ずっとそばにいるから安心して」

*(‘‘)*「ですが、お二人にも大事なご用事が」

(アスナ)「今日はヘリカルちゃんを守ることが私達にとって大事なこと。
この人もそうだから、なんか言ってても気にしなくていいからね」

(キリト)「ああ、気にしないでくれ。
今日は君を守るよう頼まれているからな。
気にしないでいいよ」

.

649 ◆dKWWLKB7io:2017/04/16(日) 23:45:08 ID:clYB1jZA0

*(‘‘)*「……ありがとう、ございます」

もう一度お辞儀をするヘリカル。

そして再び街を背に森を見つめた。

(キリト)「……ふむ」

(アスナ)「小さい女の子のお尻をまじまじと見るのは止めた方が良いわよ」

(キリト)「お、お尻なんか見てないぞ!」

(アスナ)「どうだか。
それじゃあ何をまじまじと見ているのよ」

(キリト)「あー。いや、ウインドウを出して何を見ているのかなって」

(アスナ)「不可視モードにしてある他人のウインドウを見られるわけないでしょ?」

(キリト)「ああ、いや、まあ、そうなんだけどさ」

(アスナ)「……え、ちょっともしかしてそんなスキルあるの?」

(キリト)「ないないないない。
多分だけど、無いと思う」

(アスナ)「じゃあ見たって仕方ないじゃない」

(キリト)「うん……まぁ、そうなんだけど……」

じっとヘリカルを見つめるキリト。

アスナは数歩後ろに下がり、
キリトの視線の動きとヘリカルの手の動きを同時に観察した。

(アスナ)「え、キリト君、もしかして手の動きで推理してるとか?」

(キリト)「ばれたか」

.

650 ◆dKWWLKB7io:2017/04/16(日) 23:46:43 ID:clYB1jZA0

(アスナ)「……」

いたずらっ子のように笑うキリトを呆然と見つめるアスナ。

(アスナ)「そんなこと、出来るの?」

(キリト)「んー。
多分アイテムの移動をしているんだと思うけど」

(アスナ)「……気持ちわる」

(キリト)「え?」

(アスナ)「いや、手の動きでそんなことが分かるとか、ちょっと引く」

(キリト)「いやいやいやいや、多分だから、多分」

(アスナ)「いや、無理」

(キリト)「いやいや無理とかじゃなくって、多分だしさ。
それに多分違うから」

(アスナ)「まだお尻見てたとかの方が健全だったかも。
ヘリカルちゃん可愛いし」

(キリト)「いやお尻見てるよりはいいだろ」

(アスナ)「えー」

*(‘‘)*「あの……」

すっかり二人の世界を作って言い合いをしていたキリトとアスナに、
ヘリカルが戸惑い気味に声をかけた。

(アスナ)「あ、な、なに?ヘリカルちゃん」

*(*‘‘)*「いえ、その、お尻がどうとか聞こえたので」

視線は前を向いたまま、
ほんの少しだけ頬を赤らめたヘリカル。

.

651 ◆dKWWLKB7io:2017/04/16(日) 23:49:01 ID:clYB1jZA0

(アスナ)「ああ、ごめんね。
こっちの変態がヘリカルちゃんのお尻をじっと見つめていたからちょっと注意してたの。
大丈夫。安心して。変な真似はさせないから。
あと、変態だけど実力はあるから護衛はこのままさせてね」

(キリト)「冤罪だ!
お尻なんて見ていない!
ウインドウを操作する手の動きがちょっと特殊な気がしたから見ていただけだ!
し、信じてくれるよな!」

*(‘‘)*「ああ、そうだったんですか」

(アスナ)「ホント、ごめんね。
もうそういう目で見させないから安心してね」

(キリト)「き、君は信じてくれるよな!」

*(‘‘)*「大丈夫ですよ。
隣にそんな綺麗な女性が居るのに私の事をそんな目で見る暇があるとは思いませんから」

(*アスナ)「えっ」

(キリト)「ま、まあ、信じてもらえるのは嬉しいけど、
その理由だとな……」

*(‘‘)*「ショボンさんから、
もし何をやっているか聞かれたらお答えしていいと返答をもらっています。
説明しますか?」

(キリト)「『ショボンさん』?」

(アスナ)「今回の調査を引き受けてくれたギルドのギルマスよ。
キリト君も聞いたことあるでしょ?
中層のトップギルド、『V.I.P』」

(キリト)「ああ。そっか。そのギルマスか。
確か『バーボンハウス』って店を経営してるギルドだよな。
何回か行ったことある。
かなりうまかった」

.

652 ◆dKWWLKB7io:2017/04/16(日) 23:52:46 ID:clYB1jZA0

(アスナ)「へえ。そうなんだ。
うちのメンバー達も行ってるみたいだけど、
そんなに美味しいんだ」

(キリト)「ちょっと割高感はあるけど
その分味は良いし量も満足した」

(アスナ)「へー。
ふーん。
キリト君も一人でそういう店行くんだね」

(キリト)「初めて行ったときはその時ダンジョンで助けたパーティーに、
お礼だって連れていかれたんだよ。
それからは一人だな。
でも後で屋台の店だったのを知って、ちょっと納得した。
ダンジョンに行くときにお世話になってた店だったからな。
サンドイッチも美味しかった」

(アスナ)「なんだ。
そっか。うん。そうなんだ」

(キリト)「ん?どうかしたか?」

(アスナ)「ううん。何でもない」

*(‘‘)*「あの……」

(アスナ)「あ、ご、ごめんね。
でも、良いの?
ギルド特有のとかじゃ」

.

653 ◆dKWWLKB7io:2017/04/16(日) 23:53:42 ID:clYB1jZA0

*(‘‘)*「ショボンさんが言うには、
システム的にできるからやってるだけなので、
別に知られるのは問題ないそうです。
それに、知られたからと言って他の人が出来るかどうか、
やる意味があるかどうかは別の話だとも」

(キリト)「誰でもできるわけじゃないってことか?」

*(‘‘)*「そう……だと思います。
でも、もし活用出来るなら役立てて欲しいとも言っていました」

(アスナ)「そうなんだ。じゃあ教えてもらえる?」

*(‘‘)*「はい。
私がやっているのは、武器の移動です」

(キリト)「武器の移動?」

*(‘‘)*「はい」

ニッコリとほほ笑んでから自分が開いているウインドウを可視モードに、
自分以外のプレイヤーにも見られるように変更した。





.

654 ◆dKWWLKB7io:2017/04/16(日) 23:56:32 ID:clYB1jZA0
以上、本日の投下を終了します。

乙と感想と修正ありがとうございます。

間違えにかんしてはもう……ねぇ……。

ということで、次回以降も宜しくお願いします。


ではではまたー。
.

655名も無きAAのようです:2017/04/17(月) 00:01:55 ID:kyNe1zPcO
お疲れさまです!

656名も無きAAのようです:2017/04/17(月) 00:58:56 ID:oZaxzNSs0
>>643
二人もちろん武器を構えており→二人はもちろん武器を構えており

657名も無きAAのようです:2017/04/17(月) 01:25:38 ID:lww3nj1k0
おっつー

658名も無きAAのようです:2017/04/17(月) 02:24:22 ID:Osm1P/Aw0
乙乙

659名も無きAAのようです:2017/04/17(月) 06:55:44 ID:9X2OZZ5Y0
( ´_ゝ`)「ウチに嫁入りするか?」

ξ#゚⊿゚)ξ「……」

660名も無きAAのようです:2017/04/17(月) 14:44:20 ID:yjk9Qzg60
流石家次女流石ツン

661名も無きAAのようです:2017/04/17(月) 18:59:17 ID:Hqs4LhqA0
護衛が強すぎるわー
おつ

662名も無きAAのようです:2017/04/17(月) 21:04:15 ID:kyNe1zPcO
>>643

下から二つのツンの

褒めめられても→褒められても

663名も無きAAのようです:2017/04/17(月) 21:10:11 ID:MyF8zDM60
遂に黒の剣士までも登場した・・

ちなみにその辺の許可?はとってるんですか?
許可とかいるかどうかわかんないけど・・・

664名も無きAAのようです:2017/04/17(月) 21:13:44 ID:xqPOZT9Q0
利益得てる訳でもないし問題ないのでは?
こまけぇこたぁいいんだよ

665名も無きAAのようです:2017/04/17(月) 22:29:33 ID:U6XFTDSg0
>>663
それ言ったらssは全てアウトだろwww

666名も無きAAのようです:2017/04/17(月) 22:34:42 ID:OC6QuAF.0
>>643 褒めめられても → 褒められても

667名も無きAAのようです:2017/04/17(月) 22:35:47 ID:OC6QuAF.0
ありゃ、リロードしてなかった

668名も無きAAのようです:2017/04/17(月) 23:11:50 ID:SASgCLFo0
2次創作とかにも一々突っ込んでるのかな?
流石に2次創作の存在知らないピュアな人間がこんなところにいるとは思えないし

669名も無きAAのようです:2017/04/17(月) 23:21:37 ID:EjcCTmPQ0
ハルヒSSとかエヴァSSを知らない世代が遂に・・・

670名も無きAAのようです:2017/04/18(火) 08:29:57 ID:ETzp76n.0
クロス物書いたら大変だな

671人妻:2017/04/18(火) 09:57:06 ID:Hqr9gWJ.0
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672名も無きAAのようです:2017/04/18(火) 17:47:52 ID:JgfhdbLQ0
許可とかさすがにネタだろ

673人妻:2017/04/18(火) 23:33:53 ID:Hqr9gWJ.0
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674名も無きAAのようです:2017/04/18(火) 23:38:46 ID:azbM6Vzw0
他所でやれよ・・・

675名も無きAAのようです:2017/04/20(木) 09:31:24 ID:aoWmPmMc0
でも勝手に他作品(公式な)キャラとか勝手に使ったら盗作とかになって訴えられたりするんじゃないの?

676名も無きAAのようです:2017/04/20(木) 10:05:25 ID:iLskBnDY0
その時はその時さ!

677名も無きAAのようです:2017/04/20(木) 10:12:21 ID:qAzlbz3E0
2次創作って知ってる?
まぁ見逃されてるってことだよ

678名も無きAAのようです:2017/04/20(木) 10:59:36 ID:wnzPu2Ys0
コミケなんてとっくに潰れてる事になるな

679名も無きAAのようです:2017/04/20(木) 12:17:26 ID:iAQbY.xk0
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680名も無きAAのようです:2017/04/20(木) 16:38:08 ID:r/uVFDPA0
↑うぜえ

681名も無きAAのようです:2017/04/20(木) 18:14:24 ID:7JNCO0y.0
でも仮にも誰かが作った作品を利用してる訳だろ?
そこは一言でも許可取らないとだめじゃないかな?

682名も無きAAのようです:2017/04/20(木) 18:42:06 ID:Zap4fIig0
そうだね包丁使うたび原点生み出した原人にありがとうしないとだね

683名も無きAAのようです:2017/04/20(木) 18:59:53 ID:6mglPENs0
そうだな!
文字発明した人にもお礼しなきゃな!

684名も無きAAのようです:2017/04/20(木) 19:31:02 ID:pPaet0do0
親告罪と非親告罪って知ってる?

685名も無きAAのようです:2017/04/20(木) 19:57:10 ID:N1eIEbmE0
違法とかダメな事をしてるんだって思うなら
読まなければいいと思うよー

悪い事してる物には関わらないのが一番!

686名も無きAAのようです:2017/04/20(木) 20:11:41 ID:8S8RejpU0
笑うしかない流れ
それ言ったらだいぶ序盤からアルゴとか出てたんだから今更な話よww
こういうので許可とらなきゃ即アウトになるなら、ファンが漫画やアニメのキャラを描いたイラストを公開してるやつもアウトなんだよなあ
だいたい二次創作自体が黙認されてるんだからさ

687名も無きAAのようです:2017/04/20(木) 21:38:01 ID:OnuetlPQ0
いい加減うぜえ
他所でやれや

688名も無きAAのようです:2017/04/20(木) 23:22:39 ID:cfqUsD1w0
金銭のやり取りが発生してるなら著作権の問題もあるだろうけど、そもそもブーン系やなんかの二次創作物なんて書いてる人間の妄想を読者がただで楽しむだけのものだろ
妄想に法的な問題があるならとっくに無くなってるジャンルしw

ミセ*゚ー゚)リ「ってことでこの話題は終了にして作者は気にせず続きをお願いしまふ」

689名も無きAAのようです:2017/04/21(金) 06:42:20 ID:gTFdimowO
ミセ*゚ー゚)リはいつ絡んでくるのかなあ
続きが楽しみだ

690名も無きAAのようです:2017/04/21(金) 07:42:56 ID:CHADJzsAO
夢小説もあるんやで

691名も無きAAのようです:2017/04/21(金) 07:42:58 ID:CHADJzsAO
夢小説もあるんやで

692名も無きAAのようです:2017/04/21(金) 13:51:11 ID:l9Julzjk0
ヘリカルが敵じゃないみたいで安心したわ
マタンキはともかくとしてヒッキーやロマネスクの今後の行動や処遇が気になる

693名も無きAAのようです:2017/04/21(金) 22:47:13 ID:JRyht/Pk0
いょうがどうなったのかも
気になるところ

694名も無きAAのようです:2017/04/22(土) 09:28:29 ID:ngH9vg9w0
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695名も無きAAのようです:2017/04/22(土) 12:04:29 ID:U4wNmAvI0
俺は人妻が気になる
やっぱり興奮するよね

696名も無きAAのようです:2017/04/22(土) 14:25:07 ID:iOEAPNl.0
ヘリカルが敵か味方か確定したと見ていいのか分からない。
直接的な描写は避けてたけどぃょぅは。。。
ギコしぃはショボンからの作戦で監視に付いてるような。。。

697名も無きAAのようです:2017/04/22(土) 16:35:45 ID:EWZm/77w0
パクリは良くないね

698名も無きAAのようです:2017/04/22(土) 17:58:08 ID:02qYPOhs0
無知の恥塗りをする前に調べるなりしてから口開けた方がいいんじゃないかな?
学校で習ってないのかな??

699名も無きAAのようです:2017/04/22(土) 18:49:00 ID:cVTi9Cto0
権利のないやつが権利を叫ぶ・・・口だけで勘違いの優越感に浸る・・・あっこれは・・・

700名も無きAAのようです:2017/04/22(土) 19:13:43 ID:Bon/t.nU0
触れんな

701名も無きAAのようです:2017/04/22(土) 19:58:06 ID:ijr/tw.Y0
業者も明らかに変なレスもスルー定期

フィレフィレのところにミセミセがVIP側としてお助け参上したら更に会話が面白くなりそう。
まあシャキンが強そうなので別の場所にサポートいきそうですが。
ワカッテマス辺りはどうにかなりそうだけど、殺さないと気がすまねぇみたいになってる奴等はたしかに処遇が気になるところ。

702名も無きAAのようです:2017/04/23(日) 04:26:29 ID:I664RhMA0
スルー推奨だけど実際に原作者がこれ見たらどう思うだろうなっていうのはある
やっぱ嫌になるだろうね

703名も無きAAのようです:2017/04/23(日) 18:14:00 ID:Q6GRz3Ik0
あーあ今度は原作者に責任押し付けちゃったよコイツ
本当にそう思うならツイッターで聞いて証明して来いよ

704名も無きAAのようです:2017/04/23(日) 21:31:12 ID:86tAnXos0
迷惑だからやめろ

705名も無きAAのようです:2017/04/23(日) 21:56:13 ID:Q6GRz3Ik0
本当に困るのは自己擁護粉砕される坊やのほうなんだよなあ
自分以外に責任転嫁して他人の理由を持ち出すのは詐欺師と政治家の常套手段な、もっと情報操作うまくなってから来なさいね

706名も無きAAのようです:2017/04/23(日) 22:33:40 ID:mT6NJ0Vc0
日曜の夜です
投下きやがれください

707名も無きAAのようです:2017/04/23(日) 22:54:45 ID:E.NzmWVM0
せっかく程よく荒れているので前々から思ってたことを一言言って逃げることする


許可だの著作権だのはどうでもいいけどさ

正直原作キャラはそんなに出すべきではなかったって個人的には思う
オリキャラが原作キャラに一目置かれているっていう形は便利だしある意味2次創作の夢みたいなところはあるのは認める
ただ多用するとメアリースーのようなものに近づいていく

初期はそこらへんのバランスは取れていたけど正直最近のは気になって仕方ない
「僕の考えた最強のショボン」に限りなく迫っている
アルゴはしょうがないとしても百歩譲ってエギルまで、アスナキリトは完全に悪手だった

708名も無きAAのようです:2017/04/23(日) 23:15:44 ID:NPnTt06s0
どうでもいい

709 ◆dKWWLKB7io:2017/04/23(日) 23:31:48 ID:WbIL6lxc0
どーも作者です。

乙と感想とご意見、ありがとうございます。

それを胸に、自分の書きたい話を完結まで突っ走りたいと思います。

それでは今日の投下を開始します。


本日も宜しくお願いします。
.

710名も無きAAのようです:2017/04/23(日) 23:33:08 ID:mT6NJ0Vc0
キタ━━━ヽ( ゚∀゚)人(゚∀゚ )メ( ゚∀゚)人(゚∀゚ )メ( ゚∀゚)人(゚∀゚ )ノ━━━!!!!

711 ◆dKWWLKB7io:2017/04/23(日) 23:33:55 ID:WbIL6lxc0

18.




ブーン達3人、
いや、シラネーヨとブーム、そしてブーンと巨大蟷螂との戦いは、
順調とは言えないものの、
HPを一列消すことに成功した。

蟷螂「ギャリャアアアアアアアアアア!」

雄叫びをあげて威嚇する蟷螂。
同時に周囲に放たれる衝撃波。
HPは削られないが当たると硬直させられるため、
人は距離をとっている。

(;´ー`)「なんとなく……前より強い気がするだーよ」

|; ^o^ |「はい。この前のようにいけてないです」

(;^ω^)「やっぱり僕ももっと参加するお!」

|; ^o^ |「それはダメです。
三本目はブーンさんにお任せしてしまうわけですから、
そこまで負担させるわけにはいきません」

(;^ω^)「でも二本目はさっきより強くなるお!」

(;´ー`)「あいつが本気を出した三本目を一人でやらしちまうんだから、
ここまではおれ達に活躍させろって言ってるだーよ!」

( ^ω^)!

|; ^o^ |「一緒に戦えて、
皆さんの役に立てることが嬉しいんです。
だから、頑張らせてください」

( ´ー`)「とりあえず見てるだーよ!」

.

712 ◆dKWWLKB7io:2017/04/23(日) 23:35:58 ID:WbIL6lxc0

衝撃波が消える絶妙なタイミングで駆けだすシラネーヨ。

( ^ω^)「!右じゃなくて左だお!」

大きな鎌の付いた左手を振り上げている蟷螂の懐に飛び込もうとしたシラネーヨ。
しかしブーンの言葉で目標を変え、
すれ違い様に曲刀で攻撃するにとどめた。

蟷螂が下からすくい上げる様に振るった右手の攻撃が空振りに終わる。

( ´ー`)!

|  ^o^ |!

( ^ω^)「良かったお!」

蟷螂の後方に回り込んだシラネーヨがそのまま剣技を放つ。

蟷螂「ギュキャギャアアアアア!」

悲鳴を上げて振り返ろうとする蟷螂。
その無防備な背後にブームが駆け寄ろうとする。

( ^ω^)「しっぽが左から右上に跳ねるお!」

|  ^o^ |「はい!」

ブーンの叫びの最後にブームの返事が重なり、
ブームは狙いすましたようにその尾を攻撃した。

身体を硬直させる蟷螂。

その隙にシラネーヨはブーンのそばに駆け寄り、
ブームは剣技を使わず攻撃を続けた。

( ´ー`)「おい!今のはいったいなんだーよ!」

.

713 ◆dKWWLKB7io:2017/04/23(日) 23:39:22 ID:WbIL6lxc0

( ^ω^)「……時々、エンジェルホライズンを使う時に、
頭が冴えて敵の大きな攻撃が『分かる』ことがあるんだお。
今日は実際に攻撃はしてないけど、
ずっとそれと同じ気分でいたから、
なんとなく分かったんだお」

( ´ー`)「……ショボンといいお前といい、
なんなんだーよ」

|  ^o^ |「シラネーヨ!
スイッチいきますよ!
準備を!」

( ´ー`)「分かっただーよ!」

戦うブームに近寄るシラネーヨ。

( ^ω^)「(きっとこれも僕が使っているナーヴギアのおかげだおね。
ショボンほどじゃなくても、
足を使っていない時にも神経を集中すれば見えるんだお。
少し頭が重い気もするけど、
まだまだ大丈夫だお)」

|  ^o^ |「スイッチ!」

ブームの放った重単発剣技が蟷螂をノックバックさせた。

( ´ー`)「ふん!」

突進したシラネーヨの曲刀が縦横無尽に蟷螂を傷付ける。

蟷螂「ギュリョオオオオオオオオアアアアアアアア!」

二本目のHPバーが、目に見えて大きく減った。




巨大蟷螂の二本目のHPバーを削るのは、
順調に進んだと言って良いだろう。

もちろんシラネーヨとブームの攻撃が全てなのだが、
要所要所でブーンが叫ぶ助言が流れを決めたと言っても過言ではなかった。

.

714 ◆dKWWLKB7io:2017/04/23(日) 23:41:43 ID:WbIL6lxc0

( ´ー`)「ヨシ!」

|  ^o^ |「二本目消去しました!」

(;^ω^)「次は僕の番だお!」

巨大蟷螂から離れる三人。

二本目のHPバーを消去させられた蟷螂は体をのけぞらせ、
上を見ながら体を震わせて雄叫びをあげた。

蟷螂「ギャギャリャリャアアアアアアアアアア!」

音波に乗せた衝撃。
先程よりも広い範囲に影響を与えるそれから逃れるために、
三人は動いていたのだ。

( ´ー`)「ここまで来れば影響はないとはいえ……」

|  ^o^ |「この声というか音は、
気分を滅入らせてくれますね」

(;^ω^)「おっおっお」

蟷螂の雄叫びは最後にはガラスを釘で傷付けるような『音』に変化し、
三人の眉間に皺を与えた。

三人はもちろんただ見ているだけではなく、
次の戦闘に向けて準備を始めている。

( ´ー`)「お、出したらちゃんと補充されただーよ」

ウインドウを開いている三人。
そして三人とも、小脇に十本程度の片手剣を抱えた。

|  ^o^ |「ブーンさん」

(;^ω^)「お?なんだお?」

.

715 ◆dKWWLKB7io:2017/04/23(日) 23:43:41 ID:WbIL6lxc0

|  ^o^ |「大丈夫ですか?」

(;^ω^)「お?大丈夫だお?」

|  ^o^ |「そうですか?
それならよいのですが。
先程から少し口数が少なくなったのと、
表情が曇っているような気がしたので」

( ^ω^)「おっお。
流石にちょっと緊張しているだけだお」

|  ^o^ |「そうですか?
それならば良いのですが」

( ^ω^)「二人もよろしく頼むお」

自分の右斜め前にいるブームに笑いかけた後、
左側にいるシラネーヨに向かってサムズアップするブーン。

( ´ー`)「任せるだーよ」

|  ^o^ |「練習の成果、出してみせます」

真剣な顔でブーンに頷く二人。

( ^ω^)「さ、そろそろだお」

まだ雄叫びをあげている蟷螂は、体の一部を銀色に光らせていた。

|  ^o^ |「表面の金属化は30パーセント程度ですね。
防御能力は15パーセントほど上がっていると考えられます」

( ^ω^)「その分動きは遅くなるから問題ないお」

( ´ー`)「HPバーは一本目の倍以上。
ランダムでHPが変化するとはいえ、ちょっと伸びすぎだーよ」

.

716 ◆dKWWLKB7io:2017/04/23(日) 23:45:34 ID:WbIL6lxc0

( ^ω^)「でも想定内だお。
兄者が新しく準備してくれた武器もあるから、
それほど長くはならないはずだお」

両手で十数本の片手剣を纏めて持ったブーンが走り出す準備をする。

それを見た二人も同じ様に武器を持って走り出す準備をした。
ブーンとの違いはウインドウを出したままであるという事だろう。

( ^ω^)「…… …… 行くお」

走り出すブーン。
続いて走りだすシラネーヨとブーム。

衝撃波が消えた瞬間にエリア内に突入したブーンは持っていた剣を前方に、
蟷螂の頭の上に向かって放り投げた。

しかし蟷螂はそれに惑わされることなく自分に向かって突進しているブーンを見ていた。







.

717 ◆dKWWLKB7io:2017/04/23(日) 23:48:40 ID:WbIL6lxc0

19.




メンバーたちが戦っているフロアから10層以上下の層、
層の外れのフィールドエリアの更に外側にあるエリアで、
三人の男が立って会話をしていた。

(θ)「……今頃上はどうなってるんだろうな」

(Ω)「さあな」

(る)「……なあ」

(θ)「ん?」

(Ω)「なんだ?」

(る)「あんたたち、殺したことあるのか?」

(θ)「なんだよ突然」

(る)「いや、おれは、まだないから」

(Ω)「ビビってんのか?」

(#る)「び、びびってなんかねえよ!」

(θ)「さっきから震えてる」

(;る)「べ、別に震えてなんかねえよ!」

(θ)「別にいいさ。
俺らの仕事は、
連絡が来るまでこいつらを見張ってるってことだ」

片手剣や槍を持った男達が視線を向けた先。
そこにはエリアの端の木にロープで後ろ手に拘束された一組の男女が居た。

.

718 ◆dKWWLKB7io:2017/04/23(日) 23:50:29 ID:WbIL6lxc0

(*‘ω‘ *)「こんな真似は止めるっぽ!」

(;><)「早くこれを解いてほしいんです!」

ビロードとぽっぽである。

(θ)「うるさい」

片手剣の先がビロードの肩先をつつく。

(;><)!

(θ)「人質は一人でも良いんだ。
死にたくなければ静かにしているんだな」

(*‘ω‘ *;)「っ……」

(;><)「僕は良いけどぽっぽちゃんとワカッテマス君は自由にしてほしいんです!」

(Ω)「はあ?」

(;><)「ワカッテマス君はどこに囚われているんですか!」

(Ω)「何言ってんだこいつ」

(る)「あいつは上で人殺しの真っ最中だよ」

(;><)「そんなの嘘なんです!」

(Ω)「うわ。イラつく奴」

(;><)「ワカッテマス君は確かにドエスですが、
根は優しくていい人なんです!
人殺しなんてできるわけないんです!
だから嘘なんです!

(Ω)「……マジでイラつく」

眉間に皺をよせた男が槍を逆手に持ち、
ビロードの足に向けて振り下ろした。

.

719 ◆dKWWLKB7io:2017/04/23(日) 23:51:36 ID:WbIL6lxc0

(;><)「はうっ!」

(*‘ω‘ *;)「ビロード!
し、静かにするから止めるっぽ!」

ビロードのHPバーが2ドット消え、
男の頭の上のカーソルがオレンジに変わった。

(Ω)「女の方が聞き分けが良いな」

槍を引き抜く男。

(Ω)「だが、もう遅い」

ニヤリと笑い、今度はビロードの眉間に狙いを向けた。

(;><)!

(*‘ω‘ *;)「やめるっぽ!」

(θ)「止めておけ」

槍が振り下ろされる前に、
片手剣の男が槍の男の肩を軽く叩いた。

(Ω)「あ?なんでだよ。
ロマネスクも最悪一人残しておけばいいって言ってただろ」

(θ)「客が来た」

片手剣の男の視線の先に、三又の矛を持った長身の男がいた。







.

720 ◆dKWWLKB7io:2017/04/23(日) 23:53:40 ID:WbIL6lxc0

20.




ミ,,゚Д゚彡「真実は常に一つだから!」

十数回目の決め言葉に、ワカッテマスの眉間には困惑の皺が浮かんだ。

(;<●><●>)「あの、ですから、何が真実だと?」

ミ,,゚Д゚彡「ひ、ひとつだから!」

( <●><●>)「いやあの、ですからですね」

ミ,,゚Д゚彡「フサの言いたいことは分かっているはずだから」

(;<●><●>)「え?」

ミ,,゚Д゚彡「フサがいまさら言わなくても、
ワカッテマス君はわかってますから!」

(;<●><●>)「イやそんなドヤ顔でそんなことを言われても」

ミ,,゚Д゚彡「フサがいまさら言わなくても、
ワカッテマス君はわかってますから!」

(;<●><●>)?

ミ,,゚Д゚彡「フサがいまさら言わなくても、
ワカッテマス君はわかってますから!」

(;<●><●>)「??」

ミ,,゚Д゚彡「フサがいまさら言わなくても、
ワカッテマス君はわかってますから!!」

(;<●><●>)「……な、なんだってー」

.

721 ◆dKWWLKB7io:2017/04/23(日) 23:55:32 ID:WbIL6lxc0

ミ,,゚Д゚,,彡

(;<●><●>)「いや、ですからドヤ顔でこっち見るの止めてください。
っていうかフサギコさんそういうキャラでしたか?」

ミ,,゚Д゚,,彡

( <●><●>)「ですからもう!」

一瞬周囲を伺ってから斧を振り上げるワカッテマス。
そして腰を落として走り出す準備をした。

ミ,,゚Д゚彡「そこだから!」

(;<●><●>)「!な、なにがですか!」

ミ,,゚Д゚彡「普通なら剣技が発動するから!」

(;<●><●>)!

ミ,,゚Д゚彡「でも、今はしていないし、
兆候も見えないから」

( <●><●>)「それは私がそういう風に意識しているからであって」

ミ,,゚Д゚彡「それも出来るけど、でも今はそれじゃないから!」

( <●><●>)「何を根拠に」

ミ,,゚Д゚彡「今の流れから繰り出すことのできる剣技は、
『ワールド・シャウト』と『トルネード・スマッシュ』。
トルネードの方は初手を外しても連撃できる片手斧の汎用技。
ワールドの方は単発だけど重い一発」

( <●><●>)!

ミ,,゚Д゚彡「両方とも初期で覚えることが出来るし使い勝手も良いから鍛えてあるはず。
つまり、発動後の硬直時間は最小限の1・2秒まで減らしてあるはず。
今この状況で、フサを本当に殺すつもりなら発動しない方が不自然だから」

.

722 ◆dKWWLKB7io:2017/04/23(日) 23:57:43 ID:WbIL6lxc0

(;<●><●>)「そ、それは、その。
じわじわと殺すために」

ミ,,゚Д゚彡「レベルも実力も上のフサに対してそれはあり得ないから」

(;<●><●>)!

ミ,,゚Д゚彡「悪いけど、
真正面から正々堂々と戦って君に負けるほど、
フサは弱くないから」

(;<●><●>)「……何故そんな……。
私は実力を隠して貴方たちに近付いていただけかもしれませんよ」

ミ,,゚Д゚彡「『相手の力を見極めろ』」

( <●><●>)!

ミ,,゚Д゚彡「『自分の力を過信しない事』
『自分の力を過小評価しない事』
ショボンから言われているから」

( <●><●>)「そんなこと……」

ミ,,゚Д゚彡「ギルドVIPは、
依頼を受けて色んな人と一緒にクエストをやったり、
初級から中級クラスで強くなりたい人達のサポートをしてきたから。
そのなかで、『レベルやスキル強化による強さ』を学び、
『経験して強くなった人の戦い方』を見て勉強してきたから。
ショボンや兄者のように歩き方や構え方から推測することは出来なくても、
戦いを見れば、武器をぶつけ合えば、
その人の強さを感じることはフサでも出来るから」

(;<●><●>)「貴方たちはいったい……」

ミ,,゚Д゚彡「きっと、攻略組の人達は経験からそれくらいできるから。
でもフサ達はショボンや兄者からいっぱい教えてもらって何とか出来てるから。
……ワカッテマス君」

(;<●><●>)「は、はい!」

.

723 ◆dKWWLKB7io:2017/04/24(月) 00:00:37 ID:YnYKni460

ミ,,゚Д゚彡「ワカッテマス君がビロード君やぽっぽちゃんより強いことを、
そしてそれを隠していることを、VIPの皆は知ってるから。
……なぜ隠しているのかも、多分わかっているから」

( <●><●>)!

ミ,,゚Д゚彡「……だから、本気でフサを殺すつもりなら、
フサが君に対して本気になっていない今、
剣技を使って出来るだけ削るのが正解だから」

( <●><●>)「……」

ミ,,゚Д゚彡「それをしないのか。
もしくは、『出来ない』のか」

( <●><●>)!

ミ,,゚Д゚彡「今ワカッテマス君が持っている武器は、
武器だけど武器じゃない。
確か12層のクエストでキーアイテムになる祭礼用の『斧』。
唯一御神木を切ることのできる、持ち出し可能なアイテムだから。
だからここまで持ってくることは出来るけど、
正確には『武器』じゃないから剣技は使えないから。
……それが、真実だから」

( <●><●>)「……何故私がそんなことをしなければいけないのですか」

ミ,,゚Д゚彡「フサに君を殺させる。
それが狙いだから。
ほとんど防御力の無い服と防具、攻撃力皆無の斧。
確か祭礼時は『無防備になる』のが習わしで、
その斧を持っている間はパラメーターアップアイテムや装備も力を無くしていたはずだから。
今のワカッテマス君は、自らのレベルの力しか防御力が無い状態のはずだから」

( <●><●>)「……」

ミ,,゚Д゚彡「そして君を殺してしまい、
呆然としたフサを後ろから攻撃して殺すのが本当の目的だから」

.

724 ◆dKWWLKB7io:2017/04/24(月) 00:01:49 ID:YnYKni460

ミ,,゚Д゚彡「ワカッテマス君がビロード君やぽっぽちゃんより強いことを、
そしてそれを隠していることを、VIPの皆は知ってるから。
……なぜ隠しているのかも、多分わかっているから」

( <●><●>)!

ミ,,゚Д゚彡「……だから、本気でフサを殺すつもりなら、
フサが君に対して本気になっていない今、
剣技を使って出来るだけ削るのが正解だから」

( <●><●>)「……」

ミ,,゚Д゚彡「それをしないのか。
もしくは、『出来ない』のか」

( <●><●>)!

ミ,,゚Д゚彡「今ワカッテマス君が持っている武器は、
武器だけど武器じゃない。
確か12層のクエストでキーアイテムになる祭礼用の『斧』。
唯一御神木を切ることのできる、持ち出し可能なアイテムだから。
だからここまで持ってくることは出来るけど、
正確には『武器』じゃないから剣技は使えないから。
……それが、真実だから」

( <●><●>)「……何故私がそんなことをしなければいけないのですか」

ミ,,゚Д゚彡「フサに君を殺させる。
それが狙いだから。
ほとんど防御力の無い服と防具、攻撃力皆無の斧。
確か祭礼時は『無防備になる』のが習わしで、
その斧を持っている間はパラメーターアップアイテムや装備も力を無くしていたはずだから。
今のワカッテマス君は、自らのレベルの力しか防御力が無い状態のはずだから」

( <●><●>)「……」

ミ,,゚Д゚彡「そして君を殺してしまい、
呆然としたフサを後ろから攻撃して殺すのが本当の目的だから」

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725 ◆dKWWLKB7io:2017/04/24(月) 00:03:16 ID:YnYKni460

仮面のせいで表情は見えないが、
声の調子から笑っているように聞こえた。

(<>)「さてどうするよ。正義の武士さん」

ミ#,,゚Д゚彡「すぐにワカッテマス君を開放するのが良いから」

(<>)「かー。自分の今の状況が分かってないのかよ」

ミ#,,゚Д゚彡「フサは負けないし、ワカッテマス君も助けるから。
それが一番いいから」

(<>)「今お前が出来るのは、武器を捨てて両手を上げる事だけだ」

ワカッテマスの首に片手剣が食い込む。

ミ#,,゚Д゚彡!

(<>)「おら。早くしろ」

フサギコは刀を強く握りしめた。





.

726 ◆dKWWLKB7io:2017/04/24(月) 00:09:00 ID:YnYKni460
以上、本日の投下を終了します。

ありがとうございました。

予定としては次の投下で23話終了、
1〜2か月後に24話投下開始の予定です。

もちろん予定は未定って奴ですが。


本日もありがとうございました。

またよろしくお願いします。

ではではまたー。

.

727名も無きAAのようです:2017/04/24(月) 00:12:16 ID:qs9R/ah60
乙でしたー

このまま作者の書きたいものを書いてくれるのが一番の楽しみですよっと
次回も期待

728名も無きAAのようです:2017/04/24(月) 00:19:01 ID:wpFtgzko0
乙でした
そして多分>>723>>724重複で一つ飛んでる




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