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( ^ω^)達はアインクラッドを生きるようです。
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立ったら投下できる。
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いつまでも待ってるから気ままに投下してね
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無理せず自分のペースで毎日投稿すればええんやで
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地味に鬼畜
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鬼がいた(・ω・`)ww
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つい最近一気読みしたから続きが気になって、SAO知らないからこれを期に読もうかなぁと思っている
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最近mateでこの板開くとエラー吐いて読み込めないんだよな…
なんでだろ
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結局のところ(少女)と(女)は別の人物なのか?
俺も誤字なのかどうか分からなくて話の流れから同一人物かと思ってたんだけど。話の都合上答えられないやつなら無理に言わなくても構わない。
次が楽しみだが、死ぬ奴が出ないかとハラハラしすぎて胃痛がしてきた。
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どうも作者です。
何とか23話が書き終わり、現在直しをしております。
問題なく進めば、土曜日の夜には投下が出来るかなと思っているところです。
また結構長くなったため、少しずつ投下をする予定です。
お付き合いいただけると嬉しいです。
>>416 様
>>418 様
ご指摘&修正ありがとうございます。
ほんと、投下前に誰かに校閲してもらいたい!!
というわけにもいかないので、自分で頑張ります。
次回以降も宜しくお願いします。
長くなると不明点等も出てくるとおもいますが、
意識して書いている点に関しては作中で解決してもらえる予定です。
それ以外に関しては、完結後にでもまた。
(;´・ω・)タブンダイジョウブダトオモウケド
だれもいない……cmするなら
|Д`)・・イマノウチ ♪
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cm LongVersion(微妙に映画のネタバレあり)
「これが、あの事件の真実」
♪僕の声が届いた時に〜♪
SAO事件から2年。
街にはARデバイス。《オーグマー》を装着した者であふれていた。
そしてオーグマーを使用したゲーム《オーディナル・スケール》は、
若者を中心に浸透していく。
「学校で配ってくれたって聞いたもなよ」
「便利だから!」
「みんなもオーディナルスケールをやってるんだろ?
おれも買うべきかな」
「ポイントととか溜まるし」
オーディナルスケールの人気はゲームの面白さだけではなく、
世界初のARアイドル《ユナ》によるところも大きかった。
彼女の初ライブは大きく注目される。
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「みんなは行くの?」
「んー。無料だし、学校全員招待されたわけだし。
学校の友達にも誘われてるから行こうかと思ってる」
「あれ?行かないのか?」
「そうか。行かないのか。私もやめるかな」
「ならおれにチケットくれよ」
「おれらが渡されたチケットは学生証と同時に出さないとだからダメだな」
「楽しみだなー。ユナちゃん」
ライブ会場で進行していた陰謀。
しかしその企みは、『ヒーロー』により阻止された。
企みの全貌と結末を知った少年が、静かに狂う。
「……僕ならもっと、うまくやれる……」
VRの世界に囚われていた少年たちが、
ARの世界でも武器を手にする。
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「あんた!自分が何をしようとしているか分かってるの!?」
「私は、何処までもそばにいる」
「おれだって!おれだって……。でも……っ!」
少年の狂気が、仲間達の運命をも狂わせる。
「おれは、誰とも戦いたくない」
「進むにも、止めるにも、戦いは避けられないもなよ」
「くぅ〜ん」
それぞれの思いが交差し、絡み、悲しみを引き寄せる。
「あの日あの時、声をかけられた時から、今どうするかは決まっているから」
「おれだって!おれだってあいつに……。あいつとも、もう一度話せるのなら……」
神速の片手剣士が、空色の風となり、天使の羽根をきらめかせながら街を駆ける。
「やろうとしていると事の善悪は別として、技術や仕組みには興味がある」
「そうか。……初めてだな。完全に敵になるのは」
それぞれの思いをもって武器を持ち、目の前の仲間との戦いを選ぶ。
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「門下生になったとはいえ、現実世界で私に勝てると思っているのか?」
「勝てるとは思ってない。でも、足止めくらいはしてみせる」
少年と少女の思いは同じ。
「わたしもあいつも!誰もそんなこと望んでない!」
「自己満足だけだったことはわかってる。でも……」
その先にあるモノは。
『( ^ω^)達はアインクラッドを生きるようです。-MOMENT-
〜VIPのメンバーはオーディナルスケールで戦うようです〜』
彼らの先にあるのは悲しみだけ
『2018年投下予定』
♪この瞬間を掴め〜♪
「 僕の名前は、《ホライゾン》だお 」
♪Catch the Moment♪
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映画を見て思いついたので書いてみた。
後悔はしていない。
映画は絶賛上映中です。
詳細については次回の投下後に。
ではではまたー。
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乙乙
2018年投下なんだな言質は取ったぞ
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ブーン達の戦いはまだ終わらないのか……(投下前提)
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これは次回で最終回のフラグととっていいのか
2018年も絶賛アインクラッド投下中のフラグととっていいのか
うーん…悩ましいとこ
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>>443
これは楽しみが止まらない
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cm ShortVersion (TYPE-sh)
「これが、僕の贖罪」
♪僕の声が届いた時に〜♪
ARデバイス《オーグマー》を使用したゲーム《オーディナルスケール》
その陰で進行していた陰謀は、英雄によって阻止された。
「僕は失敗しない」
だがその陰謀を知った少年が、
自らの願いの為に動き出す。
「あんた!自分が何やってるか分かってるの!?」
「前を見ていればいい。私はそばにいる」
「おれはどうすれば……」
友人を傷付けてでも成し遂げたい思い。
「そんなことが……」
「できるっていうのか」
「でも、代償は必要もなよ」
「あいつは、そんなことを」
「やりたいっていうなら、やれば良いさ」
「仲間だから、止めたい」
「力になりたいから」
「おれだって……」
交差する思い。
袂を別つ友人達。
『( ^ω^)達はアインクラッドを生きるようです。-MOMENT-
〜VIPのメンバーはオーディナルスケールで戦うようです〜』
願いが悲しみを呼ぶ。
「あんたが忘れたら意味ないでしょ!」
「僕の記憶を、基にする」
♪この瞬間を掴め〜♪
「 僕の名前は、《ホライゾン》だお 」
♪Catch the Moment♪
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どーもです。
それでは投下を開始します。
宜しくお願いします。
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( ^ω^)達はアインクラッドを生きるようです。
第二十三話
crossing field 前編 – 命は美しい -
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1.
2024年10月初旬 アインクラッド
ギルドVIPホーム、執務室。
執務机に備えられた椅子にショボンが座り、
扉と執務机の間にあるソファーセットには、
ブーン、ドクオ、ツン、クー、シャキンが座っている。
(´・ω・`)「集まってくれてありがとう。
この後また全体ミーティングをするわけだけど、
先に情報のすり合わせをしておきたくてね」
(`・ω・´)「根回しは大事だからな」
(;´・ω・`)「根回しというかなんというか」
ξ゚⊿゚)ξ「別にいいわよ。私もショボンに伝えておくことあったし」
川 ゚ -゚)「おやツンもか。奇遇だな、私もだ」
ξ゚⊿゚)ξ「あ、あれ?
この前苦戦してたのがやっとなんとかなったの?」
川 ゚ -゚)「別に苦戦などしていないがな」
( ^ω^)「アイテムの買い占めはもうしなくていいのかお?」
川 ゚ -゚)「いや、試作が済んでこれから本格的に生産に入るから、
市場の動向は見ておいてくれ。
悔しいことにまだ成功率は70%くらいなんだ」
( ^ω^)「了解だお」
('A`)「ってことはまさか」
川 ゚ -゚)「素材集めを付き合ってもらう」
('A`)「うえー」
.
-
ξ゚⊿゚)ξ「あ、私も今回の生産で全部使いきっちゃったから、
欲しいの一杯あるのよ。
よろしく頼むわ」
('A`)「お前も一緒に行くんだよ」
ξ゚⊿゚)ξ「行っても良いけど、
普通のオーダーも入っているから、
あんたに頼まれているマントの製作は遅くなるわよ」
('A`)「……ちゃんとリスト作れよ。
もう『書いてなくてもいつも頼んでいる奴なんだから気を利かせなさいよ』
は、無しだからな」
ξ゚⊿゚)ξ「はいはい。
クーは一緒に行っている暇あるの?」
川 ゚ -゚)「作りたくても手元に残っている材料が少ないからな」
( ^ω^)「前に買い占めした時の名残で、
他の道具屋から回ってきているのがあるお。
今はあんまり人気の無い商材でどこの店でもちょっと余ってるみたいだから、
声をかければ多少は集められると思うお」
川 ゚ -゚)「そうか!」
('A`)「……クーもちゃんとリスト作れよ」
川;゚ -゚)「すまん、助かる。ありがとう」
(`・ω・´)「なんだなんだ。
また新しい商材か?」
(´・ω・`)「二人とも、頼んでおいた奴で良いのかな?」
ξ゚⊿゚)ξ「そうよ。
高性能インナーウエア。
当社比防御能力80パーセント以上アップ」
.
-
(`・ω・´)「それは凄いな」
ξ゚⊿゚)ξ「その分作るのは難しいし、
耐久値にはまだ問題が残っているけどね。
攻略組に下ろすのも無理として関係者全員に配り終えたから、
それを報告したかったの」
( ^ω^)「着心地もいいおね」
川 ゚ -゚)「着心地?」
('A`)「そっか?」
(´・ω・`)「鉱物から作った糸で作ったとは思えない出来ではあったけど、
前から作ってもらってたインナーとそれほど変化は無かったように思えたけど」
( ^ω^)「お?そうかお?
前のより軽くて着てないような感覚だお」
ξ゚⊿゚)ξ「ま、着心地なんて人それぞれの感想よね」
川 ゚ -゚)
('A`)
(´・ω・`)
ξ゚⊿゚)ξ「な、なによ。人の顔をじろじろと」
川 ゚ -゚)「いや別に」
('A`)「いいんじゃね」
(´・ω・`)「防御能力が一緒なら」
ξ゚⊿゚)ξ「一緒よ!そこに差をつけるわけないでしょ!」
(´・ω・`)「ならいいや」
.
-
( ^ω^)「お?」
ξ゚⊿゚)ξ「はいはい。この話は終了。
ちゃんと報告したわよ」
(´・ω・`)「うん。ありがとう。防御力は出来るだけ上げておきたいからね」
(`・ω・´)「なあツン」
ξ゚⊿゚)ξ「なに?」
(`・ω・´)「おれ、もらってない。
関係者じゃない感じか?
うちのメンバーも渡されたって報告貰ってるから楽しみに待ってたんだけど」
ξ゚⊿゚)ξ「……」
(`・ω・´)「ツン?」
ξ゚⊿゚)ξ「忘れることは、誰にでもあるわよね」
(`;ω;´)
ξ;゚⊿゚)ξ「だ、大丈夫よ。
余ったからおかしいなとは思ったのよね。
人数分はちゃんと作ったから、安心して。
後で渡すから」
(`・ω・´)「絶対だからな!」
ξ゚⊿゚)ξ「はいはい」
('A`)「他にも忘れられた奴いたりして」
ξ゚⊿゚)ξ「…… ……」
川 ゚ -゚)
(´・ω・`)
(`・ω・´)
('A`;)「否定しないのかよ」
.
-
(;^ω^)「……あとで皆が来た時に聞いてみた方が」
ξ゚⊿゚)ξ「ま、まあ、うん。
大丈夫だと思うけど、念には念を入れないとね」
(´・ω・`)「じゃあ後のミーティングは、まずはその確認からだね」
ξ゚⊿゚)ξ「だ、大丈夫よ。多分」
(´・ω・`)「クーの方は、例の毒の件だよね」
川 ゚ -゚)「ああ。報告書も作成した。
目を通して問題が無ければアルゴに回してくれ」
(´・ω・`)「ありがとう」
川 ゚ -゚)「通常毒と麻痺毒、それとその二つの混合毒。
通常毒と麻痺毒は今までのレベルを超えている。
通常の解毒薬でも効果が無いわけじゃないが、
飲んですぐ消えるわけじゃないようだ。
クリスタルでの浄化もすぐに効果が出るわけじゃないようだ」
(´・ω・`)「それは……」
川 ゚ -゚)「今のところは犯されている時間が現状の物より短いからどうにかなっているが、
これが長くなったら命に直結するだろうな」
('A`)「特にボス戦で麻痺毒なんてくらったら……」
(`・ω・´)「で、解毒薬も作ったんだろ?」
川 ゚ -゚)「もちろんだ。
多少難航したが、成功している」
ξ゚⊿゚)ξ「さすがね」
川 ゚ -゚)「以前クリスマスにやったクエストの経験が役に立ったな。
思えばあれは複合毒の存在を教えてくれていたわけだし、
今回の製法に関してアイデアのもとになった」
(`・ω・´)「ほぉ……」
.
-
(´・ω・`)「この世界に偶然は無い。
全て必然である。だね」
('A`)「茅場晶彦の作りだしたゲームの世界だからな」
( ^ω^)「もう販売できるのかお?」
川 ゚ -゚)「いや、そこまでの量は出来ていない。
何分面倒臭い。
製法が難しいから作れる者も少ないと思うが、
まあ情報が出回れば、一週間もあれば何とかなるだろう。
今ある分は、うちの者達と攻略組に回す分くらいだな。
攻略組の方はアルゴ通しで渡してもらえばいいだろう。
私が作ったと分からないよう、街売りの瓶を買ってこないと」
(´・ω・`)「よろしく頼むよ」
川 ゚ -゚)「クリスタルの方はモララーに作らせている。
あいつの作った空水晶に解毒薬を足すわけだが、
どうやらこちらも成功率が悪いようだ」
('A`)「当分は薬メインにした方が良いだろうな」
川 ゚ -゚)「ああ。
それが賢明だろうな。
あと、耐麻痺効果を持ったアイテムの製作は既にモララーに依頼済みだ」
('A`)「モララーの睡眠時間がまた減ったわけか」
川 ゚ -゚)「もう一人細工師が欲しいところだな。
水晶の生成はともかく誰かマシロに居ないのか?」
ξ゚⊿゚)ξ「あ、裁縫スキルもいない?」
(´・ω・`)「うーん。
両方とも聞かないな。
フォックスに聞いておくよ」
ξ゚⊿゚)ξ「よろしく」
川 ゚ -゚)「頼んだ。
あとショボン、生成方法の情報散布方法も任せる」
.
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(´・ω・`)「うん。いつも通りに進めるよ」
川 ゚ -゚)「私の方もこれでおわりだ」
(´・ω・`)「了解したよ。
さて、他に何かある人はいるかな」
全員の顔を見るショボン。
誰も何も言わない。
(´・ω・`)「じゃあ僕から。
正式に依頼が来たよ」
川 ゚ -゚)「そうか……」
ショボンの言葉に全員が頷き、
クーだけが口に出して返答した。
(`・ω・´)「どうするんだ?」
(´・ω・`)「どうするもなにも、受けるしかないよ」
川 ゚ -゚)「そう……だな」
ξ゚⊿゚)ξ「しょうがないわよね」
( ^ω^)「例の『遺跡調査』かお?」
(´・ω・`)「うん。そう。
アルゴさんから内内に連絡は来てたからね。
正式発注は『血盟騎士団』だけど、
実際は攻略組全体での話し合いかな」
('A`)「今の最前線の迷宮区に、
遺跡フロアにあったものと同じモチーフの石像が多数あるんだよな」
(´・ω・`)「うん。
もともとフロア内にも点在してたから、
関係があるんじゃないかってのは言われていたみたいだけど。
で、迷宮区が本当に迷宮で、
いまだに完全な地図が作れてないみたい」
.
-
ξ゚⊿゚)ξ「そこで下のフロアを調べてほしいって訳ね。
自分達でやれば良いのに」
('A`)「うま味も面白みも少ないからな。
今の攻略組の奴らじゃレベル上げには下のフロア過ぎて不向きだし」
ξ゚⊿゚)ξ「そんなのこっちも一緒でしょ」
川 ゚ -゚)「フロアが広がってはいないがクエストが増えたという情報はある」
( ^ω^)「新しいアイテムが出てくるかもしれないおね」
ξ゚⊿゚)ξ「まあそこらへんは気になるけど」
(´・ω・`)「もともとはアルゴさんに来た話だけど、
彼女だけじゃあのフロアの総浚いは無理だよ」
(`・ω・´)「そこで、VIPに回ってきたと」
(´・ω・`)「うん」
ショボンが机をタップするとウインドウが現れる。
そして操作を始めると執務室の壁に映像が浮かんだ。
(´・ω・`)「右が遺跡フロアの全域図。
で、左がその上のフロアの全域図」
ξ゚⊿゚)ξ「上のフロア?
ってどんなところだっけ」
川 ゚ -゚)「虫がいっぱい出てきたところだろ」
ξ゚⊿゚)ξ「ああ、あそこね」
心底嫌そうに顔をしかめたツン。
(´・ω・`)「覚えてる?中央道路?」
( ^ω^)「お、あそこかお!」
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('A`)「真っすぐの道をひたすら進んでくやつな。
ちゃんとした名前のあるフィールドダンジョンだったよな確か。
中央道路って呼んでたから覚えてないけど」
( ^ω^)「途中で出てきたカマキリ男がむやみに強い奴だおね」
ξ゚⊿゚)ξ「ああ!
あのバー四本あって、むやみに強いカマキリ!
無視して横をすり抜けること出来るけど、
後ろから襲ってきてうざい奴」
川 ゚ -゚)「だが後方から襲ってくるのはクエストをやってるときだけだし、
時間をかけてやればそれほど驚異ではなかったはずだが」
('A`)「確かあそこを通るよりも別のルートを通れば安全に行けることが分かって、
迷宮区をクリアするころには、クエストやる以外では使われてなかったよな」
(`・ω・´)「一回全員でやりに行ったな」
( ^ω^)「おっおっ。覚えてるお!」
川 ゚ -゚)「それで、そこがどうしたんだ?」
(´・ω・`)「それだけ覚えてくれているなら次に進むけど、
まずはここに色を付けておくよ」
フロア図の中心近くに引かれる青い線。
(´・ω・`)「で、こっちの遺跡フロア。
遺跡フロアの中心の円形遺跡群フィールドダンジョンは覚えてるよね」
全員が頷く。
(´・ω・`)「その中心に、大きな木があったの覚えてる?」
ξ゚⊿゚)ξ「……なんとなく」
( ^ω^)「根元でご飯食べたことあるおね?
たしか安全エリアで」
.
-
川 ゚ -゚)「上を見てもてっぺんが見えなかったような」
(´・ω・`)「そう、あれ。
この位置なんだ」
右の図に赤い丸を付けるショボン。
(´・ω・`)「そして、この二つの地図の東西南北を合わせて、
迷宮区の位置を合わせると……」
左の図が動き、右の図に重なる。
すると青い線の先に紫色の丸が浮かんだ。
川 ゚ -゚)「位置が重なり合う?
中央道路のほぼ先端だなここは」
ξ゚⊿゚)ξ「何がある場所?
中央道路の一番先は遺跡があって、
そこでクエストボスと戦ったのは覚えてるけど」
('A`)「その二つ前の安全エリア。
たしか中央に森があって、
森の中には入れなかったような」
( ^ω^)「確か石碑があったおね。
なんて書いてあるかは分からなかったけど」
ξ゚⊿゚)ξ「はいはい。あったあった。
え、じゃあもしかしてあの森は……」
(`・ω・´)「下の巨木の先端ってことか?」
(´・ω・`)「もしかするとね」
ξ゚⊿゚)ξ「へー」
( ^ω^)「おー」
('A`)「ふーん」
(´・ω・`)「なんか気の抜けたような」
.
-
川 ゚ -゚)「それが何か関係あるのか?」
(´・ω・`)「関係あるかどうかを調べるのが今回の僕達の仕事なんだけどね。
そこから何か道が開けるかもしれないから」
ξ゚⊿゚)ξ「そりゃそうか」
(`・ω・´)「だが闇雲に調べるわけじゃないんだろ?」
(´・ω・`)「そりゃね」
重なった図に新たにひかれる赤い線。
川 ゚ -゚)「これは?」
(´・ω・`)「円形遺跡群の外周と、
そのすぐ内側の通路。
『円形』と呼んではいるけど綺麗な円ではないんだよね。
で、こっちが今攻略組がマップ攻略している迷宮区の図面」
重なったフロア図の横に、迷宮区のマップが現れる。
浮かんでいる黄色の線。
(´・ω・`)「線は判明している迷宮区の外周通路。
もちろん尺度は調整してあるけど、
これもまた重ねてみると……」
画面の図が重なると、
一部の赤い線がオレンジに変わった。
(`・ω・´)「これ、色はお前が変えてる?」
(´・ω・`)「うん。分かり易いかと思って」
(`・ω・´)「だよな」
( ^ω^)「お?」
(`・ω・´)「いや、なんでもない」
.
-
('A`)「部分部分がきれいに重なるわけだ」
(´・ω・`)「うん。
で、更に言うと」
ξ゚⊿゚)ξ「迷宮区の入り口と、中央道路の入り口が同じ」
川 ゚ -゚)「迷宮区のいまだ未到達地点、おそらくはフロアボスの部屋と、
紫色の丸が重なるわけか」
(´・ω・`)「そういうこと」
ショボン以外の全員が溜息に似た吐息をつき、
壁の図面を凝視する。
(´・ω・`)「あとは現地で調べてみないとだけど、
何かヒントはあるんじゃないかな」
( ^ω^)「遺跡フロアでスイッチを押したら迷宮区に通路が出来るとかだったら面白いおね」
(´・ω・`)
川 ゚ -゚)
(`・ω・´)
('A`)
ξ゚⊿゚)ξ
(;^ω^)「じょ、じょうだんだお。
そんな目で僕を見るのは止めてほしいお」
(´・ω・`)「いや、うん。そうか」
川 ゚ -゚)「その可能性も……」
(`・ω・´)「無くはないだろう」
('A`)「簡単なスイッチとかではなくても」
ξ゚⊿゚)ξ「遺跡で何か決まった行動をするとか」
川 ゚ -゚)「遺跡と中央道路、両方で同じタイミングとか」
(;^ω^)「おっおっ?」
.
-
川 ゚ -゚)「他には重なる場所とかないのか?
中央道路の周辺も気にしてみた方が良いだろう」
(´・ω・`)「もう少し詳しい情報をもらうよ。
同じモチーフの石像とか石舞台とかがあるかもしれない」
(`・ω・´)「それがいいな。
なんなら迷宮区を見に行くのも良い」
('A`)「迷宮区か。
パーティー二つでいくか」
ξ゚⊿゚)ξ「なに喜んでんのよ」
('A`;)「べ、別に最前線に興味がるとかそんなんじゃ」
( ^ω^)「興味があるんだおね」
川 ゚ -゚)「あるんだな」
ξ゚⊿゚)ξ「あるんだ」
(`・ω・´)「素直になれ」
('A`;)「べ、べべべべ別に」
(´・ω・`)「とりあえずアルゴさんと、
血盟騎士団のアスナさん、
あとエギルさんにも話を聞いてみるよ。
流石武具店のお得意さんにも攻略組がいるっていうから、
兄者と弟者に頼んでそこにも繋いでもらって。
色んな角度からの情報のすり合わせもしておきたいし」
(`・ω・´)「そうだな。それが良い」
川 ゚ -゚)「中央道路の周辺も調べなおしが必要かもしれん」
('A`)「そうそう。そこからそこから」
.
-
ξ゚⊿゚)ξ「じゃああんたは中央道路、
私達は迷宮区の調査ね」
('A`#)「なんでだよ!」
立ち上がったドクオを白けた目で見るツン達。
('A`;)「あ、いや、その、ほら、レベル的にも強さ的にもさ、
迷宮区にはギルドのトップクラスをさ」
(`・ω・´)「素直になれ」
('A`)「……最前線行ってみたいです」
(´・ω・`)「とりあえずは打ち合わせが済んでからね。
というか、ボス戦はともかく最前線に行くのは反対はしてないんだけど。
ちゃんとルールさえ守ってくれれば」
('A`)「はーい。
そのルールがめんどくさい」
返事をしつつ座るドクオを、
ブーン以外は呆れた表情で見ていた。
ξ゚⊿゚)ξ「ところでさ。
ねえ、あっちからの連絡は?」
(´・ω・`)「あれ以来ないね」
ξ゚⊿゚)ξ「あんたの予想が外れたの?」
(´・ω・`)「なら良いけど」
ξ゚⊿゚)ξ「どういう事よ」
(´・ω・`)「今最前線で起きていることは、
知ろうと思えば誰でも知ることが出来る。
情報屋にコルを支払えばね。
そして、僕達の事をある程度知っている人なら、
僕達が関わることを想像するのは簡単だよ」
.
-
ξ゚⊿゚)ξ!
川 ゚ -゚)「つまり、そういうことか?」
(´・ω・`)「多分ね。
あのギルドからの依頼なら受けないって選択肢もあるけど、
アルゴさん、というよりも攻略組からの依頼ならば、
僕達は受けざるを得ないってことも分かる事だよ。
なんといっても『攻略』に関わる事だから」
(`・ω・´)「しかも、おれ達が倒されれば攻略が遅れる可能性がある。
ギルドを殺人ギルドとして一躍世に広めるチャンスだな」
ξ゚⊿゚)ξ「……シャキン」
冷静に、他人事のように呟いたシャキンを睨むツン。
(`・ω・´)「バカが考えそうなことを、言っただけだぞ」
ξ゚⊿゚)ξ「分かるけど、ムカつく」
川 ゚ -゚)「つまり、今回の調査が狙われるという事か」
(´・ω・`)「可能性は高いと思う」
川 ゚ -゚)「ふむ……。
分かっていても、やるのか?」
(´・ω・`)「……うん」
川 ゚ -゚)「別に攻めているわけじゃない。
あの会議で、気持ちは切り替えたつもりだ」
ξ゚⊿゚)ξ「ええ。
向こうが振りかけてきた火の粉は、
完膚なきまでに振り払って消してしまわないとね。
二度とそんな気にならないように」
('A`)「ああ。そうだな」
( ^ω^)「だおだお」
.
-
(´・ω・`)「みんな……」
川 ゚ -゚)「それで、いつやるんだ?
状況を考えれば、すぐなんだろ?」
(´・ω・`)「うん。
攻略組からは早急の対応を依頼されている。
だから明後日って答えておいた」
ξ゚⊿゚)ξ「本当に早いわね。
ま、しょうがないけど」
('A`)「迷宮攻略に手間取ると、
その分勢いは下がるからな」
(´・ω・`)「本当は明日って言いたかったみたいだけど、
流石にそれはね。準備もあるし。
今話した内容も上げて、答えをもらわなきゃだし。
あと、血盟からはサポートに何人か出そうかって言われたけど、
急なチームだと動きが乱れる可能性があるからお断りしておいたよ」
(`・ω・´)「いいのか?」
(´・ω・`)「攻略組が居たら出てこないだろうからね」
川 ゚ -゚)「それならそれでいいと思うが」
(´・ω・`)「これ以上被害が出る前に潰さないと、とも思うんだ」
川 ゚ -゚)「うむ……」
ξ゚⊿゚)ξ「クー」
川 ゚ -゚)「いや、すまん。
大丈夫だ」
(´・ω・`)「……」
('A`)「クー。
不安なのはおれも、きっとみんな同じだ」
ドクオの言葉にそれぞれがそれぞれの態度で頷く。
.
-
('A`)「でも、それ以上に殺人ギルドなんてものを許すことはできない。
ラフコフには、いやPoHには正直勝てる気はしないけど、
あいつ等には勝てるチャンスがあって、
潰すことが出来る力をおれ達は持っていると思う」
川 ゚ -゚)「ドクオ……」
( ^ω^)「僕達が出来るだけの事をやれば、
きっと勝てるお。
その為の策をショボンとシャキンが考えてくれたし、
僕らも頑張ってるお」
クーの手を握るツン。
その手がほんの少しだけ震えているのに気付き、
クーは驚いたように彼女の顔を見た。
ξ゚ー゚)ξ
ニッコリとほほ笑む彼女に、クーは泣き顔のような笑顔を見せた。
(´・ω・`)「みんなには、大変の思いをさせてしまっている。
けれど、僕達に出来る力があり、
そして狙われているのならば、
やるべきだと思うんだ」
(`・ω・´)「今回の件、
全員の意志でリーダーのお前についてきている。
だから今回は、お前は前を向いていればいい。
横や上や下は四人で、
後ろはおれが見ているから」
(´・ω・`)「……ありがとう」
( ^ω^)「おー!っだお」
.
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突然立ち上がり、片手を上げるブーン。
(;´・ω・`)「ちょ、ブーン!?」
(`・ω・´)「パーティーをやるぞ!」
続いて立ち上がり片手を上げるシャキン。
二人とも顔は笑っている。
(;´・ω・`)「シャキン!?」
('A`)「おー!だな」
ξ゚⊿゚)ξ「おー!ね」
川 ゚ -゚)「うむ、おー!だ」
ついで立ち上がり片手を上げる三人。
三人共ショボンを見ながら笑っている。
(;´・ω・`)「あ、あれはついやっちゃっただけで、
キャラじゃないのは分かってるから!
もうやめて!」
顔を隠して机に伏せるショボン。
耳まで赤くなっているのが分かる。
それを見た五人はそれぞれに笑い、
そして視線でそれぞれに合図して頷きあった。
.
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cm ShortVersion TYPE-TU
「私だって会いたいわよ!」
♪僕の声が届いた時に〜♪
ARデバイス《オーグマー》を使用したゲーム《オーディナルスケール》
その陰で進行していた陰謀は、英雄によって阻止された。
「でも、それが許されないことだって分かってる!」
だがその陰謀を知った少年が、自らの願いの為に動き出した。
「会わせてあげられると思う」
「おい!本気か!?」
「すまない。私は……」
少年の思いは波紋となり、
「そんなことが……」
「できるっていうのか」
「でも、代償は必要もなよ」
「あいつは、そんなことを」
「やりたいっていうなら、やれば良いさ」
「仲間だから、止めたい」
「力になりたいから」
「おれだって……」
巨大な波を起こす。
そして袂を別つ友人達。
『( ^ω^)達はアインクラッドを生きるようです。-MOMENT-
〜VIPのメンバーはオーディナルスケールで戦うようです〜』
少年に、彼女の声は届かない。
「大丈夫だよ。基にするのは、僕の記憶だから」
「あいつだって嬉しくない!私は笑ってるあいつに会いたいの!」
♪この瞬間を掴め〜♪
「 僕の名前は、《ホライゾン》だお 」
♪Catch the Moment♪
.
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cm
「赤い糸システム?って、あれ?」
「そう、あれだお」
♪君の前前前世から僕は〜♪
「火事一つで村を隕石で壊滅させるなんて、やるわねそいつ」
「犯罪者を褒めてどうするんだお」
「だってその火事では死者を出さなかったからタイムパトロールに引っかからなかったんでしょ。
それで2013年の隕石で壊滅なんてパトロールの穴をついた見事な作戦よ」
「だーかーら」
「でも、それならその火事を消しに行きましょうよ」
「だめだお」
「……同時間軸への複数の介入は禁止ってやつ?」
「それもだけど、時空嵐が起きてて難しいんだお」
「げっ」
「ギリギリ行けるのは、2016年」
「……は?隕石の三年後とか、どうすんのよって、そうかだから」
「「赤い糸システム!」」
「だおだお」
...... 《赤い糸システム》
...... 《特異点》
「どう?似合う?」
「おっおっ。綺麗だお」
「ば、バカ。名前はどうしようか……」
「戸籍もあった方が良いおね」
「……私の名は真知子」
「その名前とストールの巻き方はアウトだお」
「じゃあ……ミキとかで」
...... 隕石の落下による死者。
...... 歪まされた歴史。
「でも、なんでそんな回りくどいことをしてまで
こんな小さな集落をつぶしたかったの」
「歴史が狂うからだお。
計算だと大戦が起きて世界がぐちゃぐちゃになるお」
「…… …… は?」
....... 正しい歴史に戻すため、タイムパトロールが時をかける。
「もーもうあの男決断遅すぎ!」
「二人の糸を辿ってこれたのは良いけど結局僕らがやるしかないのかお!」
「タイムロック!巻き戻し!」
「スロー!」
「「「手伝いに来たよー」」」
「「遅い(お)!!」」
...... 『T.P.BOONのようです 〜your name〜 』
♪何光年でも この歌を口ずさみながら♪
「 君の名は 」
「ブーンだお」
.
-
2.
二日後。
遺跡フロア。
目的の遺跡、『Aridend』にほど近い街の転移門前。
低層階と中層階の間ほどに位置し、
既に攻略されつくしてあると思われており、
且つそれほど重要なクエストも発見されていない為普段は閑散としている。
しかし今は人だかりができていた。
(アルゴ)「ショボン」
両頬に三本のひげのペイントを付けた女性、
『情報屋の鼠』ことアルゴが転移門から現れ、
集団の端にいたショボンに話しかけた。
(´・ω・`)「アルゴさん。
お疲れ様です」
ショボンは軽くお辞儀をしながら挨拶をし、
集団から離れて彼女に近付く。
そして彼女に続いて転移門から現れた女性にも頭を下げた。
(´・ω・`)「アスナさん。
おはようございます」
(アスナ)「おはようございます。
ショボンさん」
白と赤の戦闘服を纏った血盟騎士団副団長、
『閃光』の異名を持つアスナが栗色の長い髪をなびかせて同じように頭を下げた。
(アスナ)「壮観ですね」
.
-
(アルゴ)「だネ」
(´・ω・`)「はい?」
(アスナ)「もしかすると、攻略組が集まった時よりも色取り取りで凄いかも」
(;´・ω・`)「ああ……」
アルゴとアスナの視線の先にはわいわいと喋っているメンバーたち。
武器も多種多様で見事だが、
各人の出で立ち、防具は『豪華』ですらある。
金・銀・青・赤といった派手な色をした堅固な鎧を纏う者がいれば、
刺繍の施された上品な色合いの軽装備の者。
ゴシックロリータのレースをふんだんにあしらったヒールの少女が目を引けば、
その横には落ち着いた色合いの袴姿の少女。
近くには同じく袴姿の刀を携えた浪人がいたかと思うと、
彼は公園でスケートボードでもしていそうな少年と話していた。
そして目の前にいるこの集団のリーダーである少年も、
今から舞踏会にでも行きそうな服装のマント姿であり、
二人は思わず笑みを漏らした。
しかし目の前の少年が投擲に関してはアインクラッド随一の実力者であり、
彼がマスターを務めるギルドは戦闘能力を含めて
中層エリアで活動するギルドとしてはトップクラスであることを知っているため、
その笑顔は好意的なものだった。
また、アスナは以前に調査依頼をして作戦の指揮を任せて以来、
それ以降何度となく自ギルドに勧誘している。
(;´・ω・`)「と、ところで今日は?」
(アスナ)「アルゴさんを通してはいますが、
元は攻略組からの依頼ですから一度ちゃんとご挨拶をと思いまして」
(´・ω・`)「そうでしたか。
わざわざありがとうございます。
ですが、命を懸けてボス戦をしていただいているのですから、
これくらいの手助けは当然です。
ですからお気になさらないようにしてください」
.
-
(アスナ)「ショボンさん。
ありがとうございます。
そう言っていただけると少しは気が楽になります」
(´・ω・`)「それに、ギルドとして請け負った仕事ですので、
ちゃんと報酬もいただいていますし」
(アスナ)「それは当然です。
本来ならば自分達でやれば良いことですから。
ただこういった『調査』ならば、
戦闘に特化している私達より皆さんの方が適任だと言われまして」
(´・ω・`)「ご期待に沿えるように頑張ります」
(アスナ)「よろしくお願いします。
あと、迷宮区には今も血盟騎士団の者が攻略に出ています。
いくつかすぐ連絡のつく攻略組のメンバーもいます。
迷宮区での調査が必要な場合は、
私かアルゴさんにメッセージをください」
(´・ω・`)「はい。よろしくお願いします」
じっとショボンの顔を見るアスナ。
(´・ω・`)「なにか?」
(アスナ)「例のギルドの件、
アルゴさんからお聞きしています。
それが本当ならこちらに血盟騎士団からメンバーを出しますし、
私が一緒に行く事もできますが」
(´・ω・`)「ありがとうございます。
ですが今はまだ『中層フロアレベル』です。
攻略組とはいえ、皆さんがすべてを背負うことは無いと思います。
それに、おそらくは僕達が狙われています。
ですから自分達で対応しようと思っております」
(アスナ)「そうですか……。
ですが、気を付けてくださいね。
命が危険な真似は、出来るだけ避けてください」
.
-
(´・ω・`)「ありがとうございます」
(アルゴ)「アーちゃんも心配性だネ」
(アスナ)「アルゴさん。
当然のことです」
(アルゴ)「大丈夫だヨ。
ショボン達ならネ」
(´・ω・`)「はいはい」
(アルゴ)「なんかアーちゃんに対する対応と違わないかイ?」
(´・ω・`)「いえいえそんなことありませんよー」
(アルゴ)「まったくこの子ハ」
(´・ω・`)「ところでお願いした件、
大丈夫ですか?」
(アルゴ)「ああ。大丈夫だヨ。
ショボン達と関係の薄い奴らで強い奴ってオーダーなら、
うってつけがいたんでネ」
(´・ω・`)「良かった」
(アルゴ)「な、アーちゃん」
(アスナ)「はい。任せてください」
(;´・ω・`)「え、ちょ、ま、まさかアスナさんに頼んだんですか!?」
(アルゴ)「だって、『強い人』って依頼だからね。
ショボンの信用に答える為に、
アインクラッドで三本の指に入るであろう二人に頼んだのサ」
(;´・ω・`)「確かにこれ以上ないくらい安心ですけど、
でもまさかアスナさんに……って、二人?」
.
-
(アルゴ)「ああ。二・三人いれば安心だって話だったからネ」
(;´・ω・`)「いやまぁ『ありがとうございます。』
なんですけど、そんな二人に頼むなんて……」
(アスナ)「お気になさらないでください。
もともと作戦が終わるまでこの辺りにいるつもりだったので予定は開けてありましたから」
(´・ω・`)「ありがとうございます」
頭を下げるショボン。
(アルゴ)「やっぱり対応が違う」
(´・ω・`)「アルゴさんも、ありがとうございます」
(アルゴ)「よナって、い、いや、うん。
気にしないでいいヨ」
アルゴに向かって頭を下げたショボン。
慌てるアルゴを見てアスナが笑い、
頭を上げたショボンも笑顔を見せた。
(`・ω・´)「ショボン!全員揃ってるぞ!」
(´・ω・`)「はーい!」
シャキンに名を呼ばれふり返るショボン。
そして改めてアスナとアルゴにお辞儀をする。
(´・ω・`)「それでは、行ってきます。
依頼の件、よろしくお願いします」
(アスナ)「お気をつけて。
その件は、お任せください」
(アルゴ)「気を付けろヨ。
連絡もよろしくナ」
.
-
(´・ω・`)「はい」
短く答え、足早にメンバーのもとに向かうショボン。
(アスナ)「本当に、大丈夫でしょうか」
(アルゴ)「大丈夫大丈夫。
あいつは、いや、あいつらは思ったよりも図太いからネ」
(アスナ)「アルゴさんはもう……」
(アルゴ)「さ、こっちはこっちで依頼を遂行しようかネ。
もう一人は先に行ってる手はずだヨ」
踵を返し、転移門に向かうアルゴ。
(アスナ)「あ、ちょっとアルゴさん!
もう一人って誰ですか?
それにアインクラッドで三本の指って。
団長はこういうのに関わらないだろうし、
も、もしかして……。
あ、アルゴさん!」
アルゴの後を追うアスナ。
転移門の前で二人は一度振り返って集団を見た後、
フロアの名前を言いながら転移門を通った。
川 ゚ -゚)「何の話をしていたんだ?」
(´・ω・`)「攻略組を代表して来てくれたみたい。
あと、アルゴさんに頼んでた護衛の件、
アスナさんが引き受けてくれてた」
川 ゚ -゚)「ほお。それは太っ腹だな」
.
-
(;´・ω・`)「その感想は何か違う気がするけど」
(`・ω・´)「でもこれで安心だな。
気にしないで済む」
(´・ω・`)「うん。
要の一つだからね」
ショボンを中心にして、両側に立つクーとシャキン。
三人と向かい合うように立つ残りのメンバー。
軍隊のように整列はしていないが、
自然と今回のチームに分かれて固まっていた。
(´・ω・`)「みんな、朝早くからお疲れさま」
思い思いに返答するメンバーたち。
(´・ω・`)「詳細はメッセージしたしそれぞれに話してあるから大丈夫だと思うけど」
目を泳がす数名。
(´・ω・`)「一応概略だけ説明するよ」
数名がホッとした顔をした。
(´・ω・`)「この遺跡フロアにあるフィールドダンジョン『Aridend』遺跡の調査と、
上のフロアにあるフィールドダンジョン、
通称中央道路こと『Blesstart』を同時攻略します。
目的や調査ポイントもメッセージに送ったけど……」
ショボンの目線から外すように視線を外す数人。
.
-
(´・ω・`)「……基本はリーダーやサブリーダーが指示を出すので、
指示通りに動いてください。
もしかすると別のエリアや隠し宝箱なんかを見つけることがあるかもだけど、
勝手に進んだり触ったりしないように。
特にジョルジュとシャキンとエクスト、気を付けてね」
_
( ゚∀゚)「ほーい」
(`・ω・´)「はーい」
<_プー゚)フ「ここで名指し!?」
(゚、゚トソン「エクスト、返事は?」
<_プー゚;)フ「は、はい……」
(´・ω・`)「チームA(Aridend)はリーダーを僕として、
ドクオ、ジョルジュ、フサギコ、そしてシャキン、よろしく」
('A`)「んー」
_
( ゚∀゚)「おう」
ミ,,゚Д゚彡「頑張るから!」
(`・ω・´)「ふっふっふ」
川 ゚ -゚)「チームB(Blesstart)は私がリーダーとして指揮を執る。
クックル、ミルナ、デミタス、エクスト、トソン、頼むぞ」
( ゚∋゚)『ああ』
( ゚д゚ )「うむ」
(´・_ゝ・`)「準備は万端だ」
<_プー゚)フ「まかせろ!」
(゚、゚トソン「力の限りに」
.
-
川 ゚ -゚)「私達の役目は道を進み、ショボン達と連携を取ることだ。
途中に出るボスクラス対策は、一緒に進むチーム4に任せる。
ブーン、ツン、ブーム、シラネーヨ」
( ^ω^)「おっおっお!頑張るお!」
ξ゚⊿゚)ξ「任せなさい」
| ^o^ |「微力ですが、尽力を注ぎます」
( ´ー`)「やれることはやるだーよ」
(´・ω・`)「今回は完全同時進行で、本部は置きません。
随時リーダー同士が連絡を取り合い調整を行いますが、
メッセージを送れない場合や、
送ることが出来ないエリアが発生することも考えられます。
そこで、」
( ´_ゝ`)「おれ達『チーム8』の出番だな」
(´・ω・`)「う、うん。そうなんだけど」
(´<_` )「なんでそんな名前なんだ?」
(´・ω・`)「何でもよかったんだけど、ドクオと兄者がそれが良いって」
( ´∀`)「仕事内容は二つのエリアを行き来して二つのチームのお手伝いもなね。
『そこにある』とか『なにをしろ』とか指示を出すもなから、
蜂の8の字ダンスからきてるもな?」
▼・ェ・▼「きゃん!」
( ´_ゝ`)「……うん。そう」
(´<_` )「(絶対に違う)」
(´・ω・`)「(違うよね)」
( ^Д^)「おい、……本当におれで大丈夫なのか?」
.
-
(´・ω・`)「うん?適任だと思ってるよ?」
( ^Д^)「……わかった」
それぞれに表情を引き締めて仲間たちと会話するメンバー。
そんな彼らを見つめるいくつかの目。
しかし気にすることなくショボンは簡単な指示を出していく。
(´・ω・`)「あと兄者、弟者、黒鉄宮の件は?」
( ´_ゝ`)b「大丈夫だ。了解は得た。
さっき準備についたと連絡も来たしな」
(´・ω・`)「そう。良かった」
(´<_` )「うちの和装シリーズのお得意さんだけど、
まさか攻略組だとは思わなかった」
( ´_ゝ`)「あ、報酬はバーボンハウスで合コンよろしくとのことだ」
(´・ω・`)「……合コンはともかく、
報酬以外にご馳走はさせていただくよ。
さて、他に質問とかは?」
両隣以外の全員の顔を見るショボン。
それぞれに決意を込めた表情で頷き、
合図をして肯定の意を示す。
それに頷きで答えたショボンが、
シャキンを見た。
(`・ω・´)「ああ。大丈夫だ」
頷き、そしてクーを見る。
川 ゚ -゚)「問題ない」
(´・ω・`)「よし」
改めて目の前のメンバーたちを見るショボン。
(´・ω・`)「それでは、作戦『CROSS FIELD』を開始します」
良く通るその声に、全員が一斉に大きな声で答えた。
.
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cm ShortVersion TYPE-C&D
「おれだって会えるなら会いたいさ!」
「ならばこちらに来い!」
♪僕の声が届いた時に〜♪
ARデバイス《オーグマー》を使用したゲーム《オーディナルスケール》
その陰で進行していた陰謀は英雄によって阻止された
「間違えるのが分かっているから、止めたいんだ」
「間違えに気付いて立ち止まった時に、一番そばに居たい」
だがその陰謀を知った少年が、自らの願いの為に動き出した。
「会わせてあげられると思う」
「そんなのあいつも私も望んでない!」
少年の起こした波紋は、
「そんなことが……」
「できるっていうのか」
「でも、代償は必要もなよ」
「あいつは、そんなことを」
「やりたいっていうなら、やれば良いさ」
「仲間だから、止めたい」
「力になりたいから」
「おれだって……」
巨大な波となり彼らを飲み込んだ。
『 僕の名前は、《ホライゾン》だお 』
そして袂を別つ友人達。
『( ^ω^)達はアインクラッドを生きるようです。-MOMENT-
〜VIPのメンバーはオーディナルスケールで戦うようです〜』
叫んでも届かない思い。
「私に勝てると思っているのか?」
「足止めくらいはしてみせる」
悲しみが、連鎖する。
♪この瞬間を掴め〜♪
「それでも私は!」「だからおれは!」
♪Catch the Moment♪
-
以上、本日の投下は終了します。
前編を少しずつ投下しつつ、後編を進める予定です。
後編なのか……中編になるのか……。
ということで、まだ続くと思われますので、お付き合いいただけると嬉しいです。
さてここのところ投下した『cm』ですが、
* ゚・*:.。.:*・゜+ d(*´∀`)b うそです +.:*・゜゚・*:. *
映画を見終わって思いついたのを投下してみました。
映画を見た方ならわかる×××××………!!!
少しでもドキドキして楽しんでもらえたら嬉しいです。
ではではまたー。
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おつおつ
そろそろ激突か
-
おつ
とりあえず嘘CMを話をぶったぎって入れる必要が有ったのかは疑問だ
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映画見て興奮して入れちゃったんだろ
投下マシンじゃないんだから分かってやれよ
-
え?今日投下来ないの?
-
乙乙
面白かったし別にいいじゃん
-
たんに嘘CMを前か後にまとめて投下すればよかったんじゃ?ってだけの疑問だろ?
批判しているわけじゃないんだからこっちもそう噛みつかなくてもいいだろうよ
まあ話の合間に挟まなかったらCMじゃなくなるがなww
まとめてだと逆にくどくもなりそうだものなー
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「あ、これ本編に関係無いな」って分かった時点で高速スクロールですよ。
ともあれ投下乙
-
ロマネスクたちとの衝突もそろそろか
-
ワクワクするなぁ
-
3.
( ・∀・)「そろそろ始まった時間だな」
从 ゚∀从「『チームK』も始動だな」
視界の端のデジタル表示で時間を確認していたモララーが小さく呟くと、
横にいたハインが不敵な笑みを浮かべながら呟いた。
その顔を横目で見ていたモララーが小さくため息をつく。
从 ゚∀从「ん?」
( ・∀・)「いや、無駄にイケメンだなと思って」
从 ゚∀从「か弱い女の子に対してなんてことを。
傷つくぞこのやろう」
( ・∀・)「その言い方からして傷付いてなんかないだろうが。
それに、そう見えるようにワザとしているわけだし」
从 ゚∀从「……まあな」
フィールドダンジョン『Aridend』の中、
入り口から三つほど進んだエリアに二人はいた。
エリアに入ってすぐの茂みに隠れ、
隠蔽スキルとマントを使ってモンスターから完全に姿を隠している。
もちろん声にも反応してしまうため、
二人の会話はかなりの小声だった。
( ・∀・)「ま、その顔をしてれば、
そうした方が良いよな」
从 ゚∀从「まあ……な」
.
-
ウインドウを出し、操作を始めるモララー。
どうやらメッセージを打っているようだった。
从 ゚∀从「前から聞こうと思っていたんだが」
( ・∀・)「ん?」
从 ゚∀从「モララーは私の事、
知っているのか?」
( ・∀・)「……うん」
从 ゚∀从「そう……か。
黙っていてくれて、ありがとう」
( ・∀・)「ま、知ったところで誰も変わらないと思うけどよ」
从 ゚∀从「私もそう思う」
( ・∀・)「本当、変な奴らだよな」
从 ゚∀从「おまえもな」
( ・∀・)「おまえもだぞ」
二人は横目で互いの顔を見て、
ニヤリと笑った。
( ・∀・)「そういえば、何でおれ達『チームK』なんだ?
A,Bは攻略する場所のところから、4と8は人数からだろうけど」
从 ゚∀从「どっくん命名だ。
チームKのKは影のこと、
KAGEのKだ。
流石どっくん」
( ・∀・)「ドクオ……。
なんとなく後付けな気もするけど?」
.
-
从 ゚∀从「……言わないでくれ」
( ・∀・)「ま、チーム名なんて何でもいいんだけどよ。
確かに今回は、おれ達もあいつらもギリギリまでは『影』の予定だしな」
从 ゚∀从「……」
( ・∀・)「ハイン?」
从 ゚∀从「正直自信ない」
ウエストポーチに手を入れるハイン。
指先でアイテムを探し、指先でつまんだ。
( ・∀・)「ま、ショボンもそこは織り込み済みだろうから、
お前の好きにやっていいんじゃないか?
おれも、借りを返せるかなって思ってるし」
从 ゚∀从「……うん」
( ・∀・)「…… ……良かったな」
从 ゚∀从「え?」
( ・∀・)「ドクオに会えてさ」
从 ゚∀从「!」
思わず横にいるモララーに顔を向けるハイン。
その横顔は決してバカにした様子はなく、
真剣に前を見ていた。
ハインは息をのみ、
ほんの少しだけ頬を赤らめて口を開いた。
从* ∀从「うん」
( ・∀・)「さて、そろそろ準備しないとだな」
.
-
そんなハインの表情を見ることは無く、
モララーは更に表情を引き締めながら、
手に装着している爪を撫でた。
フィールドダンジョン『Aridend』の入り口に、
ショボン達5人がいた。
(´・ω・`)「チームB、4共に入り口に着いたみたい」
簡易メッセージを打ち終えたショボンがウインドウを消しながら四人に声をかける。
('A`)「時間通りだな。
あと3分」
.
-
(`・ω・´)「流石クーとトソンが一緒のチーム」
(´・ω・`)「シャキンも頼むよ?」
(`・ω・´)「任せておけ」
(´・ω・`)「……」
('A`)「……」
(`・ω・´)「なんだよー」
('A`)「がんばれ」
(´・ω・`)「信じてるから」
(`・ω・´)「むー」
話している三人から離れたジョルジュがダンジョンの入り口を見つめた。
深い緑の中にたたずむ巨大な石の門には、
リアルの世界で感じるような自然のぬくもりを感じることは出来なかった。
_
( ゚∀゚)「 」
ミ,,゚Д゚彡「ジョルジュ?」
横に立ったフサギコが、顔を向けて声をかける。
_
( ゚∀゚)「ん?なんだフサギコ」
門を見上げたままのジョルジュ。
ミ,,゚Д゚彡「……大丈夫?……だから……」
_
( ゚∀゚)「ああ。大丈夫だ。
まだ完全に信じちゃいないが、割り切った。
それが真実なら、おれはやるさ」
.
-
ミ,,゚Д゚彡「ジョルジュ……」
やっと横を向き、フサギコを見るジョルジュ。
不敵な笑みを浮かべていた。
_
( ゚∀゚)「おれはおれのやれることを、
いや、やるべきことをやるだけだ。
……本当にそうなら、おれが止めてみせる」
ミ,,゚Д゚彡「ジョルジュ……。
うん。頑張って、ほしいから……。
ふさも、頑張るから」
(´・ω・`)「ジョルジュ、フサギコ」
_
( ゚∀゚)「ショボン」
ミ,,゚Д゚彡「ショボン」
名前を呼ばれふり返る二人。
ショボン達三人が、並んで立っていた。
(´・ω・`)「時間だよ。行こう」
気負いを感じさせない、穏やかな口調。
表情すらもいつもと変わらず穏やかだが、
どこか鋭利な刃物のようなイメージを抱く。
('A`)「この門のサイズなら、五人並べるな」
(`・ω・´)「お、いいなそれ。
最初の一歩は『せーの』だぞ」
二人の口調も軽く、会話はとりとめもない、いつもの雰囲気。
けれど心は鋭く引き締まっていた。
.
-
笑顔の裏で気合を入れながら門のすぐ前で横に並ぶ五人。
(`・ω・´)「せーの!」
「「「「「最初のいーっぽ!」」」」」
シャキンの合図に声をそろえ、
全員が左足を一歩踏み出した。
.
-
4.
川 ゚ -゚)「初めて来たときも驚いたが、
改めて来ても凄いな」
クーは、草原に立っていた。
正確にはそこはフィールドダンジョンであり、
且つ「草原」ですらない。
両側には森が見えるここは、二つの街をつなぐ『街道』だった。
だがフィールドダンジョンとしての名前『Blesstart』があり、
更に途中でエリアボス相当の敵が現れるこの道を、
ただの『道』として扱うプレイヤーはほとんどいなかった。
( ゚д゚ )「巨大な二等辺三角形」
川 ゚ -゚)「ん?」
(´・_ゝ・`)「シャキンがそんなことを言っていたが……」
川 ゚ -゚)「ああ。ショボンも言っていた。
今いるここが底辺で、頂点に向かってただひたすらに進んでいくような形だと」
ξ゚⊿゚)ξ「十個くらい進むとやっと『道』らしくなるのよね。確か」
(゚、゚トソン「はい。
そこに行くまでは本当に草原を歩いているようで、
ちゃんと『先』に向かっているのか不安になります」
( ^ω^)「迷った覚えがあるお」
<_プー゚)フ「おれもおれも!」
( ´ー`)「気を付けるだーよ」
.
-
| ^o^ |「そういうシラネーヨも進む方向を間違ったことがありますね」
( ´ー`)「忘れただーよ」
ガヤガヤと喋りながら進む九人。
そんな彼らを一歩引いた形でついて歩くクックル。
時折現れる虫型のモンスターも、
前の九人が即座に倒していく為彼は全員の背中を見ながら歩いているだけだった。
(´・_ゝ・`)「クックル」
( ゚∋゚)「?」
(´・_ゝ・`)「あー。その。ミルナとトソンも、良い奴だぞ」
( ゚∋゚)『ああ。よくしってる』
ボードに書くクックル。
(´・_ゝ・`)「うん。分かってくれてるなら、良いんだ」
ぽんぽんとその肩を叩き、
クックルの横を歩くデミタス。
ミルナも後方をチラチラとみている。
( ゚∋゚)「(ショボンは二人にばれた事を、笑顔で喜んでくれた。
でもたぶん、デミタスとミルナは前から知っていた。
おれがVIPのみんなと『喋って』いることを。
おそらくシャキンも知っている。
なのにショボンがそれをおれに言わなかったということは、
何か意味があったんじゃないだろうか。
おれが声を出せないという事実が。
おれの心が、仲間以外にも開けるようになる強さを持つまでの間。
だから、それが何か分かるまでは……)」
.
-
デミタスの話を笑顔で聞きながら、
こちらを時々見るミルナの思いを感じながら、
前を見て歩く同じギルドの仲間の思いを信じながら、
クックルは歩いていた。
フィールドダンジョン『Blesstart』に入っていった十人を見送った兄者達は、
近くのオープンカフェでお茶を飲んでいた。
( ´_ゝ`)「むー」
(´<_` )「どうした?」
( ´_ゝ`)「ショボンの淹れてくれたお茶の方が美味い」
(´<_` )「それは同感だが、
NPC経営のカフェにあれクラスのクオリティを求めるのは無理だろう」
▼・ェ・▼「くーん……」
( ´∀`)「ショボンの淹れ方はもちろんもなけど、
茶葉もクックルが頑張って作った特製もなから、
一緒にしたらダメもなよ」
( ^Д^)「……」
転移門の見えるカフェで、
丸いテーブルを囲む四人。
モナーの足元ではビーグルがつまらなそうに体を擦り付けている。
( ´∀`)「ビーグル、どうしたもな?
大丈夫もなよ?」
▼・ェ・▼「……くぅん」
.
-
( ^Д^)「な、なあ」
(´<_` )「ん?どうした?」
( ^Д^)「いや、その、いいのか?
こんなところでお茶してて」
( ´_ゝ`)「おれ達の仕事は、まず『待機』だ。
動ける時に動けるようにしておくのが、仕事だぞ」
( ^Д^)「いや、それは分かるんだけどよ」
( ´∀`)「アルゴさんから連絡が来たもなよ」
いつの間にかウインドウを開いていたモナー。
膝の上に載ったビーグルがウインドウを覗き込んでいる。
( ´∀`)「指定位置に到着したとのこともな」
( ´_ゝ`)「『チーム8』、揃ったな」
(´<_` )「まったく。勝手にチームに入れられてることを知ったら怒られるぞ」
( ´_ゝ`)「その程度で怒るような奴が攻略組にいるとしたら世も末だな」
(´<_` )「兄者の存在が世も末の象徴なんだけどな」
(*´_ゝ`)「照れるな」
(´<_` )「褒めてない。
あ、あと『風林火山』のやつらは人数に入れてないのか?」
( ´_ゝ`)「あいつらは支店だ」
(´<_` )「はあ?」
( ´_ゝ`)「名古屋っぽい」
(´<_` )「山梨じゃなくて?」
.
-
( ´_ゝ`)「新潟かも」
(´<_` )「兄者……」
( ´_ゝ`)「坂道は」
(´<_` )「ほんとに怒られるぞ」
( ^Д^)「(いいのかこれで)」
( ´∀`)「良いもなよ。今はこれで」
(;^Д^)!
プギャーに向かってにっこりとほほ笑むモナー。
その膝の上でビーグルが鋭く鳴いた時、
モナーの耳に新たにメッセージが届いた音が聞こえた。
.
-
終わり?乙ー
-
お疲れ様でした
続き気になりまくりです
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巧妙なAKB48のステマをっっっ!!
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どこ?
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チーム名
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Kの後付け感が半端ないです
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こいつらが捕らわれた年にAKBって残ってるんだろうか
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流石にそんな長生きするような奴らじゃないと思うけど案外残ってるかもしれんな…
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乙乙
アングラーにヘリカルもいるのか気になる
調べたら知らん間にAKBも10年選手でびびった
メディアに出始めた頃は5年以内に消えるなんて言われてた記憶があるが
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ヘリカルがいないとvipとしぃギコの物語がもっかいクロスしなくないかな
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エイプリルフール。
cmはこの日にやればよかったのかと今更ながらに思いつつ、
今日の投下を開始したいと思います。
宜しくお願いします。
.
-
5.
遺跡フロアでは、チームAが遺跡の調査を進めていた。
('A`)「宝箱開けるぞー」
(´・ω・`)「トラップは?」
('A`)「もちろん解除済み」
(´・ω・`)「ならよろしくー」
ミ,,゚Д゚彡「この石像、これと似てるから!」
(`・ω・´)「そうか?それよりもこっちだろ」
_
( ゚∀゚)「でもそれだと、さっきの塔と位置がずれるよな?」
(`・ω・´)「だがこっちの方が似てるだろ?」
_
( ゚∀゚)「似てるのは……そうだなぁ」
ミ,,゚Д゚彡「難しいから……」
地図や画像を見つつ、
周囲の攻略をする。
もちろん攻略はちゃんと行われており地図も出来ているのだが、
点在する石像や石でできた塔、小さな門、
描かれた紋様を調査し、
上のフロアや目的の迷宮区で調査された内容と組み合わせていた。
パズルのような作業をしつつ戦闘を行うのは面倒ではあったが、
敵のレベルが低いため難しい行動ではなかった。
.
-
(´・ω・`)「そろそろ次のがポップする時間だよ」
_
( ゚∀゚)「よし!」
笑顔で武器を構えるジョルジュの前に立つドクオ。
('A`)「お前はさっき戦っただろ?
今度はおれの番だろうが」
_
( ゚∀゚)「えー」
('A`)「調査宜しく」
武器を構えるドクオの後ろで、
唇を尖らせたジョルジュがつまらなそうにフサギコのそばに移動した。
ミ,,゚Д゚彡「……でもそうすると、こっちが合わないから」
(`・ω・´)「ふむ。そうだな」
_
( ゚∀゚)「ういー。まだなんかあるのかよ」
ミ,,゚Д゚彡「石像を合わせると石舞台が合わなくて、
塔を合わせると、石像が合わないから」
_
( ゚∀゚)「なんだそりゃ」
(`・ω・´)「ショボン、迷宮区のポイントはこれで全部なのか?」
(´・ω・`)「いま連絡した。
でも、今の資料はアルゴさん監修で作ったはずだから大丈夫だと思うよ」
(`・ω・´)「ふむ……」
地図と地図をにらめっこする四人。
敵を倒したドクオが小さく「ヨシっ」と呟いていたが、
その声が聞こえるくらい静かな森だった。
.
-
川 ゚ -゚)「下は難航しているようだ」
草原の中心に固まって休んでいるチームBのメンバー。
何人かは座っている。
自身で調合した回復POTで回復しながら喉を潤しつつ
ウインドウを見ていたクーが涼しい顔で呟くと、
それ以外のメンバーは疲れた顔で小さく頷いた。
川 ゚ -゚)「なんだみんなどうした?」
ξ;゚⊿゚)ξ「何であんたはそんな普通なのよ」
川 ゚ -゚)「ん?こちらは特に問題なく進んでいないか?」
<_プー゚;)フ「問題は無いかもしれないけどよ」
(゚、゚;トソン「ちょっと範囲が……」
川 ゚ -゚)「広いから疲れているのか。
それでも今日は人数がいるからまだ良いだろう」
(;´ー`)「これでクーがさぼってるなら文句も言えるのに……」
(;´・_ゝ・`)「調査をまとめつつちゃんと動いているからなぁ」
(;^ω^)「それを見て僕らも更に動くから、
調査はサクサク進むけど大変なんだおね」
|; ^o^ |「リーダーの鑑と言えば鑑ですが」
(; ゚д゚ )「あるべき姿なんだがな」
(;゚∋゚)))
川 ゚ -゚)「もう少し行くとエリアも狭くなるし、
その先には安全エリアもある。
そこで下と合わせて昼食の予定だから、
まずはそこまで頑張ってくれ」
.
-
クーの言葉にそれぞれが答えると、
自然と座っていた者が立ち上がった。
川 ゚ -゚)「まだ時間は大丈夫だろ?」
(゚、゚トソン「はい。5分くらい余裕があります。
それに予定よりは3分ほど早いです」
( ´ー`)「もう休んだだーよ」
| ^o^ |「どうせなら安全エリアでがっつりと休みましょう」
( ゚д゚ )「ふっ。ならば進むか」
( ^ω^)「おっお。だお」
ξ゚⊿゚)ξ「そうね。
やること終わってるならさっさと行きましょう」
<_プー゚)フ「弁当を作ったのはショボンか?!フサギコか!?」
(´・_ゝ・`)「現金な奴だなお前も」
(゚、゚トソン「朝から楽しみにしてましたよ。エクストは」
( ^ω^)「おっおっお」
ξ゚⊿゚)ξ「まったく。
これで私が作ったと言ったらどんな顔するのかしら」
クーを除く全員がツンを見る。
ξ゚⊿゚)ξ「……なによ」
.
-
( ゚д゚ )「冗談だよな」
(´・_ゝ・`)「嘘だろう?」
( ´ー`)「嘘はいけないだーよ」
| ^o^ |「ツンさんのギャグセンスもなかなかですね」
ξ゚⊿゚)ξ「…… …… マジよ」
全員の動きが止まり、
笑顔が凍り付き、
青褪めていく。
<_プー゚)フ「……おれはもうだめだ。みんな、先に行ってくれ」
( ゚д゚ )「バカを言うなエクスト。おまえを置いて先に行けるわけがないだろう」
崩れ落ちるように膝をつくエクスト。
その肩を力強く抱くミルナ。
<_プー゚)フ「だって、だって、……よりにもよって……」
( ゚д゚ )「大丈夫だエクスト!
ここはアインクラッドだ!
料理スキルを持っていないはずのツンが、
『弁当』など作れるはずがない!
アレは嘘だ!冗談だ!」
ξ゚⊿゚)ξ「…… ……。
手料理をご馳走したくて、
ひそかに鍛えていたのよ」
全員の目がブーンに注がれる。
(;^ω^)「おっおっ?」
その冷や汗を垂らした顔を見て、
二人とクーを除くメンバーの顔色が土気色に変わった。
.
-
無言で体を震わせる者。
口に手を当て、自分の身体を抱きしめている者。
ぶつぶつと何かを呟きながら一人足踏みを続ける者。
そんなメンバーの姿を見るツンのこめかみには、
青い筋が浮かんでいた。
川 ゚ -゚)「ツン、嘘だよな?
今日ショボンとフサギコからお弁当預かったけど」
ξ#゚⊿゚)ξ「もちろん嘘よ。
ただの冗談。
料理スキル鍛える暇があったら細剣と裁縫鍛えるわよ」
全員の顔に生気が戻る。
空に向かって両手を広げ光を体いっぱいに浴びる者。
跪き、神に祈るような姿で感謝の言葉を口にする者。
身体を抱いたまま座り込み、安堵の吐息を吐く者。
ツンのこめかみの青筋が、さらに太くくっきりと浮かんだ。
ξ#゚⊿゚)ξ「お前達……」
(;^ω^)「と、とりあえず先に進むお。
トソン、もう時間だおね」
(゚、゚;トソン「あ、は、はい。そうですね」
いそいそと先に進もうとするブーン。
促されたツンもその斜め後ろに続き、
クーとトソン、残りのメンバーと動き始めた。
.
-
ξ#゚⊿゚)ξ「大体、
なんで私の料理を食べた事が無いくせに、
そんなことを言われないといけないのよ」
(;^ω^)「ま、まあツン。
ツンの料理がどうこうじゃなくて、
ショボンとフサギコの料理が食べたいだけじゃないのかお」
ξ#゚⊿゚)ξ「いや、あれは違う。
そういうんじゃない。
私の料理のことを変な風に誰かから聞いたのよきっと」
(;^ω^)「と、とりあえず先に進むお」
ξ#゚⊿゚)ξ「いやまてよ。
私の料理を食べた事のあるのはブーンとクー、そしてドクオ。
ショボンは確か無いはず」
(;^ω^)「ツ、ツン、クエスト中は他の事を考えたらだめだお」
ξ#゚⊿゚)ξ「クーの料理の腕は私と似たり寄ったりだし、
人にそういう事は言わないはず」
川 ゚ -゚)「(信じられているのは嬉しいが、
ツン程ではないつもりなんだがな)」
ξ#゚⊿゚)ξ「ブーンには成功したのしか渡してないから、
そういう感想は持たない」
(;^ω^)「(あ、あれは成功品だったのかお!?)」
ξ#゚⊿゚)ξ「つまり犯人は……ドクオ!」
川 ゚ -゚)「(ドクオ、骨はひろってやろう)」
(;^ω^)「(ごめんだおドクオ。
っていうかドクオは失敗作を食べさせられてたのかお!?)」
ξ#゚⊿゚)ξ「ドクオ……。許さん」
.
-
右手で細剣を力強く握ったツン。
それを横目で見た二人は、
それぞれにドクオの事を思っていた。
('A`)「ふぃっくしょん!」
(´・ω・`)「大丈夫?
……風邪?じゃないよねぇ」
('A`)「シラネ。
どうせツン辺りがおれの悪口でも言ってるんだろ」
(´・ω・`)「ははは」
(`・ω・´)「ショボン、さっき貰ったデータだけどよ」
(´・ω・`)「うん?
エギルさんから直接送ってもらった追加データだよね。
どうかした?」
(`・ω・´)「迷宮区の外周データ、
最初のと変わってないか?」
(´・ω・`)「ん?外周が?」
慌ててウインドウを開くショボン。
アイテムを出し、目の前の空間に地図を投影した。
(´・ω・`)「こっちが最初の奴。
で、こっちが今貰ったやつ」
更に地図が浮かぶ。
よく見ると微妙に異なっている箇所があった。
.
-
(´・ω・`)「ホントだ。よく似てるけど、ちょっと違う」
(`・ω・´)「どういう事だ?
変化するってことか?」
(´・ω・`)「いや、最初の地図の外周が消えたわけじゃなく、
隠し通路?なのかな。
道が増えてるんだ」
('A`)「道が増える?」
(´・ω・`)「もちろんもとからあったのが発見されたんだと思うけど」
(`・ω・´)「攻略組は何をやっとる」
(´・ω・`)「いや、違うと思う」
(`・ω・´)「ん?」
(´・ω・`)「きっと僕達がこちらで何かをしているんだよ。
その『操作』に合わせて隠れていた道が出てきたんじゃないかな」
('A`)「……でもおれら、なんかやったか?」
(´・ω・`)「分からない。
でもほら見て」
古い地図を消し、遺跡の地図を出すショボン。
そして遺跡の地図を少しだけ回して重ねた。
(´・ω・`)「ほら、外周と遺跡の形が少し重なった」
('A`;)「それは無理矢理過ぎないか?」
(`・ω・´)「……いや。そうか。
石像の位置を重ねたんだな」
(´・ω・`)「うん。
これは石像の位置を重ねた。
きっと、像、塔、舞台、門といった、
キーと思われている石で造られたものにはまだ何かあるんだよ。
それぞれが少しずつずれたりしていたけど、
像の位置を合わせたら今まで重ならなかった外周が重なった部分がある」
('A`)「でも、おれ達石像に何かやったか?
調査はしたけど特に目新しいことはやってないぞ」
.
-
(´・ω・`)「うん。僕も覚えはない。
でも、新しい発見だよ。
それぞれのキーをもっと詳しく調べてみよう。
迷宮区にいる皆さんに調べてもらうようアスナさんに連絡する。
あと血盟騎士団以外にもエギルさん達がいるし、
他にも連絡が出来る人がいるはずだから、
分かる全員に一斉送信しておくよ。
特に外周周辺の新しい道の調査をしてもらおう」
ウインドウを出すショボン。
メッセージを打ち始めると、
戦闘をこなしていたジョルジュとフサギコが
晴れ晴れとした顔で三人のもとに歩いてきた。
両側に鬱蒼としげる木々を見て、
ミルナは笑顔を見せた。
( ^ω^)「やっと……だおね」
( ゚д゚ )「ああ。やっと道の両側が見渡せるようになった」
それを横から見ていたブーンも同じ様に笑顔で話しかける。
(゚、゚トソン「トラップも前のエリアで終わりましたから、
ここは時間をかけられますよ」
| ^o^ |「あれは本当に厄介です」
<_プー゚)フ「次の次で休憩だよな!」
川 ゚ -゚)「その前の調査がある」
<_プー゚)フ「分かってるけどよー」
.
-
川 ゚ -゚)「分かっているなら良いが、
よろしく頼むぞ」
<_プー゚)フ「え?あ、うん。頑張る」
首をかしげながらミルナに近寄るエクスト。
そしてそのまま二人で左側の端にある石像を調査しに行った。
川 ゚ -゚)「なんだあいつは。変な顔して」
(゚、゚トソン「エクストが変な顔をするのはいつもの事ですが、
今回は気持ちは分かりますよ」
ξ゚⊿゚)ξ「ホント相変わらずエクストにはキツイわね」
(゚、゚トソン「そうですか?」
ξ゚⊿゚)ξ「天然かよ!」
(゚、゚トソン「養殖気味です」
ξ゚⊿゚)ξ「養殖かい!
って、気味ってなによ、気味って」
川 ゚ -゚)「漫才は良いからトソン、
今回は気持ちが分かるというのはなにかあるのか?」
三人は道の中央におり、その先ではブーンとブーム、シラネーヨが戦闘を。
左側にエクストとミルナ。
右側をクックルとデミタスが調査をしている。
(゚、゚トソン「今回の作戦が始まってから、
クーさんずっとピリピリしてましたけど、
ここにきて急に穏やか……とは違うけど、
普段通りくらいになったので」
.
-
川 ゚ -゚)「……私の普段が穏やかではないと言われたような」
ξ゚⊿゚)ξ「そこは流しなさい」
(゚、゚トソン「ぜひ流してください」
川 ゚ -゚)「解せないが良しとしよう」
ξ゚⊿゚)ξ「で?なんかスッキリしたの?」
川 ゚ -゚)「別にスッキリしたわけじゃない。
今も不安なのは変わらない。
けれど、信じてみようと思ったんだ」
ξ゚⊿゚)ξ「ショボンを?」
川 ゚ -゚)「今回に限って……いや、限ってではないな。
自分の安全を考えるという点に関しては時々信じることはできないし、
今回もどうせ無茶するだろうからその辺は信用しない。
だいたい、いくら人数不足とはいえあんな作戦を」
ξ゚⊿゚)ξ「まあ……そうね。
シャキンと合流するまで一人になるスケジュールだったし。
それまでの間にどうにかなったらどうするつもりなのか」
川 ゚ -゚)「普通の相手なら口で延ばすことはできるだろう。
だが、相手によっては問答無用で襲ってくる」
(゚、゚トソン「では何を信用したんですか?」
川 ゚ -゚)「あの二人を」
ξ゚⊿゚)ξ「ああ」
(゚、゚トソン「なるほど」
.
-
川 ゚ -゚)「一人では無理だけど、
あの二人も居たら何とかしてくれるだろ。
と、信じることにしたんだ」
(゚、゚トソン「ショボンさん、驚くでしょうか」
川 ゚ -゚)「驚かせられたらうれしいな」
ξ゚⊿゚)ξ「ふふ」
川 ゚ -゚)「ん?なんだ?」
(゚、゚トソン「どうしたんですか、鼻で笑ったりして」
ξ゚⊿゚)ξ「鼻でなんか笑ってないわよ!
微笑ましく思って呟いたのよ!」
(゚、゚トソン「失礼しました。で?」
ξ゚⊿゚)ξ「まったく……。
ちょっと気分良くなっただけよ。
なんか、『チーム』だなって思って」
川 ゚ -゚)「お前が言うか」
(゚、゚トソン「ツンさんが言いますか」
ξ゚⊿゚)ξ「はいはい。どうせ個人で動くわよ。
でも仕方ないでしょ」
(゚、゚トソン「戦闘が終わりました。
今から13分52秒、ポップしない予定です」
突然トソンが機械的に呟くと、
道の先で戦闘を行っていたブーン達三人がにこやかに歩いてきた。
.
-
( ^ω^)「終わったおー。」
| ^o^ |「ほとんど出る幕がありませんでした」
( ´ー`)「タイミングの復習で終わっただーよ」
( ^ω^)「おっお。二人が後ろにいてくれるから安心して戦えたお」
| ^o^ |「おだてられるのも嬉しいです」
( ´ー`)「分かっていても、悪い気はしないだーよ」
( ^ω^)「おっおっ。
お世辞とかじゃないおー」
ξ゚⊿゚)ξ「はいはい。
じゃあ私達も調査をしましょうか」
川 ゚ -゚)「そうだな。ブーン、ツン、ブームは左側の先を、
私とトソンとシラネーヨは右側の先に行こう」
両側の調査班を見て即座に指示を出すクー。
川 ゚ -゚)「トソンは残り4分になったら教えてくれ」
(゚、゚トソン「はい。わかりました」
指示に従い二手に分かれる六人。
その時、声が聞こえた。
「あーー!!!
ツンさん!ツンさん!ツンさーーん!!」
ξ゚⊿゚)ξ「は?」
逆側からやってきた一つの影。
「偶然ですねー!」
.
-
ξ゚⊿゚)ξ「……あんた、なんでここで」
眉を顰めるツン。
他のメンバーも近寄る者を見てから、ツンを見た。
ζ(;ー;*ζ「こんなところで会えるなんて!」
ウインドウを閉じたモナーが立ち上がると、
椅子の下で丸まっていたビーグルも立ち上がり、
モナーの足にすり寄った。
( ´∀`)「準備は大丈夫もな?」
▼・ェ・▼「きゃん!」
( ´_ゝ`)「連絡が来たのか?」
( ´∀`)「流石アルゴさんもなね」
(´<_` )「一人で大丈夫か?」
( ´∀`)「向こうで二人と合流するから大丈夫もなよ」
( ^Д^)「え?誰かいましたか?」
( ´∀`)「もなもな。
二人もいるもなよ。
というか何故敬語もな?」
( ^Д^)「いや、なんか、殺気というか……。
敵に回したらやばそうな気がして」
( ´∀`)「もなもな。
プギャーがバカなことをしない限り敵になったりしないもなよ」
.
-
( ^Д^)「気を付けます」
立ち上がり、愛用の三又の矛、
もちろん以前よりも格段とレベルの高いものだが、
形状は同じ三又のそれを手にするモナー。
そして視線で自身の装備を確かめた。
( ´∀`)「ビーグル、頼むもなよ」
▼・ェ・▼「キャン!」
左手から足首までの半身を隠すマントの裾からビーグルが顔を覗かせて鋭く鳴いた。
( ´_ゝ`)「準備万端だそうだ」
( ´∀`)「もなね」
ニッコリとほほ笑む。
そしてテーブルを離れ、三人を見た。
( ´∀`)「では、行ってくるもな。
三人もそろそろもなね。頑張るもな」
三人に軽く手を振って転移門に向かうモナー。
ビーグルはマントの影にうまく隠れながら足元に付いていった。
(´<_` )「モナーもしっかりな!」
( ^Д^)「頑張ります!」
( ´_ゝ`)「手加減してやれよ!」
振り向かず、片手だけ挙げて三人の声にこたえる。
そして転移門に消えた。
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