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从 ゚∀从二人暮らしのようです(-_-)
8
:
名も無きAAのようです
:2016/05/07(土) 10:29:55 ID:KbZp5als0
俺には婚約者がいた。婚約指輪も買っていた。
そいつが火傷を負った俺を初めて見た時の驚きと嫌悪感の入り混じった顔を忘れる事はないだろう。
一緒に頑張ろう、支えあおうなどとそいつは言ったが間もなくして俺のもとから離れていった。
俺は恐怖心が拭い去れなくなり逃げるように消防士という仕事を辞めた。
崩落して落ちてくる火だるまの天井が目に焼きついて離れない。
今でも時折その夢を見て飛び起きる事がある。
ノハ;゚⊿゚)「…」
少女は黙っていた。言葉を失っているようだった。
俺だって同情してもらいたい訳じゃない。そんな心はとっくに捨てている。
今はこんな顔を極力晒さないよう人目につかないように生きているだけだ。
マスクをしなければ外も歩けない。
( ^ν^)「思い出したよ、思い出した。 お前は火元の隣に住んでいたガキだったな。
確かに俺が助けた。 その次、隣の家でしくじったんだ」
ノハ;゚⊿゚)「わ、私はなんとか一度お礼を言いたかったんだ…」
( ^ν^)「あぁそうだな、ありがとうよ。 でも放っといてくれ」
ノハ;゚⊿゚)「その…」
( ^ν^)「まだ何か?」
ノハ; ⊿ )「いや…」
鼻を鳴らして俺は部屋に入った。わざと音をたてて鍵を閉める。
暫く少女はそこにいる気配があったが服を脱いで着替えている間に帰っていったようだった。
別に少女に悪意がない事なんて分かる。自分が大人げない奴だとも分かっている。
しかしあの日を思い出したくはないのだ。俺は全てを失った。
もう当時の職場との人間とも連絡を取っていない。
そもそもこんな顔では人に会うのも避けている。
同級生との同窓会はおろか親にすら会いたくない。
孤独でいいのだ。
次の日、仕事から帰るとまたそいつは俺の部屋の前で座っていた。
今日は眠っていない。俺の姿を見てぴょんと立ち上がる。
俺は露骨にため息をついた。
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