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从 ゚∀从二人暮らしのようです(-_-)
271
:
名も無きAAのようです
:2016/06/04(土) 23:32:52 ID:bLfC7y560
トソンの事を忘れた事はなかった。忘れた日はなかった。元気にしているか、無事に日常に戻れたか、望む進路に決まっただろうか。
三年が経った今、トソンはもう女子高生ではない。お嬢様学校を卒業し、神奈川か東京の大学に進み、成人を迎えているはずだ。
制服を脱いで大人になったトソンを時折想像する。元々大人びた彼女なので劇的に変わる事もないだろう。
ぼくからの接触は禁じられている。それにこっそり会いに行ったり姿だけ見に行ったりしようとも考えなかった。
この日本のどこかでトソンが良い未来に進み幸せに暮らしていればそれで良いのだ。
そう思っているがぼくはこうしてあの最後の地の果てを訪れてしまう。恐らく彼女の面影を求めている。
やはり、きっと会いたいのだ。夢の中でもいいから一目見たいのだ。
そうして成長して大人になったトソンの姿を確認して良かったなぁと心から安堵したいのだ。
しかしそれは叶わない。叶う事はない。ぼくは東京から遠く離れた地の果てで彼女を想う。それだけだ。
さて、ぼくの話はこれでお終いだ。異常性癖を持った男の哀れな末路だと言われてもぼくは否定する事が出来ない。
もっと違う道があっただとか、それではただの自己満足だとか罵られてもぼくはそれを黙って受け入れるほかない。
それでもぼくは後悔していないのだ。これで良かった。願わくば、いつか会う事が許されるのならば。
ぼくは目を閉じる。聞こえるのは海のさざなみだけだ。緩やかに、激しく、それは打ちつける。満ちては引いていく。
初めて会った日の事を思い出す。四月九日、土曜日。横浜駅西口。ヨドバシカメラマルチメディア横浜のベンチ。
今でも鮮明に思い出せる。果たして彼女は本当に来るだろうかと不安に思いながら腕時計を見ると声をかけられる。
―――さん」
忘れもしない彼女の声。きっと永遠に忘れる事のない、
「デミタスさん」
透き通るような凛とした声がぼくの名前を呼ぶ。
ぼくはゆっくりと声のした方を振り返る。
(゚、゚トソン「久しぶり、ですね」
(´・_ゝ・`)「久しぶり、だな」
(´・_ゝ・`)また出会うようです(゚、゚トソン
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