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从 ゚∀从二人暮らしのようです(-_-)
252
:
名も無きAAのようです
:2016/06/04(土) 22:39:22 ID:bLfC7y560
鍵をかけて部屋に入る。幸いにも誰にも会わなかった。
トソンは靴を脱いできょろきょろと部屋の中を眺めている。普通のワンケーの部屋であり特徴のようなものもない。
ましてこれまで相鉄線沿線のマンション暮らし、最近では横浜山手の邸宅で暮らしていたトソンにとっては狭く感じるだろう。
更に帰宅して衝動的に飛び出してきたのでスーツは脱ぎ捨てられたままだ。部屋も完璧に片付いている訳ではない。
(´・_ゝ・`)「君の制服でない姿は初めてだ」
(゚、゚トソン「デミタスさんこそスーツでない姿は初めて見ます」
お互い笑い合う。笑い合って、トソンが先に言葉を失った。
(´・_ゝ・`)「どうしたんだ」
(゚、゚トソン「…寂しかった」
(´・_ゝ・`)「寂しかった」
(゚、゚トソン「会いたかった」
(´・_ゝ・`)「会いたかった」
(゚、゚トソン「だけど自分からは言い出せませんでした。 未練がましく連絡先も消せなかったのに、巻き込みたくないと思っていました」
(´・_ゝ・`)「あぁ」
(-、-トソン「だから本当に、嬉しかったんです」
トソンの肩が震える。ぼくはその華奢な肩をそっと抱いた。
静かに泣くトソンの頭を撫でる。早く、早くこうするべきだった。
しかしもう後悔しても遅い。これから後悔しないようにしなければならない。
トソンを強く抱きしめるのはその決意のあらわれのようでもあった。
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