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从 ゚∀从二人暮らしのようです(-_-)

122名も無きAAのようです:2016/05/21(土) 18:49:49 ID:hKs1utCE0
それは妹くるうだった。紛れも無く彼女の携帯電話に入っていた写真の姿そのものだった。
僕はそのまま自転車を漕いでひどく遠回りをして帰宅した。これを次の日も行なった。
その次の日も、その次の日も、パトカーに注意しながら同じ時間に自転車で走った。
くるうは毎晩その付近にいた。毎晩徘徊していた。毎晩姉を探していた。

彼女の懸念通りであった。少しずつ場所を変えながら彼女は夜中に歩き回っていた。
きっと両親は気づいていないのだろう。また気づいていてももうやめさせないのだろう。
言っても無駄だから。また次の日には出ていってしまうから。
更に行方不明から時間が経ち精神的に参って出来の悪い妹には気が回らないのかもしれない。

何より毎晩無防備に出歩いているというのは好都合だった。僕は次の行動に移る。
ここ数日と同じような時間に車を出す。日付を越え集落は寝静まっている。
車には一台もすれ違わない。パトカーの姿もない。
三週間以上経っているしこんな時間に毎日パトロール出来るほど暇ではないのだろう。
コンクリートの細い道をゆっくりと進む。ライトを消して慎重に進んでいく。
茶色の一軒家は今日も電気が点いていない。もう眠ってしまっている。
小田原厚木道路を越えるトンネルの途中で車を止める。
トンネルには蛍光灯の一つもない。月明かりすら差し込まない曇天の今夜ではまさに暗闇だ。
僕はヘッド・ライトを点灯させた。奥で人影が動いた。やはり今夜も出歩いていた。

(-@∀@)「ねぇ」

車を降りてくるうに声をかける。くるうは驚いて振り返り身を強張らせた。

(-@∀@)「こんな時間にどうしたの」

川 ゚ 々゚)「あ…うう…」

(-@∀@)「誰かを探しているの?」

警戒させないように優しく話しかける。誘導する。


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