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从 ゚∀从二人暮らしのようです(-_-)

104名も無きAAのようです:2016/05/21(土) 17:57:32 ID:hKs1utCE0
僕は念入りに戸締まりをして車を出す。彼女を載せた痕跡は残していない。
きっと彼女の両親は昨夜のうちに娘が帰宅しない事に気が付き警察に届け出ているだろう。
ただでさえ登下校が毎日きっかり同じ時間なほどだ。一晩帰らないというのは極めて異常な事態のはずだ。
もう外では捜索が始まっているかもしれない。パトカーが彷徨いているかもしれない。平常心を保とう。
いつもと同じ時間。しかし定刻通りにも関わらず彼女の自転車とはすれ違わない。
彼女は僕の家の地下で、自転車は箱根のゴルフ場裏の林の中だ。それを知っているのは世界で僕だけだ。
途中でパトカーに一台だけすれ違う。女子高生の家出程度にしか捉えていないのだろう。

僕はいつもの様に彼女の事を考えながら仕事をして一日を過ごした。
どうしたら彼女を追いつめられるのか。見知らぬ男に拉致監禁され犯されたのにじっと耐えている彼女を。

僕は勤務を終えてすぐに家に帰る。これほど家に帰るのが嬉しいのはそうない事だ。
市内にはパトカーをちょくちょく見かけた。僕は臆する事なく堂々と運転をする。
帰宅して真っ先に地下へ降りた。僕が引き継いだこの家は2LDKの平屋だ。
奥の洋室から地下へ続く階段が設置されているが、それは隠れている。
元々地下は物置として使われおり殆ど出し入れがなかったために両親はそこに本棚を置いていたのだ。
講談社文庫から発行された浅田次郎作品の並んだ本棚をずらすと地下への階段が現れる。
まるで秘密基地のようでもある。僕はその階段を降りる。

(-@∀@)「帰ったよ」

置いておいたバケツを見ると排泄物が入っていた。排泄を我慢する事は困難であり仕方なくといったところだろう。
食事の方を見ると手付かずのままだった。僕に嬲り殺さるのならば飢えて死んだ方が良いという意思表示だろうか。
いわゆるハンガー・ストライキだ。しかし僕は彼女に餓死してもらいたくはない。
僕は彼女の制服であるシャツの胸ぐらを掴んで頬を引っ叩いた。

(-@∀@)「ダメじゃあないか、食べなければ」


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