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( ^ω^)たちの学校生活のようです
71
:
名も無きAAのようです
:2016/05/06(金) 22:51:06 ID:zdIbppeI0
しぃとか要所要所は原作と同じなのな
どんな終わり方になるのか楽しみ
72
:
名も無きAAのようです
:2016/05/06(金) 22:58:52 ID:RBARKfOc0
てくてくと廊下を歩いていても、目に入るのは寂れた校舎の光景。
既に全ての用を済ませており、部室へと戻っていた。
从 ゚∀从「さっき購買で風船見っけてさ」
('A`)「そりゃまたハインらしくないな」
从 ゚∀从「最近の科学はスゲーよなって。もうその科学もないんだろうけどさ」
(´<_` )「所謂、かがくのちからってすげー!ってか」
从 ゚∀从「そうかもな」
73
:
名も無きAAのようです
:2016/05/06(金) 23:08:45 ID:QtZd6FlA0
きてる・・・?
74
:
名も無きAAのようです
:2016/05/07(土) 10:01:53 ID:P5rMvIlI0
寝落ちしてた(´・ω・`)
从 ゚∀从「んじゃあな、おやすみ」
('∀`)「おやすみ」
男子と女子は別れ、就寝する。
律儀に日記を書いているクー。
あの日から、新しく買ったノートを使って。
吹奏楽部だった彼女は、時折4階の第2音楽室でトランペットの演奏をしている。
防音対策がきっちりしている音楽室なら、窓やドアを開けさえしなければ音は外に漏れない。
彼女の日記には、吹奏楽部や友人との思い出が綴られていた。
そして今日書かれた日記には、しぃのことが書かれていた。
川 ; -;)「…ごめんなさい、しぃ先生…」
自分があの時しぃも一緒に連れていけば良かったのかもしれないし、自分達がもう少し早く校内に侵入したゾンビに気づけば良かったのかもしれない。
涙を浮かべながら、後悔するクー。
┃゚ノ^∀^)「クーさんは悪くありませんわ」
75
:
名も無きAAのようです
:2016/05/07(土) 10:08:25 ID:XxDUVIMM0
川 ; -;)「レモナ……」
┃゚ノ^∀^)「私たちも、しぃ先生も、皆悪くありませんわ。だから、そんなに後悔しないでください」
┃゚ノ^∀^)「それに、クーさんもツンさんの言ったこと、同意しましたよね?」
┃゚ノ^∀^)「『しぃ先生は、自分の命を投げ捨ててまで自分たちに生きてほしかったはず。なら、自分達は全力で生きよう』って。」
川 ゚ -゚)「……」
川 ゚ー゚)「そうだな。私ときたら、後輩に諭されるなんてな…
レモナ、ありがとう」
┃゚ノ^∀^)「いえいえ、礼を言われるほどではありませんわ
…おやすみなさい」
川 ゚ -゚)「ああ、おやすみ」
76
:
名も無きAAのようです
:2016/05/07(土) 10:09:24 ID:XxDUVIMM0
第四話「肝試し?いいえ、物質調達です」
完
77
:
名も無きAAのようです
:2016/05/07(土) 10:12:31 ID:XxDUVIMM0
( ^ω^)「卒業製作するお!」
ブーンの一言で、今回の件は始まる。
78
:
名も無きAAのようです
:2016/05/07(土) 19:45:59 ID:1KWou1Kc0
从 ゚∀从「どうしたんだよブーン、急に」
( ^ω^)「なんとなくだお、でも皆で絵を描いたりするお!」
从 ゚∀从「んな小学生みたいなこと言われてもなー」
ξ゚⊿゚)ξ「いいんじゃない?たまには」
79
:
名も無きAAのようです
:2016/05/07(土) 20:22:59 ID:NyldWNBg0
完成した、八枚の絵。
皆それぞれ、秘めた思いがある。
(´<_` )「姉者と妹者がいい感じなのになんで俺らがへなちょこだ、兄者の絵」
( ´_ゝ`)「そう言うお前もそうじゃないか」
( *´_ゝ`)b「「流石だよな、俺達」」d(´<_`* )
80
:
名も無きAAのようです
:2016/05/08(日) 02:09:00 ID:MnU8nX/60
(;^ω^)「それは流石と言うべきなのかお?」
('A`)「…お、クーの絵は上手だな」
川 ゚ -゚)「そうか、ありがとう」
('A`)「この絵、何処がモデルなんだ?」
川 ゚ -゚)「私の家だよ。ほら、中学生の時に受験勉強も兼ねて7人が私の家に泊まっただろう?」
彼らは小学校からの付き合いだった。
その為、夏休みなどの休暇はよく8人の誰かの家に泊まったり、8人で集まって遊びにいったりしていた。
家族ぐるみで遊ぶのも少なくない。
尤も、家族ぐるみで遊ぶのは小学生の頃の話だが。
川 ゚ー゚)「懐かしいな」
ξ゚⊿゚)ξ「そうねぇ」
81
:
名も無きAAのようです
:2016/05/08(日) 02:10:27 ID:MnU8nX/60
第五話「大人と勉強は学生の敵であり味方」
82
:
名も無きAAのようです
:2016/05/08(日) 02:22:46 ID:/B4OyQwM0
3年前、クーの家
ノパ⊿゚)「らっしゃっせー!」
(;^ω^)そ「ラーメン屋かお!?」
o川*゚ー゚)o「クー姉のお友達?待ってたよー!」
素直家の扉を開けると出迎えたのは二人の少女。
遅れて出てきたクーは、7人と言う大人数を2階の和室に案内する。
「あらあら、今日は一段と賑やかになるわねぇ」
クーの母はにこやかに7人を歓迎した。
83
:
名も無きAAのようです
:2016/05/08(日) 02:28:48 ID:/B4OyQwM0
( ´_ゝ`)「クーの所も四人兄弟なんだな」
川 ゚ -゚)「私の場合は四人姉妹だけどな」
既に何時でも布団が敷けるようにしてある広い和室。
レモナは、少し心配そうに口を開いた。
┃゚ノ^∀^)「私、まだ2年生ですけども…来て良かったのでしょうか」
川 ゚ -゚)「いいんだ。受験勉強はおまけみたいなものだしな」
受験はまだ来年にあるレモナは、そのクーの言葉に安堵する。
84
:
名も無きAAのようです
:2016/05/08(日) 02:40:42 ID:IZHnkA1k0
lw´- _ -ノv「さて皆さん、あと姉さんと妹よ。外は雪が降っています、そしてめちゃんこ積もってます。なので雪で遊びましょうんチョコチョコチョコピー」
川 ゚ -゚)「私は別にいいが、皆は防寒具はあまりもって来ていないと思うが…」
('∀`)「心配ご無用」
d(´<_` )「全員持ってきてるぜ」
┃゚ノ^∀^)b「来る途中に買ってきましたわ」
レモナの家には無かったようで、学生のポケットマネーの域を超しているポケットマネーで道中に購入したらしい。新品。
85
:
名も無きAAのようです
:2016/05/08(日) 04:32:52 ID:nWaK.fwo0
弟者のAAが違うのが目立つな
86
:
名も無きAAのようです
:2016/05/08(日) 10:23:51 ID:FGWlqjc60
>>85
携帯だとコピペをすると前にコピペした文章に上書きされちゃうんです
その為殆どのAAがコピペじゃないんです
シュールや弟者のAAが若干違うのは見逃してください
87
:
名も無きAAのようです
:2016/05/08(日) 10:36:53 ID:T7s9z28s0
こんな感じで過去編やってるとなんか本編がどっちか忘れそうになる
川 ゚ -゚)「雪合戦しないか?」
クーが言い出したその言葉から、悲劇は始まる。
88
:
名も無きAAのようです
:2016/05/08(日) 10:46:35 ID:dBGG8nKM0
o川*゚ー゚)o「どうしたのクー姉!?」
ノパ⊿゚)「うおおおおお!勝負事ならアタシも混じるぞー!」
lw´- _ -ノv「いやいやいやいや、よしなクー姉」
一部を除いてあまりやりたくなさげな雰囲気の素直姉妹。
その理由がよくわからず、ぽかんとしているいつメンズ。
兄者と弟者が素直姉妹チームに行ったところで、チームわけは終わった。
そして。
ブーンたちの悲劇は始まる。
89
:
名も無きAAのようです
:2016/05/08(日) 10:49:31 ID:dBGG8nKM0
川 - )「…」
川゚々゚)「よーし!クーにゃん負けないぞー!」
lw´- _ -ノv「こんなんなるからあんまやりたくなかったんだよ…はぁ…もないず 」
(;^ω^)「どう言うことだお!?二重人格!?」
の
90
:
名も無きAAのようです
:2016/05/08(日) 10:52:57 ID:dBGG8nKM0
ノパ⊿゚)「クー姉はこう言うとき変なテンションが出てヤバくなるッ!だから、キュートやシュールはあんまやりたくないらしい!」
o川*゚ー゚)o「しかも強いんだよねクー姉」
(´<_`;)「うっわ、マジかよ…こっちに来といてよかった」
( ´_ゝ`)「頑張ろうぜ弟者」
(´<_` )「お、おう」
91
:
名も無きAAのようです
:2016/05/08(日) 11:05:31 ID:kgjXSNYw0
ξ;゚⊿゚)ξ「どーすんのよこれ…」
从 ゚∀从「とりあえず力押しするしかない…と思u」
ヒュン
从 ゚∀从「…」
从 ∀从「」
┃゚ノ^∀^)そ「ハインさん!?」
戦意を失い座り込んだハイン。
川゚々゚)「あれ、当たんなかったー」
( ;ω;)「こえーお!あんなん当たったら死ぬお!」
川^々^)「死なにゃい死なにゃい。ただ――――」
川^ -^)「痛いでは済まないだろうけどな…」
92
:
名も無きAAのようです
:2016/05/08(日) 13:17:04 ID:pttXJl4o0
(;^ω^)「あん時のクーは死ぬほど怖かったお…」
部室で思い出に浸る8人。
その後ブーンたちは惨敗し、立派なトラウマとなった。
川 ゚ -゚)「結構楽しかったぞ」
( ´_ゝ`)「…あの頃は、楽しかったな」
('A`)「…だな」
93
:
名も無きAAのようです
:2016/05/08(日) 13:45:29 ID:ZGfpe0yI0
第五話「大人と勉強は学生の敵であり味方」
完
94
:
名も無きAAのようです
:2016/05/08(日) 13:57:02 ID:H.y4csTo0
折角なのでキャラクターまとめ
( ^ω^)
内藤ホライゾン、愛称ブーン。3-5組。
ブーンと呼ばれすぎて本名を忘れられたりした経験あり。
園芸部所属。
現在学校生活部で絶賛がっこうぐらし中
ξ゚⊿゚)ξ
照田ツン 3-5組
照田デレと言う中3の妹がいる。妹の生死不明。
陸上部所属。
現在学校生活部で絶賛がっこうぐらし中。
( ´_ゝ`)(´<_` )
流石兄弟
右向きが兄者、左向きが弟者。双子。
兄者が3-4組、弟者が3-2組。
兄者がバスケ部、弟者がテニス部所属。
姉者と言う姉と妹者と言う妹がいる。二人とも生死不明。
現在二人とも学校生活部で絶賛がっこうぐらし中。
从 ゚∀从
ハインリッヒ高岡、愛称ハイン。3-6組。
剣道部所属。
ミセリと言う同じ剣道部の友人がいたが、ゾンビ騒動初日にゾンビ化、後にハインによって殺害される。
現在ハインは学校生活部で絶賛がっこうぐらし中。
95
:
名も無きAAのようです
:2016/05/08(日) 14:11:04 ID:H.y4csTo0
┃゚ノ^∀^)
大前レモナ、2-2組。
辺りじゃ名の知れた富豪の娘。
特別扱いをされるが一番嫌。
園芸部所属で、ゾンビ騒動初日もブーンと屋上で仕事をしていた。
学校生活部唯一の2年生。
現在学校生活部で絶賛がっこうぐらし中。
('A`)
鬱田ドクオ、3-5組。
ブーン、ツン、ドクオの三人グループは幼稚園の頃から出来てた。
名字が鬱田の癖に鬱っぽくない。
卓球部所属。
現在学校生活部で絶賛がっこうぐらし中。
川 ゚ -゚)
素直クール、愛称クー。3-4組。
キュート、ヒート、シュールの三人の妹がいる。
それぞれ小6、中2、中3。妹たちの生死不明。
吹奏楽部所属。
現在学校生活部で絶賛がっこうぐらし中。
(*゚ー゚)
猫沢しぃ
美布高等学校の国語教師。
ランドセルを背負えばただの小学生と言われるほどに身長が低い。ちなみにまな板。
ギコと言う男性と交際していたが、ギコの方は生死不明。
本人は噛まれ、死亡。ゾンビ化しており、これから先出番は少しある。
96
:
名も無きAAのようです
:2016/05/09(月) 22:21:50 ID:K2QQQLdU0
夕暮れ。
日に日に増えていく校庭のゾンビを見つめていたレモナ。
部室に戻り鬱そうに古典の教科書を見ていると、随筆の頁が目に入った。
┃゚ノ^∀^)「800年ほど前の時代の手紙、ですか…」
从 ゚∀从「お、レモナ。どうたんだ?」
部室に見廻りから帰ってきたハインと弟者、そしてクーがやって来た。
携帯の時計を見るともうそろそろ夜食の時間で、そろそろブーンたちも来る頃だと言う。
食事の準備をし始めるクー、そして椅子に座る二人に、レモナが問い掛ける。
┃゚ノ^∀^)「皆さんは、この現状が夢で、朝起きたら何事もなくいつも通りの日常だったら…どうします?」
(´<_` )「…毎日、そんな夢を見る」
川 ゚ -゚)「私もだ」
从 ゚∀从「アタシもだよ」
97
:
名も無きAAのようです
:2016/05/09(月) 23:27:30 ID:MOy8IEWY0
次の朝。
こんな状況でまともに仕事ができている唯一の部活、園芸部。
屋上での作業を終わらせ、しぃの形だけの墓に挨拶をした。
( ^ω^)「学校生活部、今日も頑張りますお」
98
:
名も無きAAのようです
:2016/05/09(月) 23:28:24 ID:MOy8IEWY0
第6話「SOSの風船手紙」
99
:
名も無きAAのようです
:2016/05/09(月) 23:59:15 ID:vdssONvg0
ξ゚⊿゚)ξ「ねえ、これ」
('A`)「?なんだこれ」
部室にツンが持ってきたのは、水玉模様のお菓子の缶。
しぃと男性のプリクラが貼ってあることから、しぃの私物だと言うことがわかる。
ただ、遺品とも言えるが。
中には便箋が入っており、それも可愛らしいデザインのものとシンプルなものがある。
从 ゚∀从「なあ、手紙、書いてみねーか?」
┃゚ノ^∀^)「これで、ですか?いいとは思いますが、郵便ポストは外にありますし、回収はされませんし…」
川 ゚ -゚)「そもそも、宛先が決まってないしな」
( ´_ゝ`)「なんなら、生存者に向けた生存報告でいいんじゃないか?」
(´<_` )「それだ」
ξ゚⊿゚)ξ「じゃあ私、色鉛筆取ってくるわ」
( ^ω^)「皆の学校内にある私物はもう皆の寝室に集まっているし、皆筆箱持ってくるお」
100
:
名も無きAAのようです
:2016/05/10(火) 00:09:06 ID:gtumzbuY0
('A`)「直接学校から出すっつったって伝書鳩とかないだろ」
从 ゚∀从「風船ならここにあるぞ」
前に購買部で手に入れた20倍に膨らむ風船。
それを取り出したハインは1つだけ膨らませて見せた。
川 ゚ -゚)「風船…となるとヘリウムガスか。確かスキューバ部が使ってたのがあったな…」
( ^ω^)「クーはなんでそれを知ってるんだお?」
川 ゚ -゚)「私の母さんの母校だからな、母さんの時代にあったらしい」
从 ゚∀从「んじゃアタシらが取ってくるよ、部活関係の倉庫なら多分屋上だし」
(´<_` )「いってきまー」
101
:
名も無きAAのようです
:2016/05/10(火) 01:31:32 ID:A0vZXILM0
しえん!
102
:
名も無きAAのようです
:2016/05/10(火) 23:12:18 ID:lblik/Vs0
从 ゚∀从「スキューバ部なんて今はねーし、廃部したんだろうな」
(´<_` )「確か俺らが通ってた中学も水泳部が廃部になってたよな」
屋上へと向かいながら、雑談をしていた二人。
季節は既に7月半ば。
本来なら自分達はそろそろ楽しい楽しい夏休みを迎えるはずだったが、そんなものは一生来ない。
自分達は永遠に終わらない夏休みへと放り投げられたのだ。
ガチャ
从 ゚∀从「なあ、弟者」
(´<_` )「はいはい、なんですかー」
屋上へと続く扉を開け、一度は途切れた会話を再開する。
从 ゚∀从「次物質の調達に行ったときはさ、ゲーム機持ってかねーか?」
(´<_` *)「おk、把握」
103
:
名も無きAAのようです
:2016/05/10(火) 23:20:51 ID:5cg9z8y.0
从 ゚∀从「…あ、これじゃねーか?ヘリウムガス」
(´<_` )「お、ほんとだ」
倉庫にゾンビがいないか警戒しつつ、倉庫を探ってみるとやはりヘリウムガスがあった。
それの一式を荷台に乗せ、倉庫を出た。
从 ゚∀从「誰かがあの手紙を拾ったとして、外国に届いてたら日本語なんてわかんねーだろーなー…」
(´<_` )「其処までは届かないとは思うけどな」
ガラッ
从 ゚∀从「ただいまー」
ξ゚⊿゚)ξ「おかえり」
104
:
名も無きAAのようです
:2016/05/10(火) 23:32:02 ID:Rtg0xCCg0
風船をヘリウムガスで膨らませた。
そして手紙の入ったポリ袋と紐をくくりつけ、8人は屋上へと向かった。
( ^ω^)「各自、自分の書いた手紙は持ったかお?じゃあ、いっせーのせで手を離すお!」
2つずつ風船を持ち、ブーンの合図で空へと解き放った。
その中の1つには、ブーンの描いた絵があった。
从 ゚∀从( ´_ゝ`)┃゚ノ^∀^)ξ゚⊿゚)ξ 川 ゚ -゚)僕たちは元気です。(^ω^ )('A`)(´<_` )(゚ー゚*)
105
:
名も無きAAのようです
:2016/05/10(火) 23:36:53 ID:Rtg0xCCg0
第6話「SOSの風船手紙」
完
106
:
名も無きAAのようです
:2016/05/10(火) 23:46:54 ID:KMAMQ7Kc0
おつ
107
:
名も無きAAのようです
:2016/05/11(水) 00:13:03 ID:gpfHsnGo0
川 ゚ -゚)「………」
先程レモナから預かった、あのレターセットが入っていた箱に一緒に入っていたと言う鍵。
明日辺り、調べてみようも思いながら、クーは
108
:
て
:2016/05/11(水) 00:17:16 ID:gpfHsnGo0
途中送信やってもーた
明日辺り、調べてみようと思いながらクーは眠りについた。
(*゚ー゚)『部活?』
職員室。クーとしぃが向き合って座って、話をしていた。
川 ゚ -゚)『ただ避難生活をしているより、部活として活動している方がやりがいがあるとは思うんです』
(*゚ー゚)『いいと思う。今日からよろしくね、委員長さん』
川 ゚ -゚)そ「私がですか!?
…分かりました」
109
:
て
:2016/05/11(水) 00:19:24 ID:gpfHsnGo0
(*゚ー゚)『ところで、部の名前は何にする?』
川 ゚ -゚)『…学校で生活する部、なので――――』
川 ゚ -゚)『『学校生活部』』(゚ー゚*)
110
:
名も無きAAのようです
:2016/05/11(水) 00:53:31 ID:UTeI/xNI0
朝。
起きて早々職員室でしぃの机からなにやら不穏なニュアルを発見し、どんよりとした空気が漂っていた。
( ^ω^)「しぃ先生の机から発見された、非常時避難マニュアル…
生物兵器とか、感染とか…訳わかんねーお」
ξ゚⊿゚)ξ「…ねえ、この頁見て」
ツンの指差した頁の項目。
"地下避難区画"と書かれたそれは、この高校に地下が2階まであること、その地下2階には食料などの物資が保存されていることを意味していた。
(;´_ゝ`)「あ゙っじぃ…プール入りてぇ」
('A`)「貯水槽ならあるんだけどな…」
( ´_ゝ`)「よし、そこにしよう」
('A`)「えっ」
111
:
名も無きAAのようです
:2016/05/12(木) 17:15:51 ID:EVyPLsw.0
(;^ω^)「んじゃあ、ビオトープの掃除するお?」
( ´_ゝ`)+「しよう」
(;^ω^)「ええ…」
112
:
名も無きAAのようです
:2016/05/12(木) 22:44:20 ID:yMlu8p6U0
sienn!
113
:
名も無きAAのようです
:2016/05/12(木) 23:45:01 ID:CP3EDP6E0
――となり、現在水着に着替え屋上へと向かっていた。
ξ;゚⊿゚)ξ「…く、クー?」ペター
川 ゚ -゚)「なんだ?」ボヨヨーン
从 ゚∀从「アイツら、もう先行ってるっつってたな」ポヨーン
┃゚ノ^∀^)「着替えてるとき、メールが来てましたからね」ペター
これぞ胸の格差社会と言うべきだろう。
屋上のドアを開けると、既にソファとパラソルがセッティングされ、ブーンたち男子の携帯はそこに避難されていた。
( ^ω^)「ツン、クー、ハイン、レモナちゃーん!」ブンブン
大きく手を振るブーン。
女子も手を振り返し、モップを持ち掃除へと参加した。
从;゚∀从「うへぇ、藻がすげぇ量」
既に水が抜いてあるものの、藻は流れず底に溜まった。
綺麗な水に入っている魚たちは、心なしか不満そうだ。
川 ゚ -゚)「とりあえず、藻は1ヶ所に集めておこうか」
(´<_` )「集めたらどうする?校庭に捨てる?」
塵取りを取りだしながら、弟者は問う。
('A`)「校庭に捨てていいんじゃね?」
(*´_ゝ`)「おk!」
Σ(´<_` )「ちょ、兄者!?」
藻を集めた塵取りを弟者から奪い取った兄者は、思いっきり藻を校庭に投げ捨てた。
ゾンビの1体にクリーンヒットした。
114
:
名も無きAAのようです
:2016/05/13(金) 22:45:45 ID:gfKIh8mU0
掃除も終わり、いよいよプールに入る彼ら。
思ったよりも冷たく、浅いために真っ先に飛び込んだ兄者が腰を打った。
( _ゝ )「いてぇ…」
川#゚ -゚)「どう考えても兄者がバカなだけだろう」シップペター
( _ゝ )「うぃっす…」
115
:
名も無きAAのようです
:2016/05/13(金) 22:49:30 ID:wzfHiAk20
兄者の腰の痛みが引いたところで、プールは再開した。
バレーをしたり、水をかけあったり。
从 ゚∀从「?なんだこれ」
そんなとき、ハインがとあるものを見つける。
水鉄砲だ。
从 ゚∀从「…あ、これこの前の調達ん時貰ってった奴じゃねーか」
5月頃の調達時、ハインが持ってきた水鉄砲。
それを発見したことにより、プールはより楽しくなったのだった。
116
:
名も無きAAのようです
:2016/05/13(金) 22:51:03 ID:wzfHiAk20
タイトル書くの忘れてた\(^o^)/
第7話「プール開き」
完
117
:
名も無きAAのようです
:2016/05/14(土) 11:55:29 ID:LRiqrWfY0
夏も通り過ぎ、もうすぐ秋になろうとしていた。
思えば、あのゾンビ騒動から4.5ヶ月も過ぎてしまっていた。
未だ助けは来ず、ただただ生き延びているだけ。
部室に集まる8人は、それぞれぼんやりと生きていた。
从 ゚∀从「なあ、そろそろ地下2階の"避難区画"とやらに行かねーか?」
シャベルを持ち、ハインが呟く。
(´<_` )「…となると?」
从 ゚∀从「前にマニュアルに書いてあったろ、彼処にゃ多くの物資があるって」
从 ゚∀从「だから、物資を回収する前に偵察に行く、って訳さ」
(´<_` )「どうせ俺もいくんだろ、わかってるよ」
从 ^∀从「わかってんじゃねーか!
ほんじゃ、いってくる」
( ^ω^)「二人とも、気を付けてお」
从 ゚∀从「だいじょーぶだいじょーぶ」
そう言ってハインは、部室の扉を閉める。
川 ゚ -゚)「…雨、か」
外は雨が降りだしていた。
少し憂鬱なクーは、大きいため息をついた。
118
:
名も無きAAのようです
:2016/05/14(土) 11:56:09 ID:LRiqrWfY0
第8話「雨の日」
119
:
名も無きAAのようです
:2016/05/14(土) 19:10:58 ID:0bsH9XRs0
支援
120
:
名も無きAAのようです
:2016/05/20(金) 18:07:15 ID:EDITFQ6g0
しぃの死から、じわじわと安全地帯を広げつつあった学校生活部。
今では2階は殆ど安全地帯だった。
地下二階は薄暗く、懐中電灯で注意しながら突き進んでいく。
从 ゚∀从「地下2階…此処か」
(´<_` )「…しぃ先生、何処いっちまったんだろうな」
从 ゚∀从「…なあ、なんか聞こえねーか?」
(´<_` )「あー、確かに聞こえるな…一人ほどか」
从 ゚∀从「アタシが行くわ、弟者はちょっと待ってて」
(´<_`;)「平気か?」
从^∀从「へーきへーき。待ってろって」
121
:
名も無きAAのようです
:2016/05/20(金) 18:12:02 ID:EDITFQ6g0
シャッターを潜り抜け、奥の方にはゾンビ一人の影。
ハインは影に隠れ、ゾンビの気を引く。
そして、近付いたのを確認すると目の前に立ち、シャベルを振り上げた。
―――――だが。
122
:
名も無きAAのようです
:2016/05/20(金) 18:18:06 ID:EDITFQ6g0
(# ;;- )「ぅぁ…ぅ」
从 ∀从「…あ」
相手が、悪すぎた。
123
:
名も無きAAのようです
:2016/05/20(金) 18:27:00 ID:EDITFQ6g0
(
从 ∀从「なんでここにいるんだよ、どうしてだよ…」
あのとき、自分達を庇って感染したしぃ。
そんな彼女は、目の前にいる。
…腐敗した、肉体で。
瞬間、ハインは右肩に鋭い痛みを感じる。
从 ∀从「はぁ…はぁ…」
Σ(´<_` )「どうしたんだよハイン!」
从 ∀从「弟者、部室に戻るぞ…」
(´<_`;)「どういうことだよ!」
从 ∀从「アタシにも、弟者にも、皆にも倒せない、逃げるぞ」
(´<_`;)「分かった、背中に乗れるか?」
从 ∀从「…悪ぃ」
124
:
名も無きAAのようです
:2016/05/21(土) 00:56:46 ID:.ZGm/omg0
┃゚ノ^∀^)「ハインさん、弟者さん…大丈夫でしょうか」
( ^ω^)「二人は強いお、きっと大丈夫だお」
┃゚ノ^∀^)「…だと、いいんですが」
レモナとブーンが会話をしていた時、部室の扉は勢いよく開く。
川 ゚ -゚)そ「どうしたんだ!?」
弟者と弟者におぶられたハインが、部室に入ってきた。
从 ∀从「…ごめん、やらかした」
( ´_ゝ`)「クー、ソファあるよな?念のため隔離するぞ」
川 ゚ -゚)「…分かった」
('A`)「おっ、俺手伝う!」
125
:
名も無きAAのようです
:2016/05/21(土) 00:58:21 ID:.ZGm/omg0
ハインの発言と兄者の発言前に少し間があるんですけど省いちゃいました、ごめんなさい
126
:
名も無きAAのようです
:2016/05/21(土) 01:10:31 ID:.ZGm/omg0
ξ゚⊿゚)ξ「弟者、ハインはどうして噛まれたの?」
ハインを隔離し、クーとレモナがハインの方に行っている時、部室では部員たちが自分にできることをやろうとしていた。
そんな中、ツンは弟者に問い掛けた。
(´<_` )「ハインが俺の方に戻ってきたとき、学校生活部の誰にも殺せない相手だ、って言われた。ハインをおぶって此処に戻るとき、あそこにいたゾンビはしぃ先生だ、って聞かされた」
ξ゚⊿゚)ξ「しぃ、先生?」
(´<_` )「…そうだよ。…そろそろ俺らも行くぞ兄者」
( ´_ゝ`)「おk」
二人は立ち上がり、クーとレモナ、そしてハインの元へ歩き出した。
127
:
名も無きAAのようです
:2016/05/21(土) 01:11:34 ID:.ZGm/omg0
第8話「雨の日」
完
128
:
名も無きAAのようです
:2016/05/22(日) 01:41:30 ID:jmOh6D1E0
乙!!
129
:
名も無きAAのようです
:2016/05/22(日) 02:26:10 ID:zOaZRytM0
雨はよりいっそう激しくなり、時折雷の音も聞こえるようになった。
雨の激しさに比例するかのように、ゾンビたちは玄関へと集まる。
『雨宿り』、傍観している者にはそう見えるだろう。
打ち付けられた木材はどんどんと拳を叩きつけられ、鈍い音を立てる。
そう経たぬ内に、木材は破壊され、割れたガラスが散乱する。
校舎内に、ゾンビたちが流れ込んできた。
130
:
名も無きAAのようです
:2016/05/22(日) 02:28:26 ID:zOaZRytM0
第9話「曇り空」
131
:
名も無きAAのようです
:2016/05/22(日) 02:44:27 ID:WuYykx4U0
川 - )「…………」
目の前には、もがき苦しんでいるハイン。
自分の右手元には、布でくるまれ刃が隠された包丁。
从 ゚∀从『仮にアタシが噛まれたら、アタシがゾンビになったら、さ。
あんた達が、アタシを殺してくれ』
かつてハインの言った言葉がクーの脳内をよぎる。
川 - )「…どうする、べきか」
ハインとは小学校からの仲だ。
いわば旧友と言うもので、よく行動を共にしていた、ブーン、ツン、ドクオの三人組のような関係。
そんなハインを殺すわけにはいかない、けれどハイン本人に『自分がやられたら殺してくれ』と言われた。
『刺すべきか』『刺さぬべきか』
このたった二つの選択肢は、これからの未来をも左右する行動だ。
それ故に、クーは躊躇っていた。
132
:
名も無きAAのようです
:2016/05/22(日) 02:48:29 ID:WuYykx4U0
(´<_` )「クー、交代だぞ」
弟者が背後から話し掛ける。
驚いたクーは、長い制服のスカートに包丁を隠す。
川 ゚ -゚)「もうそんな時間か。分かった、ハインを頼んだ」
こっそりトートバッグに包丁をしまい、美術準備室を後にした。
133
:
名も無きAAのようです
:2016/05/22(日) 03:01:55 ID:xsrkuldY0
┃゚ノ^∀^)「クーさん」
部室に戻ると、レモナがマニュアルを手にいつもの席に座っていた。
あれから、ずっと読む気になれなかったあのマニュアル。
それをようやく読み返したところ、地下避難区画―――しぃのいた場所には、薬があるらしい。
川 ゚ -゚)「私が」
┃゚ノ^∀^)「ダメですわ」
川# ゚ -゚)「何故だ!」
┃゚ノ^∀^)「クーさん、だいぶ参っているのではないですの?体も大事ですけど、精神だってしっかり健康であるべきものの1つですわ」
┃゚ノ^∀^)「私がいきます」
( ´_ゝ`)「なら、俺も行く」
川 ゚ -゚)そ「兄者!」
( ´_ゝ`)「弟者はハインの方に置いてきた。ハインを救えるなら、レモナに着いていく」
川 ゚ -゚)「………………」
川 ゚ -゚)「…………死ぬなよ」
┃゚ノ^∀^)「…行ってきます」
レモナはシャベルを、兄者はアイスピックを持ち部室を出る。
( ´_ゝ`)「ちゃんと、戻ってくっからな」
川 ゚ -゚)「絶対だぞ」
134
:
名も無きAAのようです
:2016/05/24(火) 13:06:16 ID:GfP4UJvE0
追いついた!
途中で寝落ちか?
続き期待ー
135
:
結構不定期でキリ悪くやってます、許して
:2016/05/26(木) 22:25:44 ID:hvPY4cho0
しぃと共に補強をしたバリケードはゾンビたちの集中攻撃により突破された。
学校全体にゾンビが行き渡るのも時間の問題だろう。
二人はいつの間にか校内に跋扈し、彼らに襲いかかってくるゾンビらは、ちらほらと二人の見知った顔で。
逃げ惑う内に、ゾンビらに囲まれていた。
扉を開けようにも、鍵がかかっていてはどうしようもない。
┃゚ノ^∀^)「私たちもここまで…ですか」
(´<_` )「このアイスピックとシャベル、どうしような?」
何故か冷静でいられるこの状況下。
命乞いなんて無駄だ、と分かっていてもここまで冷静でいられるのは難しいだろう。
ふと、彼らの背後の扉が開く。
136
:
二人は、はいらない、そーりー
:2016/05/26(木) 22:27:40 ID:hvPY4cho0
( ^ω^)「あぶないお、二人とも!」
137
:
名も無きAAのようです
:2016/05/31(火) 23:48:23 ID:U3LMkvHI0
首根っこを掴まれやや強引に職員室に引きずり込まれる二人。
┃゚ノ^∀^)そ「ブーンさん!」
Σ(´<_` )「兄者!」
( ^ω^)「しーっ。大声で叫んだら反応しちまうお」
ブーンは鍵をかけ、職員室の奥に凭れ座る。
( ´_ゝ`)「職員室でなにかねーか探してたんだが、あまりめぼしいものは見つかんなかったよ」
(;^ω^)「おまけにゾンビどもが雪崩れ込んでくるし…
二人とも、見たところしぃ先生を倒しにいくのかお?」
┃゚ノ^∀^)「…なんでわかるんですか?」
( ^ω^)「そりゃその武装物を見ればわかるお」
138
:
名も無きAAのようです
:2016/06/01(水) 00:01:24 ID:lsxbx7lA0
( ´_ゝ`)「まだマニュアルがあってな、それを見ていたんだ」
( ^ω^)「ハインを助けるための手掛かりとしても、マニュアルは結構大事だお」
恐らく他の教師のものであろうマニュアルを二人に見せるブーン。
少しの間の後、レモナは口を開いた。
┃゚ノ^∀^)「避難区画には薬があることはご存知ですか?
しぃ先生を倒すのは二の次です。
私たちの目的は、薬を入手することですわ」
(´<_` )「そーゆーこと。ちょっとでもうだうだしてたらハインがどんどんゾンビへの階段昇って死んでれらになっちゃうわけよ」
( ^ω^)「もういくのかお?」
┃゚ノ^∀^)「はい。2-2、大前レモナ」
(´<_` )「3-2、流石弟者」
┃゚ノ^∀^)「「行ってきます」」(´<_` )
( ´_ゝ`)「いってら」
(;^ω^)「二人まで感染するのはさすがに勘弁だおよ」
二人は振り向かずに、職員室を出た。
139
:
名も無きAAのようです
:2016/06/01(水) 01:02:33 ID:LaX2AO220
支援支援
140
:
名も無きAAのようです
:2016/06/04(土) 10:03:29 ID:XKsq.3DI0
第九話「曇り空」
完
141
:
名も無きAAのようです
:2016/06/04(土) 10:05:17 ID:XKsq.3DI0
第10話「それぞれの明日のために」
142
:
名も無きAAのようです
:2016/06/04(土) 10:14:18 ID:XKsq.3DI0
ゾンビらに翻弄されつつも、なんとか二人は地下二階へと到着する。
半開きのシャッターを潜り、水浸しの通路の先を見つめていると、1体のゾンビがこちらへと寄ってきた。
慌ててシャッターを潜って戻ると、シャッターごしに掠れた女性の声が聞こえてくる。
ただ声を発しているだけの、意味のなさない鳴き声。
その声の主はレモナも弟者も分かっていた。
┃゚ノ^∀^)「…しぃ、先生…」
パンデミックから数ヵ月の間、自分達を見守ってくれていた教師、猫沢しぃ。
変わり果てた彼女との再開だ。
ハインは此処に彼女がいたとき、どんな心境だったのだろうか。
143
:
名も無きAAのようです
:2016/06/04(土) 10:30:34 ID:iXl60WvQ0
(´<_` )「お久しぶりです、しぃ先生。近状報告に来ました」
┃゚ノ^∀^)「あの時からも、ちゃんと皆元気で生きています」
ブーンはおかしな発想で皆を楽しませてくれる。
ドクオはバカみたいなジョークで皆を笑わせてくれる。
兄者はネットを通じちゃんと自分達以外にも生存者はいると元気付けてくれる。
ツンはしぃの大事にしていたぬいぐるみを、大切にしてくれている。
クーは皆のリーダーのように、皆を支えてくれている。
┃゚ノ^∀^)「それと、ハインさんは…ハイン…さんは…
何時も通り、皆を引っ張ってくれています」
近状報告が終わると同時に、レモナの左足を腐敗した手が掴む。
┃゚ノ^∀^)「私たちが今こうして生きていられるのもしぃ先生のおかげです。だから――――――」
144
:
名も無きAAのようです
:2016/06/04(土) 10:32:02 ID:iXl60WvQ0
┃゚ノ ∀ )「「ゆっくり、休んでください」」( <_ )
その言葉と同時に、二人はシャベルでしぃの脳天を貫いた。
145
:
名も無きAAのようです
:2016/06/04(土) 11:26:05 ID:80c2VYX20
きてるー!
146
:
名も無きAAのようです
:2016/06/04(土) 15:39:44 ID:iB5XFFFU0
┃゚ノ^∀^)「薬物庫…此処ですわ」
扉を開けると、一人分の机と沢山の引き出し、そしてトランク。
血の涙が1滴落ちたしぃの遺書を見つけた二人は、その遺書を手に取る。
するとその血の涙はたらりと遺書に赤い線を1本作り出した。
どうやら、ついさっきまで此処にいたらしい。
『ぶーん、どくお、つん、くー、はいん、れもな、あにじゃ、おとじゃ
ごめんね
生きて』
インクが乾く時間が長いボールペンを愛用していた彼女のかいた遺書は、所々擦れていた。
読むのがやっと、な彼女の遺書の『生きて』の部分に触れると、インクが擦れた。
(´<_` )「…しぃ先生」
トランクには二つの血の手形。
ナップザックに入っていた薬は、多くがパンデミック時に対応したもので。
ハインに必要な薬も、多く入っていた。
レモナはそれを背負うと、弟者と共に地下二階を脱出しようとした―――のだが。
147
:
名も無きAAのようです
:2016/06/04(土) 15:42:38 ID:iB5XFFFU0
見返してみたらいつの間にか兄者と弟者が入れ替わってらwwwwwww
どーすんだこれw
148
:
名も無きAAのようです
:2016/06/04(土) 19:30:48 ID:Cs.w7vzI0
そのままでもいいなら次回から訂正して、
前の文もどうにかしたいなら間違った箇所を訂正して改めて投下したら?
149
:
名も無きAAのようです
:2016/06/04(土) 23:10:59 ID:SWIagOGE0
>>148
そうする(´・ω・`)
ありがとう
150
:
名も無きAAのようです
:2016/06/05(日) 18:47:26 ID:qN79pkVc0
>>149
おう、頑張って
151
:
名も無きAAのようです
:2016/06/06(月) 19:36:53 ID:vpcziWFU0
長居しすぎたらしく、地下二階にもゾンビがはびこっていた。
雷で蓄電機が破壊されたようで、非常用電源に切り替わる。
その音声に反応したようだ。
(;´_ゝ`)「どうすんだこれ、こちとら殺害経験ほぼ0のド素人だぞ」
┃゚ノ;^∀^)「静かにしてください兄者さん!ただでさえ逃げられないんですから!」
薬物庫の棚に上りゾンビ達が手を出せなくはなっているものの、逃げることはできない。
このままではダメだと思っていても、どうすることもできないのが現状。
レモナは兄者に悟られずに、静かに涙を溢した。
152
:
名も無きAAのようです
:2016/06/06(月) 19:48:00 ID:X3TECVwY0
職員室。
窓に叩きつけられる雨の音は先程よりも大きくなっていて、鍵を閉めていてもなお外の雨音は音をたてていた。
(´<_`;)「うへえ、雨もっと激しくなってやがる…」
弟者とブーンは何十分か前に出ていった兄者とレモナの心配をしつつ、職員室を捜索していた。
停電した地上は薄暗いものの、ゾンビを寄せ付けはしないようだ。
(;^ω^)「弟者くん、ホントに交代してまでこっちに来ても良かったのかお?」
(´<_` )「ハインを救う手がかりがあるならなんだってするさ。だって俺たち―――」
153
:
名も無きAAのようです
:2016/06/06(月) 19:49:18 ID:X3TECVwY0
(´<_,`*)「マブダチだしな!」
154
:
名も無きAAのようです
:2016/06/06(月) 19:51:36 ID:X3TECVwY0
口元を吊り上げ、弟者は笑った。
( ^ω^)「マブダチ……いい響きだおね」
(´<_`*)「一回は言ってみたかったんだ」
( ^ω^)「そうかお。じゃあ、そろそろ作業再開するおよ」
(´<_` )「へーい」
155
:
名も無きAAのようです
:2016/06/06(月) 20:00:05 ID:jVXwo98s0
男子の寝室である資料室。
そこで寝息をたてているツンとドクオ。
彼らは、二人揃って同じ夢を見ていた。
生徒がいっぱいいる廊下。
その人混みの先にはブーンたちがいるが、人の波に流されてどんどん距離は離れていく。
ξ;⊿;)ξ「待ってよブーン!行かないでよ!」
泣きわめくツンの声は無情にも誰の耳にも届かない。
とうとうブーンたちの姿が見えなくなったところで、二人は目を覚ました。
156
:
名も無きAAのようです
:2016/06/06(月) 20:01:12 ID:jVXwo98s0
二人は顔を見合わせる。
アイキャッチで二人の心境はほぼ同じとわかり、二人は立ち上がる。
('A`)「行こう、ツン」
ξ゚⊿゚)ξ「ええ。じゃないと―――」
ξ゚⊿゚)ξ「「学校生活部が終わっちゃう」」('A`)
二人は放送室へと駆け出した。
157
:
名も無きAAのようです
:2016/06/06(月) 20:02:20 ID:jVXwo98s0
第10話「それぞれの明日のために」
完
158
:
名も無きAAのようです
:2016/06/07(火) 20:53:30 ID:V0Dc0zT.0
乙!
159
:
名も無きAAのようです
:2016/06/09(木) 00:43:09 ID:fMXYV1jM0
アイコンタクトじゃない?
160
:
名も無きAAのようです
:2016/06/09(木) 13:14:34 ID:dzLfFqZg0
アイコンタクトだな
アイキャッチは全く別のものになるぞ
161
:
名も無きAAのようです
:2016/06/10(金) 21:22:56 ID:0xu9GRGY0
アイコンタクトかw
>>159-160
、指摘ありがとう
162
:
名も無きAAのようです
:2016/06/10(金) 21:23:57 ID:0xu9GRGY0
第12話「皆笑ってハッピーエンド」
163
:
名も無きAAのようです
:2016/06/10(金) 21:28:47 ID:0xu9GRGY0
放送室。
生々しい血の跡が未だ残っている扉の前でツンとドクオは立ち止まる。
ξ゚⊿゚)ξ「此処に来るのはいつぶりかしら」
('A`)「あれから一度も来ていなかった気がするな」
静かに放送室へと入り、鍵を閉めた。
ツンは放送委員の経験があるため、何の手間取りもなく校内全体に放送が出来るように設定する。
そして、ドクオはマイクの前に立つ。
164
:
名も無きAAのようです
:2016/06/10(金) 21:43:54 ID:XuaDhyDY0
職員室。
一通りすることも終わり、ゾンビらが去るのを隅で待つしかなくなってしまったブーンと弟者。
ふと、スピーカーから放送を開始する事を知らせる音楽が鳴る。
『―あーあー、マイテス、マイテス。本日は晴天なり、本日は晴天なり…って、今は大雨か』
スピーカーから流れる声は、ドクオのものだ。
それはすなわち、ドクオは放送室にいると言うこと。
『下校時刻になりました、校舎内に残ってる生徒は速やかに下校の準備をして下校してください』
『貴方たちは、この学校が好きだから此処にいる。私もこの学校が大好きです』
下校のアナウンスの直後、ツンの声に切り替わる。
ツンも、放送室にいるようだ。
『本当はもっと頭のいい学校に行くはずだった友達も、合格ラインスレッスレの成績の友達も、皆この学校が大好きだと胸を張って語るんです。
それはきっと、貴方たちもそうかもしれません。』
『だから、今日はもう学校は終わりです。また明日、会いましょう。
さようなら。』
その言葉を最後に、放送は終わる。
校庭を見ると、校庭に跋扈していたゾンビたちは校門へと向かっていて、先程の二人の放送が役に立ったようだ。
( ^ω^)「…これは……」
165
:
名も無きAAのようです
:2016/06/10(金) 21:49:06 ID:XuaDhyDY0
ハインを隔離している教室には、ハインとクーだけ。
先程の放送は終わり、聞こえる音は外から打ち付ける雨音とハインのもがき苦しむ声。
川 - )「…約束は、守るからな」
クーはハインの心臓めがけ包丁を振り上げる。
その直後。
┃゚ノ^∀^)「クーさん!」
( ´_ゝ`)「ギリギリセーフ…ってところか?」
二人が、到着した。
166
:
名も無きAAのようです
:2016/06/16(木) 13:53:22 ID:hVv9FJXc0
今初めて読んでたが面白いじゃないの
はよ(ノシ 'ω')ノシ バンバン
167
:
名も無きAAのようです
:2016/07/02(土) 13:41:56 ID:vpCG6HBA0
川 ゚ -゚)「レモナ、兄者…」
二人の声に気づきクーは振り向く。
クーはゆっくりと振り上げた包丁を下ろし、泣き崩れた。
川 ;д;)「ごめん…ごめんなさい…」
┃゚ノ^∀^)「殺してないからセーフですわ。さ、ハインさんにワクチン投下しますよ」
168
:
名も無きAAのようです
:2016/07/02(土) 13:46:53 ID:vpCG6HBA0
翌日。
殆どのゾンビは校舎からいなくなり、ハインを隔離していた部屋で全員で寝た。
ハインもすっかり回復し、また平凡な悪足掻きが始まった。
( ^ω^)「すっかり校舎もダメになっちゃったおね…」
('A`)「他の避難場所を探さねーとか…マンドクセ」
( ´_ゝ`)「生きるためには仕方ねーだろ。ドクオはゾンビになりてーの?」
('A`;)「やだ!」
169
:
名も無きAAのようです
:2016/07/02(土) 13:52:03 ID:vpCG6HBA0
ξ゚⊿゚)ξ「ねえ、皆。これ見て」
ツンは一冊の地図帳を手にやってきた。
開いたページには赤ペンで複数丸がつけられた箇所があった。
从 ゚∀从「ビップコーポレーション、美布大学…就職か、進学か…っつーことか」
しぃに噛まれた傷が残っている二の腕をパーカーで隠しているハインは、地図帳を覗き込みながらそういった。
170
:
名も無きAAのようです
:2016/07/02(土) 13:58:23 ID:04D3Jyxs0
(* ^ω^)「僕、皆と美布大学に行きたいお!」
(´<_` )「賛成。どうせ大学いっても四年たてば卒業なんだし、就職はそのあとで良いだろ」
从 ゚∀从「ところでさ、今から地下2階いかない?」
┃゚ノ^∀^)「そうですね。彼処は宝の山ですし」
从 ^∀从「じゃ、レッツらゴー!」
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