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( <●><●>)最低な死を迎えるようです
1
:
名も無きAAのようです
:2015/11/26(木) 17:28:59 ID:lO35HPnw0
私は医者になりたかった。
「おい......またあいつだよ」
そのために私はすべてを捨てていた。
「まーいかにもって感じだよねぇ」
周りのものは全て、目障りなゴミに見えた。
「おめでとう、和歌手。全国模試トップ、本当にお前は先生の、いや我が校の誇りだよ」
( <●><●>)「はい」
周りの雑音など、聞くに値しない。
馬鹿な豚共がブヒブヒとうるさいだけだ。
意味のない話であーでもないこーでもないと時間を浪費するだけの、バカ共。
愚民と言ってもいい。
怠けることしか知らないバカに付き合う暇などない。
私は、医者になるのだから。
2
:
名も無きAAのようです
:2015/11/26(木) 17:29:40 ID:lO35HPnw0
医者は、いい。
人の体を自由にすることを許されたただひとつの役職。
つまりそれは人の超越。
人を救える唯一で絶対の存在。
神に足を一歩、踏み入れることと同じ。
あんなバカ達と違う世界に住めるのだ。
( <●><●>)「......」
学校と言う名の牢獄の窓から外を見る。
ああ、なんてバカげてる世界なんだ。
いくら優秀でも世間体と言うものがなければ息をするのすら弾劾されるこの世界。
バカがバカな世界を作ってるのがよくわかる。
バカが優秀な人間を押し下げてるのが肌でわかる。
そしていざ優秀な人間が前に出ようとするとそれを食い潰す。
それはまるで、害虫。
そう、寄生することしか頭にないバカな寄生虫なのだ、やつらは。
3
:
名も無きAAのようです
:2015/11/26(木) 17:30:24 ID:lO35HPnw0
( <●><●>)「......ふっ」
そんなことを考え、三分ほど無駄にしていたのにようやく気がついた。
こんなわかりきった無駄なことを考えるくらいだったら勉強していた方が数百、いや数千倍......いや0にいくらかけても0なのだからもはや比べることすらできないレベルで無駄なことだった。
( <●><●>)「......」
パラリ、と医学書を開く。
それだけで周りが奇怪な目でこちらを見る。
自分の将来のために何かすることがそんなに異様な光景だろうか?
まああのバカ共は今を生きれればいいとしか考えられないバカだから仕方ないと言えば仕方ないが。
最も、今も生きられないバカもいるわけなのだが。
4
:
名も無きAAのようです
:2015/11/26(木) 17:31:05 ID:lO35HPnw0
o川*゚ー゚)o「ねぇねぇ和歌手くん!」
そう、こいつだ。
バカ中のバカ。
素直九徒。
きゅーと、だなんて名前を付けるくらいだ、親も相当頭がイカれてしまってるのだろう。
なんせ子供は、こちらの勉強してるのが見えているはずなのに邪魔をしてくるのだから。
o川*゚ー゚)o「次さー、数学じゃん?出見先生のやつ、確かテストあるよね!」
( <●><●>)「......」ペラッ
o川*`ー´)o「お願い!山教えて!」
5
:
名も無きAAのようです
:2015/11/26(木) 17:31:49 ID:lO35HPnw0
( <●><●>)「......」カリカリ
o川*゚ー゚)o「むー!教えてくれたっていいじゃーん。ケチー」
( <●><●>)「......邪魔」ペラッ
鬱陶しい。
夜の蚊の羽音より鬱陶しい。
近寄るな。
バカが移るだろうが。
ボタンはちゃんと閉めてないし着崩してるわ、髪は茶色入ってるわと校則スレスレをいくその格好。
もし近くにいて友達とでも思われたら私の世間体がおかしくなる。
早く、消えろ。
6
:
名も無きAAのようです
:2015/11/26(木) 17:32:30 ID:lO35HPnw0
o川*゚ー゚)o「いっつもさーなんかよくわかんないの読んでるけどーなにそれー?」
( <●><●>)「......」カキカキ
o川*゚ー゚)o「ちょっと見せて......うーわー、これ英語?やっぱすごいんだねー和歌手くんって」
ドイツ語と英語の見分けもつかないのかこのバカは。
ドイツ語と分からなくても英語ではないと気づかないのか。
バカだ、バカすぎる。
そしてなぜ私はこんなバカに絡まれなければならないんだ。
( <●><●>)「......」ペラッ
o川*゚ー゚)o「ねーねー」
甘ったるい声が脳を揺さぶる。
吐き気がする。
なんだ、こいつは。
いつも、いつもいつも、いつもいつもいつもいつも邪魔しやがる。
なぜ優秀な私がこんなやつに絡まれなければならないんだ。
こんなバカ、さっさと淘汰されて絶滅すればいいのに。
7
:
名も無きAAのようです
:2015/11/26(木) 17:33:12 ID:lO35HPnw0
キーンコーンカーンコーン......
o川;*゚ー゚)o「げぇ、休み時間終わっちゃった......べんきょーできてないよ。どしよー......」
知るかバカ。
そう思いながら本をしまう。
同時に教室に出見先生が入ってきた。
そして予告通りテストを配っていく。
テストが手元に来るとき、チラリと時計を見る。
約5分、くらいか。
私が今日、この女に無駄にされた時間は。
頭のなかで計算し確認する。
さて、この無駄になった分、どこで取り戻そうか。
そんなことを考えながら配られたテストを解いていく。
当然、解らない問題も、間違える問題もひとつもなかった。
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