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ξ゚⊿゚)ξツンちゃん夜を往くようです

291名も無きAAのようです:2015/11/26(木) 23:10:34 ID:IabClKNc0



( ^ω^)「……ドクオ」

('A`)「……俺は魔王軍の一員だ。貞子さんの判断に従う。
    事情が何であれ、戦うことも厭わない」

 ドクオに助け舟を求めても、彼は冷徹に自身の宿命に準じていた。
 魔王軍と勇者軍はそもそも相容れない存在。友人関係も簡単に瓦解する。


( ^ω^)「じゃあ、ツンはどうだお?」

ξ;゚⊿゚)ξ「……私は……」

 しかしドクオから言質は頂いた。貞子はドクオの上司だが、ツンは更に上の魔王の娘。
 それが確たる判断を下した場合、二人はそれに従わざるをえない。

 卑怯だという自覚はある。
 が、切り抜けるなら一番弱い所を突くのが一番なのだ。
 ブーンはツンを言い包め、なんとかこの場を乗り切ろうと考えていた。


( ^ω^)「確かに僕はあの人の勧告を無視して殺したお。
      でも、話し合いが嘘だったら殺されてたのは僕だお?」

( ^ω^)「お爺ちゃんはツンを洗脳して何かをしようとしてた。
      それは事実だし、僕もそれに加担してたお」

( ^ω^)「でも信じて欲しいお。僕もお爺ちゃんも、ツンに危害を加える気はなかったお。
      もっと言えば魔王にも勇者にも用はないお」


川д川 「回りくどいぞ。そんな嘘だらけの説得、聞くだけ無駄だ」

 貞子が空に手をかざす。と同時、空中いっぱいに無数の円が描かれた。
 魔界文字を円形に束ねた最高位魔術式の大群。ひとたび起動すれば、この学校など塵芥も残らない。

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