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川д゚川 糞ったれBAR NEETのようです
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代理
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川 ゚ -゚)(だいぶ打ち解けて来たようだな。指導が厳しいのと、ぶっきらぼうな態度は相変わらずだが)
从 ゚∀从「……なあ」
川 ゚ -゚)「ん?」
从 ゚∀从「クールってよ。経営、やってんだろ?」
川 ゚ -゚)「ああ、レストランのな」
从 ゚∀从「やっぱよ、そういうのって。頭よくね―と、無理なのか?」
川 ゚ -゚)「そういうの。って?」
从 ゚∀从「……経営」
川 ゚ -゚)「ハインは経営に興味があるのか?」
从;゚∀从「悪ぃかよ?」
川 ー -゚)「いや。少し意外だと思っただけさ」
-
从;ー∀从「……俺、中卒で、馬鹿だからよ」
从;゚∀从「やっぱ、でもよ。経営者になるにはよ」
从;ー∀从「大学とかで、経営学? っつ―のをやんなきゃいけね―んだろ?」
川 ー -ー)「いや、そんな必要は無いさ」
从 ゚∀从「え?」
川 ゚ -゚)「確かに私は大学を卒業しているし、経営学を専攻していた。だが同じ経営者のヒー姉さんは大学どころか高校を中退しているよ」
从 ゚∀从「ヒートさんが……」
川 ゚ -゚)「姉は16からバイトで働きはじめたバーテンダーの世界にハマってしまってね。両親の猛反対を振り切って、一人暮らしをしながら修行を始めたそうだ」
川 ゚ -゚)「そんなヒー姉さんも今や3店舗を構える立派な経営者だ。収入的にも富裕層の部類に入るだろうな」
从 ゚∀从「……学歴じゃ、ねえのか」
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川 ゚ -゚)「人によるよ。大学で学ぶか、自分で学ぶかの違いさ。やりたいと思ったらやればいいんだ。私と同い年のハインなら、いくらでも新しい事を始められる」
从 ゚∀从「……」
从 ー∀从「……」
川 ー -ー)「……もし、経営を学びたいなら。私が力になる」
从 ゚∀从「……!!」
川 ゚ -゚)「まあ、あくまで独自の理論を挟んだ片寄ったものだがね。ハインと出会えたのも何かの縁さ」
川 ゚ -゚)「私でよかったらいくらでも力になるよ」
从 ゚∀从「……」
从 ∀从「……り……う」
川 ゚ -゚)「ん?」
从* ∀从「……あ……りがとう、クール」
川 ゚ -゚)「……」
川 ゚―゚)「フフフッ」
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……………………………………
……………………………
……………………
………………
…………
……
…
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〜1ヶ月前〜
【BAR 暁〜Gyou〜】
从 ゚∀从「……」チビ
川 ゚ -゚)「……」
从 ー∀从「ん、これなら誰に出しても大丈夫だろ」
川 ゚ -゚)「そうか、安心したよ」
从 ゚∀从「……」
川 ゚ -゚)「ん?」
从 ゚∀从「いや、今さらだけど、よ。ヒートさんと顔は似てるのに、やっぱ性格は違うんだな、と」
川 ー -゚)「そうか? ちなみにヒー姉さんからは私について何と聴いていたんだ?」
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从 ゚∀从「常に冷静で、どんな不満も顔に出さない。それから……」
从 ー∀从「私とは違う、経営のプロ。だと」
川 ゚ -゚)「ふむ。誉められて悪い気はしないな」
从 ゚∀从「それと……」
川 ゚ -゚)「ん?」
从 ゚∀从「狡猾で、病的にジンが好き、だと」
川;ー -゚)「……病的なラムマニアが何を言っているんだか」
从 ゚∀从「なあ、狡猾って何だ? どういう意味なんだ?」
川 ゚ -゚)「ずる賢いという意味さ。確かに、まあ私は使える物は何でも使うがね」
从 ゚∀从「ん?」
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川 ゚ -゚)「ヒー姉さんと私では、そもそもマーケティングやアプローチの順序まで、全てが違うんだ」
川 ゚ -゚)「例えば、私は高校時代から既にとある大学の経営学をこっそり受講していたな」
从 ゚∀从「忍び込んだのか?」
川 ゚ -゚)「いや、そんな泥棒みたいな真似はしないさ。バイト先で客として来ていた大学教授が私に惚れ込んでいてね。そこを上手く利用させてもらっただけさ」
从;゚∀从「……」
川 ー -゚)「あとは店舗の資金を集める時にもかなり協力して貰えたね。ああ、誤解させたくないから言っておくが抱かれたりはしていないぞ?」
从 ー∀从「……確かに、ヒートさんなら、そういう事はやらね―な」
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川 ゚ -゚)「それから店の宣伝も兼ねて積極的に雑誌のインタビューにも応じたな。まあマスコミ側からしたら才気ある若者を取材した。と言うよりも……」
川 ー -ー)「美人な女経営者の写真を取りに来たと言う感じだったがな。やけに恋人の有無や好みのタイプを聞かれて無駄に疲れたよ」
从 ゚∀从「ヒートさんも、美人じゃん?」
川 ゚ -゚)「ああ、ヒー姉さんにも取材は何度か来ていたようだがね。どうやら全部断ってしまったらしいよ」
川 ゚ -゚)「姉さんは良くも悪くも真っ直ぐな人間だからな。己の腕1本で成り上がるタイプだ。自分の容姿なんかよりとにかく店の力だけで売り込みたいんだろう」
从 ー∀从「……ヒートさん、らしいな」
川 ゚ -゚)「ああ。だがこの私、素直クールは違う」
川 ー -゚)「せっかくの人より優れた容姿だ。これを利用して店の為になるならば、利用した方が得だろう? 私は私の武器を出し惜しみしたりしないのさ」
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从;゚∀从「クールって、あれか? ナルシスト、なのか?」
川 ゚ -゚)「……ふむ」
川 ー -゚)「ナルシスト、ね」
川 ー -ー)「……こんな異常者の自分自身を好きになれたらどんなに幸せな事か」ボソッ
从 ゚∀从「??」
川 ゚ -゚)「……いや、何でもないさ。まあ、そういう風に思われても仕方無いな。私はそんな気は無いのだが」
从 ゚∀从「……そか」
从 ゚∀从「……」
川 ゚ -゚)「ん?」
从;゚∀从「俺、あんま、難しい事、分かんね―けどさ」
从;ー∀从「クールは、その。やっぱ、よ」
从 ゚∀从「美人だし、そのままで、良いと思う……ぜ?」
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川 ゚ -゚)「……」
从 ゚∀从「……」
川 ゚ -゚)「……」
从 ゚∀从「……んだよ?」
川 ゚ -゚)「ハイン。もしや君は私を口説いてくれてるのかな?」
从*゚Д从そ「ばっ!? ちちちちげ―よ!!」
川 ー -゚)「おや? 残念だ。私としては満更じゃないのだが」
从*゚Д从「なっ!?」
川 ゚ -゚)「ん??」
从#//Д从「……う、うるせ―!! さっきのは無しだ無し!! 休憩終わり!! とっとと酒作るぞ!?」
川 ゚―゚)「フフッ……分かったよ。お師匠様」
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………………
…………
……
…
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〜昨日〜
【横浜駅 西口】
川 ゚ -゚)「やあ、待たせたかな?」
从 ゚∀从「いや、別に。そこまでは」
川 ゚ -゚)「なら良かったよ……ん?」
从 ゚∀从「んだよ?」
川 ー -゚)「指輪、か。ハインが装飾品をつけるだなんて珍しいな」
从 ー∀从「別に、たまの休みだし。……んだよ、変かよ?」
川 ゚ -゚)「いや、似合っているよ。しかしダブルリングだなんて珍しいな」
从 ゚∀从「……」
川 ゚ -゚)「ん?」
从#ー∀从「いいよ、もう。とにかく行こうぜ?」プイッ
川 ゚ -゚)「??……ああ。案内するよ。こっちだ」
川 ゚ -゚)(……)
川 ゚―゚)(……中指にダブルリング、ね)
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【ミルナ宅】
川д゚川「なるほどなぁ、クールがバーテンダーにねぇ?」
川 ゚ -゚)「ああ、優秀な師のおかげでミルナに負けない程度の実力はつけたつもりさ」
川д川「ふぅん。ヒートの奴のスタッフなんだっけぇ? あんたぁ名前はぁ?」
从 ゚∀从「……ハインだ。高岡、ハイン」
川д川「ハインねぇ。ちなみにクールから何て聞いてるか知ったこっちゃ無ぇがぁ、ウチはバーじゃねぇからぁ、そこんとこよろしくぅ」
从;゚∀从そ「えっ……!?」
川 ゚ -゚)「おや、今日はネタばらしが速いじゃないか」
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川;д川「ヒートみてぇな騒ぎになったらめんどくせぇだろうが糞ったれぇ……」
从;゚∀从「飲み屋じゃないって、じゃあ、ここは?」
川 ゚ -゚)「まあ酒でもの飲みながらゆっくり話そう。ミルナ、私はいつもの」
川д川「へいへい。んでぇ? お師匠様はぁ?」
从 ゚∀从「別に、何でも」
川 ゚ -゚)「ふむ。なら『トムコリンズ』をハインに頼むよ。ベースはもちろん……」
川д川「マラッカだろぉ? 分かってっから黙って待ってろよぉ」スタスタ
从 ゚∀从(……マラッカジンが置いてあるのか? ここ)
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【トム・コリンズ】
<参考レシピ>
・オールド トム ジン…45ミリ
・レモンジュース…20ミリ
・シュガーシロップ…1〜2tsp
・ソーダ…適量
・スライスレモン
・マラスキーノチェリー
ソーダ以外の材料をシェークして氷を入れたコリンズグラスに注ぎ冷えたソーダで満たして軽くステア。
その後、スライスレモンとマラスキーノチェリーを飾る。
19世紀初頭から飲み継がれて来たとされるロングドリンク。
アルコール度数は16°前後だが簡単に調節が可能。
本来のレシピではオールド・トム・ジンが指定されているが、現在の日本では一般的なドライ・ジンより入手しにくく、殆どの場合はドライ・ジンで代用している。
爽やかな口当たりで飲みやすいため、立ち寄ったバーのバーカウンターに『マラッカ・ジン』を見かけたら、是非とも試して欲しい1品だ。
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从;゚∀从「……ここが、家、か」
川 ゚ -゚)「信じられないか? 私も最初はそうだったよ」チビチビ
从;ー∀从「凄ぇな。ただ、それしか言えね―」ゴクゴク
从 ゚∀从(ん、美味いじゃん。ウチのスタッフの新人なんかより、よっぽどしっかり作ってる)ゴクゴク
川 ゚ -゚)「私はここに遊びに来ると、いつも常温ツーフィンガー、ストレートでマラッカを味わっているんだがね」
川 ー -゚)「それでもたまにマラッカベースの『トムコリンズ』が飲みたくなるんだよ。最高だろ? 」チビチビ
从*ー∀从「ん。トム・ジンで作る、『トムコリンズ』は、やっぱ美味いな」ゴクゴク
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川д川「そりゃあどうもぉ。つ―か俺も酒飲むぅ」トクトク
川;゚ -゚)「また『ドランブイ』か? 糖尿病になるぞ?」
川*д川「好きな酒が飲めねぇくらいなら早死にした方がマシだわなぁ。あぁ、甘くて美味いぃ」チビチビ
从 ゚∀从「……随分、仲がいいな」
川д川「んん? まあ付き合いとしてはそろそろ1年になるかどうかってとこだわなぁ?」
从 ゚∀从「……」
川 ゚ -゚)「ん? どうした、ハイン?」
从 ー∀从「……別に」ゴクゴク
川;д゚川「ペース早ぇなぁ、おいぃ」
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川 ゚ -゚)「ああ、ところで最近ヒー姉さんは来ていないのか?」
川д川「昨日、一昨日と泊まってったからなぁ。今日は流石に来ないんじゃ無ぇかぁ?」
从 ゚∀从「ヒートさんが、何でここに?」
川 ゚―゚)「フフッ。それはもちろんミルナがヒー姉さんの恋人だからだよ」
从;゚∀从そ「!!……マジっ!?」
川#д川「だぁれが恋人だよ糞ったれぇ!! ヒートとはまだ何でも無ぇっつうのぉ!!」
川 ゚―゚)「ほう。『まだ』、ね?」
川#д川「揚げ足とんじゃねえぇ!!」
从 ゚∀从(……この男は、ヒートさんの男だったのか)
从 ー―从「……」ホッ
川 ゚ -゚)「おや? どうしたんだハイン、そんなホッとしたような顔をして?」
从 ーへ从「…… 別に、何でもねえよ」
-
川 ゚ -゚)「……」
从 ゚∀从「……んだよ?」
川 ゚ -゚)「いや、もしや……」
川 ー -゚)「焼き餅を妬いていたのかと思ってな」ボソッ
从*゚Д从そ「んなっ!? ばっ……んな訳!!」
川д゚川「あぁん? 何を騒いでんだぁ?」
从//∀从「……っ!!」
从#//Д从「……!!」ゴクゴクゴクゴク カラン
川;д゚川「おぉ?」
从#//Д从「くはっ……! 『エメラルド・アイル』 をシェイクで!! 早く!!」
川;д川「あぁん? 何がなんだってんだぁ?」トクトク シャカシャカ
川 ゚―゚)「フフフッ……。ミルナ、私にも同じものを頼むよ」チビチビ
川;д川「へいへぃ。ったく家主をコキ使いやがって糞ったれ共がぁ」
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【エメラルド・アイル】
<参考レシピ>
・ドライ ジン…45ミリ
・シャルトリューズ ヴェール…15ミリ
材料を氷と共にシェークしてカクテルグラスに注ぐ。
別名、『グリーン・アラスカ』で知られるこのショートカクテルはアルコール度数45°前後とかなり強め。
ジンの爽やかさと薫りを増長させるように広がるシャルトリューズ独特の薬草の薫りが口全体に爆発する、カクテル上級者向けの1品。
ジン好きだけでなく、薬草系リキュール好きをも唸らせる事は間違いなし。
ちなみにシャルトリューズの色を黄色(ジョーヌ)に変えると『アラスカ』というカクテルになる。
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从#//Д从「……っ!!」ゴクゴクゴクゴク
川;д川「おいおいぃ、本当にこんなペースでこいつ大丈夫かぁ?」
川 ゚ -゚)「まあ、大丈夫だろう。頂くよ」チビ
川*゚ -゚)「うむ。なかなか美味いが流石の強さだな」
川д川「モララー大好きの『シャルトリューズ』が入ってやがるからなぁ。そこらのカクテルとは比べ物にならない位に強いわなぁ?」
川*゚ -゚)「ジンの爽やかさと薬草の風味と甘さ。この組合せ、侮れないな」チビチビ
川д川「まあ、上手く出来てるカクテルだわなぁ。……まぁ、んな事よりぃ」
从; Д 从「ゲホッ……今の、もう一杯、頼む」
川;д゚川「こいつ本当に大丈夫かぁ?」
川 ゚ -゚)「いざとなったら私が責任を持つさ」
川 ー -゚)「……しっかりと、ね」
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……………………………
……………………
………………
…………
……
…
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川 ゚ -゚)「ほら、大丈夫かハイン?」
从;ー∀从「ん。悪い……クール」
川 ゚ -゚)「タクシー呼ぶか? 散歩がてら少し風に当たるか?」
从 ー∀从「……」
川 ゚ -゚)「ん?」
从 ー∀从「……歩きたい、まだ、俺は」
从;゚∀从「まだ、クールと……」
川 ゚ -゚)「……私と?」
从;゚∀从「……」
从;ー∀从「……」
从 ー∀从「……何でも無えよ。別に、大丈夫だ」
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从 ゚∀从「駅に出て、勝手にタクシー捕まえっから、さ」
川 ゚ -゚)「……」
川 ー -ー)「……ふう」
从 ー∀从「……だから、よ」
从 ゚∀从「だから、クールはもう気にせずに川 ー -ー)「意外と意気地が無いんだな、ハインは」
从;゚∀从「は?」
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川 ゚ -゚)「私と離れたくない。そう正直に言えないのか?」
从;゚∀从「何を……」
川 ゚ -゚)「私に惚れていると、酒の勢いでも想いを伝えたかったと」
从;ー∀从「別に、俺は……」
川 ゚ -゚)「中指のダブルリング」
从;∀从「」ビクッ
川 ー -゚)「そこまで、いじらしいサインを送っておきながら何もせずに帰るのか?」グイッ
从;Д从「ぅあっ……!」
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川 ー -゚)「さて、ハイン。最後にもう1度だけ聞くよ?」
川 ゚ -゚)「タクシーを呼ぶか? 散歩がてら少し風に当たるか?」
川 ー -ー)「それとも」
川 ― )「……私の家に行く。か?」ボソッ
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从;゚∀从「……」
从;ー∀从「……」
从;//〜从「……」カァッ……
川 ゚―゚)「……フフフッ」
从;//∀从「……クール、お前。自惚れが、過ぎるって、言われねえか?」
川 ー -゚)「さて、どうだろうね? あいにくだがこの私、素直クールは狡猾なものでね」
川 ー -ー)「自分の魅力、容姿。これらの武器は最大限に使う事にしているんだよ。特に……」
川 ゚―゚)「欲しい物を手に入れる時はね」
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〜現在〜
【クール宅】
ザ―ザ―
シトシト
……ピチョンピチョン
.
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川 ゚ -゚)「……ん」ゴクゴク
川 ゚ -゚)「……」ゴクゴク
川 ー -ー)「……ふぅ」
川*ー -ー)「美味いな」
「『ジンリッキー』か?」
川 ー -゚)「……」ゴクゴク
川 ー -ー)「……あぁ」カラン
.
-
「あんた、ジンはストレートで飲むやつじゃなかったか?」
川 ゚ -゚)「今朝はどうにも湿気が多いようでね、サッパリしたものが飲みたくなる」
「ああ、梅雨だからな。全く嫌な天気だ」
川 ー -゚)「そうか? 私は嫌いでは無いが」
「あん?」
川 ゚ -゚)「この天気では外に出れないからな。必然的に家に籠る事になる」
川 ー -゚)「君と、二人きり、で。ずっと、な?」
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「……」
川 ゚―゚)「フフッ」
「……」
川 ゚―゚)「顔が紅いぞ?」
「……うっせ」
川*ー -゚)「フフフッ……ああ、そうだ。すっかり忘れていた」
「あん?」
川 ゚ -゚)「挨拶だよ、挨拶。ビジネスマナーにも通じる生活の基本だ。もちろん、円滑なコミュニケーションにも必要な事だよ」
「……今日ぐらい、そういう話は無しだ」
川 ー -ー)「ああ、無粋だったかな? 失礼したよ。まあ、とにかくだ……」
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川 ゚―゚)「おはよう。『愛しいハイン』」
从*ー∀从「……おはよ。……クール」
.
-
【CLOSE】
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-
おつ
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もう2度とこんな中途半端なシリアスなの書かない!
大体にして長すぎなんだよコンチクショウ!!
支援ありがとうございました。
-
乙
はぁ、俺も彼女か彼氏欲しいな…
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なんだろう。
酔っぱらってからかもしれないけどクーさんが幸せになってくれてうれしい
乙!
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乙ー。別れた嫁さんは下戸だったなぁ
ベストカップル。お幸せに
また気が向いたら寂しい俺達に見せ付けてくれい
読んでいて良い感じに酒が進んだよ
久しぶりに少し満たされた気持ちで眠れそうだ
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乙ーこのハインは男なのか?女なのか?
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クーはレズビアンだぜ?
あと中指のダブルリングはレズビアンのサインな
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>>244
中指のダブルリング
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乙
クール良かったな…
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ほーそういう意味だったのか
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乙ありがとうございます。
まあぶっちゃけ中指にダブルリングしてるレズビアンなんか滅多に見ないんだけどね←
男にしろ女にしろレズっ気やホモっ気がある人は案外、見ただけでお仲間が分かる世界ですしおすし(´・ω・`)
次の投下は今週中
『ヒートな美女とラム其の2』
流石にここまで長い&シリアスでは無い筈……
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乙
あんさんまさかひょっとして
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乙
そういや馬鹿話の方でバイだっつってたよな
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というか人物紹介でもクーはレズビアンって書いてあるぞ
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同性をそういう対象として見たことがないのに勘違いされるのは何が原因なんだろうか?
初対面の人からプライベートなパーティーに誘われたり異性から同性愛者だと思われたり。
どちらも複数回あるんだ……
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女なのに男らしいか男なのに女々しいかのどっちかに心当たりは?
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…自分に素直になれよ?
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1はバイっす(´・ω・`)
パンペロの美味さとコスパに泣きそうになったわwwww
マツサレム23年気になってるんだけど飲んだ人いるー?
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今夜11:30に投下、つまり1時間後。
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待機
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川д川「……」
川д川「……」
川д゚川「……ん―」
川д川「ふあぁ……よく寝たわぁ」
川д川(今の時間はぁ、昼過ぎの3:30ねぇ)ムクッ
川д川(そういやぁ昨日ヒートが泊まってったっけぇ? 確か今日はぽぽの姐さんと出掛けてくるような事を言ってたわなぁ?)スタスタ
川;д川(あの2人ちょくちょく出掛けてるみたいだけどよぉ、いつの間に仲良くなったんだかぁ)スタスタ
川д川(……)
川д川(つか腹減ったぁ。冷蔵庫に何かあるかねぇ?)ガチャ
-
川*д川「おぉ! オムライスじゃねぇかぁ! ヒートのやつ気が利くじゃねぇかぁ」
川д川(ヒートのオムライスって美味いんだよなぁ……早速レンチンっとぉ)ガチャ バタン ジー
川д川(ん―……でも寝起きにしちゃあかなりの空腹感)
川д川(デザートにバニラアイスでも食うかぁ。確か作っといたラムレーズンがいい感じに仕上がってる筈ぅ)ガチャガチャ
川д゚川(おっ、あったあったぁ。味見ぃっとぉ)パカッ
川〜川「……ん」モグモグ
川∀川「良しっ、悪くないわなぁ」
川∀川(俺好みの甘めに仕上がってるぜぇ。まあ浸け酒に『ドランブイ』も混ぜたからなぁ)
川д川(あっ、そういやぁラムレーズン用の『マイヤーズ』が中途半端に余ってたなぁ)
川д川(ヒートが製菓の材料にするかねぇ? いやぁ、でもほぼ1口で飲みきっちまう量しか残って無ぇしなぁ)
川д川(……)
川*д川(いいやぁ、飲んじまえぇ!)
-
【マイヤーズ・ラム】
酒を飲まない人でも1度は目にしたことがあろう、日本では恐らく一番有名なラムがこの『マイヤーズ・ラム』だろう。
アルコール度数は40°。
ジャマイカで作られるこのダークラムは、200種類以上の原酒から20種類だけを厳選して大樽にて4年をかけ熟成、そしてブレンドするという大変手間のかかった1品。
だがその味は何故か日本人の味覚にはマッチし難いらしく、ストレートやロックで味わうよりも、むしろ製菓の風味付けやラムレーズンの浸け酒として利用されやすい。
ちなみにバニラアイスや紅茶に垂らして味わっても、なかなか美味。
.
-
川д川「……」ゴクゴクゴクゴク
川;д川「……ぷはぁ! あぁ、やっぱりマイヤーズの味は独特だわなぁ」カラン
川;д川「ダークラムだから甘いしコクもあるにはあるんだがなぁ」
川;д川「う―ん……」
川д川「まぁ、ラムレーズンもしくは製菓専門酒だわなぁ。俺の中ではぁ」
川д゚川(つっても菓子作るのなんざぁ、ヒートくらい何だけどなぁ。アイツの焼いたケーキやらクッキーって酒がいっぱい使ってあって美味いんだよなぁ)
チーン
川д川(おっ、オムライス温まったなぁ)ガチャ
川;д川(アチチッ……うしっ、テーブルに並べてぇ)コトッ
-
川д川(んでぇ隣にはラムレーズンをたっぷり乗せたバニラアイスをっとぉ)コトッ
川―川(んん……なかなかに豪勢な朝食じゃねえかぁ。既に夕方に差し掛かってるけどぉ)
川д川「んじゃ、頂きまぁす。っとぉ」
川〜川「……」ムシャムシャ
川*〜川「……相変わらず美味いわなぁ、ヒートの飯ぃ」ムシャムシャ
川*〜川「……」ムシャムシャ
川〜川(……アイツが家事やら何やらをやりだす前は飯なんざぁ、買いだめしたカップ麺やデリバリーばっかりだったからなぁ)ムシャムシャ
川〜川(つぅかもうすぐヒートが来るようになって半年かぁ? 早いもんだよなぁ)ムシャムシャ
川〜川(……)ムシャムシャ
川〜川(……)ムシャムシャ
川д゚川「半年。ねぇ」
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【糞ったれBAR NEETのようです】
【OPEN】
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【ダイニングバー De-mi】
ノハ;ー⊿ー)「はぁ……」
(;*‘ω‘ *)「珍しくヒートから食事に誘われたと思ったら開口一番タメ息ってどういう事だっぽ」
ノハ;ー⊿゚)「いや、ここ最近に限って私のSAN値をゴリゴリと削っていくような出来事ばかりが起きていてな……流石の私も色々と参ってるんだよ」
(*‘ω‘ *)「ふ―ん。きっぷのいい姉御肌(正し恋愛事を除く)のヒートにしては珍しくヘロヘロじゃないかっぽ」
(´・_ゝ・`)「お待たせ致しました。こちら『モヒート』と『バーボンソーダ』でございます」
(*‘ω‘ *)「ああ、バーボンはこっちだっぽ」
ノハー⊿ー)「どうも」ゴクゴク
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(*ーω‘ *)「辛気くさい顔でモヒートなんか飲むなっぽ。口に合わなかったとか?」
ノハ;ー⊿゚)「いや、酒は美味いんだが……」
(*ーωー *)「全く。話くらい聴いてやるから何があったか言ってみろっぽ」
ノハー⊿ー)「ああ。まあ、アレだ。簡単に言うとだな」
ノパ⊿゚)「先日、友人の結婚式に(*‘ω‘ *)「オッケ―分かったからもう話さなくて大丈夫だっぽ」
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-
ノハ#゚⊿゚)「おい! 話を聴いてくれるんじゃなかったのか!?」
(;*ーω‘ *)「察せ。私達の年齢で結婚の話はマジでシャレにならんっぽ」
ノハ;゚⊿゚)「ぽぽは別にいいじゃないか! ワカッテマスさんも居るし! しかも25歳!! 私なんか四捨五入したら30の27歳だぞ!?」
(;*‘ω‘ *)「落ち着け、25も四捨五入したら30だっぽ。どんだけテンパってるんだっぽ」
ノハ;ー⊿゚)「2年の歳月の差は大きいんだよ……というかぽぽも結婚の話とか意識するんだな?」
(*‘ω‘ *)「ん、意外そうな顔だな?」
ノパ⊿゚)「そりゃ、まあ。ワカッテマスさんと婚約までしてるんだから結婚したも同然じゃないか」
(*‘ω‘ *)「まあ、ねえ。ただ私達の場合は婚約の期間が長いから逆に結婚のタイミングが掴めね―んだっぽ」
ノパ⊿゚)「はぁ……なるほどなぁ」
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(*‘ω‘ *)「一応はビロが一人立ちしたら結婚。って話は出てるけど、あのブラコンのバカッテマスの事だから、なるべく長くビロードと同居してたいだろうし」
ノパ⊿゚)「確かに、ワカッテマスさんって見掛けによらず弟さんを溺愛してるな。弟さんの話になるとコロッと機嫌が良くなるし」
(*‘ω‘ *)「歳が離れた義理兄弟だからな。弟半分、息子半分って感じで可愛いくてたまらないんだろうっぽ」
ノパ⊿゚)「はぁ……なるほどな」
ノパ⊿゚)(……)
ノハ;゚⊿゚)そ(……ん!? 今サラッと重大な事を言わなかったか!?)
-
(*‘ω‘ *)「まぁ、話を戻すっぽ」
ノハ;゚⊿゚)「ん? あ、ああ」
(*ーω‘ *)「結婚云々はともかく、ヒートにはミルナがいるじゃね―かっぽ。そんな焦る事でもね―だろっぽ」
ノハ;ー⊿ー)「そうなんだけどさぁ……出会ってから半年近くたつのに関係性が何も変わって無いのは色々と不安になるんだよ」
(*‘ω‘ *)(そうか? 口に出さないだけでミルナもだいぶヒートに気を許してる気がするっぽ?)
ノハ;ー⊿ー)「おまけに、妹のクールだよ」
(*‘ω‘ *)「ん? あのクールビューティーって感じの黒髪ロングの妹さん? 確か近いうちにバーを開くんだとか」
ノハ;゚⊿゚)「ダイニングバーな。まあ、そのクールなんだけどな。アイツにまで最近恋人が出来てしまって……」
ノハ;ー⊿゚)「事あるごとに『ヒー姉さんも行動を起こさないとミルナはなかなか落とせないぞ?』なんて、からかってくる始末だ」
(*‘ω‘ *)「あ―まあ、それは正論だっぽ。実際言われたら腹立つだろうけど」
-
ノハー⊿ー)「しかもクールの新しい恋人はウチの店のスタッフなんだよ。特に意識した訳じゃ無いが結果的に私が2人の仲を取り持ったような形になってしまって」
ノハ;ー⊿ー)「借りを作りたくないのかは知らないが、最近やけにクールのやつがミルナとの仲を取り持とうとするんだよ」
(*ーω‘ *)(あの美人を落とした男か……私はてっきり妹の方もミルナに気があるのかと思ってたけど外れたかっぽ)
ノハ;´⊿`)「はぁ……そりゃ私だってミルナと恋人になれたらどんなに幸せだろうか」
(*‘ω‘ *)「つ―か月の半分をミルナんとこで過ごしてるのに未だにセックスどころかキスの1つもしていないのが、おかしい話なんだっぽ」
ノハ;//⊿//)そ「セッ!? そそそそそ外にいるのに女の子がそんな話したらダメだろっ!?」
(*‘ω‘ *)(あら可愛い。可愛い反応だけどヒートが美人じゃなかったらイラッとして手が出てたかもしれね―けど)
(*ーωー *)「ハァ……しゃ―ね―っぽ」
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ノパ⊿゚)「へ?」
(*‘ω‘ *)「お節介は百も承知。この椿野ぽっぽ様が意気地無しのラムマニア乙女の為に一肌脱いでやるっぽ!」
ノハ;゚⊿゚)「意気地無し言うな! それからラムマニアは余計だ!! あってるけど……」
(*ーω‘ *)「はいはい、ツッコミは事案が片付いたら嫌ってほど聴いてやるっぽ。さてさて携帯ピポパっと……」プルプル
(*‘ω‘ *)「もしもし、ビロードかっぽ? 今暇かっぽ? ああ良かった良かった、なら飯奢るからちょっとこれから付き合ってほしいっぽ」
(*‘ω‘ *)「んじゃ30分後に駅近くの交番前で。待ってるっぽ―」プチッ
ノハ;゚⊿゚)「ちょっ!? 弟君まで呼び出して一体何をするつもりなんだ!?」
(*ーωー *)「あぁん? んなもん決まってるだろっぽ」
(*ーω‘ *)+「初な乙女(コドモ)を華麗な女性(オンナ)に変える、素敵な魔法をかけてやるんだよ」
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…………………………………
…………………………
…………………
……………
………
…
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川;д川「ん―……久々にPC弄ってると肩こるぜぇ」
川д川「つぅかもう夜の10時かぁ。ここ最近ゆっくりネトゲなんかやれなかったからなぁ、久々にのめり込んじまったわぁ」
川д川「……」
川д゚川(ヒートが今日も泊まるとしたらぁ、そろそろかぁ?)
ガチャガチャ カランカラン
川д川「おぉ―ヒートォ。なかなか遅かったじゃ……」
川;д゚川「ねぇ……かぁ……?」
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ノハ;//⊿//)「……うぅ」モジモジ
川;д゚川「お……おぉ?」
川;д゚川(どういう事だぁ? 普段は絶対にパンツルックに薄化粧のヒートがぁ)
ノハ;//⊿//)「やっ、やっぱり恥ずかしいよぉ……」モジモジ
川;д゚川(何かスッゲ―キラキラしたドレスにトランスフォームしてるんですけどぉ!?)
(*‘ω‘ *)「どうだミルナ。ヒートを見る目が変わったかっぽ?」ヒョコッ
川;д川「ぽぽの姐さん? こいつぁ一体ぃ……?」
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(*‘ω‘ *)「まあ普段からヒートには仲良くしてもらってるし。私からのプレゼントって訳だっぽ」
( ><)「ちなみにコーディネートは僕が監督したんです! 服飾専門学生として全力で頑張ってみたんです!!」ヒョコ
川;д川「ビロ坊までぇ」
(*‘ω‘ *)「メイクは私が担当したっぽ。まあ元が美人だからあんまいじる必要はね―けどドレスに合わせて暖色系にまとめたっぽ」
(* ><)「ヒートお姉ちゃんにはやっぱり赤が似合うんです!!」
ノハ;//⊿//)「ドレスなんて初めてだよぉ……うぅ……!!」モジモジ
川д川(思わず目を引く赤のドレス。普通の女が着てたら悪趣味だってケチつけてるとこだろうがぁ……)
川д゚川(……あぁ……普通によぉ……)
川д川「……綺麗だぁ……」ボソッ
.
-
ノハ;//⊿//)そ「ふえぇっ!?」ビクッ
(*‘ω‘ *)「ぽっぽっぽ。さてさて、お節介な魔女と可愛い弟はそろそろ退場させてもらうっぽ。これからビロードとディナーの約束があるんだっぽ」
(* ><)「えへへ。ヒートお姉ちゃんもミルナお兄ちゃんもまた遊びに来るんです!」
(*‘ω‘ *)「あっ、最後にミルナ。ちょい耳貸せっぽ」グイッ
川;д゚川「おっ、おぉ!?」
(*ーω‘ *)「女が腹くくってんだ。逃げんなよ?」ボソッ
(*‘ω‘ *)「んじゃ今度こそ退散するっぽ。お二人とも、いい夜を」
( ><)「お休みなさいなんです!」
ガチャ カランカラン
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川д川「……」
ノハ;゚⊿゚)「……」
川д川「……」
ノハ;゚⊿゚)「……」
川;д゚川(えぇ―……どうすればいいのぉ!? 何をすれば正解なんだよこの空気ぃ!?)
ノハ;゚〜゚)(やっぱり似合ってないのかなぁ……でもさっき確かに『綺麗』って言ってくれたよね?)
川;д川「……」
ノハ;ー〜ー)「……」
川;д゚川(あぁ――……とりあえずぅ)
ノハ;゚⊿゚)(うぅ〜……よしっ!!)
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ノハ;゚⊿゚)「「あのさぁ!」」川゚д;川
川д川「……」
ノパ⊿゚)「……」
.
-
川∀川「……ケッケッケッ」
ノハ*゚―゚)「……フフフッ」
川д川「あれだぁ。酒でもぉ、飲むかぁ?」
ノハー⊿゚)「そうだな。変に固くなるのは、私達に似合わないしな」
川д川「何にするぅ? 今の俺はよぉ、不思議な事にヒートとラムが飲みてぇ気分なんだよぉ」
ノパ⊿゚)「そうか。じゃあ『ロンサカパ』の23年なんかどうだ?」
川∀川「おぉ、いいねぇ。甘くて最高じゃねぇかぁ!」
ノハー⊿゚)「高級ラムの定番だからな。あぁ、飲み方は」
ノパ⊿゚)「「ストレート。常温ツーフィンガーで」」川д川
ノハ*゚⊿゚)「あっ……」
川∀川「分かってるっつうのぉ……ケッケッケッ」
ノハ*゚―゚)「……フフッ」
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【ロン・サカパ・センテナリオ23年】
高級ラム酒と言われたら先ず間違いなく名前が挙がるであろうプレミアムなラムがある。
その名は『ロン・サカパ・センテナリオ23年』、通称『ロンサカパ23』だ。
アルコール度数は40°。
ソレラシステムを採用したロンサカパのその味わいは甘く、濃厚。
ダークラムの魅力を凝縮したその味わいはバニラやキャラメル、チョコレートやドライフルーツを思わせる甘さと、上質なウィスキーに勝るとも劣ることの無い芳醇な香りが特徴。
値段は1本4000〜5000円前後と少々値が張るが、バーで機会があったら是非とも試して頂きたい最高のラム酒だ。
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早くセックスしろ
④
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川д川「んじゃ」
ノパ⊿゚)「とりあえず」
ノハー⊿゚)「「乾杯」」川д川カチン
川д川「……」チビ
ノパ⊿゚)「……」チビ
川*∀川「ケッケッケッ! やっぱ甘くて美味いわなぁ」
ノハ*゚⊿゚)「あぁ。やはりいつ味わっても最高の酒だよ」
川*д川「ふんわり広がる香りが上品でたまんねぇ。融けるようなバニリン、チョコレート、ドライのアプリコットォ」
ノハ*゚⊿゚)「うん。濃厚で、上品で、なおかつ」
ノハ*ー⊿ー)「優しい味だ」チビ
川*д川「だわなぁ」チビ
-
ノパ⊿゚)「……」
川д川「……」
ノハー⊿ー)(……何故だろう。さっきまであんなに慌てふためいてたのに)
川д゚川(まあ、あれだわなぁ。こういう沈黙も悪く無いわなぁ?)
ノハー⊿ー)「……」
川д川「……ドレスゥ、似合うじゃねぇかぁ」チビ
ノハー⊿゚)「そうか? そう言ってくれると」
ノハ*゚―゚)「嬉しいな。うん、やっぱり」チビ
川д川「そりゃあ良かったぁ」
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川д川(口内に広がるラムの香りぃ。甘い甘いラムの香りぃ)
川д川(流れるジャズは俺の趣味だぁ。適当な曲を適当にぃ、いつもの感じで流してるだけだっつうのによぉ)
川д゚川(どうしたっていうんですかねぇ? 今日の俺はぁ?)
ノハー⊿ー)「……」チビ
川д川(甘い香りに、甘い雰囲気に、甘い女に)
ノパ⊿゚)「」
川―川(まるで、酔ってるようでぇ……)
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支援
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ノハー⊿゚)「……ん」カラン
川д川「美味かったぁ」カラン
ノハ*゚⊿゚)「ラムはいいな。やはり、美味い」
川д川「つぅかよぉ。前から聴きたかったんだけどよぉ、どうしたってヒートはそんなにラムが好きなんだぁ」
ノパ⊿゚)「ん? ああ。そう言えばこの話はしていなかったな」
ノハー⊿ー)「……せっかくだから、飲みながら話すよ。私の人生で、大事な酒(ラム)を飲みながら」
川д川「銘柄はぁ?」
ノパ⊿゚)「『パンペロ』。『パンペロ アニヴァサリオ』を頼むよ」
川д゚川(意外な銘柄だなぁ)
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【パンペロ・アニヴァサリオ】
なんとも特徴的な皮袋に入っているのが目印のコロコロとしたラムの名は『パンペロ』。
アルコール度数は40°。
ラム好きからは好評の理由はそのコストパフォーマンスの高さ。
2000円台前半で購入出来るにも関わらず、その味わい、香り、余韻と総合的に評価すると
下手な4000円台のラム酒よりも美味なのだ。
入手難易度もそこまで高いわけではないので、ストレートやロックで楽しむラムの入門として強くオススメしたい。
.
-
ノハー⊿゚)「意外だと思っただろ? だがこれが私の思い出の酒なんだ」
川д川「確かによぉ、美味い酒だがこれよりクオリティの高いラムは腐るほどあるしなぁ?」チビ
ノパ⊿゚)「その通りだ。だが、この『パンペロ』は私の青春、そのものなんだ」チビ
川д川「ふぅん……?」
ノハー⊿ー)「16の頃、私は叔父が経営する小さなカフェバーでバイトをしていた。叔父は優しかったがどこか厳格な人でね、もちろん未成年だから酒は飲ませてくれなかった」
ノハー⊿ー)「裏の厨房越しから見る、シェイカーを振る叔父の姿に憧れたよ。いつか私も早くああなりたい。そして早く酒というものを味わってみたい、と」
川д川「……」チビ
-
ノパ⊿゚)「バイトを初めて半年ほど経った時だった。まだ夜にもなっていないというのに団体のお客さんが入ってね。店はとにかく忙しかった」
ノパ⊿゚)「そんな時、叔父も客から相当飲まされてね。普段の温和ながら厳格な態度からは想像できない程に愉しそうに酔っていた」
ノパ⊿゚)「そして叔父は料理を運ぶ私に手招きして、赤い顔でこう言ったんだ」
ノパ⊿゚)「『ヒート。今日は特別だ。特別に1杯だけ、お酒を飲んでもいいよ。好きなの、指差しな』ってね」
川д川「……」チビ
ノハー⊿ー)「私は嬉しかった。予想もしないタイミングで酒と言うものを味わうチャンスを手に入れたからね」
ノパ⊿゚)「だがそれと同時に困惑した。スピリッツやリキュールの違いも分からない子供だったからな。何を選べばいいか分からなかったんだ」
ノパ⊿゚)「だから私は直感に任せる事にした。何となく、目についた酒を指差したんだ」
ノハー⊿ー)「薄汚れた皮袋に包まれた、背の低い酒をね」
川д川「……」チビ
-
ノパ⊿゚)「今でも覚えてるよ。ショットグラスに注がれた、あのダークブラウンの色」
ノパ⊿゚)「恐る恐る口づけた私の口の中は偉い騒ぎだったよ。スピリッツ独特の高いアルコール度数の熱」
ノハー⊿ー)「ラム独特の香りに苦み、子供の口では上手く説明できない甘味のような風味、そして香り」
ノパ⊿゚)「だが、そういう複雑なものよりも。何よりも私が思い浮かべた表現がたった1つだけあったんだ。子供らしい、ティスティングの表現にすら使えない、拙い言葉さ」
ノハ#ー⊿ー)「……!」クイッ
ノハー⊿ー)「……」ゴクリ
ノパ⊿゚)「この酒には、ラム酒には」
ノハ*゚―゚)「『幸せの味』がしたんだよ」
川д川「……」チビ
-
ノハー⊿゚)「……これが、私がラムにハマったきっかけさ」カラン
川д゚川「なかなか感慨深い話じゃねぇかぁ。ヒートのラム狂いっぷりにそんな経緯があったとはなぁ」
ノハ;ー⊿゚)「ラム狂いとは言ってくれる。大体ミルナは私の事を全然知らないじゃないか」
川д゚川「そうかぁ? 普段はしっかりしてる癖に変なところでトチ狂ったように暴走するのは知ってるぜぇ」
ノハ;゚⊿゚)「しっ……失礼な事を言うな!! 仕方無いだろうが!! 恋愛事に関しては経験不足なんだからっ!!」
川∀川「ケッケッケッ。そりゃあ失礼しましたぁ」チビ
ノハ;ー⊿ー)「……ったく」
川д川「……」チビ
-
ノパ⊿゚)「……」
ノハー⊿ー)「……ミルナは、まだ私について知らない事が沢山あるだろう?」
川д川「……」チビ
ノパ⊿゚)「私だって一緒なんだ。私はまだミルナの事を知らない」
ノハー⊿ー)「我ながら馬鹿な出逢い方だと思ってる。無理矢理押し掛けて、それでもミルナは嫌々相手にしてくれて、それに私はひたすら甘えて……それでも」
ノハ;゚⊿゚)「それでも私は知ってほしい。ミルナに私の事を、私の全てを。そして知りたいんだ、ミルナの事を。ミルナの全部を知りたいんだ」
ノハ;ー⊿ー)「何でなんだろうって理由を必死に考えた。考えても、考えても、理由なんか最初から1つしかなかったんだ」
-
川дー川「……」チビチビ カラン
ノハ; ⊿ )「私は、私は……」
ノハ; ⊿ )「……」
ノハ;>⊿<)「……私はミルナの事が!!」
ノハ;>⊿<)「ミルナの事が好きなん川д川「少し黙ってろぉ」グイッ
.
-
「あっ……!!」
.
-
川д川「……」
ノハ*ー⊿ー)「……」
川д川「……」
ノハ*ー⊿ー)「……」
川д゚川「……俺はよぉ」
川д川「こんなに口が悪い癖にぃ、何でか知らねぇが人がいいとかよく言われるんだわなぁ」
川д゚川「まぁでもよぉ、いくらそんな風に言われる俺だとしてもぉ、好きでも無ぇ相手にぃ?」
-
川д゚川「怒鳴られながらも何だかんだ理不尽な特訓に付き合わされてぇ半ば強制的にバーテン扱いされたりぃ?」
川дー川「家事を一切合切任せたりぃ、ネトゲの時間を減らしてでも毎日のように一緒に酒飲んだりぃ?」
川д゚川「誰かさんが気持ちよく泊まれるようにコッソリと客間を念入りに掃除してみちゃったりぃ?」
川дー川「ましてやぁ、こうしてよぉ……」
川*―゚川「キスしたりなんざぁ、しねぇよぉ」
.
-
ノハ*゚⊿゚)「……ミルナ」
川―゚川「好きだよぉ、俺もぉ。ヒートが居ない生活なんざぁ今さら考えられねぇんだぁ」
ノハ*゚⊿゚)「……」
川дー川「悪かったなぁ、今までちゃんと言えなくてよぉ」
ノハ*ー∀ー)「……えへへ」
川д゚川「ん?」
ノハ*ー∀ー)「幸せの味だったよ、ミルナ?」
川д゚川「あぁん?」
ノハ*^⊿^)「私のファーストキスも、『ラムの味(幸せの味)』だったよ! ミルナ!!」
川д゚川「……」
川∀ー川「……ケッ。言いやがるぅ」
-
ノハ*ー⊿ー)「なぁ、ミルナ。今の私は人生で一番の幸せを味わってるんだ。これがまるで夢なんじゃないかって疑うくらいに、幸せなんだ」
川д川「夢じゃねぇよぉ、糞ったれぇ」
ノハ*゚―゚)「うん、知ってる。それでも、頭のどこかがフワフワしてて、やっぱり夢みたいな気分なんだ」
ノハ*ー⊿ー)「だから、さ……?」ギュッ
ノハ*゚⊿゚)「夢じゃないって、もう1回教えてよ」
ノハ*ー⊿゚)「唇(ここ)に……ね?」
.
-
川дー川「あぁん?……ったくよぉ、甘えん坊ですねぇ俺の恋人はぁ」
ノハー⊿ー)「嫌……か?」
川д゚川「嫌じゃ無ぇよぉ。別によぉ」
川―川「もう1回……だよなぁ?」
ノハ*ー⊿ー)「うん」
川―川「……」スッ
ノハ*ー⊿ー)「……」スッ
ガチャ バタンバタン
(* ・∀・)「仕事終わった――!! ミルナミルナ――頑張った僕にお酒を―――………」
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ノパ⊿゚)「……」
川д゚川「……」
( ・∀・)「ちょうだい……な……」
( ・∀・)「な……なんちゃってえ……?」
ノパ⊿゚)「……」
川д゚川「……」
( ・∀・)「あ―……」
ノパ⊿゚)「……」
川д゚川「……」
( ・∀・)「うん、あれだ。いや、何て言うか?」
ノパ⊿゚)「……」
川д゚川「……」
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( ・∀・)「いや、あの邪魔する気とかは無かったんだよ本当うん。むしろ2人がそこまで進んでるなんて知らなかったな―ハハハハハこれはお祝いしなきゃな―ハハハハハハハハハハ」
(;・∀・)「ちょっ、あのヒート姐さんは何で構えてるの? なんで拳なんか振り上げてるの!? ミルナが持ってるのって酒瓶だよね!? 何で酒瓶振りかぶってる訳!?」
(# ;∀;)「待って待って待って待って下さいあの本当に邪魔する気とかは無かったんです本当に許して下さいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさ――――――い!!」
ノハ#゚Д゚)「少しは空気を読め―――!!」
川#д゚川「この糞ったれのKY野郎がああああああぁぁぁぁぁぁ!!」
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ひぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……!!
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【CLOSE】
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以上です支援ありがとうございました
もうやだギャグ書きたいほのぼのギャグ書きたいほのぼのおちんちんギャグ書きたいおちんちんギャグ書きたいむしろおちんちん書きたいよ――――――!!!
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乙
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