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川д゚川 糞ったれBAR NEETのようです
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代理
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しえん
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( ・∀・)「……」チビチビ
川д川「焦ることは無ぇだろうがぁ。お前は一応まだ見習いなんだしよぉ? これからの努力次第でどうとでもなるだろうよぉ」
川;д゚川(まあ、一切の努力を捨て去ったニートが言える台詞じゃ無ぇんだけどよぉ)
( ・∀・)「これから、か……」
( ―∀―)「……」
( ―∀―)「……」
川#д川「あ―あ―辛気くさいのは終わりだ終わりぃ! 俺も酒飲むぅ!」ゴトッ
( ・∀・)「あ、ミルナは黄色を飲むの?」
川д川「おう。俺は甘党だからなぁ」
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【シャルトリューズ・ジョーヌ】
通称、リキュールの女王。
シャルトリューズ修道院にてブルーノ・ジャケ修道士に開発された黄色(ジョーヌ)のシャルトリューズはアルコール度数40°、エキス分は33%。
最大の特徴は緑(ヴェール)とは比べ物にならないようなソフトな口当たりとまろやかさ。
そしてハニーの甘味だ。
この味は数多の薬草系リキュールマニアの舌だけではなく、リキュール初心者をも虜にすることだろう。
カクテルにも幅広く使われており、初心者はまずトニック割りから試してみては如何だろうか?
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川*д川「蜂蜜の味がいいねぇ。濃厚に甘いっつぅのに意外とサラサラしてるのも悪くねぇ」チビチビ
( ・∀・)「甘いの好きだねー。緑は嫌いなの?」
川д川「いやぁ好きだぜぇ? 口に入れた瞬間にあんなにストレートに薬草の風味が、爆発するみてぇに拡がる酒もなかなか無ぇからなぁ」
(* ・∀・)「だよねだよね―! この複雑でいて繊細。それにまろやかな甘味と独特の臭みがたまんないよ!」ゴクゴク
川д川(まあ、薬草系リキュールが嫌われやすい原因はその臭みがほとんどなんだけどなぁ)
(* ・∀・)「ぷはぁ! 美味かった! 次は何を飲もうかな―?」カラン
川д川「何でもどうぞぉ? 大体の銘柄は揃ってやがるからなぁ」
( ・∀・)「……一体この家には何千本の酒があるのさ?」
川д川「さぁ? 消費量も多いしぃ、一々数えて無ぇしなぁ」
(# ・∀・)「この勝ち組ニートめ……『ベネディクティン』頂戴、ロックで」
川д川「あいよぉ」
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【ベネディクティン DOM】
シャルトリューズにも劣らない名声を勝ち取ってきたリキュールがある。
ベネディクト派修道院にて開発された『ベネディクティンDOM』のことである。
アルコール度数は40°、エキス分は34.56%。
一時はフランス革命の影響で絶滅しかけたベネディクティンだが、とある商人によって製法記録が発見されて復元に至ったという逸話がある。
使用しているハーブやスパイスの数は27種類で、ドッシリとした丸みと濃厚な甘味が特徴。
ちなみにDOMとは「Deo Optimo Max-imo」の略。
つまり、「至善至高なる神に捧げる」という意味。
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( ・∀・)「……」チビチビ
(* ・∀・)「いやぁ、このドロドロの甘さにスパイスの辛さ。そしてゴムを口に含んだような独特な臭みがたまりませんな―」チビチビ
川д川「『ベネディクティン』は俺も好きだぁ。甘いからなぁ」
( ・∀・)「……ミルナって『ベイリーズ』や『カルーア』もストレートで飲む人?」
川д川「?? 当然だろぉ?」ゴクゴク
(;・∀・)(うげぇ……)
川д゚川「俺の中で『ドランブイ』『ベネディクティン』『アイリッシュミスト』は薬草系リキュールのスリートップだからなぁ」ゴクゴク
(;・∀・)「そりゃあんた全部甘いもの。僕でさえそこらへんはロックで飲むのになぁ」チビチビ
川д川「まぁロックやらトニック割りも美味いけどなぁ」
( ・∀・)「まぁね……っと、ご馳走さま」チビチビカラン
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川д川「ペース早ぇなぁ? 明日は休みかぁ?」
( ・∀・)「うん、だから今日は沢山飲もうと思ってね。あっ、そうだミルナ! バニラアイスある!?」
川д川「カクテルの材料用に1キロのやつは常備してるぜぇ。食うかぁ?」
( ・∀・)「うん! それからビターズ頂戴!」
川;д川「……おいちょっと待てぇ。この話の流れでビターズってお前ぇ」
(* ・∀・)「もちろん『アンゴスチュラ・ビターズ』だよ!!」
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【アンゴスチュラ・アロマティック・ビターズ】
通称、アンゴスチュラ・ビターズ。
ビターズの代表格で、これがないと作れないカクテルが無数にあることからバーカウンターに並べられる必須アイテムである。
アルコール度数は44.7°、エキス分は9%。
もともとはアンゴスチュラ町の病院で軍人のための健胃強壮剤として造られたもの。
ラムをベースに、ゲンチアナなどの数種のハーブが独創的な薫りと苦味を産み出す。
ちなみに販売当初は製作者の名前から「ドクター・シーゲルツ・アロマティック・ビターズ」という商品名だったとか。
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( ・∀・)「お皿に乗っけたバニラアイスに……」
( ・∀・)「苦くてスパイシーなビターズをほいほいっとな」ピッピッ
川;д川「えぇ――……合うのかぁ? それぇ?」
(* ・∀・)「これが意外と美味しいんだって! ミルナも食べる?」シャクシャク
川;д川「遠慮するわぁ。俺はバニラアイスにはウィスキーかラム酒って決めてるんだよぉ」
( ・∀・)「ラム酒はともかくウィスキーってどうなの?」シャクシャク
川д川「割りとメジャーだぜぇ? 俺はバーボンしかかけねぇけどなぁ」
( ・∀・)「ふぅん。今度やってみよ―」シャクシャク
川д川(まあラム酒に関しては完璧にヒートの受け売りなんだけどなぁ)
(* ・∀・)「美味しい美味しい。やっぱり薬草系リキュールは最高だね!」シャクシャク
川д川「まあ、そこまで好きならよぉ。客にも美味い酒を出したくなるのは必然だわなぁ」
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(;・∀・)「う―ん……やっぱりお客さんにはトニック割りで提供するのがベターなのかな―?」
川д川「自分であれこれ考えるのも悪くは無ぇけどなぁ。オリジナリティを出してぇ気持ちは分からなくも無ぇしぃ?」
(;・∀・)「結局はオリジナルか……度数が強く無くて薬草系の臭みもある程度抑えられて」
(;―∀―)「どんな人でも美味しく味わって貰えるレシピ……そんなのあるのかな―」
川д川「そこはお前の発想次第だからなぁ。何とも言えないわなぁ」
(;・∀・)「は―……薬草系リキュールはこんなに美味しいのに! ストレートもロックもトニックも!」
(;―∀―)「おまけにこんな風にバニラアイスにも……」
( ―∀―)「……」
( ・∀・)「……あ」
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川д川「あぁん?」
( ・∀・)「……ねえ、ミルナ。このアイスって何の為に買っておいたやつなんだっけ?」
川д川「?? さっき言ったじゃねえかよぉ。このアイスはカクテルの材料の為に備蓄を……」
川д゚川「あ」
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…………………
……………
………
…
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【BAR Dokuo】
( ・∀・)「こちら、僕からのサービスです」
( ‘∀‘)「あら? なんだか見たことの無いカクテルね……何がベースなの?」
(* ・∀・)「ふふふっ……それは飲んでからのお楽しみです」
( ‘∀‘)「?? まあサービスなら頂くわね」
( ‘∀‘)「」チビ
( ‘∀‘)そ「……!!」
( ・∀・)「いかがでしょうか?」
(* ‘∀‘)「美味しいわ! こんなまろやかなデザートカクテルなんて久々よ! 何を混ぜているの!?」
( ・∀・)+「これはですね、先日オススメしたシャルトリューズと同じタイプの黄色のものに、バニラアイスクリームとビターズ。さらに隠し味に……」
('A`)(……)
('A`)(……うん)
('A`)(モララーも何となく一皮向けたかな?)
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(* ‘∀‘)「美味しいわ! このカクテルのベースになっているリキュールも気になるわね」
( ・∀・)「シャルトリューズ・ジョーヌですね。試してみますか?」
(* ‘∀‘)「ええ、是非お願いするわ」
(* ・∀・)「かしこまりました。ただいまハーフショットでお持ちします」
(* ・∀・)(酒として考えるんじゃなくて、あくまでメインはアイスクリーム! リキュールはとりあえずソースとして考えちゃえば)
(* ・∀・)(苦手な人でも何となく敷居が低くなる筈だよね!)
(* ・∀・)(ミルナに感謝だな……フフン)
(* >∀・)b(やったね!!)
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【CLOSE】
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乙
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お酒の説明ばかりになっちゃったー。
とりあえず以上です。
次回はストーリーの関係で
『クールな美女とジンベースカクテル』
です。
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おつんつん
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乙!
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お疲れ様ー
ウーゾはギリシャの大衆酒だそうだね
一度だけ行った現地で飲んだ時には俺は知識も何もなかった
漢方っつーか養命酒的な味わいだけどこれも薬草系なのかい
水で割ると白く濁るとか何とか
最近一本買って改めて飲んだけど癖があるお酒だね
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>>145 ギリシャ人はウゾ大好きらしいね。
あれはアニスリキュールだっけ?
白濁するのはアブサンやぺルノーと一緒だ。
薬草系リキュールは殆ど癖が凄いから慣れるまで辛いかも
だから日本では人気があんまり出ないんだけどね。
一応紅茶リキュールも緑茶リキュールも薬草系リキュールの仲間なのになあ
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アブサン大好きなんだけどウーゾものめっかな
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乙〜
>>115
角が生えてて虎がらビキニがトレードマークで空を飛べる電撃使いのスタイル抜群の美少女だっちゃ
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シャルトリューズ エリキシルヴェジェタルが気になってしょうがない
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あまりにも面白くて支援絵を描かせていただきました
これからも頑張ってください
http://i.imgur.com/QENXfo6.jpg
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なんかワロタ
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先にシャワー浴びてきたミルナと待ちきれないヒート
みたいな
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>>147 アブサンやパスティスの味がイケるなら大体どんな薬草系も飲めると思うの
>>149 飲んでみたいけど高い。容量かなり少ないし……
>>150 あーりがとうございます!!
ガンガンモチベ上がりました!!
投下は来週。
誰かピニャカラーダ以外でカシャーサの消費方法教えてくれ。
口に合わないし悪酔いするしで散々だ……
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カシャーサのカクテルっつったらブラジルのソウルドリンク、カイピリンガじゃないか?
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楽しみだー
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カシャーサのカクテルならココナッツドリームが飲みやすいよ
>>1は甘党っぽいし、多分好きかと
ココナッツが好きならだけどね
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>>154 カイピリンガとピニャカラーダって違うカクテルなの?
レモンかライムかの違いじゃなくて?
>>156 簡単でうまそう!
自宅に材料あるから作ってみる!!
今後の話なのですが、ストーリーの関係でシリアス続きになります。最終回近いわけでは無いのでご安心下さい。
『クールな美女とジンベースカクテル』
↓
『ヒートな美女とラム其の2』
↓
『ニート野郎とジャックダニエル』
んで、飯テロ参加します。
スレ立てるかこのスレ内でやるかはまだ未定。
『チーズ気狂いとマリアージュ』で。
支援や乙、まいどありがとうございます(´・ω・`)
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ブランデーの話しはやらんのかなあ
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おっジャックダニエルか。
今週末に開けるシングルバレルが楽しみな俺にはタイムリーだな。
つーかアイスにバーボンかけちゃうんだな。
アイスつまみにバーボン飲むけどかけようとは思わなかったなーメジャーな食べ方?
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ピニャカラーダはラムとココナッツミルクとパイナップルのカクテルで、カイピリンガはカシャーサとライムと砂糖のカクテルと記憶してたんだが、ピニャカラーダにカシャーサを使ったレシピもあるんかね?
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>>160 カイピリーニャと勘違いしてましたww
指摘さんくす(´・ω・`)
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バーボンをアイスに掛けるなら、最近良く見るハチミツのバーボンリキュールっていうか、ほぼバーボンのあれがバニラアイスと相性抜群でオススメ
というか、バーボン飲めないけどこの組み合わせなら飲める
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ジャックダニエルテネシーハニーってやつは見たけどはやってるのか?
いつも甘いもんに合わせてるのはグランダッド、アイスかチョコだね。
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東京にジャックダニエルバーとやらが出来て流行ってんじゃねえかな
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アフォガートとかあるからコーヒーリキュールとか紅茶リキュールとかアイスにかけるのもありそう
暑くなるとフローズンカクテルとか試したくなるね
甘いカクテル回またないかな
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>>163 グランダッドとアイスいいよな。
美味い酒が飲めそうだ(´・ω・`)b
ジャックだけじゃなくて色々なメーカーからハニーリキュール出てるよね。トリスやターキーが有名かな?
>>165 1が甘党なので絶対にやりますわ
でもストーリー進めないといつまでいってもキャラが無造作に増えていく……
ちなみにコーヒーリキュールならパトロンXOカフェがオススメ。
テキーラの後味が至高、最高、パーフェクト!
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甘いもの肴に酒って有りだよねー
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>>166そうなんだ全然知らなかった…正直ハニーリキュールとかみないけど、やっぱ興味ないと目に入ってこないなぁ。
うん、グランダットは好きなんだ、そして甘いもん好きだ。
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アイラモルトうめぇぇ!
バーのみなう!
ラフロイグすげえな
本当に美味しいお酒教えてくれてありがとうございました
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>>169 アイラ美味いよなー
基本はバーボン派だけどアイラだけは別格だわ。
金ある時はラフロイグをストレート、チェイサーはエビス、肴はロック・フォールチーズで乾杯するのが幸せだ。
テキーラとラムへの興味が押さえきれずスペイン語を勉強する事を決意した1です。
明日の夜に投下、、話の構成が普段と違うのと若干のシリアス注意。
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ラフロイグは作中でもしてるが、ハイボールが美味い俺は好き。
最近はジャックダニエルばっかり飲んでてジャックダニエルにはリッツが合うと思うのは俺だけだろうか?
それは今日開けたジャックの高いやつでも変わらずと言うかリッツと最高の相性。
普通のバタークッキーとかも合いそう。
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ごむん、仕事入ったから延期
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お仕事がんばって
また気長に待ってます
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やけに長くなった……
シリアス注意
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ザ―ザ―
シトシト
……ピチョンピチョン
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【クール宅】
川 ー -ー)「……」
川 ー -ー)「……」
川 ー -゚)「……ん」
川 ゚ -゚)「……今朝は雨か」
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ザ―ザ―
シトシト
……ピチョンピチョン
.
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川 ゚ -゚)「……」スッ
川 ゚ -゚)「……」スタスタ ガチャ
川 ゚ -゚)「ふむ。ライムはあるな」サクサク カランカラン
川 ゚ -゚)「……」トクトク
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ザ―ザ―
シトシト
……ピチョンピチョン
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しえーん
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川 ー -゚)「……ん」ゴクゴク
川 ー -ー)「美味いな」
「『ジンリッキー』か?」
川 ー -゚)「……」ゴクゴク
川 ー -ー)「……あぁ」
「あんた、ジンはストレートで飲むやつじゃなかったか?」
川 ゚ -゚)「今朝はどうにも湿気が多いようでね、サッパリしたものが飲みたくなる」
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「ああ、梅雨だからな。全く嫌な天気だ」
川 ゚ -゚)「そうか? 私は嫌いでは無いが」
「あん?」
川 ゚ -゚)「この天気では外に出れないからな。必然的に家に籠る事になる」
川 ー -゚)「君と、二人きり、で。ずっと、な?」
「……」
川 ゚―゚)「フフッ」
「……」
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そういや馬鹿話はもう更新しないの?
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川 ゚―゚)「顔が紅いぞ?」
「……うっせ」
川*ー -゚)「フフフッ……ああ、そうだ。すっかり忘れていた」
「あん?」
川 ゚ -゚)「挨拶だよ、挨拶。ビジネスマナーにも通じる生活の基本だ。もちろん、円滑なコミュニケーションにも必要な事だよ」
「……今日ぐらい、そういう話は無しだ」
川 ゚ -゚)「ああ、無粋だったかな? 失礼したよ。まあ、とにかくだ……」
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川 ゚―゚)「おはよう。『 』」
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【糞ったれBAR NEETのようです】
【OPEN】
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〜半年前〜
【イタリアン la luna azzurra】
(*゚ー゚)「こちらが素直様のデザイン案とご予算を考慮して描き上げた内装のデザインでございます」スッ
(*゚ー゚)「そしてこちらが材料費や仲介料等の諸々をまとめた書類でございます。こちらもご確認下さい」スッ
川 ゚ -゚)「……どうも」
(*゚ー゚)「なにかご要望やご不明な点は御座いますでしょうか?」
川 ゚ -゚)「いや、むしろ想像以上のクオリティに仕上がりそうで感動していますよ。感謝します」
(*^ー^)「そう言って頂けると私もやりがいがあります」ニコッ
川 ゚ -゚)「……」
(*゚ー゚)「?? 何か?」
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川;゚ -゚)「いや……ミルナの家で飲んだ時とはまるで別人だと思いまして。喋りづらかったら素のままでも大丈夫ですよ?」
(*^ー^)「いえ。私、公私混同は致しませんので。いくら此方君のご紹介とは言え、素直様は大事なクライアントですから」ニコッ
川;゚ -゚)(むしろそのキャラだと私の方が喋り辛いんだが……モララーの股間をまさぐっていた顔面ピアス女とは似ても似つかないぞ?)
(*゚ー゚)「それでは私はこれで失礼致します。建設会社の方にもこの案で通しておきますので、ご不明な点が御座いましたらご連絡下さい」スタッ
川 ゚ -゚)「ああ、解りました。本日はありがとうございました」
(*ーーー)「こちらこそ。では失礼致します」ペコッ
ガチャ カランカラン
川 ー -ー)「……ふぅ」
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川 ゚ -゚)(わざわざこちらの職場まで来て打ち合わせしてくれるとは……懐の広い人だな)
川 ゚ -゚)(さて、デザインは決まった。無論、土地や資金や法的処理も問題無い)
川 ー -゚)(となると残りは、スタッフか)
川 ゚ -゚)(料理については既存の店舗のスタッフを指導役で回せば何とかなるがバーテンダーについては別問題だな)
川 ー -゚)(ふむ……)
川 ー -ー)(……)
川 ゚ -゚)(ヒー姉さんに相談するか)
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………………
…………
……
…
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〜5ヶ月前〜
【クール宅】
ノパ⊿゚)「バーテンダーの特訓を? クールにか?」
川 ゚ -゚)「ああ、頼めないだろうか?」
ノパ⊿゚)「それは別に構わないのだが……何でまたいきなり?」
川 ゚ -゚)「しばらく私は新店舗の方に付きっきりになるだろうからな。仮にもダイニングバーの店長兼オーナーがカクテルを全く作れないでは話にならん」
川 ゚ -゚)「もちろんオープンの1ヶ月前には最低でも5人のバーテンダーを募集するつもりではいるがね、まあ私が注文を受けても大丈夫なように、な」
ノハー⊿゚)「ふむ……」
川 ゚ -゚)「頼めないか? 別にミルナのように付きっきりで、という訳では無いのだが。もちろん姉妹だからと言って報酬を出し惜しみするつもりは無いよ」
ノパ⊿゚)「いや、他ならぬお前の頼みだ。報酬云々は別に構わないんだが……」
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ノハー⊿ー)「……」
ノハー⊿゚)「なあ、こちらからも1つ頼みがあるんだ」
川 ゚ -゚)「ん?」
ノパ⊿゚)「私が経営している伊勢佐木の方の店舗、あるだろ? ショットバーの」
川 ゚ -゚)「ああ。確か『暁〜Gyou〜』だったか?」
ノハー⊿゚)「そう、その店舗だ。そこに少々手を焼いているスタッフが1人居てな」
川 ゚ -゚)「と、言うと?」
ノパ⊿゚)「年はお前と同じ。単純にカクテルを作る腕前としてなら、なかなかのものだ。だが……」
ノハ;ー⊿ー)「性格が少々難有りでね。接客態度にかなり問題があって、なかなか評価してやれないんだ」
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川 ゚ -゚)「ふむ」
ノハー⊿゚)「まあ、あまり大きな声では言えないが18の頃から雇っていて、入れ替わりの多いウチの店舗では古株だ」
ノパ⊿゚)「本当だったらチーフバーテンダーや店長代理を任せてやってもいうくらいなのだが……」
川 ゚ -゚)「そうはいかない、と?」
ノハ;゚⊿゚)「ああ、ぶっきらぼうな奴でな。新人の指導にも必要以上に強く言い過ぎて問題ばかり起こすんだ」
川 ゚ -゚)「成る程な。ところでその問題児と私の特訓とどういう関係があるんだ?」
ノハー⊿゚)「ああ。ここで1つ提案なんだが……」
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〜4ヶ月前〜
【某喫茶店にて】
ノパ⊿゚)「彼女がこれからお前の師となる高岡だ。高岡、こいつが私の妹のクールだ」
从 ゚∀从「……」
川 ゚ -゚)「初めまして、素直クールと申します。高岡さん、今後よろしくお願いいたします」
从 ゚∀从「……高岡ハイン。なあ、あんた」
川 ゚ -゚)「はい?」
从 ー∀从「敬語、止めてくれ。タメだろ? なんか、気分が悪くなる」
川 ゚ -゚)「それは失礼したよ。改めてよろしく、高岡」
从 ゚∀从「……ん」
ノパ⊿゚)「……」
-
ノパ⊿゚)(高岡からクールにバーテンダーとしての技術を教え込ませると同時に)
ノパ⊿゚)(クールから高岡に必要最低限のコミュニケーション能力を教え込ませる)
ノハー⊿゚)(クールになら問題なく任せられるだろうと踏んでいたが……)
川 ゚ -゚)(……)
ノハー⊿ー)(これまでに無いくらい最悪のタイミングになってしまったな)
ノパ⊿゚)「……ハイン、指導は明日からだ。開店前のウチの店で1日4時間。その間はクールに徹底的に付いてもらう。給与に関しては心配するな」
从 ゚∀从「うっす」
ノパ⊿゚)「では明日からよろしく頼むぞ」
从 ー∀从「……っす。お先」
スタスタ……
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ノパ⊿゚)「……」
川 ゚ -゚)「……ふむ」
川 ゚ -゚)「なかなか癖のあるキャラのようだな。ミルナやモララー程では無いだろうが」
ノハー⊿゚)「なあ、クール」
川 ゚ -゚)「どうした? 姉さん?」
ノパ⊿゚)「……大丈夫か?」
川 ゚ -゚)「はて? 何の事かな?」
ノパ⊿゚)「クール」
川 ゚ -゚)「……」
ノパ⊿゚)「……」
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川 ゚ -゚)「……」
ノパ⊿゚)「……」
川 ー -ー)「……万全の状態かと言われたら、肯定出来ないさ」
川 ゚ -゚)「だが、『たかが失恋』で全てを投げ出す訳にもいかないだろう?」
ノハ;゚⊿゚)「クール……」
川 ゚ -゚)「気にしないでくれ。ヒー姉さんやキュート。それにモララーやミルナのお陰でだいぶマシになったんだ」
川 ー -ー)「もう、泣いたりしないよ」
ノハー⊿ー)「……そうか」
川 ー -ー)(……)
川 ゚ -゚)(……そうだ)
川 ゚ -゚)(終わった事で、いつまでも立ち止まってはいられないんだ)
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〜3ヶ月前〜
【BAR 暁〜Gyou〜】
从#゚∀从「おい! 手際が悪い! 氷が溶けたらどうしようも無いだろうが!!」
川 ゚ -゚)「むっ、すまない」
从#゚∀从「謝ってる暇があったらとっとと1から作り直せ! 必要以上に客を待たせてたら仕事になんね―だろうが!!」
川 ゚ -゚)「ああ」
川 ー -゚)(……ふむ。どうやらヒート姉さんの言っていた通りの人格のようだな)
川 ゚ -゚)(腕はある、それは間違いない。だがこの指導の仕方なら殆どの人間は逃げ出してしまうだろうな)ガチャガチャ
川 ゚ -゚)(今の若者がストレスに弱いというのもあるが、この性格で指導者を名乗るには確かに誰も付いて来ないだろう)カランカラン
川 ゚ -゚)(彼女に正しい人との接し方を教えるのが私の仕事だ。ヒー姉さんとの約束だ、しっかりと守らねば)クルクル
-
从#゚Д从「遅ぇ! やる気無いなら辞めちまえ!!」
川;゚ -゚)「いや、すまない。もう1度やらせてくれ」
从#ー∀从「……チッ!!」
川;ー -ー)(まあ、今はとにかく……)ガチャガチャ カランカラン
川#゚ -゚)(全力で自分の技術を磨くのみ!)カランカラン クルクル
从 ゚∀从(……)
从 ゚∀从(……この1ヶ月、1回も弱音を吐かね―な)
从 ゚∀从(……)
从 ゚∀从(やっぱ、ヒートさんの妹なんだな)
从 ー∀从(……)
从 ゚∀从「……やるじゃん」ボソッ
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…………
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〜2ヶ月前〜
【BAR 暁〜Gyou〜】
川 ー -゚)「ふぅ……」
川 ゚ -゚)(だいぶ慣れて来たな。とは言え、まだまだヒー姉さんどころかミルナにも及ばないだろうがな)
川;゚ -゚)(しかし改めて考えると、よくミルナも典型的な職人気質のヒー姉さんの指導から逃げ出さないな……単純に引っ張り回されているだけかも知れないが)
从 ゚∀从「おい、クール」
川 ゚ -゚)「ん?」
从 ゚∀从「飲め」
川 ゚ -゚)「これは?」
从 ゚∀从「……見りゃ、分かんだろ。『ジンリッキー』だ」
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【ジン・リッキー】
<参考レシピ>
・ドライ ジン…45ミリ
・ライム…1/2個
・ソーダ…適量
グラスにライムを搾ってそのまま落とし入れ、氷とドライジンを注ぎ、冷えたソーダで満たしてマドラーを添える。
リッキースタイルの原点と言われるこの『ジン・リッキー』は夏場にピッタリの爽やかなロングドリンク。
アルコール度数は14°前後だが、簡単に調節が可能。
『ジン・トニック』に隠れがちながら、ジンベースカクテルとしてはかなりの知名度を誇る。
シンプルながらジンの辛みと薫りにライムの苦味と酸味がダイレクトに弾けるこの味は病み付きになることだろう。
ちなみにレモンを使うレシピもあるらしいが、リッキースタイルから外れるため、レモンを使うものは正しい『ジン・リッキー』とは呼べない。
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川 ゚ -゚)「……」ゴクゴク
从 ゚∀从「……」
川*゚ -゚)「……ッ! 美味いな。体が火照っている時はなおさらだ」
从 ー∀从「ん」
川 ゚ -゚)「ありがとう、高岡。ご馳走さま」
从 ゚∀从「……ハイン」
川 ゚ -゚)「ん?」
从 ー∀从「ハインで、いい」
川 ゚ -゚)「……」
从 ゚∀从「……んだよ?」
川 ゚―゚)「いや、何でもないさ。ありがとう、ハイン」
从 ーへ从「……ん」
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川 ゚ -゚)(だいぶ打ち解けて来たようだな。指導が厳しいのと、ぶっきらぼうな態度は相変わらずだが)
从 ゚∀从「……なあ」
川 ゚ -゚)「ん?」
从 ゚∀从「クールってよ。経営、やってんだろ?」
川 ゚ -゚)「ああ、レストランのな」
从 ゚∀从「やっぱよ、そういうのって。頭よくね―と、無理なのか?」
川 ゚ -゚)「そういうの。って?」
从 ゚∀从「……経営」
川 ゚ -゚)「ハインは経営に興味があるのか?」
从;゚∀从「悪ぃかよ?」
川 ー -゚)「いや。少し意外だと思っただけさ」
-
从;ー∀从「……俺、中卒で、馬鹿だからよ」
从;゚∀从「やっぱ、でもよ。経営者になるにはよ」
从;ー∀从「大学とかで、経営学? っつ―のをやんなきゃいけね―んだろ?」
川 ー -ー)「いや、そんな必要は無いさ」
从 ゚∀从「え?」
川 ゚ -゚)「確かに私は大学を卒業しているし、経営学を専攻していた。だが同じ経営者のヒー姉さんは大学どころか高校を中退しているよ」
从 ゚∀从「ヒートさんが……」
川 ゚ -゚)「姉は16からバイトで働きはじめたバーテンダーの世界にハマってしまってね。両親の猛反対を振り切って、一人暮らしをしながら修行を始めたそうだ」
川 ゚ -゚)「そんなヒー姉さんも今や3店舗を構える立派な経営者だ。収入的にも富裕層の部類に入るだろうな」
从 ゚∀从「……学歴じゃ、ねえのか」
-
川 ゚ -゚)「人によるよ。大学で学ぶか、自分で学ぶかの違いさ。やりたいと思ったらやればいいんだ。私と同い年のハインなら、いくらでも新しい事を始められる」
从 ゚∀从「……」
从 ー∀从「……」
川 ー -ー)「……もし、経営を学びたいなら。私が力になる」
从 ゚∀从「……!!」
川 ゚ -゚)「まあ、あくまで独自の理論を挟んだ片寄ったものだがね。ハインと出会えたのも何かの縁さ」
川 ゚ -゚)「私でよかったらいくらでも力になるよ」
从 ゚∀从「……」
从 ∀从「……り……う」
川 ゚ -゚)「ん?」
从* ∀从「……あ……りがとう、クール」
川 ゚ -゚)「……」
川 ゚―゚)「フフフッ」
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……
…
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〜1ヶ月前〜
【BAR 暁〜Gyou〜】
从 ゚∀从「……」チビ
川 ゚ -゚)「……」
从 ー∀从「ん、これなら誰に出しても大丈夫だろ」
川 ゚ -゚)「そうか、安心したよ」
从 ゚∀从「……」
川 ゚ -゚)「ん?」
从 ゚∀从「いや、今さらだけど、よ。ヒートさんと顔は似てるのに、やっぱ性格は違うんだな、と」
川 ー -゚)「そうか? ちなみにヒー姉さんからは私について何と聴いていたんだ?」
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从 ゚∀从「常に冷静で、どんな不満も顔に出さない。それから……」
从 ー∀从「私とは違う、経営のプロ。だと」
川 ゚ -゚)「ふむ。誉められて悪い気はしないな」
从 ゚∀从「それと……」
川 ゚ -゚)「ん?」
从 ゚∀从「狡猾で、病的にジンが好き、だと」
川;ー -゚)「……病的なラムマニアが何を言っているんだか」
从 ゚∀从「なあ、狡猾って何だ? どういう意味なんだ?」
川 ゚ -゚)「ずる賢いという意味さ。確かに、まあ私は使える物は何でも使うがね」
从 ゚∀从「ん?」
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川 ゚ -゚)「ヒー姉さんと私では、そもそもマーケティングやアプローチの順序まで、全てが違うんだ」
川 ゚ -゚)「例えば、私は高校時代から既にとある大学の経営学をこっそり受講していたな」
从 ゚∀从「忍び込んだのか?」
川 ゚ -゚)「いや、そんな泥棒みたいな真似はしないさ。バイト先で客として来ていた大学教授が私に惚れ込んでいてね。そこを上手く利用させてもらっただけさ」
从;゚∀从「……」
川 ー -゚)「あとは店舗の資金を集める時にもかなり協力して貰えたね。ああ、誤解させたくないから言っておくが抱かれたりはしていないぞ?」
从 ー∀从「……確かに、ヒートさんなら、そういう事はやらね―な」
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川 ゚ -゚)「それから店の宣伝も兼ねて積極的に雑誌のインタビューにも応じたな。まあマスコミ側からしたら才気ある若者を取材した。と言うよりも……」
川 ー -ー)「美人な女経営者の写真を取りに来たと言う感じだったがな。やけに恋人の有無や好みのタイプを聞かれて無駄に疲れたよ」
从 ゚∀从「ヒートさんも、美人じゃん?」
川 ゚ -゚)「ああ、ヒー姉さんにも取材は何度か来ていたようだがね。どうやら全部断ってしまったらしいよ」
川 ゚ -゚)「姉さんは良くも悪くも真っ直ぐな人間だからな。己の腕1本で成り上がるタイプだ。自分の容姿なんかよりとにかく店の力だけで売り込みたいんだろう」
从 ー∀从「……ヒートさん、らしいな」
川 ゚ -゚)「ああ。だがこの私、素直クールは違う」
川 ー -゚)「せっかくの人より優れた容姿だ。これを利用して店の為になるならば、利用した方が得だろう? 私は私の武器を出し惜しみしたりしないのさ」
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从;゚∀从「クールって、あれか? ナルシスト、なのか?」
川 ゚ -゚)「……ふむ」
川 ー -゚)「ナルシスト、ね」
川 ー -ー)「……こんな異常者の自分自身を好きになれたらどんなに幸せな事か」ボソッ
从 ゚∀从「??」
川 ゚ -゚)「……いや、何でもないさ。まあ、そういう風に思われても仕方無いな。私はそんな気は無いのだが」
从 ゚∀从「……そか」
从 ゚∀从「……」
川 ゚ -゚)「ん?」
从;゚∀从「俺、あんま、難しい事、分かんね―けどさ」
从;ー∀从「クールは、その。やっぱ、よ」
从 ゚∀从「美人だし、そのままで、良いと思う……ぜ?」
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川 ゚ -゚)「……」
从 ゚∀从「……」
川 ゚ -゚)「……」
从 ゚∀从「……んだよ?」
川 ゚ -゚)「ハイン。もしや君は私を口説いてくれてるのかな?」
从*゚Д从そ「ばっ!? ちちちちげ―よ!!」
川 ー -゚)「おや? 残念だ。私としては満更じゃないのだが」
从*゚Д从「なっ!?」
川 ゚ -゚)「ん??」
从#//Д从「……う、うるせ―!! さっきのは無しだ無し!! 休憩終わり!! とっとと酒作るぞ!?」
川 ゚―゚)「フフッ……分かったよ。お師匠様」
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〜昨日〜
【横浜駅 西口】
川 ゚ -゚)「やあ、待たせたかな?」
从 ゚∀从「いや、別に。そこまでは」
川 ゚ -゚)「なら良かったよ……ん?」
从 ゚∀从「んだよ?」
川 ー -゚)「指輪、か。ハインが装飾品をつけるだなんて珍しいな」
从 ー∀从「別に、たまの休みだし。……んだよ、変かよ?」
川 ゚ -゚)「いや、似合っているよ。しかしダブルリングだなんて珍しいな」
从 ゚∀从「……」
川 ゚ -゚)「ん?」
从#ー∀从「いいよ、もう。とにかく行こうぜ?」プイッ
川 ゚ -゚)「??……ああ。案内するよ。こっちだ」
川 ゚ -゚)(……)
川 ゚―゚)(……中指にダブルリング、ね)
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【ミルナ宅】
川д゚川「なるほどなぁ、クールがバーテンダーにねぇ?」
川 ゚ -゚)「ああ、優秀な師のおかげでミルナに負けない程度の実力はつけたつもりさ」
川д川「ふぅん。ヒートの奴のスタッフなんだっけぇ? あんたぁ名前はぁ?」
从 ゚∀从「……ハインだ。高岡、ハイン」
川д川「ハインねぇ。ちなみにクールから何て聞いてるか知ったこっちゃ無ぇがぁ、ウチはバーじゃねぇからぁ、そこんとこよろしくぅ」
从;゚∀从そ「えっ……!?」
川 ゚ -゚)「おや、今日はネタばらしが速いじゃないか」
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川;д川「ヒートみてぇな騒ぎになったらめんどくせぇだろうが糞ったれぇ……」
从;゚∀从「飲み屋じゃないって、じゃあ、ここは?」
川 ゚ -゚)「まあ酒でもの飲みながらゆっくり話そう。ミルナ、私はいつもの」
川д川「へいへい。んでぇ? お師匠様はぁ?」
从 ゚∀从「別に、何でも」
川 ゚ -゚)「ふむ。なら『トムコリンズ』をハインに頼むよ。ベースはもちろん……」
川д川「マラッカだろぉ? 分かってっから黙って待ってろよぉ」スタスタ
从 ゚∀从(……マラッカジンが置いてあるのか? ここ)
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【トム・コリンズ】
<参考レシピ>
・オールド トム ジン…45ミリ
・レモンジュース…20ミリ
・シュガーシロップ…1〜2tsp
・ソーダ…適量
・スライスレモン
・マラスキーノチェリー
ソーダ以外の材料をシェークして氷を入れたコリンズグラスに注ぎ冷えたソーダで満たして軽くステア。
その後、スライスレモンとマラスキーノチェリーを飾る。
19世紀初頭から飲み継がれて来たとされるロングドリンク。
アルコール度数は16°前後だが簡単に調節が可能。
本来のレシピではオールド・トム・ジンが指定されているが、現在の日本では一般的なドライ・ジンより入手しにくく、殆どの場合はドライ・ジンで代用している。
爽やかな口当たりで飲みやすいため、立ち寄ったバーのバーカウンターに『マラッカ・ジン』を見かけたら、是非とも試して欲しい1品だ。
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从;゚∀从「……ここが、家、か」
川 ゚ -゚)「信じられないか? 私も最初はそうだったよ」チビチビ
从;ー∀从「凄ぇな。ただ、それしか言えね―」ゴクゴク
从 ゚∀从(ん、美味いじゃん。ウチのスタッフの新人なんかより、よっぽどしっかり作ってる)ゴクゴク
川 ゚ -゚)「私はここに遊びに来ると、いつも常温ツーフィンガー、ストレートでマラッカを味わっているんだがね」
川 ー -゚)「それでもたまにマラッカベースの『トムコリンズ』が飲みたくなるんだよ。最高だろ? 」チビチビ
从*ー∀从「ん。トム・ジンで作る、『トムコリンズ』は、やっぱ美味いな」ゴクゴク
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川д川「そりゃあどうもぉ。つ―か俺も酒飲むぅ」トクトク
川;゚ -゚)「また『ドランブイ』か? 糖尿病になるぞ?」
川*д川「好きな酒が飲めねぇくらいなら早死にした方がマシだわなぁ。あぁ、甘くて美味いぃ」チビチビ
从 ゚∀从「……随分、仲がいいな」
川д川「んん? まあ付き合いとしてはそろそろ1年になるかどうかってとこだわなぁ?」
从 ゚∀从「……」
川 ゚ -゚)「ん? どうした、ハイン?」
从 ー∀从「……別に」ゴクゴク
川;д゚川「ペース早ぇなぁ、おいぃ」
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川 ゚ -゚)「ああ、ところで最近ヒー姉さんは来ていないのか?」
川д川「昨日、一昨日と泊まってったからなぁ。今日は流石に来ないんじゃ無ぇかぁ?」
从 ゚∀从「ヒートさんが、何でここに?」
川 ゚―゚)「フフッ。それはもちろんミルナがヒー姉さんの恋人だからだよ」
从;゚∀从そ「!!……マジっ!?」
川#д川「だぁれが恋人だよ糞ったれぇ!! ヒートとはまだ何でも無ぇっつうのぉ!!」
川 ゚―゚)「ほう。『まだ』、ね?」
川#д川「揚げ足とんじゃねえぇ!!」
从 ゚∀从(……この男は、ヒートさんの男だったのか)
从 ー―从「……」ホッ
川 ゚ -゚)「おや? どうしたんだハイン、そんなホッとしたような顔をして?」
从 ーへ从「…… 別に、何でもねえよ」
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川 ゚ -゚)「……」
从 ゚∀从「……んだよ?」
川 ゚ -゚)「いや、もしや……」
川 ー -゚)「焼き餅を妬いていたのかと思ってな」ボソッ
从*゚Д从そ「んなっ!? ばっ……んな訳!!」
川д゚川「あぁん? 何を騒いでんだぁ?」
从//∀从「……っ!!」
从#//Д从「……!!」ゴクゴクゴクゴク カラン
川;д゚川「おぉ?」
从#//Д从「くはっ……! 『エメラルド・アイル』 をシェイクで!! 早く!!」
川;д川「あぁん? 何がなんだってんだぁ?」トクトク シャカシャカ
川 ゚―゚)「フフフッ……。ミルナ、私にも同じものを頼むよ」チビチビ
川;д川「へいへぃ。ったく家主をコキ使いやがって糞ったれ共がぁ」
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【エメラルド・アイル】
<参考レシピ>
・ドライ ジン…45ミリ
・シャルトリューズ ヴェール…15ミリ
材料を氷と共にシェークしてカクテルグラスに注ぐ。
別名、『グリーン・アラスカ』で知られるこのショートカクテルはアルコール度数45°前後とかなり強め。
ジンの爽やかさと薫りを増長させるように広がるシャルトリューズ独特の薬草の薫りが口全体に爆発する、カクテル上級者向けの1品。
ジン好きだけでなく、薬草系リキュール好きをも唸らせる事は間違いなし。
ちなみにシャルトリューズの色を黄色(ジョーヌ)に変えると『アラスカ』というカクテルになる。
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