（　・∀・）たちは「」を謳歌するようです

429：名も無きAAのようです：2015/05/27(水) 01:09:45 ID:CXoMeESU0: 　
　時間を少し巻き戻そう。

（　ﾟωﾟ）「貰ったぁ！」

　ブーンが槍を振るう直前、鉄山靠を受けたモララーは真半身で相手に左肩を見せていた。
　構えた長巻は右側にあり、ブーンは自然と槍を左肩目掛けて振るう。
　モララーはそのタイミングを見計らい、軸足組み換えながら身体を捻りつつ、ほんの一瞬遅れて袈裟を繰り出す。

（　-∀・）（このっ……タイミングッ！）

　狙われた左肩は身体を捻ったことでブーンの軌道から外れ、それを追いかけようとしてロスが生まれる。
　逆にモララーの振るう先には自然とブーンの小手が突き出され、打つ直前で止まった。
　単純かつ洗練された理合。まるで当然のように気負いもなく繰り出される術理。

（　＾ω＾）「！？」

　ブーンは槍を突きだした姿勢のまま、引かなければ次を打てない。
　だが、それをモララーは逃さず突くか、斬れる。完全な詰みの状況となっていた。
　ブーンは焦ったのだ。正面から実力で挑む予想外の出来事に、焦り、罠を見抜けなかった。

(　ﾟ∋ﾟ)「勝負あり！　勝者モララー！」

　勝利を掴んだのは、英雄ではなく邪神であった。
430：名も無きAAのようです：2015/05/27(水) 01:10:48 ID:CXoMeESU0: 　
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ『えっ……マジ？』

川；ﾟ -ﾟ)『おいおいおいおい。ブーンが小細工なしで負けた？』

ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ『きっ決まったぁ！』

川ﾟ -ﾟ)『実力では劣ると思われていたモララー選手！　まさか正面からブーン選手を破りました！！』

（　ФωФ）「今のは……江戸遣いの一刀両段であるな」

(´・ω・`)「知ってるのか、ライデン！？」

　モララー最後の奥の手、それは実力の隠蔽！
　膝抜きという、一朝一夕で覚えられない技術からもわかるように、彼は剣術の有段者である。
　決勝まで不戦勝を貫いたが、他の手段を用いて、否、正面からでも勝利することもできた。

　だが、ブーンだけは別である。
　素人でありながら、この男は圧倒的すぎる実力を持つ。
　油断させなければ、勝てない相手なのだ。

　そう。あえて、戦わずして決勝まで駒を進めたのは、ブーンに対して実力を隠し、虚を突く、そのためだった！
431：名も無きAAのようです：2015/05/27(水) 01:12:04 ID:CXoMeESU0: 　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「え？　俺はモララーが剣術やってたの知ってたよ？」

（　ФωФ）「我輩も、独特な足運びからなにか武術やってただろうな、とは……」

('A`)「マジかよ！　なんでお前らだけ知ってんだ」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「いやだって高校一緒だよ俺」

（　ФωФ）「格闘技経験者なら、見てわかるである」

　反省会は、なんといっても決勝戦の話題で盛り上がっていた。
　ブーンを正攻法で打ち破るとは誰もが思わなかったことである。

（　＾ω＾）「2年間半一緒で知らなかったブーンたちは一体……」

（　・∀・）「そりゃこういうことがあると思って隠してたし」

(´・ω・`)「それなら、不戦勝させなくてもブーンまで余裕だったんじゃない？」

（　・∀・）「いやいや、ロマにも勝てるか微妙だし、ブーンに至っては不意打ちしても勝てる気しねえ」

('A`)「そーいや、実際、初手は躱されてるんだよな」

(,,ﾟДﾟ)「えっ待って下さい。ブーン先輩と決勝で当たるってなんで分かったんですか？」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「そりゃ、こいつがトーナメントを仕込んだからよ」

(*ﾟ∀ﾟ)「……は？」
432：名も無きAAのようです：2015/05/27(水) 01:13:21 ID:CXoMeESU0: 　
('A`)「えっあっそういう！？」

川ﾟ -ﾟ)「まあ、出来過ぎたトーナメントだとは思ったよ」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「マジかよ！？　あー、言われると不戦勝しやすい面子が揃ってる！」

（　・∀・）「まず、ロマは気合入れると逆に不意を突かれやすいんだよな」

（　ФωФ）「むむ……。我輩も修行が足りないであるな」

（　・∀・）「それでも2回戦目以降なら警戒されたが、1回戦目だから毒が盛れた」

(*ﾟーﾟ)「2回戦は部外者でしたね。降参させやすい相手ですか」

川ﾟ -ﾟ)「うちのメンバーならそれも警戒するから難しいわけだな」

(*ﾟ∀ﾟ)「私は！？　なんでドクオに勝つってわかってたの？」

（　・∀・）「つーは全体を吹っ飛ばすような手を好むだろ？　銃に拘るドクオは相性が悪い」

('A`)「むぐ……」

从ﾟ∀从「仮に私が勝ってたとしても多分、つー先輩には負けてたかも」

川ﾟ -ﾟ)「私が出るのはメンバー以外が全滅するタイミングか。危ないからな」

（　・∀・）「ブーンとクーの試合は正直わからなかったが、まあ、クー相手でも勝ち方はあった」

(´・ω・`)「まあ、メンバーはほとんど硬質ウレタンだったからね。裏で操作して正解かも」

(*ﾟ∀ﾟ)「確かに、あれは危ないよ。普通に硬いゴムみたいなスポンジだし」

(*ﾟーﾟ)「支給品は発泡スチロールみたいなスポンジですからねー」
433：名も無きAAのようです：2015/05/27(水) 01:14:10 ID:CXoMeESU0: 　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「俺とショボンはどうしてだ？」

（　・∀・）「不戦勝しにくいのと、戦っても疲労するからだな」

(´・ω・`)「要するにこっち側はモララー的にやりたくない相手をまとめたのか」

lw´‐ _‐ﾉv「ていうか、モラさん。ホントはブーンと本気で戦ってみたかっただけじゃないの？」

（　・∀・）「あ、バレた？」

（　＾ω＾）「おっおっおっ、まあ、くっそ楽しかったお！　まさか負けるとは！」

('A`)「ブーンやけに上機嫌だな」

（　＾ω＾）「おっおっおっ！　今日は気分がいいんだおー！」

从ﾟ∀从「……」

（　・∀・）「さてー！　じゃあ飲もうぜ！　最強の俺様を讃えてぇ！」

川ﾟ -ﾟ)「えっヤダ。そんなの讃えたくない」

lw´‐ _‐ﾉv「モララーの馬鹿さを讃えてー」

　　　　　　　　　　　　　　　　　 _　　　 (´･ω･`)
　　　　　　　　　　　　　　　　(　ﾟ∀ﾟ)　　　　　　　　(ﾟ∀ﾟ*)

　　　　　　　　　　　　lw´‐ _‐ﾉv　　　　　　　　　　　　（ФωФ　）

　　　　　　　　　ξﾟ⊿ﾟ)ξ 　　「「「「「かんぱーい！」」」」」　　　（＾ω＾　）

　　　　　　　　　　　　　川ﾟ -ﾟ)　　　　　　　　　　　　　　('A`)

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(,,ﾟДﾟ)　　　　(ﾟーﾟ*)

（　・∀・）「えっ酷くない！？」
434：名も無きAAのようです：2015/05/27(水) 01:15:05 ID:CXoMeESU0: 　

トーナメント表

.　从ﾟ∀从　──┐　　　　　　　　　 ┏━━　(´・ω・`)
.　　　　　　　　　　　┏┐ 　　　　　　　 ┏┛　　　　　　_
.　　 ('A`)　 ━━━┛│ 　　　　　　　 ┃└──　(ﾟ∀ﾟ　)
. 　　　　　　　　　　　　┏┐ 　　　　　 ┌┛
.　　(*ﾟ∀ﾟ)　　.━━┓┃│ 　　　　　 ││┏━━　(ﾟДﾟ,,)
.　　　　　　　　　　　┗┛│ 　　　　　 │└┛
..　（・－・）　..──┘　 │ 　　　　　 │　 └──　【＋　　】ゞﾟ
.　　　　　　　　　　　　　 ┏━優　勝─┤
　（　・∀・）　　━━┓　 ┃ 　　　　　 ┃　 ┏━━　（＾ω＾　）
.　　　　　　　　　　　┗┓┃ 　　　　　 ┃┏┛
.（　ФωФ）　.──┘┗┛ 　　　　　 ┗┛└──　 (-＿-)
. 　　　　　　　　　　　　│ 　　　　　　　 │
.　（　　ﾟ￥ﾟ）　 ───┘ 　　　　　　　 └───　 (ﾟ -ﾟ川

＞ゆーあーちゃんぴおん！

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　おわり
435：名も無きAAのようです：2015/05/27(水) 01:21:12 ID:CXoMeESU0: 次回はどんな話を書くか未定。
少しずつでいいから、高校時代編も書いていきたいなーとは思ってる。
次は短い番外編なら数日以内に、長い話ならちょっと間隔空くかも。

また、日常の疑問も募集
例えば森のくまさんの童謡でくまが何故逃げろと言って追いかけたのかわかりませんなど
採用された場合、放課後裏放送シリーズで短編化します
436：名も無きAAのようです：2015/05/27(水) 01:24:30 ID:CYRG2C520: 乙乙！
結局ギコにだけ配置の言及がないこの扱い
437：名も無きAAのようです：2015/05/27(水) 01:30:37 ID:CXoMeESU0: >>436
ギコはハインと違って超人的な身体能力もなく、新人なのでこの時点ではまだまだ弱いのです
ただ、時系列が進むとまた違うかもしれません
438：名も無きAAのようです：2015/05/27(水) 01:58:15 ID:YSjG8LvA0: おつおつ、そういえばつーちゃんにも色々ややこしい事情があったな……

>>435
浦島太郎はなぜ海中で息が出来たんですか？水圧にも普通耐えられないんじゃないですか？　教えてください！
439：名も無きAAのようです：2015/05/27(水) 03:27:59 ID:2o5TLEJM0: 浦島太郎は古代人だったからオーバーテクノロジー持ってたってIQ300の天才が
440：名も無きAAのようです：2015/05/27(水) 08:47:50 ID:I/FBxTf60: >>435
ラジオネーム悪の手先A
質問です！カラスは何故鳴くのでしょうか！勝手だという理由以外でお願いします！
441：名も無きAAのようです：2015/05/27(水) 08:58:38 ID:/nqwu8BY0: モララーのあげたナイフがシューに刺さる
愛憎サスペンス物になるんですねわかります
442：名も無きAAのようです：2015/05/27(水) 09:10:55 ID:PLVUBT9U0: おつー！
ギコの今後の成長に期待。

>>435
映研メンバー男性陣でムスコが一番大きいのは誰ですか？一番の粗チン持ちは誰ですか？？　ツンちゃん調査おなしゃす！！
443：名も無きAAのようです：2015/05/27(水) 18:22:22 ID:URzqR66M0: 喫煙者ってモララーだけ？
444：名も無きAAのようです：2015/05/28(木) 20:33:10 ID:azATM1nI0: たぶん、本日中に投下出来るかと思います。
放課後裏放送パート2です。

>>441
あげたのは小さなツールナイフなので、あれで人殺すくらいならまだ灰皿で殴ったほうが早いんだよなぁ……

>>443
その辺全然考えてないけど、吸うとしたらドクオかなぁ
描写があるのは今のところモラだけです
445：名も無きAAのようです：2015/05/28(木) 22:28:45 ID:P4826zLQ0: やったー楽しみ
446：名も無きAAのようです：2015/05/28(木) 22:55:04 ID:q8z7GmVU0: ドクオはなんかバット吸ってそう
447：名も無きAAのようです：2015/05/28(木) 23:00:12 ID:azATM1nI0: 　
ξﾟ⊿ﾟ)ξ 「ツンとー」

川ﾟ -ﾟ)「クーのー」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「「放課後裏放送ー」」(ﾟ- ﾟ川

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「この放送は、腹が減っても戦はしたい、映画研究会の提供でお送りいたします」

川ﾟ -ﾟ)「隔週月曜この時間にアツいハートと面の皮をお届けいたします、ツンとクーの放課後裏放送の時間がやってまいりました」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ 「寒くなってきました昨今、皆様どんな肌寒しい日々お過ごしでしょうか？」

川ﾟ -ﾟ)「この時間は世界四大美女こと私クーと」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ 「そのクーよりおっぱいの大きいツンがお届けいたします」

川ﾟ -ﾟ)「よしその喧嘩買った！」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ 「早速お便りのコーナーに移りましょう」

川ﾟ -ﾟ)「放課後裏放送唯一のコーナー！　なぜなに調査団！」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ 「なぜなに調査団は皆様の日常における様々な疑問を以下略！」
448：名も無きAAのようです：2015/05/28(木) 23:01:22 ID:azATM1nI0: 　
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「本日のお便りはこちら！」

川ﾟ -ﾟ)「RN.タケシくんからのお便りです。映研メンバー男性陣でムスコが一番大きいのは誰ですか？
　　　　　また、一番の粗チン持ちは誰ですか？？　ツンちゃん調査お――

ξ#ﾟ⊿ﾟ)ξ「おい黙れ雌豚！」

川ﾟ -ﾟ)「ツンちゃん調査おなしゃす！」

ξ#ﾟ⊿ﾟ)ξ「なんで言い直すの！？　ていうか、またタケシかよ！　クーお前いい加減にしろよ！」

川ﾟ -ﾟ)「いや今回は私じゃないぞ」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「タケシ何人いるんだよ！！？」

川ﾟ -ﾟ)「……。さあ、思う存分逆セクハラしておいで」

ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「その如何にもセクハラしたいから自分でお便り送ったんでしょって言い方やめてね！？　私じゃないからね！？　」

川ﾟ -ﾟ)「ちなみに一番デカいのはロマかジョルだ」

ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「えっなんで知ってんの！？　ねえ！」

川ﾟ -ﾟ)「あいつら酒入ると脱ぐじゃん？　ロマが脱ぐのはレアだけどさ」

ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「ああ……。しかし、よりによって大きいの二人共童貞か」

川ﾟ -ﾟ)φ「ツンは大きいのがお好みと……」

ξ#ﾟ⊿ﾟ)ξ「メモるな！　……ち、ちなみに小さいのは？」

川ﾟ -ﾟ)「モラは言うほど小さくなかったな、デカくもなかったけど。どんぐりの背比べだからわからんが……ドクオじゃね？」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「それは、聞きたかったような聞きたくなかったような……」
449：名も無きAAのようです：2015/05/28(木) 23:02:27 ID:azATM1nI0: 　
川ﾟ -ﾟ)「さて、気を取り直してお便りを読みましょう」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「……。はい」

川ﾟ -ﾟ)「本日のおたよりはこちら！」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「RN.悪の手先Aさんからのお便りです」

川ﾟ -ﾟ)「『質問です！カラスは何故鳴くのでしょうか！勝手だという理由以外でお願いします！』とのことですが」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「カラスの勝手以外のなんなの？」

川ﾟ -ﾟ)「カラスだって泣きたい時もあるんだよ」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「いや毎日鳴いてるからねあいつら」

川ﾟ -ﾟ)「そこで今回の疑問を調査内容にまとめますとこうなります」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「『カラスが鳴く理由をカラスの気持ちになって考えてみる』」
450：名も無きAAのようです：2015/05/28(木) 23:03:12 ID:azATM1nI0: 　

（　・∀・）たちは調査を謳歌するようです、パート2

.
451：名も無きAAのようです：2015/05/28(木) 23:04:02 ID:azATM1nI0: 　
川ﾟ -ﾟ)「というわけで、既にドクオさんが現場にて待機しております」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「では、現場のドクオさんと中継を繋げましょう。現場のドクオさーん」
ﾉﾉﾉ
('A`)『……あのさ』

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「はい」
ﾉﾉﾉ
('A`)『新宿のど真ん中で酷い服着せて3時間も中継待ちさせないでくれる？」

川ﾟ -ﾟ)「カラスの気持ちを理解するために仕方ない処置です」
ﾉﾉﾉ
('A`)『どこが仕方ないかわかんないんだけど？　あとさ、何この格好」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「カラスです」
ﾉﾉﾉ
('A`)『なんだっけ？　あの、前やってたペプシのカッコいい桃太郎CMに出てくるあのキジを黒くしたようにしか見えない」

川ﾟ -ﾟ)「例のポーズをどうぞ」
ﾉﾉﾉ
('A`)『ヤダよ』

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「ちなみにモララーとロマとつーちゃんが三人で1週間かけて作りました」
ﾉﾉﾉ
('A`)『無駄な努力好きだなお前ら」
452：名も無きAAのようです：2015/05/28(木) 23:05:39 ID:azATM1nI0: 　
川ﾟ -ﾟ)「さあ、早くカラスの気持ちになって一言どうぞ！」
ﾉﾉﾉ
('A`)『いや待って？　でさ、なんで俺以外は鶏の着ぐるみ着てるわけ？」
　ﾉﾉﾉﾉﾉ
（　・∀・）『コケコッコー！』
ﾉﾉﾉ
(ﾟAﾟ)『コケコッコーじゃねえよ！　3時間もその掛け声で追い回されてみろ！　気が狂うわ！！」

川ﾟ -ﾟ)「ここにきてどっくんがキレた！」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「ちなみに、鶏は朝の鳥で色も白いとカラスの対極を意識して……」
ﾉﾉﾉ
(ﾟAﾟ)『何でそれ意識したの！？　意識する必要あったの！？』

川ﾟ -ﾟ)「考えるな感じろ」

（´<_｀　）『あーちょっといいかな？　今日2度目なんだけど申し訳ない』
　ﾉﾉﾉﾉﾉ
（　・∀・）『あ、やべえ、サツだ！　ドクオ行け！！』

（　´_ゝ`）「あ、やっぱり君らかー。弟者から変なカラスの不審者がうろついてるって聞いたから、もしやと思ったんだ」
ﾉﾉﾉ
('A`)『あ、はい。毎度ご迷惑おかけてして申し訳ありません」

川ﾟ -ﾟ)「あ、カラスって伝わった。警察、すげえ理解力」
453：名も無きAAのようです：2015/05/28(木) 23:06:19 ID:azATM1nI0: 　
（　´_ゝ`）『あれ？　対応するのそこの彼じゃないの？　珍しい』

('A`)『モララーですか？　あいつ今日は撮影班なんで」

ξﾟーﾟ)ξ「モララー警察に顔覚えられてるｗｗｗｗｗ」

川ﾟーﾟ)「ｗｗｗｗｗｗｗ」

（´<_｀　）『で、俺はさっきも聞いたんだけどさ。なにやってんの？』

('A`)『カラスの気持ちになってます」

（´<_｀　）「意味あるのそれ？」

('A`)『僕が訊きたいです』

（　´_ゝ`）『ここでその格好されると通行人が怖がって通報するんだ。出来ればやめてほしいなぁ』

('A`)『はい、すいません。もうすぐ終わるんで。すいません』

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「あ、今入りました情報によりますと、本日この警察官からの職質は2度目だそうです」

川ﾟ -ﾟ)「なお、別の警察官からの職質を含めると5度目とのことです」
454：名も無きAAのようです：2015/05/28(木) 23:07:01 ID:azATM1nI0: 　
（　´_ゝ`）『いつも本格的だよねー君ら。面白いけど、僕らの仕事増えるからほどほどにして欲しいなぁ』

（´<_｀　）『あのさあ。君19だっけ？　いい加減大人としての自覚を持ってさ』

('A`)『はい、ごめんなさい」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「職質というよりガチ説教ですねこれ」

川ﾟ -ﾟ)「しばらくこの光景が続きそうですので、とりあえずBGMを流しますね」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「曲は中島みゆきで『ファイト!』です、どうぞ」

――――――
――――
――
――――
――――――

川ﾟ -ﾟ)「あ、職質終わりましたね」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「曲が3ループ目突入しそうで焦りましたがいいタイミングです」
455：名も無きAAのようです：2015/05/28(木) 23:08:08 ID:azATM1nI0: 　
（´<_｀　）『じゃあ、もう早くやめるようにね。じゃ』

(；A；)『はい、すびばせん』

川ﾟ -ﾟ)「ではドクオさん。今の気持ちをカラスになったつもりでお願いします」

(；A；)『死にたい』

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「はい！　というわけで、今回の調査はこうなりました！」

結論：カラスは3時間に5回職質を受けると死にたくなって泣く。

川ﾟ -ﾟ)「この放送は猿も木からFall Down。映研の提供でお送りいたしました」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「また見てね！」
456：名も無きAAのようです：2015/05/28(木) 23:13:59 ID:azATM1nI0: 嫁に早めの誕生日プレゼントでナイフ買ってもらいました
スパイダルコのマニックス2！　セレは嫌いなのでストレート刃！　前からすっごい欲しかった！！

なので、今日は短く家族サービスしてきます

次回は短い話なら、モララー幼少期編か、ちょっと長めなら肝試しかなぁ
ブンツンドククーの高校時代編でもいいけど、長いから気力がいる……
457：名も無きAAのようです：2015/05/28(木) 23:31:46 ID:2jy4LYJM0: ドクオ元気出せよ
458：名も無きAAのようです：2015/05/29(金) 03:45:09 ID:Y9T8mxX60: セレは見た目がかっこいいけど使いにくいよね
459：名も無きAAのようです：2015/05/29(金) 07:41:38 ID:hOSOLkI.0: 乙！
自分が出したお題消化してくれた嬉しさで泣きそうだわ
460：名も無きAAのようです：2015/05/29(金) 09:40:19 ID:zU52N5qw0: >>458
セレはダンボールとかパンとかロープとか、切りにくいものの切断に関してはいいんだけどね
小さいセレを一本持ってると便利ではあるけど、二本持って歩くのはなぁ
あと、ハフセレはなんで付け根に付けるんだよ、そこで削るんだよ一番邪魔だよ
461：名も無きAAのようです：2015/05/29(金) 14:07:00 ID:GCJaBGek0: 花束に嫁いるのかよ、もげろ
462：名も無きAAのようです：2015/05/29(金) 19:54:41 ID:MtSyA6ZQ0: 刃の背あたりについてれば便利だと思った
463：名も無きAAのようです：2015/05/29(金) 22:14:55 ID:zkviB6FM0: 誕プレにナイフってなかなか凄い家庭だな
464：名も無きAAのようです：2015/05/29(金) 22:31:26 ID:p8MTRYnQ0: なんで俺の話題ばっかなんだよｗ

今書いてるのは難産気味なので、今週末は間に合いそうにないです。
来週の半ばから末にはたぶん書き上がる！

>>461
嫁どころかもうすぐ1歳の息子もいるわ

>>462
バックマスターとか背についてるよね、アレは大きすぎていらんが
俺はフォールディング多いから背に付けるのはちょっとなー
シース嫌いじゃないけどね、そこらに置いても危なくないのがいいんだ

>>463
ナイフあんまり触らない人は武器を連想するけど、万年筆あげるのと似てるよ
日常的な道具の一つ
てか、スパイダルコって時点で……
465：名も無きAAのようです：2015/05/29(金) 23:34:43 ID:RmO8WAHc0: ナイフは自作したりせんのか
実用性はともかく結構面白いぞ
466：名も無きAAのようです：2015/05/30(土) 00:09:27 ID:SStXXRVc0: 釘を電車に踏ませるとナイフ作れるっておっちゃんが言ってた
467：名も無きAAのようです：2015/05/30(土) 10:26:17 ID:QFxQAsY60: >>465
前はやってたなー
五寸釘やヤスリ叩いて作ったりしてたけど、青紙やダマスカスで作ってみたいとは今でも思う
ただ、俺は滑りやすい体質で握りやすさ重視なんで、自作はそこ拘るのが難しいんだよね

>>466
それをナイフというなら板状の金属は何でもナイフじゃんか！
468：名も無きAAのようです：2015/06/01(月) 09:55:21 ID:I1mudG2E0: 前作から一気読み
こういうノリが好きだわ
469：名も無きAAのようです：2015/06/05(金) 22:27:43 ID:BCL1zk0.0: 先週、投下するといったが、言ったあとで大変な事に気がついたんだ。
日曜日資格試験だ！

なので今日はあっさり目の番外掌編です
470：名も無きAAのようです：2015/06/05(金) 22:28:30 ID:BCL1zk0.0: 　
（；ФωФ）「くっそ……」

(*ﾟ∀ﾟ)「モラの勝ちー」

川ﾟ -ﾟ)「……。なにやってるんだ？」

('A`)「勝ち抜き腕相撲大会。チャンバラの結果が気に食わないブーンとジョルジュが言い出した」

川ﾟ -ﾟ)「それは流石にショボンの勝ちだろう。体格差は早々覆せんぞ？」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「それがロマにあっさり負けてるんだこれが」

川ﾟ -ﾟ)「マジか、すごいな合気道」

（　＾ω＾）「で、そのブーンが勝てなかったショボンを投げ飛ばしたロマが今、モララーに負けたお」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「ナイフ隠し持ってただけだけどな」

川ﾟ -ﾟ)「……腕相撲ってなんだっけ？」

（；ФωФ）「モララー貴様、何やってた？　剣術だけではないな？　今のは、暗器術か何かの動きである」

（　・∀・）「体術、小太刀、薙刀、槍、棒、隠刀術と甲冑組討、手裏剣も少し。でも今のナイフアクションは手品の延長だ」

（　ФωФ）「やはり後藤派柳生流か」

（　・∀・）「隠刀術と手裏剣は別口だよ」

lw´‐ _‐ﾉv「元病弱とは思えませんよね」

(*ﾟ∀ﾟ)「えっそうだったの？」
471：名も無きAAのようです：2015/06/05(金) 22:29:12 ID:BCL1zk0.0: 　

弱者は最強を謳歌するようです

.
472：名も無きAAのようです：2015/06/05(金) 22:30:34 ID:BCL1zk0.0: 　

　彼は弱者として生まれた。
　身体が弱い彼は入退院を繰り返し、5歳になるまでまともに外で遊んだ記憶がなかった。
　一番古い記憶が病院の窓から外で遊ぶ小学生を眺めていた記憶であるほどだ。

　幼少期を白い小さな病室で過ごした彼にとって、本は数少ない娯楽だった。
　文字を覚えて、最初に自力で読んだのは児童向けのふりがなが振られたロビンソン漂流記。
　か弱い彼はその勇敢で知識と行動力を持つロビンソンに魅かれ、次第に彼は本の世界に虜となっていった。

　最初は病院の待合室に置かれた児童向けの本を読んでいた。
　次に、両親が持っていた古い児童書を読みふけった。
　両親に図書館の本を借りてもらい児童書の棚を全て読み尽くし、遂に読む本がなくなって漫画の棚にたどり着いた。

　難しい漢字が読めなかった当時の彼にとって、漫画はある意味で教本となり、瞬く間に字を覚えていった。
　読むだけなら小学校の入学前には、ほとんどの漢字が読めるようになった。
　白い病室で手術の痛みや死の恐怖から逃げるように、本の世界で生きていった。

　いつか、自分が、本の中でしか語られない英雄たちと肩を並べられることを夢見て。

.
473：名も無きAAのようです：2015/06/05(金) 22:31:41 ID:BCL1zk0.0: 　
　そんな彼が成長し得たものは、童心を忘れない無邪気な心。
　友達とただ遊ぶことに対する憧憬。
　そして、強さに対する異常な執念だった。
　彼は身長が低い男だった。体重の軽い男だった。

　鍛えても筋肉の付きにくい、食べても脂肪の付きにくい小さく痩せた身体の男だった。
　ただ、弱さを理由に諦めることを嫌った。

　10の努力をしても、弱い身体は1しか吸収してくれない。同じトレーニングをこなしても、差は次第に離れていく。
　恵まれた才能も身体もセンスもない。それでも彼は自分が誰に負けるのも許さなかった。
　だから、100の努力をした、1000の努力をした。それで追いついた。

　――故に彼は怪物と化す。

　幼少期より暇な間を本で過ごした彼は、知識を得ることを習慣とし、誰にも負けない知識を得た。
　運動音痴であるにも関わらず、病弱な身体に戻らぬようその身体を鍛え上げた。
　経験を得られなかった過去から、興味を持ったもの全てに精通し様々な分野の技術を得た。
　強さへの憧れから剣術道場に通い、現代には無用な殺人の技術さえ磨いた。

　彼は、大学生にもなって、ただ童心に帰って遊ぶだけのサークルを作り、そこのリーダーに収まった。

　――故に彼は怪物と化す。

　その怪物の名をモララーといった。
474：名も無きAAのようです：2015/06/05(金) 22:32:32 ID:BCL1zk0.0: 　
　ちょっとした趣味を新たに見つけてはそれを極めるほどにのめり込み、しばらくして次の分野へと挑む。
　本を読むことから始まった趣味は、憧れたアウトドアへと進み、DIYや彫刻なども行うようになる。
　やがて剣術、隠刀術といった武道から、果ては爬虫類の飼育や機械工作まで、なんでもやるようになった。

　それゆえに、中学校に通うようになり、孤立した彼はいじめの対象にされた。
　彼の並外れた努力量は、せっかくできた僅かな友人たちとのすれ違いを生んだのだ。
　やりすぎだと周りは言って距離を取るようになり、成果への嫉妬も絡んで孤立した。

　最初は物を隠されたり、教科書や机を汚される程度の話だった。
　だから、証拠を一人で集めて、叩きつけてやった。
　指紋採取も隠しカメラの設置も、彼の知識量からすれば簡単で、すぐに犯人を追いつめた。

(#＾Д＾)「お、お前ナマイキなんだよ！」

（　・∀・）「ナマイキなら、教科書を裂いていいのですか？」

(#＾Д＾)「その態度なんなの？　ナメてんの？　ねえ？」

　主犯格だった不良な生徒数名を追い詰めると、理不尽に殴られた。
　2度3度殴り、胸倉を掴んで脅される間、彼は大人しく殴られていた。
　しかし、4度目。正当防衛が認められる打撃を受けて、彼は変わった。

（　 ∀ ）「知ってますか？　4回目の攻撃で、有段者は反撃が許されること」

　彼は牙を向く。ずっと待っていた。自分が完全に正当な理由で他人を殴り飛ばせる時を。

(#＾Д＾)「あ？　なに？　反撃？　オイコラ、ざっけんなよおい」

　故に、掴まれた腕を振り払い、隣にいた腰巾着を置いてあった椅子で殴り飛ばし血まみれにした。
　椅子を投げて威嚇し、置き傘を拾ってもう一人の指の骨を砕いた。
　傘で足をすくいリーダー格を転ばせるとそのままマウント状態で殴り続けた。

　通常、どんな達人でも集団を一人で制圧できるほど、現実は甘くはない。
　逆上した不良たちが彼を押さえつけ、暴行を加えられるようになるまですぐだった。
　しかし彼は最後まで反撃を続けた。教師が無理やり引きはがすまで暴れ続けた。
475：名も無きAAのようです：2015/06/05(金) 22:33:37 ID:BCL1zk0.0: 　
　イジメを行う人間は、弱い。

　だからより弱い奴を探して血祭りにし、自分の優位性を確認しようとする。
　故に、か弱く震えると思った獲物が、恐ろしい牙を剥き出せば、蜘蛛の子のように散っていく。
　泥と血にまみれ、大怪我をしながら、最後まで戦い続けた彼を周りは怖がった。
　陰湿な輩は最後まで続けたが、それでも長くは続かなかった。

　イジメはなくなったが、彼はより孤立した。

　そうやって孤立しても、彼は歩みを止めなかった。
　傍若無人の辺境までたどり着き、それでも彼はまだ強さに憧れていた。
　最強を夢見る最弱は、孤独な世界で独り努力を重ね続けた。

　最初の転機は、彼が中学生2年生の終わり頃だった。
　冬の夕暮れ、彼は偶然火災現場に居合わせた。
　まだ、消防車も来ない中、同学年と思われる少年が泣き叫んでいた。
　 _
(　 ∀ )「コロが！　まだ家の中にコロが残ってる！」

　ペットの名前を叫ぶ彼を見て、自分の中の何かが囁いた。
　自分より一回り身体の大きな少年は周囲の大人に抑えられて、火の中に飛び込もうともがいている。

（　・∀・）「どうしたんだ？」
　 _
(　；∀；)「ネコが、まだ2階にいるんだ。怪我してて、ケージに入れてたから出れないんだ！」

（　・∀・）「そうか2階だな？」
476：名も無きAAのようです：2015/06/05(金) 22:34:18 ID:BCL1zk0.0: 　
　それだけ聞けば、十分だった。余りの唐突さに、大人たちは止めることができなかったという。
　彼は無造作に玄関脇にある散水栓に歩み寄ると、放置されていたバケツを掴んで頭からかぶった。
　腐敗した水は酷く青臭かったが、彼は気にせずそのまま、燃え盛る家へと走り出す。

　煙を吸わないようにハンカチを口に当て、姿勢を極限まで低くし、火の中に飛び込んだ。
　アドレナリンがバクバクとあふれ出る感覚が、恐怖を麻痺させていた。
　興奮なのか、それとも恐怖か震える膝は、だけど止まることがなかった。

　踊る炎の中に身を飛び込ませた彼の顔に、興奮が顔に現れて頬が吊り上る。
　今思えば無謀だったその挑戦は、しかし、運よく上手くいった。

　煤まみれで小型ケージを抱えて出てきた彼を、周囲の大人は叱った。
　母親が泣きながら抱きしめて叱ろうと、消防隊員が青ざめてする説教も、彼には頭に入らなかった。
　ただ、少年の感謝の気持ちだけは印象に残った。　
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「お前、すごいな！　ありがと」

　大人にもできないことをやってのけた達成感。
　孤独の中の努力が、やっと認められた充足感。
　ずっと憧れたヒーローになれたような快感。それが、彼を支配した。

　舞台は整いすぎていた。火事の中助けを呼ぶ子供。そこに飛び込む少年。
　まるで、映画か漫画のワンシーン。自分が漫画の主人公になったような。そんな錯覚。
　助ける子供が自分より背が高かったことなど些細な問題だ。

　彼の中で何かが爆ぜた瞬間だった。
　幼少期の自分が夢を見た世界を、垣間見た気がした。
477：名も無きAAのようです：2015/06/05(金) 22:35:02 ID:BCL1zk0.0: 　
　それ以来、彼は困った人を見捨てられなくなった。
　彼はその膨大な知識量と鍛え抜かれた身体、奇抜な発想と柔軟な思考を武器に困った人を一方的に助けていった。
　それは独善だっただろう。余計なお世話も多かっただろう。

　だけど、彼の孤立した世界が、ゆっくりと広がったことは確かだった。

　例の火事の少年と再会したのは高校に入学してからだ。
　あの火事から2年。家が近いのだからあり得ない話ではなかったが、それでもその奇跡に驚いた。
　怪物に必要な最後のピースが揃ったのは、この時だろう。

　そして、彼はその少年、ジョルジュ長岡との出会いにより、また変わっていく。
　お互いを変えながら、彼は真の怪物へと変貌していく。
　漫画で夢見たヒーローに、一歩ずつ歩み寄る。

（　＾ω＾）「モララー！　次はまたチャンバラで一騎打ちを申し込むお！」

　――故に彼は怪物と化す。

　金メダリストから生まれた無敗の英雄、どんな技術も瞬時に極めてしまう才能の塊。
　その傑物に才能の欠片もない怪物が実力だけで勝利するのは、それから5年後のことだ。

（　・∀・）「はっ！　俺が得意競技で負けるかよ！」

　そして今、物語の主人公へと、夢見た漫画や小説の主人公に負けない怪物へと、彼は成った。
478：名も無きAAのようです：2015/06/05(金) 22:36:43 ID:BCL1zk0.0: おしまい
次は猫宮ギコ改造計画を予定してますが、状況次第でスピンオフとか書くかも

これではあまりにも短かいので、無人島のシューの絵を置いていきますね

http://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_1714.jpg
479：名も無きAAのようです：2015/06/05(金) 23:00:16 ID:fuBKn22M0: いい胸ですね
480：名も無きAAのようです：2015/06/05(金) 23:16:55 ID:/om6tv3w0: とてもいい胸ですね
481：名も無きAAのようです：2015/06/06(土) 00:13:12 ID:sZOO88a20: 俺にはわかる
これはいいおっぱいだ
482：名も無きAAのようです：2015/06/06(土) 00:27:35 ID:ha2JdSGU0: 素晴らしい胸ですね
483：名も無きAAのようです：2015/06/06(土) 00:57:51 ID:9PvBgb1M0: ここまで胸
484：名も無きAAのようです：2015/06/06(土) 01:39:43 ID:CUeFA59A0: ここからも胸
485：名も無きAAのようです：2015/06/08(月) 19:37:29 ID:xqL7mENk0: なるほど、確かに胸だな
486：名も無きAAのようです：2015/06/08(月) 21:45:48 ID:/MkPECCs0: 謳歌楽しみ
487：名も無きAAのようです：2015/06/08(月) 21:54:42 ID:BAG.6h.o0: 資格試験どうなったのかな
488：名も無きAAのようです：2015/06/08(月) 23:08:35 ID:1wnf0C/I0: >>479-485
だがこれは、モララーのものだ

>>486
ありがとうございます、今週末には投下したいです
なぜか息抜きの方が進んでますが、なんとか日曜日までにはっ

>>487
「高校工業系だったから授業で習った内容だし楽勝」などと考えていたものの
試験数日前に「高校なんざ何年前の話だよ覚えてるわけねえじゃん」などと焦り出し
迷走した結果の現実逃避が>>478の絵だよ
489：名も無きAAのようです：2015/06/09(火) 05:57:40 ID:ds0m8jQk0: 授業の内容は置いてきた
はっきり言ってこの戦いについてこれそうもない
490：名も無きAAのようです：2015/06/10(水) 03:59:04 ID:/opQJsoM0: 才能があるから努力して実力がつくわけであって、モララーに才能がないというのはおかしい
491：名も無きAAのようです：2015/06/10(水) 06:14:26 ID:ve75X6uA0: 努力の天才、努力の才能という言葉がありましてね
492：名も無きAAのようです：2015/06/10(水) 17:00:46 ID:.N/cDQ0wO: でも結局才能ある奴が努力したら勝てないよなぁ…
493：名も無きAAのようです：2015/06/10(水) 19:13:14 ID:UuFUM0zI0: おう、才能あるかないかわからんが少なくとも努力してない俺のお通りだ
494：名も無きAAのようです：2015/06/14(日) 11:12:15 ID:uEZG5E0.0: まだかなー
495：名も無きAAのようです：2015/06/14(日) 12:21:04 ID:1EzahceU0: >>490
これはモララーの実力を伝えきれなかった僕の力不足ですね

以下、長文言い訳

モララーは広範囲の技能をそれなりに覚えた器用貧乏で、かつ肉体系技能の得意分野がありません
全てのキャラに肉体系技能と頭脳系技能で一つずつハイレベルな、時に超人的な得意技能が設定されています
モララーはどんなに努力しても、それら特化した専門分野では勝てません

例えば、ブーンは観察して練習すればどんな動きでもコピーしてしまう超人運動神経と、プロレベルのピッキング技能を持ちます
説明を書くと非常に長くなるため省略していますが、水鉄砲でやった金庫破りはピッキングが難しい錠前だったりします
具体的にはマッシュルームシリンダーのディンプルシリンダー錠を使ってます、説明はググって

そして、缶蹴りでモララーがピッキングを覚えたと言っていますが、時系列的には水鉄砲が後です
なのに金庫破りをブーンに任せているのは、この錠前をモララーが解錠できないためです
モララーは代わりに多数の戦略と知識、機転、技能範囲で補う凡人として書いています。書いているつもりでした

努力できること、即座に機転のまわる頭も運動の才能と言えばその通りなのですけどね

長文言い訳終わり

>>494
昨晩、息子が風邪気味で夜通し夜泣きし続けるというトラブルのため、遅れています

しかも、明け方になって逆に目が冴えて寝れないのと、新しい砥石買って試したくて包丁やナイフ砥いでたら8時過ぎてたっていうね
その上、包丁の切れ味試したら想像以上に切れて、指先さっくりいってタイピング遅い二重苦
シャプトンの魔力恐るべし

いや砥いでないで続き書けって話ですね、夜には間に合うかと
496：名も無きAAのようです：2015/06/14(日) 15:16:14 ID:GOCI88OU0: わーい(*´∇｀*)期待してます！
497：名も無きAAのようです：2015/06/14(日) 20:20:19 ID:2p6zvbW20: 息子(♂)
498：名も無きAAのようです：2015/06/14(日) 21:56:46 ID:1EzahceU0: 　
　夏休みを数週間前に控えた映研の部室。
　その部室では、一人の男がナイフを研ぐ音が響き、その姿を短髪の少女がじっと見つめている。
　精密機械のように同じ動作を繰り返す男は、贔屓目に見ても怪しいが、今更誰も突っ込むことはない。

（　・∀・）ｼｬｺｼｬｺ……

(*ﾟ∀ﾟ) じー

　3回生はゼミもあるため集まりがやや悪くなった頃合いである。
　しかし、仲の良いメンツであるため、レギュラーメンバーの参加率は他サークルと比べてかなりよい。
　その日も、レギュラーメンバーの半数ほどが集まっていた。残りも時間と共に集まるだろう。
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「あれ犯罪じゃねえの？　銃刀法とか」

('A`)「あのナイフ、部室に置きっぱなしだから合法」

　このサークルは定期的に催し物があるが、その準備以外に普段やることはない。
　催しも月に1度程度であり、準備期間になると皆極秘裏に作業を進めるため、頻繁に集まる理由は皆無である。
　故に、イベントに備えたトレーニングルーム兼遊び場と化していた。

(´・ω・`)「おっすー」

　砥石を刃先が擦する音を止めたのは、筋肉ダルマの入室だった。
　日本人離れした巨体を飾る、古代ローマの彫像のような筋肉の塊には、優しそうな顔が乗っている。

（　・∀・）「おいすー」

(´・ω・`)「なにやってんの？　うわっシャプトンじゃん。しかも紫！　いいなぁ！」
499：名も無きAAのようです：2015/06/14(日) 21:59:42 ID:1EzahceU0: 　
　肉塊は入って早々、モララーの持つ砥石に惹かれた。
　モララーはナイフの砥ぎを仕上げ刃先を確認すると、砥石やナイフに水を掛けて砥汁を落としながら答える。

（　・∀・）「刃の黒幕#30000を買ったから、試し砥ぎしてたんだ」

(´・ω・`)「どう考えてもナイフにはオーバースペックでしょ」

(*ﾟ∀ﾟ) 「いやそうでもないよ？　ふざけた切れ味になるし、鏡面仕上げで小刃がかっこいい」

(´・ω・`)「見た目とスペック厨か」

（　・∀・）「だいたいさー。ナイフ好きなんて、スペック萌えばっかだぜ？」

(´・ω・`)「ああ、確かに」

(*ﾟ∀ﾟ) 「ってか、荒研ぎからやってたけど、砥石ひと通り持ってきたの？　重くなかった？」

（　・∀・）「家のナイフや包丁は普段から#12000の超仕上げで研いでて、切れ味の違いがそこまでハッキリしなくてさ」

(´・ω・`)「ここのはタッチアップしかしてなかったんだっけ？」

(*ﾟ∀ﾟ) 「ああ、だからお手入れ兼ねてひと通りやるつもりだったのかー」

（　・∀・）「うむ。しかしバフ掛けしたような仕上げになるんだなこれ」

(*ﾟ∀ﾟ) 「チラシが抵抗すら感じさせずにスパスパ斬れるの凄いよ」

　つーがモララーから小さなナイフを借りて、チラシを糸のように切り裂いていく。
　そのように刃物オタクと料理オタクが切れ味で盛り上がる裏で、二人の男が何かをヒソヒソと話し合っていた。
500：名も無きAAのようです：2015/06/14(日) 22:03:31 ID:1EzahceU0: 　
　ジョルジュとブーンの珍しい組み合わせは、筋トレをしながらこっそりと打ち合わせを進める。
　全ては先日のチャンバラにて、モララーに負けたことから始まっている。
　映研メンバーにしては珍しく、二人は純粋な勝負を求めていたのだ。

（　＾ω＾）「計画実行は今じゃねえかお？」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「確かに、砥ぎってかなり集中力使うから、今は無防備なはずだ」

（　＾ω＾）「ならば、奴が何か仕込んでいることもあるまい」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「きたか！　この時が！」

　徐々に大きくなる声にショボンが気づいて振り返る。
　釣られてモララーや、部室の端でジェンガしていたドクオとギコまでもが振り返った。
　部室中の視線を集めた二人は、それを見渡すと大きな声で宣言した。

（　＾ω＾）「モララーにリベンジを果たす時が来た！！！」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「チキチキ！　第一回映研腕相撲大会！！」

(*ﾟ∀ﾟ)「なに？　腕相撲やるの？」

（　・∀・）「なにそれ聞いてない」

(,,ﾟДﾟ)「ドクオ先輩、なんか向こうでやるみたいですよ」

('A`)「あーじゃあジェンガ勝負はまた今度な」
501：名も無きAAのようです：2015/06/14(日) 22:04:23 ID:1EzahceU0: 　
('A`)「で、なに今から？　それともちゃんと準備期間アリで？」

（　＾ω＾）「小細工など不要！　今からやるんだお！」

(,,ﾟДﾟ)「やめましょうよ、腕相撲じゃショボン先輩には勝てませんよ」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「体格では確かに負けている！　だが！　筋肉の質は俺が勝る！　映研の有志が今、腕相撲で決着をつける！」

(´・ω・`)「やってみるか？　実力の差ってものを教えてやるよ」

(,,ﾟДﾟ)「この腕の太さ、仮に質で勝てても結局量で負けるんじゃ？」

('A`)「ショボの筋肉は壁殴り代行できそうだからな」

（　＾ω＾）「じゃあまずはジョルジュ！　こい！」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「腕振り15年の意地見せてやる」

(,,ﾟДﾟ)「机壊しても知りませんよー」

(*ﾟ∀ﾟ)「両者構えてー！　レディー！　ごー！」

（　＾ω＾）「ふんっ！」
　 _
(　 ∀ )「ぐはっ」

（　・∀・）「瞬殺じゃねえか意地見せろ」
502：名も無きAAのようです：2015/06/14(日) 22:05:09 ID:1EzahceU0: 　
(*ﾟ∀ﾟ)「ブーンの勝ちー」
　 _
(　 ∀ )「俺の亡骸は……どこかの巨乳に埋めてくれ」

（　・∀・）「おいブーン、ジョルジュをハグしてやれ」

（*∩ω∩）
（　・　）・）
　 _
(||!ﾟ∀ﾟ)「おいやめろ、脱ぐな近づくな」

（　＾ω＾）「おっしゃ全員勝ち抜いてやるお！　次は誰じゃ！！」

(´・ω・`)「じゃあ、僕と勝負だ」

（　ФωФ）「おっすー。ん？　なにどうした？」

('A`)「腕相撲だとよ。勝てる気がしねえから俺パス」

(*ﾟ∀ﾟ)「両者構えてー！　レディー！　ごー！」

（　ﾟωﾟ）「ふんがああああああ！！！」

(´ﾟωﾟ`)「ふぉおおおおおおおおお！！！！」

（　・∀・）「あ、机ミシミシ言ってるやべえ」

(*ﾟ∀ﾟ)「壊れたらどうするかルール決めてなかったね」

（　ФωФ）「チタン製の机でも用意するか？」

（　ﾟωﾟ）「おおおおおお！　あっダメもう無理限界」

(´ﾟωﾟ`)「があああああああ！！」
503：名も無きAAのようです：2015/06/14(日) 22:06:25 ID:1EzahceU0: 　
(*ﾟ∀ﾟ)「ショボの勝ちー！」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「マジかよブーンが負けた」

（　・∀・）「純粋な腕力ではショボンには勝てなかったか」

(´・ω・`)「じゃあ次は……さあこいギコ！」

(,,ﾟДﾟ)「えーやるんですか。勝てませんよ絶対」

(´・ω・`)「なに手加減はするさ、僕は小指一本で勝負だ」

(,,ﾟДﾟ)「それならワンチャンあるか……？」

(*ﾟ∀ﾟ)「では！　レディー！　ごー！」

(,,ﾟДﾟ)「えっこれなに？　どんなに押しても動かないんですけど？　ぴくりともしないんですけど！？」

(´・ω・`)「そんなものかねギコボーイ」

（　・∀・）「おいギコ顔真っ赤だぞｗｗｗ　ちゃんと本気出せｗｗｗｗ」

(；ﾟДﾟ)「本気出してこれなんですけどッ！？」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「よしギコが負けたらなんか罰ゲーム用意しようぜ、ショボン小指なんだし」

(；ﾟДﾟ)「あってめっこの糞眉毛。1年の必修落として俺と同じ授業受けてるって言いふらすぞ」
　_
(#ﾟ∀ﾟ)「よしわかった。罰ゲームは歌舞伎の毛振りをしながらナンパで」

(；ﾟДﾟ)「ちょっまっ俺には彼女いｍ――

＼ズバターz＿ンッ！／

(*ﾟ∀ﾟ)「ショボの勝ちー！」
504：名も無きAAのようです：2015/06/14(日) 22:07:43 ID:1EzahceU0: 　
(´・ω・`)「我が筋肉に敵なし！　鍛え方が違うのだよ！」

（　ФωФ）「ほう……言うようになったなワルガキ。我輩が相手だ」

(；´・ω・)「げっロマか次……」

('A`)「大気が怯えが満ちている……」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「ショボンの怯えは大地の怯えじゃ！！」

(,,ﾟДﾟ)「それ怒りじゃなかったですか？」

(*ﾟ∀ﾟ)「ナウシカ？」

(´・ω・`)「ええい俺だって大学2年半でより鍛えたのだ！　ロマ勝負だ！」

（　ФωФ）「どれ、成長を見てやろう」

(*ﾟ∀ﾟ)「さあ因縁の対決！　勝つのはどちらだ！？　レディー！　ごー！」

(´ﾟωﾟ`)「いだだだだ！」

（　ФωФ）「弱い！」

＼ズンッ！／

(*ﾟ∀ﾟ)「えっ何どうしたのショボちん大丈夫？　顔面から飛ばなかった？」

('A`)「塩田剛三の握手関節？　ちょっと違うか？」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「何がどうなって関節極まってるのかわからんが、今のショボンは自分から倒れたな」

（　ФωФ）「少々違うであるが、原理は同じである。飛んで逃げないと折れるように握った」

(,,ﾟДﾟ)「杉浦先輩マジこええ」
505：名も無きAAのようです：2015/06/14(日) 22:08:53 ID:1EzahceU0: 　
(*ﾟーﾟ)「どうもー、あ、またなんかやってますね、腕相撲ですか？」

(,,ﾟДﾟ)「その最終決戦だよ」

（　・∀・）「じゃ、最後は俺か。お手柔らかに頼むよ」

（　ФωФ）「よし！　チャンバラでの雪辱、果たしてくれよう！」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「下痢便大魔王」

（；ФωФ）「ごめん本気でやめて」

('A`)「今の見てる限り、モララーに勝ち目なさそうだけど？」

（　・∀・）「勝ち目があるかどうかじゃない。戦いから逃げることを、俺のプライドは許さない！」

(´・ω・`)「お前、よく三十六計逃げるに如かずって言ってるよな？」

(*ﾟ∀ﾟ)「では、両者構えてー！　レディー！」

（　・∀・）「あ、一応ルール確認な？　相手の手の甲を机につけたら勝ち？」

('A`)「離しても負けだろ、他にルールはない」

(*ﾟ∀ﾟ)「じゃあいくよー！　レディー！（　・∀・）「よいしょっと」ごー！」

（；ФωФ）「何ナイフ出してんのぉ！？」

（　・∀・）「手首を倒すとリストカットの跡が残るぞ」

（；ФωФ）「やめてえ！？」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「ｗｗｗｗｗｗ」

（；ФωФ）「ぺたぺたするな！　わかったである！　降参！」
506：名も無きAAのようです：2015/06/14(日) 22:10:13 ID:1EzahceU0: 　
川ﾟ -ﾟ)「おら女王様のご帰還だ、てめえら全員敬礼！」

(,,ﾟДﾟ)ゞ

lw´‐ _‐ﾉv「おいすー」

（；ФωФ）「くっそ……」

(*ﾟ∀ﾟ)「モラの勝ちー」

川ﾟ -ﾟ)「……。なにやってるんだ？」

('A`)「勝ち抜き腕相撲大会。チャンバラの結果が気に食わないブーンとジョルジュが言い出した」

川ﾟ -ﾟ)「それは流石にショボンの勝ちだろう。体格差は早々覆せんぞ？」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「それがロマにあっさり負けてるんだこれが」

川ﾟ -ﾟ)「マジか、すごいな合気道」

（　＾ω＾）「で、そのブーンが勝てなかったショボンを投げ飛ばしたロマが今、モララーに負けたお」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「ナイフ隠し持ってただけだけどな」

川ﾟ -ﾟ)「……腕相撲ってなんだっけ？」

（；ФωФ）「モララー貴様、何やってた？　剣術だけではないな？　今のは、暗器術か何かの動きである」

（　・∀・）「体術、小太刀、薙刀、槍、棒、隠刀術と甲冑組討、手裏剣も少し。でも今のナイフアクションは手品の延長だ」

（　ФωФ）「やはり後藤派柳生流か」

（　・∀・）「隠刀術と手裏剣は別口だよ」

lw´‐ _‐ﾉv「元病弱とは思えませんよね」

(*ﾟ∀ﾟ)「えっそうだったの？」
507：名も無きAAのようです：2015/06/14(日) 22:13:29 ID:uEZG5E0.0: 支援
508：名も無きAAのようです：2015/06/14(日) 22:13:56 ID:1EzahceU0: 　
（　＾ω＾）「あ！　ってことはまたモララーに負けたお！　おおう……」

川ﾟ -ﾟ)「上半身裸で身悶えるな気持ち悪い」

('A`)「よし、またボンレスハムにして身悶えれなくしよう」

(,,ﾟДﾟ)「いっそ簀巻きにして廊下転がしておきましょうよ」

（*＾ω＾）「優しくしてね……」

（；・∀・）「やだよ、それ縛るの俺じゃん。……そうだ！　つー、君に亀甲縛りを伝授しよう」

(*ﾟ∀ﾟ)「マジか、私にできるかな」

川ﾟ -ﾟ)「やめろ、純真無垢なつーにいらんこと吹き込むな」

（　・∀・）「やだやだ俺はブタじゃなくて女の子縛りたいんだい！」

（　ФωФ）「ちょっとシューどこいった？　モララーを止めろ」

（　・∀・）+「さてジョルジュ君！　ギコの罰ゲームを準備しよう。歌舞伎のあのカツラどこで手に入るんだ？」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「よしきた。でも、ありゃエクステ繋ぎあわせるしかないかもな」

(´・ω・`)「この人畜生ども、眼が本気だ」

(*ﾟーﾟ)「先輩、その罰ゲーム詳しく教えて下さい」

（　・∀・）「毛振りってわかる？　歌舞伎で頭ぐるんぐるんして髪の毛回す奴。あれしながら誰か連れ込むまで帰れないナンパ」

(*ﾟーﾟ)「ギコ君浮気するの？」

(；ﾟДﾟ)「しないよ！？」
509：名も無きAAのようです：2015/06/14(日) 22:15:52 ID:1EzahceU0: 　
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「ういっす、あれ私最後？　ハインとシューちゃんがいないか」

（　＾ω＾）「ハインは今日来れないって」

('A`)「あれ？　シューはさっきクーと一緒にきたからどっかにいると思うが……」

（　・∀・）「しかし罰ゲームの前にあれだな。ギコが弱いことは懸案事項だな」

(,,ﾟДﾟ)「そういわれましても先輩たちには勝てませんよ」

（　＾ω＾）「じゃあ、せめて何か考えて一矢報いるんだお」

(*ﾟ∀ﾟ)「女の子に負けて悔しくないのか！」

(´・ω・`)「真正面から戦うのが悪いよ。そんなことをするのはブーンとクーだけだ」

(,,ﾟДﾟ)「むぐぐぐ……」

（・∀・　）「そこでだな。おい、シュー！」

lw´‐ _‐ﾉv「はーい、呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン」

（　ФωФ）「えっなんでロッカーから出てきた！？　いつの間に隠れた！？」

lw´‐ _‐ﾉv「それにはマリアナ海溝より深い理由がありまして……始まりは遠い昔、紀元前200年ほどのこと」

川ﾟ -ﾟ)「ツンを脅かそうと隠れてたらタイミング失っただけだろ」

lw´‐ _‐ﾉv「まあ、端的に言えばそれです」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「浅い！　っていうかモララー気づいているなら助けろよ！」
510：名も無きAAのようです：2015/06/14(日) 22:17:50 ID:1EzahceU0: 　
（　・∀・）「さて、シューくん。例の物を」

lw´‐ _‐ﾉv「あ、はいはいこちらです」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「お前らそういう漫画みたいなお約束演出好きだよな」

（　・∀・）「おう大好きだ。で、ここにあるのは皆の夏休み期間中のだいたいの予定だな」

(´・ω・`)「なにそれ怖い」

（　・∀・）「バックスタッフの連中が夏休み何かやらないのかとうるさくてな」

(,,ﾟДﾟ)「バックスタッフ？」

（　＾ω＾）「ああ、知らないのかお？　幽霊部員の中には声かけたら動いてくれる裏方が結構いるんだお」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「チャンバラで吹奏楽部が演奏してたでしょ？　あれは吹奏楽部のスタッフ主導よ」

川ﾟ -ﾟ)「そもそも巨大兵器を毎回私一人で造っているとでも？　いつも20～30人のスタッフで共同開発してるぞ」

(´・ω・`)「ファンクラブとスポンサーと裏方が混ざってる感じだよね。全部で50人くらい？」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「いや、クーやモラは自分専用スタッフいるし、もっといるんじゃね？」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「ま、人脈も実力の内ってわけよ。だから、ブーンやシューは魅せて勝とうとするでしょ？」

(,,ﾟДﾟ)「この人たち思ったよりも全力投球すぎて怖い……　あのチャンバラそんな大人数で動いてたのか……」

（　・∀・）「いやまあ、毎回全員裏方で動くわけじゃないから」
511：名も無きAAのようです：2015/06/14(日) 22:18:56 ID:1EzahceU0: 　
lw´‐ _‐ﾉv「まあ、それでバックスタッフ達の要望を何とかしようと？」

（　・∀・）「うん。夏休み中にやるネタを考えていたんだが、一つ案が浮かんだ」

(´・ω・`)「ああ、なるほど」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「話の流れ的に一つしかないわね」

('A`)「よく考えたら来年の幹事ギコじゃん」

（　＾ω＾）「そうなると、確かに頼りねえお」

川ﾟ -ﾟ)「ほう……確かに面白そうだな」

(,,ﾟДﾟ) ｶﾞｸｶﾞｸﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

（　・∀・）「そう、諸君らの予想通り、ギコを鍛えようと思う。題して――」

(,,ﾟДﾟ)猫宮ギコ改造計画のようです

(,,ﾟДﾟ)「俺は生きて帰れるのか……？」

(*ﾟーﾟ)「ギコ君頑張って」
512：名も無きAAのようです：2015/06/14(日) 22:20:09 ID:1EzahceU0: 　

　-　開始前発表　-

◎すてーじ◎
内藤邸

◆師匠◆

　从ﾟ∀从

◇ターゲット◇

　(,,ﾟДﾟ)

■見届け人・補佐■

　（　＾ω＾）ξﾟ⊿ﾟ)ξ

＞れでぃ？
513：名も無きAAのようです：2015/06/14(日) 22:21:19 ID:1EzahceU0: 　
　夏休み冒頭。内藤邸。7月の照りつけるような日差しが眩しい快晴の日。
　そこには内藤兄妹とツン、そして主役のギコがいた。
　幹事のモララーは、膨大な趣味のために忙しく欠席となっている。

从ﾟ∀从「最初は私か。じゃあ、まず、筋トレのやり方はわかるか？」

　内藤邸は広い。流石に金メダリストを両親に持つだけのことはある。
　流石に現役は引退しているが、父親はスポーツ番組関係で司会者として、それなりに有名である。
　母親も一時は育児に専念していたが、今は講演、解説者など忙しい日々を過ごしている。

(,,ﾟДﾟ)「えっと？　3日に1回やるって奴ですか？　超回復でしたっけ？」

　集まったメンツは、内藤家のトレーニングルームに集結していた。
　映研部室にもそれなりの設備が整っているが、この部屋は別格だ。
　流石スポーツ選手の家、数を除いてそこらのジムを凌ぐ最新設備が揃っていた。

（　＾ω＾）「それも大事だけど。じゃあピンク筋ってわかるかお？」

(,,ﾟДﾟ)「ケンイチに出てきた奴」

（　＾ω＾）「それ。持久力の赤筋、瞬発力の白筋。両方の性質を備えた筋肉だお」

从ﾟ∀从「まあ、あれ説明が結構間違ってるんでちゃんと説明しよう」

（　＾ω＾）「ああそうか。えっと、ピンク筋ってのは、正確には持久力のある速筋、白い筋肉のことだお」

(,,ﾟДﾟ)「？　速筋？　白いのにピンクなんですか？」

从ﾟ∀从「つまりだな、白筋に持久力を求める訓練をすると、脂肪分解酵素が増えてピンクになる。それがピンク筋の正体だ」

（　＾ω＾）「赤筋はピンクにならないんだお。そしてピンク筋の割合を増やせば、持久力と瞬発力を両立できるってわけ」
514：名も無きAAのようです：2015/06/14(日) 22:22:08 ID:1EzahceU0: 　
(,,ﾟДﾟ)「それってマジでキツい訓練になるんじゃ……」

（　＾ω＾）「ま、そんなに大仰に考える必要はないお」

从ﾟ∀从「プロの格闘選手とかは、たいていピンク筋の割合が高いしな」

(,,ﾟДﾟ)「あ、そうなんですか」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「何安心してんのあんた。つまり、こいつらプロ格闘家並みの訓練しろって言ってるのよ」

(,,ﾟДﾟ)

(,,ﾟДﾟ )

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「こっち見んな」

（　＾ω＾）「大丈夫。どうせ時間かかるから、今後ずっと継続してもらうお」

(||!ﾟДﾟ)「ひぃいぃ!」

从ﾟ∀从「もちろんピンク筋だけじゃねえぞ？　一番の目標であって、体幹やら柔軟性も鍛えるからな？」

(||!ﾟДﾟ)「やべえ！」

（　＾ω＾）「さらに言えば、ピンク筋はすぐ白筋に戻っちゃうので、常に鍛え続けないと維持できないお」

从ﾟ∀从「ちなみに一番肥大する筋肉で、先輩たちはこの筋肉重視で付けてるからマッチョに見えるんだ」

(,,ﾟДﾟ)「そこまでしてんのか、このサークルは」

（　＾ω＾）「じゃあ、まずはバナナを食ってもらおうか」
515：名も無きAAのようです：2015/06/14(日) 22:23:22 ID:1EzahceU0: 　
　筋トレの1時間前にバナナやおにぎりを食べるのは、先回りして筋肉に栄養を与えるためだ。
　筋肉は運動により傷つくと、再生時に過剰に成長して次の破壊に備える。
　再生は破壊された直後、つまり筋トレ開始直後から始まるため、その時に身体が栄養を吸収するのがベストである。

从ﾟ∀从「まあ、ピンク筋を鍛えるのは根性論じゃない。安心しろ」

(,,ﾟДﾟ)「えっそうなの？」

（　＾ω＾）「無理な運動しても身体壊すだけで意味ねえお。決められた回数とその時に限界がくる適切な負荷。これが基本だお」

(,,ﾟДﾟ)「なるほど。で、どの器具でやるんです？」

从ﾟ∀从「焦んな。座学1時間やってからだ。バナナ吸収しねえだろ」

（　＾ω＾）「あと、この部屋器具がいっぱいあるけど、使うのはこれだけだお」

　ブーンが指した先にあるのは、灯油ポリタンクとゴムチューブ3本だった。
　それとプロテインの缶が置いてある。

(,,ﾟДﾟ)「なんかケチくさいですね。せっかく器具がこんなにあるのに……」

从ﾟ∀从「馬鹿野郎。そりゃ高価なマシン使う方が効率的だけどよ、お前家で出来んのか？　毎日くるか？　全部買うか？」

(,,ﾟДﾟ)「そうか、考えてなかった……」

（　＾ω＾）「てか、ポリタンクなめんなお。ダンベルよりはるかに安く、1㎏から20㎏まで水の量で調整できんだお」

(,,ﾟДﾟ)「おお！」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「私の時はダンベルだった気が……」

（　＾ω＾）「そりゃ、女の子のダイエットに20㎏のダンベルは不要だし、持ちにくいし、高いダンベル不要だからだお」
516：名も無きAAのようです：2015/06/14(日) 22:24:56 ID:1EzahceU0: 　
（　＾ω＾）「じゃあ、まずはチューブの説明するおー」

(,,ﾟДﾟ)「ういっす」

（※　これ以上はガチ筋トレ話になるため割愛、別の話で書きます）

（　＾ω＾）「ちなみに、メニューは目指す体型により変わりますお」

从ﾟ∀从「ギコの場合は、高負荷低回数→低負荷高回数トレーニングとプライオメトリクスが中心だ」

（　＾ω＾）「映研は何やるか分かったもんじゃないので、とにかく瞬発力重視なんだお」

从ﾟ∀从「かつ持久力もある程度必要なので、ピンク筋はどうしても重要だぜ！」

（※　割愛されたパートは、別シリーズにてちゃんと書く、かも！）

(,, Д )

（　＾ω＾）「お前体力なさすぎだお……」

从ﾟ∀从「あたしより体力ねえかもな」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「元バスケ部だろ、気張れ」
517：名も無きAAのようです：2015/06/14(日) 22:25:50 ID:OuXXMYGY0: なんかためになるなこれ

そしてギコひよわいｗｗｗｗｗｗｗｗ
518：名も無きAAのようです：2015/06/14(日) 22:27:38 ID:1EzahceU0: 　
（　＾ω＾）「で、さっきギコが言ってた。超回復の説明だお」

(,,ﾟДﾟ)ﾌｯｶﾂ「あ、3日休む奴ですね」

从ﾟ∀从「筋肉が壊れて、修復にかかるのが3～4日なんで、それを待つ方が効率よく鍛えられる」

(,,ﾟДﾟ)「じゃあ、これは毎日やらなくていい！」

（　＾ω＾）「わけがねえお。身体をパーツごとにわけて、腕・肩セット、胸・腹セット、脚・背中セットの3つローテーションだお」

(,,ﾟДﾟ)「休む暇がねえ！」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「大丈夫。脚の日は上半身は休んでいい」

(,,ﾟДﾟ)「それ休んでるって言わないです！」

（　＾ω＾）「じゃ、次はゴールデンタイムだお！」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「プロテインはこちらになります」

(,,ﾟДﾟ)「ゴールデンタイム？　プロテインって筋肉増やす薬ですよね」

从ﾟ∀从「ちげえよバカ猫。タンパク質のサプリメントだ」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「筋肉増やす薬て」

（　＾ω＾）「ステロイドとごっちゃになってねえかお？」

(,,ﾟДﾟ)「？　そもそもプロテインがよくわかりません」

（　＾ω＾）「細かい説明はさておいて、プロテインはタンパク質が大量に含まれたサプリメント、補助食品だお」
519：名も無きAAのようです：2015/06/14(日) 22:30:59 ID:1EzahceU0: 　
从ﾟ∀从「そもそも、プロテインってのはタンパク質って意味だ。本質は、ビタミンの錠剤と変わらん！」

(,,ﾟДﾟ)「ほへー。そういえば薬局で売ってますね」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「あらゆる栄養素の中で、タンパク質は最も重要な栄養素ある意味サプリの基本だわ」

（　＾ω＾）「んで、肉はどうしても脂質が高いから、良質なタンパク質だけ重点的に摂取するのは難しいんだお」

从ﾟ∀从「虫と大豆くらいじゃね？　高タンパク低カロリー。」

(,,ﾟДﾟ)「虫と大豆ばっか食いたくねえ」

（　＾ω＾）「肉から脂肪を削ぎ落として、油を使わずに調理すれば近いものにはなるけど、面倒な上に不味いお」

(,,ﾟДﾟ)「パサパサしてそう」

从ﾟ∀从「太らず筋肉だけをつけるにはプロテイン以上のものはないし、タンパク質のg単価で観れば安いんだよな」

（　＾ω＾）「で、学生で金はないギコ君にオススメはとりあえずホエイって書いてある奴、でタンパク質がそれなりに高い競技用」

(,,ﾟДﾟ)「どう違うんです？」

（　＾ω＾）「吸収速度が良くて飲みやすくて、タンパク質単価が安い！　とりあえず一杯飲んどけ」

(,,ﾟДﾟ)ｺﾞｸｺﾞｸ「ふむふむ」

从ﾟ∀从「で、こっからがめんどくさいぞ！　摂取量計算だ」

（　＾ω＾）「プロテインの摂取量はダイエットとバルクアップ、そして、肉体改造で異なるお」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「その上、普通の食事に影響を受けるわ」

(,,ﾟДﾟ)「頭痛くなりそう……」
520：名も無きAAのようです：2015/06/14(日) 22:34:48 ID:1EzahceU0: 　
（　＾ω＾）「まずダイエットは簡単だお」

从ﾟ∀从「とりあえずカロリーを減らせば痩せる。当たり前だわな」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「問題はそれだけだと、筋肉も減るわ」

(,,ﾟДﾟ)「じゃ、タンパク質を取ればいい！」

（　＾ω＾）「結論はそうなんだけど、タンパク質もカロリーだお」

从ﾟ∀从「最近流行りの糖質制限ダイエットってのは、現代人は糖質を多めな食生活だから、脂質無視して糖質を減らすって考えだ」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「糖質が優先して燃えるので、多いと脂質だけが残る。これが肥満だわ」

（　＾ω＾）「でも、脂質と糖質のカロリーは一緒だから、糖質を制限して、脂質が燃える順番を早めようってだけだお」

从ﾟ∀从「だからとりあえず、間食禁止して揚げ物やご飯といった脂質と糖質を削る。で、肉と野菜だけはそのままが、正しい減量だ」

(,,ﾟДﾟ)「野菜はともかく、お肉って太りそうなのに食べるんですね」

（　＾ω＾）「単にカロリーだけを減らしていくと、タンパク質は高カロリーだから減りやすいお」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「栄養が少ないから身体は、非常用として蓄えた脂質を維持したがる。すると筋肉が維持できなくなって、基礎代謝が落ちるわ」

从ﾟ∀从「代謝が落ちて燃費が良くなり、体脂肪率が余り減らずに筋肉が落ちて痩せ、隠れ肥満。そして食事を戻してリバウンド」

(,,ﾟДﾟ)「拒食がいけない理由って、ちゃんと理詰めで考えるとそうなっているのかー」

（　＾ω＾）「ダイエットでも肉は食ったほうがいいお。美容のために野菜も」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「それを簡単にしてくれるのが、プロテインを必要なだけ飲むこと」

从ﾟ∀从「摂り過ぎると、タンパク質もカロリーだからな。運動もしないとダメだけどさ。他はさっきの糖質制限。つまり、ご飯全抜き」

（　＾ω＾）「単にダイエットするだけなら、糖質制限は効果的だと思うお。やってることそんなに変わらんお」
521：名も無きAAのようです：2015/06/14(日) 22:37:51 ID:1EzahceU0: 　
（　＾ω＾）「次にバルクアップ。つまり増量。筋肉を中心に脂肪も増やすことだお」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「ちなみに、バルクアップばっかやるとこのデブになるわ」

从ﾟ∀从「所謂相撲取りの体型だな。体脂肪率は平均のまま、筋肉を極力増やす作戦。瞬発力とパワーの超特化」

(,,ﾟДﾟ)「ブーン先輩タダのデブじゃなかったのか」

（　＾ω＾）「おっおっおっ動けるデブは皆これなんだお」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「ギコ君のストレート毒吐き、クーあたりにぶつけたら凄い絵面が見れそうね」

从ﾟ∀从「話を戻すと。要はオーバーカロリーだ。それだけなら楽勝だな間食しまくれば簡単に超える」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「基礎代謝とトレーニング消費の合計を超えるだけなら、ね」

（　＾ω＾）「タンパク質が絡むとやべえお。バルクアップに必要なタンパク質は諸説あるけど有名なのは（体重/1000）×2gだお」

从ﾟ∀从「人間は普通に食事すると、バルクアップに必要なタンパクの半分程度摂取できる」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「言い換えると毎日6食腹8分目しっかり食べなきゃいけないわ」

(,,ﾟДﾟ)「それ胃袋以前に時間が足りない気がします」

（　＾ω＾）「つか、身体に負担が掛かりすぎて内臓疾患やらかすお」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「食べた後に運動すると内臓負担も大きいから、余計時間がないわ」

从ﾟ∀从「そこでプロテインってわけだ。水に溶かして飲むだけだし。カロリーは増えてタンパク質を大量に取れる」

（　＾ω＾）「体重60㎏なら、必要量が120g。普通の食事で60gとったら、残り60gをプロテインで摂取すればいいわけだお」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「プロテインは消化吸収もいいから、内臓負担も軽いしね」
522：名も無きAAのようです：2015/06/14(日) 22:39:43 ID:1EzahceU0: 　
（　＾ω＾）「で、最後。肉体改造。脂肪を減らしつつ、筋肉を増やす。これがキツいんだお」

从ﾟ∀从「増量や減量は工夫すればプロテインなしでも何とかなるが、肉体改造はちょっと考えらんねえな」

（　＾ω＾）「簡単に言うとオーバーカロリーなしで、バルクアップに必要なタンパク質を摂取すればいいんだお」

(,,ﾟДﾟ)「それをプロテインで調整するんですね？」

（　＾ω＾）「そうだおー。プロテインは低カロリー高タンパクだから、調整に最適だお」

从ﾟ∀从「例えば、昼がコンビニ弁当になってしまい、高カロリーかつタンパク質が足りない。夜はプロテインで済まそう。とかだな」

(,,ﾟДﾟ)「なるほど。つまり、毎日計算して夜に飲むプロテインを調整するわけですね」

从ﾟ∀从「ま、それの計算がめんどくさいんだがな」

（　＾ω＾）「とりあえず、オーバーカロリーと必要タンパク量だけ意識すりゃいいお」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「で、ゴールデンタイムの話になるわね」

（　＾ω＾）「摂取量の方がずっと大事なので、これはできたらでいいんだけど、飲むタイミングも影響があるお」

从ﾟ∀从「トレーニング直後で身体が栄養を欲している時にタンパク質を取ると吸収がいい。これがゴールデンタイムだ」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「運動の直後がベストね」

（　＾ω＾）「あと、プロテインはなるべく低量高回数の方が身体が吸収しやすいお」

(,,ﾟДﾟ)「なるほどー。あ、でも肉体改造中は最後に調整で取るから」

从ﾟ∀从「そう。と言っても、この回数優先やゴールデンタイムは余裕がある時、できるならの範疇だ。無理にすることじゃない」

（　＾ω＾）「プロテインは適量かつ他の食事とのバランスが一番大事だお。摂り過ぎると太るだけのシロモノなんだお」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「低カロリーって言ってもタンパク質の量の割にってことを忘れないようにね」
523：名も無きAAのようです：2015/06/14(日) 22:41:41 ID:1EzahceU0: 　
　その後もしばらく、肉体改造に関する座学が続いた。

　現代におけるトレーニングは知識の集大成である。
　筋肉を作る、ただそれだけのための学問だが、単純故に奥が深い。
　それらを理論的に並べ、効率よく肉体を作り上げるメニューを自分で考え出せるようにならなければいけない。

（　＾ω＾）「ま、とりあえず、今ギコは痩せ気味だからバルクアップだお」

从ﾟ∀从「ボディビルだと糖質制限して死ぬほど食えってことになるが、そんなガチじゃなくていいぞ」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「無理しても続かなきゃ意味ないから、必要な体重に達したら肉体改造すればいいわ」

(,,ﾟДﾟ)「なんかもう習ったことが頭から抜けてきてますけど、頑張ります」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「それにしても懐かしいわねー」

(,,ﾟДﾟ)「てか、ツン先輩、意外にも筋トレ詳しいんですね」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「バルクアップなトレーニングは詳しくないけど、ダイエットならね」

（　＾ω＾）「こいつ、中学の頃は曙だったんだお」

ξ#ﾟ⊿ﾟ)ξ「おいこらブーン！　バラすな」

从ﾟ∀从「懐かしいねー。あの時は一ヶ月で面白いほど痩せたもんね」

(,,ﾟДﾟ)「？　ツン先輩と内藤兄妹ってどんな関係だったんですか？」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「一言で言えば、師匠？」

（　＾ω＾）「生意気な弟子めが」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「あﾞ？」
524：名も無きAAのようです：2015/06/14(日) 22:42:37 ID:1EzahceU0: 　
从ﾟ∀从「あの頃はもっと素直ないい子だったのにっ」

（#）ﾒω＾）「今じゃこんなに元気になって」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「左の顔面も元気よくヤンチャしてやろうかテメエ」

（#）ﾒω＾）「前が見えなくなるからやめて」

从ﾟ∀从「ま、そんな感じでトレーニング頑張れよ。私が教えられるのはここまでだ」

(,,ﾟДﾟ)「うい。あんがとな」

从ﾟ∀从「この後が辛いだろうが、生きて帰れよ？」

(,,ﾟДﾟ)「えっ」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「今日で身体の効率的な作り方、その基礎が出来るようになったわ」

从ﾟ∀从「肉体は地道に鍛えるしかないからな。これで終わり」

（　＾ω＾）「じゃ、明日から僕が教えるお。とりあえず、一週間寝泊まりする準備しておけお」

(,,ﾟДﾟ)「えっ」

（　＾ω＾）「モララーからは夏休みの短期間で精神を作り替えるため、まずはフラットな状態にリセットしろって頼まれてるお」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「今日のは準備ってわけ。これから代わる代わる、先輩達一人一人から色々学ぶのよ」

从ﾟ∀从「兄貴のも一種の準備だけど、ある意味一番キツイかもな。死ぬなよー」

(,,ﾟДﾟ)「は？」

(,,ﾟДﾟ)

(,,ﾟДﾟ )
525：名も無きAAのようです：2015/06/14(日) 22:44:20 ID:1EzahceU0: 今日はここまで
次回はブーンの海兵隊式精神リセット
笑ってはいけない狙撃兵
れっつ☆映研クッキング

の3本を予定しております
526：名も無きAAのようです：2015/06/14(日) 22:47:23 ID:GOCI88OU0: 支援
527：名も無きAAのようです：2015/06/14(日) 22:47:48 ID:1EzahceU0: このスレとは関係ないけど、飯テロ祭りも書いてるのでしばらく執筆はゆっくりめになります、ご了承下さい

っていうか、短いのはあれだ
投下しようとしたら焼き肉来てるし、書いてる時には盛岡ゼミくるし
筆がノッてる時にはニセモノ家族完結してるしで、今週は自分が書いてる場合じゃなかった！
528：名も無きAAのようです：2015/06/14(日) 23:17:24 ID:ozBwZL/g0: 乙乙
続きが楽しみ

（ ・∀・）たちは「」を謳歌するようです