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お題を30コ 貰って物語を紡ぐようです

107 ◆6iNfcNSLzQ:2015/05/04(月) 13:13:43 ID:KFDxvgIc0

ξ゚⊿゚)ξ「あ」

 しまった、と少女は思う。
 彼女は口元を手で覆い、頬から力を抜いた。
 奥歯にぐっと力を入れ、眉間に皺を寄せる。

 これは彼女の癖だった。ポリシーと呼ぶべきかもしれない。
 ラウンジの養育施設に居た時から、そうだった。
 
 彼女は自分が笑うことを嫌う。

 笑みがこぼれそうになると、押し殺そうとする。

( *^ω^)「ツンさっきの聞いたかお!」

ξ゚⊿゚)ξ「五月蝿いわね聞いてないわよ」

( *^ω^) 「僕も鳴らせたお!」

ξ゚⊿゚)ξ「へぇ」

( *^ω^)「ほら!」

 ブーンは右手の平を砂につけ、体重をかける。
 すると砂は、ぎゅぅうと低く長く鳴いた。

( *^ω^)「手の形を変えると、音も変わるお!」

 少年は手の甲で押したり拳を握りしめたり人差し指を差し込んだりと、ひたすら砂と戯れる。

ξ-⊿゚)ξ「はいはい良かったわね」
.


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