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Ammo→Re!!のようです

958名も無きAAのようです:2018/12/29(土) 09:27:20 ID:P5VaBOs60
二人が乗りやすいよう、自動で車高が下がる。
ヒートがタンデムシートに座るのをブーンが手伝い、最後にブーンがタンクの前に座る。
そして車高が元の高さに戻り、デレシアはギアを入れてアクセルを捻った。
エンジンが静かに唸りを上げる。

三人と一台は次の目的地に向かい、走り出した。

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            撮影・演出・音響・衣装・演技指導・編集【ID:KrI9Lnn70】

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ジュスティア駅には複数の線路が走り、複数のプラットホームがあるが、スノー・ピアサーが停車している場所を見つけ出すのは極めて容易だった。
人だかりとカメラのフラッシュを見つけ出せば、この場に初めて来た人間でも見つけられる。
記者会見後、乗車を開始したスノー・ピアサーの前には鉄道ファンや記者が大勢詰め寄せ、写真撮影をしていた。
他に類を見ない新型車両はその性能の詳細を未だに発表しておらず、人々の好奇心と想像力を掻き立てた。

(ΞιΞ)「乗車券を」

駅員はこれまでにない人だかりの中で、淡々と業務をこなしている。
偽造不可能と称される乗車券を確認し、客を一人一人見てから乗車をさせ、不審者が入り込まないよう細心の注意を払っていた。
その補佐として、ジュスティア警察からも武装した警官が派遣され、様子を見守っている。
実際はジュスティアとエライジャクレイグは契約関係にないため、このような事をする義理はない。

だが、エライジャクレイグを利用するとスリーピースを通過しないという問題が発生する為、せめて乗車の際に不審な人間がいないかを確認する必要があった。
ニクス・バーキンは最も高額な特別車輌を担当することになり、他と比べて楽な仕事に内心で大喜びをしていた。
この高級車輌は他の寝台車とは違い、一両を個人の寝台として使う事が出来る。
その為、金持ちしか利用できない事から人はまばらで、しかも行儀がいい。

中途半端な金持ちは荷物を積み込めと命令をしたりするが、この車輌を利用する人間はそもそも大荷物を持ち歩かない。
荷物は特別車輌に供え付いている巨大なスペースに置けばいいのだ。
その日、スノー・ピアサーに一番の荷物を持ち込んだのは、ニクスが担当した客だった。

ζ(゚ー゚*ζ「荷物はどこに預ければいいのかしら?」

最初、ニクスはその女性の美貌と美声に心を奪われたが、後ろに控えていた大型バイクを見て正気に戻った。
見たことのないバイクだが、それが高級かつ普通ではないことはすぐに分かった。
スタンドはおろか、誰も乗っていないのにバイクが自立しているのだ。
かなりの大荷物を積載しながらも、まるでバランスが崩れる様子もない。

スノー・ピアサーと同じように、多くの技術が使用されているバイクに違いない。
そんな相手に無礼な真似は間違っても出来ない。

(ΞιΞ)「あ、あちら……です」

思わず上ずった声を出しながらも、彼は寝台車の後ろにある空間を指さした。
これを果たして乗せられるか、それが心配だった。


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