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Ammo→Re!!のようです
954
:
名も無きAAのようです
:2018/12/29(土) 09:21:03 ID:P5VaBOs60
ディはカーキ色のローブをまとい、フードの下で笑みを浮かべる女性の前で停車した。
その女性こそが、ディの今の所有者だった。
名前は、デレシア。
詳しいことは、よく分からない。
(<::ー゚::::>三)「安心して。ブーンちゃんも一緒よ」
その名を聞いて、ディはエンジンを吹かし、喜びを露わにした。
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撮影監督・美術監督・美術設定・ビジュアルコーディネート【ID:KrI9Lnn70】
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ヒート・オロラ・レッドウィングは花屋のバックヤードで迎えが来るのを静かに待っていた。
殺し屋だった過去を持つ彼女でも問題なくジュスティアの街に入る事が出来たのは、トラギコの機転と協力があったからだ。
店の主人二人はどうやらトラギコと知己の仲であるらしく、詮索も何もせず、三人を受け入れてくれた。
この後に待ち受けているのは、エライジャクレイグを利用してラヴニカに向かう事だ。
先日の一件でヒートの棺桶である“レオン”は左腕に重大な損傷を受け、使えなくなっている。
それを修理するためにデレシアは目的地をラヴニカへと設定し、手段としてエライジャクレイグを選択した。
ラヴニカに行ったことはないが、どのような街なのかは聞いたことがある。
複数のギルドが混在し、職人気質な人間達が肩を並べる街。
発掘された棺桶は勿論、DATなどもその街に運び込まれることが非常に多く、修理や改修も行えると聞く。
何か目的のある旅ではない為、遠回りという事もない。
ヒート自身も右肩を骨折しており、満足に戦える状態ではない。
左手だけで銃を使えばいいが、やはり、利き手を使えないのは手痛い。
一カ月もすれば骨は治るだろうから、己の負傷については不安にならなくてもいいだろう。
しかし、ヒートはティンバーランドが手段を選ばないようになってきていることに、不安を感じずにはいられなかった。
不安の対象は、やはり、まだまだ子供であるブーンを守り切れない事だった。
今の状況で何か起きたら、ヒートは戦力として使い物にはならない。
彼が何か危険に巻き込まれる可能性は極めて高く、ヒートやデレシアのように武力である程度解決できる力はない。
今はまだ誰かに守られなければ、ブーンは生きていくことも世界を歩く事さえ出来ない。
最近は技術を身につけているが、それでも、武器や兵器を使う大人には勝てない。
実質、デレシアがヒートとブーン二人を守らなければならない状況であるため、極めて危険な状況であることは間違いない。
列車という閉鎖的な空間は、オアシズで起きた事件を想起させる。
逃げ場のない空間で襲われたら、反撃する以外に身を守る方法はないのだ。
最終目標や目的地の無い旅であるため、何も焦らなくてもいい事は重々承知している。
これ以上ティンバーランドの人間が彼女達を狙わなければ、ブーンの成長を見守りながら穏やかに余生を過ごすことも悪くはない。
だが、それだけでは駄目になってしまった。
ティンカーベルで遭遇した母親、クール・オロラ・レッドウィングを殺すという目的が生まれてしまった。
ヒートの弟、そして父を殺したあの女をこの手で殺さなければならない。
その激情に憑りつかれた結果がこの怪我であることは分かっているが、気持ちが萎えることはない。
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