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Ammo→Re!!のようです
953
:
名も無きAAのようです
:2018/12/29(土) 09:19:30 ID:P5VaBOs60
開発名、Ideal――アイディール――はこの世に誕生したバイクの中で、世界最高の物と言っても過言ではない。
アイディールは大昔、人類がまだ科学と技術で栄華を誇っていた時代に作り出された、バイク乗り達にとっての理想形として設計され、生み出された。
搭載された人工知能は乗り手の好みや癖を理解し、自動的に操縦者の状況と環境に合わせて運転の最適化を行う。
例えば乗り手が背の低い女子供であればそれに合わせて車高を低くし、悪路を走破する際には車高を高くすることもサスペンションを柔らかく設定することもある。
個を理解するという概念、そして自己理解による進化を可能にした人工知能は、後にも先にも、バイクの中で搭載したのはこのアイディールだけだった。
このバイクには開発名とは別に、個体を識別するための名前が個人によって与えられていた。
それはその人工知能にとって、初めての経験だった。
これまでのどの持ち主も、バイクを道具として扱い、開発名以外の名前は呼ばれたことが無い。
たった一人、ある少年を除いては。
(#゚;;-゚)
一人の少年にディ、と名付けられたバイクは周囲の状況と現在地から、ここがジュスティアであることを認識していた。
前の持ち主がこの街の出身者で、ここを何度も走った事がある。
その時と街並みは少しだが変化をしており、地図の更新が必要だった。
無駄だと分かりながらも、短距離通信を行い、周囲にいる同型機からの情報共有を求める。
予想していた通り、返答はなかった。
何度か世界を巡った際にも応答はなかった。
現存するアイディールは金持ちにとっての鑑賞品となり、本来の用途で使われているのは自分だけだろう。
制作された日から現在までの時間を考えれば、それも当然だった。
(<::ー゚::::>三)「お待たせ、ディちゃん」
名を呼ばれ、ディはエンジンを始動させた。
その声は名付けた少年と親しい女性で、これまでの所有者の中で最も腕のいい人間だった。
そして、初めてディの声に気付いた女性でもあった。
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(<::ー゚::::>三)「お出かけしましょう」
その言葉でディはスタンドを自ら外し、声のした方に向かって走りだした。
ディは完全自動運転、そして二輪にも拘らず自動自立走行が可能だった。
独りで走り出すバイクを見て、通行人たちが驚きの目でディを見る。
(<::ー゚::::>三)「いい子ね」
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