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Ammo→Re!!のようです

944名も無きAAのようです:2018/12/29(土) 09:03:08 ID:P5VaBOs60
そしてトラギコは本部のビルへと足を踏み入れたのだった。

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                脚本・監督・総指揮・原案【ID:KrI9Lnn70】

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ジュスティアで花屋を経営するカレン・クオリスキーとサンディ・フィッシュバーンは突然の来訪者に、流石に戸惑いを隠しきれなかった。
恩人であるトラギコからの依頼で花束と引き換えに、三人を店の奥に少しの間匿う事になったが、これは彼女達がトラギコと出会ってから初めての事だった。
彼が個人的な依頼をしてくるというのは、十五年の中で一度もなかった。
よほどの事情があるのだろうと考え、カレンとサンディは詮索をしないことにした。

(<::*´ω::>)「おー」

カーキ色のフードを目深に被った少年が店の奥に並ぶ花を見て声を上げていた。
どうやら少年はこれだけの花を見るのに慣れていないらしい。
花屋の商売は時間よりも時期で忙しさが変わる。
この時期はあまり忙しくならない為、カレンは少年のところへと向かった。

( ゚ー゚)「お花、好き?」

バックヤードに並ぶ花は、彼女達が丹精込めて育てているものもあれば、遠くの街から輸入して保存している物もある。
寒い空気を好む花もあれば、水につけておくだけで長生きする花もある。
色とりどりの花を見上げ、少年は目を輝かせていた。
カレンに声をかけられたことに気付いた少年は、少し驚いた様子だったが、返答を口にした。

(<:: ´ω::>)「おっ…… す、すき……ですお」

人見知りをするようで、言葉は途切れ途切れだった。
だがそれでも返答をしてくれたという事は、単純に緊張をしているだけの様だ。
中には人と話すこと自体が嫌いという人間もいる。
彼はそうでは無いと分かり、カレンは目線の高さを合わせて話を続けた。

( ゚ー゚)「そっか、それは良かった。
    どんなお花が好きなのかな?」

(<:: ´ω::>)「おー……いいにおいのするおはなが、すきですお」

僅かな会話を通じて、カレンは少年にどこか親しみを覚えた。
彼の放つ雰囲気が、どことなく自分に似ているのだ。
酷い環境にあって、そこから救い出された自分と似た境遇なのかもしれない。

( ゚ー゚)「そっか、いい匂いかー」

(<:: ´ω::>)゛

少年は小さく頷く。


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