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Ammo→Re!!のようです
942
:
名も無きAAのようです
:2018/12/29(土) 09:01:12 ID:P5VaBOs60
アサピーは何か気の利いたことを言う前に警官二人に署内に連れ去られ、残ったトラギコは出迎えに来た警官の一人と向かい合っていた。
夏だというのに黒い長袖の服は極めて異質に見えるが、それは同時に彼女が自らの立場と正体を一切隠すつもりが無いことを意味している。
警察副長官、ジィ・ベルハウスは逃げも隠れもせずにここにいる、という事を宣言したいのだ。
その為であれば暑さなど、彼女にとってはあまり気にするべきことではないのかもしれない。
爪゚ー゚)「ご苦労だったな。さて、話を聞かせてもらうぞ」
高圧的な言葉にしか聞こえないが、これが彼女の素なのだとトラギコは知っていた。
警察の上層部にいる人間で柔軟性のある者など、ほぼ皆無なのだ。
柔軟性に富む人間は早々に首を切られるか、自ら離職するかしかない。
(=゚д゚)「あぁ、俺も話をしたい気分ラギ。
ところで、軍の方は?」
爪゚ー゚)「それも含めて、だ」
ジュスティア警察からの呼び出しを受け、トラギコは自らの足でこうしてこの街に戻り、知っていることを話すと決めていた。
豪華客船、船上都市オアシズで起きた一連の事件。
更に、ティンカーベルで起きた事件の真相。
世界の裏で暗躍する組織についての話をするために、今日、この場にやってきたのだ。
そして、ライダル・ヅーの遺体を故郷に連れて帰るために。
(=゚д゚)「そうかよ。ヅーはSUVの方に乗ってるラギ。
……くれぐれも、丁重に頼むラギよ」
爪゚-゚)「お前に言われなくてもそうする。
ワゴンの方には何があるんだ」
(=゚д゚)「証拠品が一つと、借り物が一つラギ。
バイクはくれぐれも丁重に扱えよ、外交問題に発展するラギよ。
そいつは借り物だから署の前に置いておけば、後で持ち主が取りに来るラギ」
ワゴン車に積載されている大型バイクは、仮に副長官だとしても、購入するにはかなりの苦労が必要になる。
金銭的な苦労ならばまだしも、命の危険が伴うとなれば彼女も慎重にならざるを得ないだろう。
破損させようものなら、現所有者に何をされるか分かった物ではない。
爪゚-゚)「お前と違う。心配はいらない」
ジィが合図をすると、警官達がSUVの後部ドアを開け、棺桶を慎重に降ろし始めた。
棺桶の上には白い花束が乗っていた。
ここに来る前に寄った昔なじみの花屋で適当な物を選んでもらい、手向けの花束としたのである。
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