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Ammo→Re!!のようです
939
:
名も無きAAのようです
:2018/12/29(土) 08:53:25 ID:P5VaBOs60
豸゚ ヮ゚)「ご覧いただいている車輌が、本日より運行を開始するスノー・ピアサーです。
その名の通り、この車輌は雪の降り積もる土地を通るために特化した車輌で、主にシャルラ方面での走破を前提としています。
二十両編成であり、貨物車、食堂車、ラウンジとバーを兼ねた車輌が二両ずつ。
先頭と最後尾を除いた残りの十二両が寝台車となります。
あまり難しい説明をしても仕方がありませんから、そうですね……」
そう言って、ジュノは腕時計を一瞥した。
銀色の腕時計。
彼女のトレードマークであり、彼女のかけがえのない仕事道具だ。
豸゚ ヮ゚)「二分で説明を済ませましょう」
記者の内、好奇心の強い数名が腕時計のストップウォッチ機能を静かに始動させた。
豸゚ ヮ゚)「事前発表にあったように、この車輌には強化外骨格を使用しています。
詳しい説明は保安上できませんが、コンセプト・シリーズを使用しています。
これにより、雪と雪崩による列車の遅れを失くし、定刻通りスムーズに豪雪地帯を通り抜ける事が出来ます。
最前車輌をご覧ください」
言われるまでもなく、誰もがその奇妙な車輌を見ていた。
どのようにして前を見て、どのようにして運転をするのか。
滑らかに紡がれる彼女の言葉に傾注し、報道陣は一言一句を聞き逃すまいとメモを走らせる。
豸゚ ヮ゚)「あの白い外装、全てが我々運転手にとっての眼なのです。
全ての車両も同様に、我々は列車の周囲全てを見る事が出来ます。
最早、ガラスですらないのです。
銃弾、汚水、爆弾など、あらゆるものから車輌とお客様、そして我々の眼を守るだけでなく、積もり固まった雪を砕く矛となります」
そして突如、ジュノはグラスに入っていた水をスノー・ピアサーにかけた。
水滴が白い外装に付着し、滴り落ちる――
「ええっ?!」
――はずだった。
だが水は一滴も落ちることなく、そして、外装は濡れてすらいなかった。
驚きの声を上げる記者たちに向け、ジュノは説明を始めた。
豸゚ ヮ゚)「これが、スノー・ピアサーです。
それでは、説明は以上とさせていただきます。
列車は定刻通りシャルラ方面に向け出発いたします。
定刻通りの発車にご協力お願いいたします」
彼女は時計を見なかった。
記者たちが時計を確認するまでもなく、話はしっかり二分で終わっていた。
無論、彼女が質問の時間を設けるはずもなく、代わりに質問は代理人の男が対応することとなった。
代理人は若く見えるが、経験豊富であるかのように堂々とした姿勢で演台の前に立つ。
マイクのスイッチが入っていることを確認して、男は静かに話を繋いだ。
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