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Ammo→Re!!のようです
891
:
名も無きAAのようです
:2017/12/04(月) 21:21:31 ID:v4yXdykE0
――ブーンは窓の外を流れて行く景色を見て、それから、ヒート・オロラ・レッドウィングの方を見た。
ジュスティアまでは四時間ほどで到着するということで、ヒートは少しでも体力を回復するために睡眠をとっている。
ブーンは彼女の傍に身を寄せ、自分も瞼を降ろして眠ることにした。
ヒートの呼吸に合わせ、ブーンも呼吸をする。
こうしているだけで、ブーンはこの上なく落ち着くことが出来た。
ζ(゚ー゚*ζ「……」
その様子を、デレシアは慈母の笑みを浮かべて眺めていた。
リッチー・マニーに提供させたSUVの後部席は極めて性能のいいサスペンションの力で振動をほとんど感じることもなく、また、外部の雑音も聞こえてこない仕様になっていた。
二人分の寝息だけが聞こえる、静かな車内。
もう間もなく、車はバンブー島に通じる橋へと至るところだった。
前方を走るワゴン車にはトラギコが乗っており、その後ろには極めて重要な証拠品が収められている。
一つはライダル・ヅーの遺体。
一つは白いジョン・ドゥの残骸。
そしてもう一つは、デレシア達の移動手段である大型バイク“アイディール”である。
大型バイクを積んだワゴン車には余計なスペースがなく、ジョン・ドゥの部品を全て載せることは出来なかった。
それでも、かなりの収穫物になるはずだとデレシアは考えていた。
ティンバーランドとしてはあまり表に出したくないだろうし、ジュスティアに知られたくないはずだ。
最も彼らが嫌っているのは、トラギコが生きてジュスティアに戻る事だろう。
オアシズで起こった事件の詳細を知っているだけでなく、グルーバー島で起きた事件にも深く関わり、ティンバーランドの事についても知ってしまった。
恐れるべき厄介な生き証人。
所有する証拠品も全てがティンバーランドに不利益を生み出す存在だが、厄介極まりない存在故に安易な方法で殺すことが出来ない。
暗殺に複数失敗し、ついにここまで来てしまった。
最後に選んだ手段に間違いはなかったが、そのタイミングが間違いだった。
トラギコと合流した段階でデレシアは気付いていたが、何事もなくオアシズに到着し、アイディールをワゴン車に積む段階でブーンも気付いた。
(∪´ω`)「……お?
へんなおとが、します……」
ワゴン車の前でアイディールが積み込まれるのを見ながら、ブーンは小首を傾げた。
(=゚д゚)「あ? 俺の腹の音か?」
トラギコがブーンの言葉に反応した。
すでに面識のある二人の距離は心なしか近く、ブーンもトラギコに怯えた様子は見せていない。
(∪;´ω`)「ち、ちがいます……
なんか、じーって、へんなかんじのおとです……」
ζ(゚ー゚*ζ「あら、やっぱり。
刑事さん。 ヅーの棺桶、交換した方がいいわよ」
アイディールの横に並ぶ黒い棺桶を指さし、デレシアが提言する。
その言葉にトラギコは噛み付くこともせず、純粋な質問で返した。
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