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Ammo→Re!!のようです

888名も無きAAのようです:2017/12/04(月) 21:18:16 ID:v4yXdykE0
時間が停止した気分だった。
今、トラギコが口にした街の名前を知らないわけではない。
警察の総本山であり、今、この島で最も活発な活動をしている街の名前だ。
ある意味、世界で一番安全な場所かもしれないが、アサピーのような人間にとっては極めて居心地の悪い場所だ。

ジュスティアから恨まれている身で街に入ろうものなら、熱烈な歓迎を受けることは間違いない。
最悪の場合新聞記者としての生命が断たれかねないのだ。
それだけでなく、トラギコがジュスティアに戻ればどういう扱いを受けるのか、想像に難くない。

(;-@∀@)「本気ですか?」

(=゚д゚)「当たり前だろ」

それでも街に向かうからには、何かしらの算段、勝算があるのだ。

(;-@∀@)「じ、じゃあやりますよ……」

(=゚д゚)「なら、今から行くラギよ」

(;-@∀@)「えぇ?!」

(=゚д゚)「善は急げって言うだろ?
    お前はただ俺の後について車を走らせればいいだけラギ」

そう言ってさっさと部屋を出て行くトラギコの後ろについて行くと、アサピーは自分がいた場所がどこであるのかを理解した。
ここは、オアシズだ。
オアシズの船倉付近にある小さな部屋に、アサピーはいつの間にか連れ込まれていたのだ。
船内を歩き、見たことのある景色にアサピーは安堵すると同時に疑問を抱いた。

(-@∀@)「そう言えば、僕をここに連れてきたのは誰なんで?」

(=゚д゚)「さぁな。 気にしない方がいいラギ」

そしてトラギコはスモークガラス使用の白いワゴン車と白いSUVの前で立ち止まる。
詳しい話の無いまま、トラギコはアサピーにSUVに乗るよう無言で指示をした。
運転席に座り、エンジンをかける。
静かにエンジンが始動し、車内に明かりが灯る。

後部座席と運転席は分厚い板で仕切られており、こちらから後ろの様子を見ることは出来なかったが、バックモニターが装備されているおかげで駐車には困らなそう立った。
一体アサピーは何故車を運転しなければならないのだろうか。
そう思った時、聞き慣れた声が車内のスピーカーから聞こえてきた。

(=゚д゚)『どうだ? 運転できそうか?』

隣に停まるワゴン車の窓が降り、トラギコがそこから顔をのぞかせて耳を指さした。

(-@∀@)「トラギコさん!!
      すげぇ!! これ最新の遠距離無線通信機ですよね!!」

(=゚д゚)『あぁ、盗聴防止のな』


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