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Ammo→Re!!のようです
873
:
名も無きAAのようです
:2017/12/04(月) 20:40:18 ID:v4yXdykE0
その自負を、僅か数日の内に瓦解されていた。
彼の誇りは傷つけられ、踏み躙られていた。
かつて彼の祖父がこの地で勇敢に戦い、散ったと父から嫌と言うほど聞かされた身としては、この地での作戦失敗は最悪の展開だ。
何としても成功させなければならない。
この島で殺す予定だった人間はまだ生きている。
それが彼には我慢ならなかった。
是が非でも殺さなければならない人間を探し求め、カラマロスはモスグリーンのコンテナを背負って街を歩いていた。
懐には支給されたベレッタM92Fが忍ばせてあり、万が一遭遇したとしてもすぐに戦闘できるように準備が整っている。
( ・ω・)「……」
狙うのは二人。
トラギコ・マウンテンライトとデレシアという女だ。
あの日、エラルテ記念病院が燃えた日。
その日に、トラギコはカラマロスの手によって死ぬはずだった。
だが、あの無能な医者のせいでカラマロスは誤射してしまい、仕留めそこなった。
あれは棺桶の使用が許可されていなかった事が原因であり、もしも最初の段階から許可されていれば、遠慮なく殺せたのだ。
だが気を取り直し、何度か機会を窺ったが、それを悉くトラギコは回避した。
悪運と野生動物じみた勘の良さが影響しているのは間違いなかった。
動物を相手にすると考えれば、対処の方法にも種類が増えてくる。
ただの動物ならばまだしも、トラギコは気性が荒く勘のいい獣だ。
彼が何かに勘付く前に手を打たなければならない。
遠距離からの攻撃や、毒による暗殺が最も有効だろう。
しかし。
それが成功する確率は極めて低い。
トラギコはすでにカラマロスが狙撃犯であることを確信し、その証拠であるフィルムを所有している。
つまり、カラマロスの行動については常にチェックをしているはずなのだ。
例えばこうして彼が街を歩いていることも、その背中に背負った棺桶の存在も知っているのだろう。
だからこの手は使えない。
彼が直接手を下すことにだけは、トラギコが常に警戒している事なのだ。
ではここで手詰まりか、と問われればカラマロスは首を横に振るだろう。
まだ手段が無いわけではない。
状況打破のために一計を講じてくれた人間は、実に狡猾だと思った。
ヅーの死を公にするのと同時にトラギコを処分できる最善の方法。
爆殺である。
ヅーの遺体を収めた棺桶に仕込んだ高性能爆弾。
遠隔操作によって起爆するように設定され、振動や火によって誤爆することは絶対にない。
トラギコがヅーの死体をジュスティアに持ち帰りたがることは予想できたことであり、計画を考えた人間はそれを見越して爆弾を仕込んだのだ。
同時に二つの厄介ごとが処理できるとあって、この計画は他の同志達からも賛同を得ていた。
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