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Ammo→Re!!のようです

871名も無きAAのようです:2017/12/04(月) 20:37:47 ID:v4yXdykE0
( ><)「警官を続けたいのなら、僕にあまり刃向かわない方がいいんです」

(=゚д゚)「生者でありたいんなら、俺にちょっかい出すな」

一触即発の空気の中、一人の女が香水の匂いと共に現れた。
櫛を通していないのだと一目で分かる程乱れた黄金色の髪と、海を思わせる深い青色の瞳。
素顔を見抜くのも難しいほどの濃い化粧。
目元に引かれた赤色のアイラインが妖艶かつ情熱的な印象を演出し、それを強調するかのような黒いワンピースは喪服の様ですらあった。

(=゚д゚)「手前は?」

o川*゚ー゚)o「私、キュートと言います。 キュート・ウルヴァリン。
       極道ラジオFM893でメインパーソナリティーをやっています」

確かに、その声を聞いた覚えがトラギコにもあった。
“極道ラジオFM893”と言えば、かなりの人気番組だ。
何故ラジオの人間が、と言いかけて次にキュートが見せた芸当に言葉をひっこめた。

o川*゚ー゚)o『私、声真似が得意なんです』

それは、ライダル・ヅーの声だった。
極めて精巧な声真似。
この女がラジオ放送でヅーの代役を担った張本人。
そして、恐らくは例の秘密結社の息がかかった人間。

そうでなければ警察がこの女を引き込むはずがない。
ジュスティア警察は世界一融通の利かない機関だとトラギコは考えている。
それが、緊急時とは言え名の知れた人間を急遽引き入れて重要な役割を与えるなど、あまりにもおかしい。
現場判断の領域を越えた判断だ。

o川*゚ー゚)o『どうです? 似てますか、トラギコさん?』

ベルベットの手を解放し、トラギコの敵意はキュートに向けられた。
否、敵意ではない。
それは殺意だった。
怒りから来る純粋な殺意だった。

(=゚д゚)「……おう、女。 次に俺の前で相棒の猿真似をしてみろ。
    前歯をへし折って二度と真似できないようにしてやるラギ。
    あいつはお前みたいに糞の匂いがする下品な声をしてねぇラギ」

o川*゚ー゚)o「……あら、ごめんなさい」

女の口は笑みを形作っているが、目は笑っていなかった。
周りから持ち上げられることには慣れているだろうが、落とされることには慣れていないようだ。
逆に、争う事が好きそうな印象を感じ取った。

(=゚д゚)「それと、あいつは俺が街に連れ帰るラギ。
    それならどっかに俺が逃げる心配はねぇだろ?」


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