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Ammo→Re!!のようです
868
:
名も無きAAのようです
:2017/12/04(月) 20:33:32 ID:v4yXdykE0
斯くしてキュートはまだヅーが生存しているかのように思わせる為、その声を使って島中に声を届けることを任されることとなった。
ここまでは予定通りであるが、問題は別にあった。
島から脱出をする予定だった仲間達が全員、例外なく失敗し、ジョルジュ・マグナーニに至っては逮捕されるという始末。
だが彼はこの島で、まだ何も逮捕されるようなことはしていない。
仮に円卓十二騎士と対峙したことを咎めるのであれば、証拠不十分のためそれはどうとでも言い訳が出来る。
トラギコの努力は無に帰すのだが、保釈金と身元引受人を用意しなければならないのが面倒だ。
事態の悪化には何か、計画の計算に入っていない存在がいるに違いないと、キュートは思った。
予想外の何かを持つ、予想外の誰かの介入。
最近組織内でその名が頻繁に出てくるデレシアと言う人物による影響が予想以上の物だったと見て、まず間違いないだろう。
一度は直接相手にしてみたいと思うが、今はその想いは抑えておかなければならない。
他の者がその好奇心に従った結果、今の状況を引き起こしたのだと忘れてはならない。
愚か者とは言え、彼らの残した判断材料は利用しなければ無駄な徒労であり、浪費として終わってしまう。
キュートは溜息とも吐息とも判断しかねる息を吐き、三枚つづりの書類を読み始めた。
それはデレシアに関する書類だった。
ティンバーランドの上層部がその名を禁忌の様に扱う女。
これまでに多くの作戦を台無しにした旅人。
正直、キュートはそこまでデレシアの事を脅威に思っていなかった。
強いとは言っても、所詮は人間。
毒を使い、兵器を使い、弱みを狙えば訳のない相手だと思っていた。
だが資料に目を通す内に、彼女の考え方は変わっていった。
一か月以内の間で彼女が成した業績の数々。
それは敵ながら天晴れと言わざるを得ない程、実に見事な物ばかりだ。
ほぼ単身でここまでやれる人間は、確かに、生半可な存在ではない。
危険極まりなく、不可解極まりなく、それでいて興味の尽きることの無い存在。
o川*゚ー゚)o「ふぅん……」
数分後、キュートはその書類を暗記し終えていた。
だが書類を地面に捨てることはせず、クリアファイルに入れてそのまま机に置いた。
これは極めて興味深いもので、捨てるような物ではない。
恐らくページ数はこれからも増えて行くだろう。
このままでいけば、だが。
o川*゚ー゚)o「面白そうな相手じゃない」
あのアメリア・ブルックリン・C・マートが殺されるはずだ。
あのスコッチグレイ兄弟が深手を負う訳だ。
あのワタナベ・ビルケンシュトックとツンディエレ・ホライゾンが仕損じる訳だ。
あのシナー・クラークスとショボン・パドローネが苦戦するはずだ。
あのジョルジュ・マグナーニが執心し、ティンバーランドのNo1も警戒するはずだ。
現に、キュートもすっかり彼女に興味を持ってしまっていた。
知的好奇心が抑えきれない感覚に陥ったのは、果たして、どれほど以来だろうか。
きっと、ティンバーランドの存在を知った時以来だろう。
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