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Ammo→Re!!のようです
837
:
名も無きAAのようです
:2017/10/01(日) 19:44:12 ID:UYTFpBow0
そして、右手にツェザリカ、左手にS&Wを構えて仁王立ちになる。
そもそも、ジョルジュは隠れて戦うことを好まない。
奇襲をされるのも好かない。
ならば、こうして正面から攻めてくるように仕向けて、こちらの得意な状況に持ち込むのが得策だ。
唸り声一つ立てない狼の群れ。
それを指揮する人間。
考えられるその人種は、一つだけ。
動物と意思疎通を図る事の出来る、人ならざる人間。
_
(#゚∀゚)「耳付きが俺に喧嘩を売るっていうんなら、容赦はしねぇ!!」
そうでなくても容赦はしない。
果たして、ジョルジュのその言葉に返答はなかった。
風が吹き、木々がざわめき、月明かりが周囲をまばらに照らし出す。
木漏れ日のような光の柱がジョルジュの目の前に黒い人影を見せた。
黒い鍔広帽子。
黒いマント。
幽鬼のように立つ姿は、まるで滲み出た夜の化身。
返答の代わりに、その人影は殺意を漂わせた。
_
(#゚∀゚)「……死ねよ」
選んだ手段は速攻。
両手の銃がその黒い人影に向けて火を吹き、一切の回避の余地を与えない。
まさに一撃必殺、電光石火の一撃。
ジュスティア最速の射撃は、複数の発砲にも拘らず銃声がほぼ一つにしか聞こえない程の早さだった。
銃弾は微妙にその着弾点がずらされ、相手が前後左右どう避けても当たるようになっていた。
音速を超えた銃弾を避ける人間は多くいる。
だが音より速く動ける人間などいない。
結局のところ、直前の動作を読んで動いているだけに過ぎない。
ならば読ませなければいい。
読むだけの時間を与えなければいい。
あらゆる可能性を潰せばいい。
実に簡単な理屈だ。
――合計十発の銃弾が一瞬の内に闇夜に消え、ジョルジュは言葉を失った。
ただの一発も当たらなかった。
それは彼の狙いが悪かったわけではない。
事実、相手が前後左右、どちらかに動いても弾は当たるようになっていた。
それは紛れもない事実だ。
問題だったのは、ジョルジュが可能性の中に上下、という概念を入れていないことにあった。
地面を這う程の姿勢で駆け抜け、一瞬でジョルジュの前にその影は現れていた。
こうなってしまえば、もう、抗う術は一つしかない。
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