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Ammo→Re!!のようです

836名も無きAAのようです:2017/10/01(日) 19:41:21 ID:UYTFpBow0
何者かの視線を感じてそちらを向くが、そこには何もなかった。
それは音も姿もなく、ジョルジュの周囲を動いているようだ。
どこの誰かは知らないが、喧嘩を売ってきたのならば後悔させてやるだけだ。
ツェザリカから空薬莢を排出した、その刹那。

(:::::::::::)

時間にして一秒にも満たない瞬間。
リボルバーを使う人間が無防備になるその時、影が動いた。
風切音だけを伴ってジョルジュを押し倒し、とっさに構えた腕に噛み付いたのは巨大な狼だった。
  _
(;゚∀゚)「糞っ!!」

ティンカーベルには確かに野生の狼が生息しているのは聞いている。
だが人間を襲うほど狼は愚かではない。
ましてこちらは武器を所持し、先程、巨大な銃声を聞かせてやったばかりのはずだ。
なのに襲ってくるということは、何かが起きているということ。

狼を振り払い、装填作業を再開しようとした時、今度は背中から衝撃。
豪腕を振って殴り殺そうとするも、狼は一撃浴びせただけで追撃をしようとせず、すでに闇の中に消えた後だった。
人を知っている動きだ。
人間の戦い方を知っているが故に、一撃離脱で少しずつこちらの集中力と体力を削る方法を選んでいる。

どこかに統率者がいるはずだと考え、ジョルジュは別のS&Wのリボルバーを目にも止まらぬ速度で抜き、闇に向けて発泡した。
その速度は、今まさに飛びかからんとしていた狼を撃ち落とし、発砲炎で照らし出された別の狼を撃ち殺した。
ここから形勢逆転を狙うジョルジュであったが、まさか、楯にしていた車ごと吹き飛ばされるとは考えてもいなかった。
不可避の一撃により、ジョルジュの体は呆気なく中を舞い、受け身をかろうじて取るのが精一杯だった。

狼が車を動かせるはずもなく、人間が関与していることは明らか。
  _
(#゚∀゚)「いい加減にしろってんだ!!」

耐えかね、ジョルジュは声を荒げて激怒した。
姿を見せずに攻撃をしてくることは、まぁいいだろう。
狼をけしかけてくることも、まぁいいだろう。
だが、その両方を同時にされるのは気に入らないし、我慢ならない。

ようやくツェザリカの装填を終えたジョルジュは、車の向こうに向けて発泡。
ドアを貫通し、その向こうにいるかもしれない人間を殺そうとしたのだ。
当然、手応えはない。
いるかどうかも分からない相手に撃ったところで、意味が得られるなど虫が良すぎる話だ。
  _
(#゚∀゚)「無礼やがって……!!」

姿の見えない襲撃者に、ジョルジュの堪忍袋の緒が切れた。
腕に装着された強化外骨格の力を使い、車を殴り飛ばす。
地面から少し浮き上がる程の一撃は、車を車道から押し出し、森の中へと転げ落とした。
運が良ければ狼を数匹巻き添えに出来ただろう。


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