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Ammo→Re!!のようです
828
:
名も無きAAのようです
:2017/10/01(日) 19:29:46 ID:UYTFpBow0
ファイヤ・ウィズ・ファイヤの脚は熱を出来る限り逃がすために細身の設計となっており、素早い移動や運動が苦手だ。
特に足場の悪いところでの戦闘はあまりにも不向きであり、デレシアが山側に後退する速度に追いつけていない。
足場を崩すために、デレシアは散弾を連続で放った。
狙い通りに巨体が傾いだが、それは、彼にとってそこまで問題ではなかった。
(:::○山○)『燃えろっ!!』
両手を構え、倒れながらも燃料を撒き散らす。
降り注ぐ火炎の雨。
成程、実にいい判断だ。
これが屋内や市街戦であれば死活問題に発展しかねない攻撃だっただろう。
だがここは森。
木々の生い茂る天然の城塞。
いささか判断が早すぎたようだ。
ζ(゚ー゚*ζ「残念ね」
炎は網目状に生い茂った木にまんべんなく絡みつき、細い枝を瞬く間に燃やし尽くし、太い幹を炭化させた。
デレシアにかかる炎は皆無。
次弾を装填し終えたショットガンの銃腔が、シナーの顔面を捉えた。
銃爪に指をかけた時、デレシアは思わず感嘆の声を上げそうになった。
そこにはすでに装甲に覆われたシナーの顔はなく、彼の姿は散弾の射程外にあった。
デレシアの意識がほんのコンマ数秒炎に向けられた隙を狙って、即座に後退を選んだのだ。
本当に優秀な男だ。
もしもこれがショボンであれば、この機を逃すまいと近接戦を開始していたかもしれない。
そうなっていたとしたら、シナーの頭部は胴体と離れて転がっていた事だろう。
良い判断だが、それだけだ。
距離を開けたシナーは、その位置から火炎放射を放つ。
炎が上に行く習性を利用し、周囲の木々ごとデレシアを焼き殺そうというのだろうが、その発想があまりにも安直だ。
デレシアは木を楯にし、素早く移動。
木の間から対強化外骨格用のスラッグ弾を放ち、装甲を確実に削っていく。
四発の弾丸は正確にファイヤ・ウィズ・ファイヤの腕と背中を繋ぐケーブルを破壊し、そこから供給される燃料を断った。
それだけでなく、周囲で発生した火の粉が燃料に引火し、シナーの足元が炎に包まれる。
(:::○山○)『くっ!?』
シナーは急いで棺桶を脱ぎ捨て、地面を転げる。
直後、背中のタンクに引火し、バッテリーともども爆発した。
命までは失わなかったものの、爆風と熱風でシナーはかなりの手傷を負うことになった。
舗装路の上に転がるシナーの前に颯爽と降り立ち、デレシアは笑んだ。
ζ(゚ー゚*ζ「……あの子のために役立ったから、この辺で許しておいてあげる。
だけど、流石に次は殺すわよ」
(;`ハ´)「……ぐっ、く」
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