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Ammo→Re!!のようです

817名も無きAAのようです:2017/10/01(日) 19:11:02 ID:UYTFpBow0
ロウガは片足を軸に、素早く立ち位置をブーンの背後へと変えた。
一瞬の出来事だった。
ブーンの動体視力を持ってしても、彼女が目の前から消えた様にしか見えなかった。
声でようやくその存在を認識できたことを考えれば、仮にロウガが声を出さなければブーンは気付くことなく背後を取られていたことになる。

圧倒的存在感を一瞬にして消失させる技術。
これが彼女の実力。
身体能力が常人以上とは言え、ブーンの攻撃を回避するのは赤子の手を捻る様な物だ。

リi、゚ー ゚イ`!「さぁ、どう来る?」

頭頂部を軽く叩かれ、ブーンは姿勢を変えつつその場から飛び退き、ロウガと対峙する形に戻った。

(∪;´ω`)

額に浮かんでいた汗が頬を伝って足元にしたたり落ちる。
冷や汗なのか、それとも、運動による発汗なのかは今では区別がつかなくなっていた。
果たして、区別を付ける必要があるのか。
疲労によって思考の境界線が曖昧になり、節々から疲労感が消失した。

姿勢を低く、ブーンはリングの面を踏み抜かんばかりの勢いで疾走する。
それは無意識の行動だった。
弾丸と化したブーンの体が選んだ攻撃は、右のボディブロー。

リi、゚ー ゚イ`!「おぅ。 良い手だが、まだまだ速度が足りないな」

ブーンの攻撃速度を亜音速と表現するのであれば、ロウガの防御は光速だった。
圧倒的な速度差で決死の攻撃をパリングで防がれ、バランスを崩したブーンをロウガが片手で持ちあげて見せる。
無造作なパリングであればブーンの肩は脱臼していただろうが、ロウガはそれを微調整するだけの余裕があった。
完膚なきまでにブーンの負けだった。

リi、゚ー ゚イ`!「よし、ここまでにしよう。
       風呂に入って飯を食って、ゆっくりと休むがいい」

全身から一気に緊張が抜け落ちる。

(∪;´ω`)「おー、ありがとうございました……」

肩に担がれたブーンは抵抗する元気もないため、そのままロウガと共に浴室へと向かう。
ロウガは器用にブーンの服を脱がせつつ、自らも脱衣を始めていた。

リi、゚ー ゚イ`!「何故防がれたか分かるか?」

(∪;´ω`)「ししょーがつよいからですかお?」

その答えを聞いて、ロウガはくすりと小さく笑った。

リi、゚ー ゚イ`!「ふむ、それもある。
       だが、一番の問題は、私の真似をしているからだ」


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