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Ammo→Re!!のようです
781
:
名も無きAAのようです
:2017/07/17(月) 21:04:03 ID:s.K.qiF.0
命を賭すという事は、それに足る何かが必要な状況ということ。
生還は最初から予定にない人間の狙いなど、一つしかない。
その遺志を継ぐ人間へのバトンパスだ。
それがショボン達の時間稼ぎなのか、それとも、本当にヅーを殺したい一心なのかは分からない。
両方かも知れないし、どちらでもないかもしれない。
それでもトラギコが今追うべきはショボンであり、デミタスの様な小悪党にかまっている時でない事は断言できる。
それは間違いない。
何度も訪れることの無い分岐点で道を間違える訳にはいかない。
何故、トラギコがヅーのために目の前にある獲物を逃がさなければならないのか。
ようやく警察官らしい振る舞いの出来るようになったばかりの青二才を気遣う道理など、どこにもない。
私情を仕事に持ち込む時期は終わっている。
最悪、ヅーが襲われて重傷を負おうがトラギコの知った事ではない。
それよりも気にしなければならないのは、ショボン達が使用したとされるヘリコプターの存在だった。
彼らは空を飛んで逃げるという手段を持ちながら、まだこの土地に居座っている。
何かが原因で、彼らはその手段を使えないのか、あるいは使わないだろう。
やはり、デレシアが関係していると考えた方が賢明だ。
デレシアを殺さんがため、彼らは危険を冒して島に滞在しているのだ。
だがそれも、デミタスの行動から察するに変更されることになったのだろう。
折角手に入れた死刑囚を生贄にするという事がその証明だ。
ショボン達が当初の目的を捨て、島を脱出しようとするのは間違いなさそうだ。
問題はそのタイミング。
(=゚д゚)「結局、あの女に行き着くのか……」
鍵を握るのは正体不明の旅人、デレシア。
トラギコの命を救い、この島で起きていた事件をあるべき形に戻した女。
単独、そして生身で棺桶を相手取って立ち回り、圧倒するほどの力の持ち主。
円卓十二騎士が束になっても勝てるかどうか、トラギコには分かりかねた。
デレシアは約束を果たした。
たった一人の力で状況を変えてしまった女は今、どこで何をしているのだろうか。
あの女がいれば、ショボン達を一網打尽にすることも出来るだろうに。
この手でデレシアを逮捕できればという気持ちは、増々強くなる一方だ。
島の事件を終わらせ、早急に元の道に戻るためにも、今は休む必要がある。
瞼を降ろし、トラギコは少し仮眠をとることにした。
連日の騒ぎでろくに休めていない。
休息を怠ればより大きな代償を払うことになると知るトラギコは、静かに眠りにつこうとした。
心地よい眠りの波に体が持って行かれそうな感覚が訪れ、呼吸が落ち着き始める。
(;-@∀@)「へへっ、撮ってきました!!」
だが、瞼を降ろしてすぐにトラギコの眠りはアサピーの誇らしげな声によって妨げられた。
驚きと苛立ちを半分ずつ抱き、トラギコは起き上がった。
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