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Ammo→Re!!のようです
774
:
名も無きAAのようです
:2017/07/17(月) 20:54:34 ID:s.K.qiF.0
どれだけ疑問や仮定を思い浮かべても答えは出てこない。
逃げられる前にマスコミの人間を排除しなければならない。
車内で拳銃を構える男とトラギコの姿が世に出回れば、このシナリオは破たんする。
助手席の男は舌打ちをしつつ懐からコルトを抜いて遊底を引き、それからドアを開けようとした。
正にその時、起きてはならないことが起きてしまった。
(=゚д゚)「玩具は俺が預かるラギ」
一瞬の内にトラギコの手が後部座席から伸び、コルトを奪い取ったのだ。
彼の左手首には手錠がぶら下がり、右手とは繋がっていなかった。
コルトの銃腔はM8000を持つ男ではなく、ドアに手を伸ばしたままの姿で固まる男に向けられていた。
(-゚ぺ-)「いつの間に手錠を……!!」
トラギコの腕を拘束していたのは錠が無ければ決して開ける事の出来ない物で、その硬度はただの金属製の手錠よりも高い。
力で破壊することは無理だ。
ならば、別の手段で錠をこじ開けたのだろう。
しかし道具を手に入れるタイミングなどなかったはず。
(=゚д゚)「護送する人間に手錠をするんなら、ちゃんと体の前で手錠をかけるのは常識ラギ。
でねぇと、俺みたいに手癖の悪い人間に逃げられるラギよ」
その言葉で、助手席の男は手錠を抜けるための道具をトラギコがどのように入手したのかに気付いた。
( ''づ)「懐に手を入れた時か!!」
あの時。
ベルベット・オールスターに中指を立てるために懐に手を入れたのは演出で、実際は道具を手中に隠すための演技。
気付いた時にはもう遅く、こうしてトラギコに多くの情報を与えた上に銃を持たせてしまった。
捕えていたと思っていたのは彼らだけで、その実、虎は虎視眈々と機会を窺っていたのだ。
獲物が勝利を確信し、隙を見せるその刹那の瞬間を。
(=゚д゚)「お前ら、俺を知らな過ぎラギ。
本当に警官だったら、俺の両手両足を拘束してるはずだ。
雇い主はベルベットだな?」
これ以上はもう生かしておけない。
男は、一の犠牲で済むのであれば今はそうするべきだと独自の判断を下した。
トラギコの言葉に対して銃爪を引いて撃鉄が落ちる小さな音が鳴ったが、銃声は響かなかった。
ベレッタは銃弾を吐き出さぬまま、ただ、沈黙している。
間違った鍵で扉を開こうとしているかのように、何度銃爪を引いても意味はなかった。
(-゚ぺ-)「何っ?!」
思わず間の抜けた声が漏れ出た隙を、虎は決して見逃さない。
(=゚д゚)「馬鹿が」
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