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Ammo→Re!!のようです
75
:
名も無きAAのようです
:2015/03/15(日) 21:07:51 ID:J8kdJ1IQ0
ただならぬ雰囲気以前に、その風体は一瞬でトラギコの意識を戦いに必要な物へと切り替えさせるには十分すぎた。
意識が切り替わって行動するまでに必要なのは、コンマ五秒。
その間にトラギコは一瞬で状況を理解し、的確な動きをしなければならない。
一枚の写真を見て瞬時に理解するように、複数同時の処理がトラギコの脳内で行われた。
ショットガンの射程は短い。
だが、その攻撃範囲は離れれば離れるだけ広くなり、その分だけ威力が落ちる。
筋肉の付き方から男であることが分かるのと同時に、腰だめから肩付けに構え直したのは素人の証。
トラギコと男との距離は約七フィート、ショットガンにとっては必殺の距離だ。
何かが起こるよりも前にカウンターの向こうに飛び込んだのは、脊髄反射的な物だった。
それで正解だった。
答え合わせは、トラギコの行動からコンマ一秒後に執行された。
店主の悲鳴と肉が飛び散る湿った音、そして銃声がトラギコの頭上で響く。
余りある威力に吹き飛ばされた店主は壁に叩き付けられ、血の帯を壁に残して力なく頽れた。
床に自分の肩が触れるのと同時にトラギコは懐からM8000を取り出し、上半身を起こして木製のカウンターの裏から応戦した。
威力と弾道に影響が出るが、パラベラム弾でも厚みのある木を撃ち抜くことは可能だ。
狙いが逸れた弾が窓を割り、どこかから女の悲鳴が聞こえた。
相手の姿が見えない中、音だけがトラギコにとっての判断材料になるため、その悲鳴は邪魔だった。
第二射がこない事から考えられるのは、敵が逃げたか、負傷したか、それとも移動したかだ。
結果を確認するために弾痕から向こう側を覗くと、覆面の男が胸を押さえて倒れていた。
血溜まりの中で痙攣しているのを見ると、防弾着は着ていなかったらしい。
一先ず事態を納めることが出来たことに安堵の溜息を吐き、ふと横を見る。
胸がグロテスクに抉れた店主の死体と目が合った。
情報は聞き出せないが、タイミングの良さを考慮すると相手はこちらを尾行していたと考えられる。
同時に、襲撃者が一人では済まないことを悟った。
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