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Ammo→Re!!のようです

746名も無きAAのようです:2017/06/12(月) 21:30:59 ID:cylVOJUg0
(:::::::::::)「……」

どうして?

(:::::::::::)「……」

でも。
もしもこの手が、彼の手だったならば。
それは、とても幸せなのかもしれない。
この地獄のような苦しみの中で差し込む希望。

ジュスティアに向けて連行され、この場にいるはずのないトラギコがいてくれたならば。
彼の手がどんなものなのか、調べておくべきだった。
いや、調べていたらこうして願う事さえ出来ないだろう。
知らない幸せも、世の中にはあるのだ。

なら、この時はせめてその幸せに身を委ねてみよう。

瓜; - )「と……ら……ぎこ……」

声は上手に出せているだろうか。
みっともなくないだろうか。

瓜; - )「わた……し……じょ……うずに……」

手が、ヅーの頭を撫でた。
その意味は、言葉が無くても分かる。
褒められているのだ。
自分は今、褒められているのだ。

こうして奮闘したことを認められた。
認めてもらえたのだ。
結果は悪いが、努力を認めてもらえた。
生まれて初めての経験だった。

瓜; - )「あ゛……あぁ……」

涙があふれ出した。
激痛に際しても流れなかった涙が流れた。
あまりにも嬉しかった。
誰かにこうして認められるのが、たまらなく嬉しかった。

こんな状況にありながら、ヅーは今、幸せを感じていた。

瓜; - )「あ……り……」

感謝の言葉は、最後まで紡がれることはなかった。
黒く染まった視界。
全身から消え去る感覚。
まるで、炎が消えるかのように。


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