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Ammo→Re!!のようです
733
:
名も無きAAのようです
:2017/06/12(月) 21:08:39 ID:cylVOJUg0
――予告まで残り、三十分。
腕時計から目を離したライダル・ヅーは静かに息を吐いた。
彼女は今、ジェイル島のセカンドロック刑務所の地下でその時が来るのを待っていた。
島にいるのは僅かに三人。
ヅーと円卓十二騎士の二人――ショーン・コネリとダニー・エクストプラズマン――だけのはずだった。
それ以外の警備員も一切認めず、彼女は頑なにこの三人以外の人間が島に入る事を拒んだ。
理由はいくつかあるが、最大の理由は変装の達人であるショボン・パドローネが入り込む機会を与えることを防ぐことだった。
デミタスとショボンが協力関係にある以上、どちらかがヅーの命を狙ってきても不思議ではない。
ショボンがデミタスの姿に変装してヅーを殺せば、それで予告は果たしたことになるのだ。
そして次に、内部の裏切り者が特定できていないことによる予防策だ。
元警察官が二人も敵にいるのであれば、現役の人間が裏切っている可能性は十分に考えられる。
それは現場の警官かもしれないし、高官かもしれない。
敵の正体が分からない以上、全てを疑ってかかるべきだとヅーは考えた。
結果、円卓十二騎士の二名を残し、他の人間は全てエラルテ記念病院に配置することとなった。
入院患者には悪いが、少しの間は我慢をしてもらわなければならない。
嵐の日に対峙した強力な敵。
トラギコ・マウンテンライトの言葉を信じるならば、その強大さは今のジュスティアでは対処しきれない。
潤沢な資金と豊富な人材を持つ秘密結社。
相手にとって不足はない。
ジュスティア人が望んでやまない巨悪だ。
昔は、そう思っていた。
この島に来てから、ヅーの考えは少しずつ変わり始めていた。
これまでに信仰してきた正義の在り方と、その実現を阻む者の存在。
決してデータだけでは分からない多くの情報を得たヅーは、今一度、ジュスティアに戻り次第秘密裏の調査が必要だと考えた。
また、ヅーは万が一に備えての保険もこの行動にかけていた。
もしもデミタスがこの場に現れたら、裏切り者はあのメンバーの中にいたことになる。
円卓十二騎士の二人、ベルベット・オールスター、そしてトラギコ。
四人の内二人を手元に置いたのは、その戦闘力の高さと忠誠心の高さを知っているからだ。
彼らがジュスティアを裏切るとは考えにくい。
裏切るとしたら、ベルベットだ。
若くて野心的な彼ならば、ジュスティアを欺いていたとしても不思議ではない。
時計を確認し、長針がじわじわと予定の時間を示そうとしているのを見た。
落ち着きが徐々になくなっていく感覚を精神力で抑え込み、ヅーは背負った棺桶の重みを確かめるようにして、それを背負いなおした。
イージー・ライダーの改修は済み、屋内での戦闘に必要な改造が済ませてある。
肉弾戦を早々に諦め、ドラムマガジンを装着したAA12ショットガンが二挺、コンテナ内に収納されていた。
近接戦闘は騎士たちに任せ、ヅーは中距離から散弾を撃ち続けることで接近を防ぐ。
他にもこの空間に多くの仕込みをしており、例え何かしらの方法で侵入されても対処できるようになっていた。
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