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Ammo→Re!!のようです

729名も無きAAのようです:2017/06/12(月) 21:02:39 ID:cylVOJUg0
瓜//-゚)「円卓十二騎士の二人がいれば十分です。
      貴方が気にするのは二人の棺桶を充電することです」

( ><)「警官や兵士を随伴させないのですか?」

瓜//-゚)「えぇ、当たり前です。
      万が一デミタスが潜り込んでくるとしたら得意の変装を使うでしょう。
      ですので、その人数が増えるリスクを減らして尚且つ信頼に足る二人を選ぶのは当然です」

音もなくヅーは立ち上がり、ベルベットを見下ろした。
氷のように冷たい目線に、ベルベットの体が僅かに震える。

瓜//-゚)「大好きな宣伝はお任せしますが、くれぐれも、足を引っ張らないように」

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         八:::::::::::::iく斧;::::/⌒ ー   ´   V:::/: }! r‐く::::′August 11th PM9:09
          ハ:::::::::::;ゝ /::イ           V::::::: .'  \___
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陽が水平線の向こうに沈み、幸運の印とされる緑色の光を僅かに放った直後、紫色の夜が訪れる。
燃えるような水平線が徐々に群青に飲み込まれ、そして、消えた。
星が夜空に姿を現す頃には、巨大な月が世界をおぼろげな光で照らしている。
月光に照らされた世界最大の豪華客船にして世界最大の船上都市オアシズの巨体は、まるで巨大な雪山のように海上に浮かんでいた。

オアシズに潜伏していた五人の同盟者たちは、暗号を用いて密かに集まり、船の外で起きている事態について話し合いを行っていた。
怪しまれないよう、人の集まるショッピングモールの中に設けられた喫茶店を利用し、ビジネスマンを装うためにスーツを着てメモを取りながら話を進めた。
五人の中でもベテランのオーベン・ユーリカは溜息を吐くように、自然に話題を振った。

( 0"ゞ0)「内藤財団の発表についてだが――」

そう言いつつ、紙上に走らせる文字はこれから先の計画についての意見を求める内容だった。
彼らはオアシズの厄日の際、船に乗り込んだ賊の生き残りで、当初の予定通りにこの船に撒かれた種子の一部。
本来はオアシズの厄日後、船の動きを監視するための役割を持っていたのだが、ここに来てそれが変更となった。
彼らに与えられた新たな使命は、島で孤立してしまった同志達を招き入れるための下準備を整えることだった。

ここから先、どのようにしてこの船に同志達を迎え入れるのかを考えなければならなかった。
幸いなことに、ジュスティアの注目は別の人間が一身に受けることとなり、後は船内の警備体制の穴を見つけ出すだけでよかったのだが、それが問題だった。
島で起きている事件に巻き込まれないよう、船から島に降りることも、島から船に乗り入ることも容易ではなくなっている。
そのため、彼らはいくつもアイディアを募って明日の夜に警備の目を別の場所に向けさせる必要があった。


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