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Ammo→Re!!のようです

723名も無きAAのようです:2017/06/12(月) 20:52:25 ID:cylVOJUg0
(=゚д゚)「両方を取ろうとすればやられる。
    選ぶなら片方だ。
    片方を全力で対処しないとどっちも取り逃すラギよ」

彼の意見は決して消極的なものではなく、冷静に状況を判断しての物だった。
デミタス・エドワードグリーンの輝かしい犯罪歴はジュスティア警察を翻弄し続け、その警備体制の不備を明らかにした歴史でもある。
怪盗を名乗るだけあり、彼には秀でた才能があった。
人の死角を盗む才能だ。

(´・_・`)「なら――」

( ><)「――なら、デミタスを逮捕することを優先してもらうんです」

突如として口を挟んできたのはジュスティア警察の報道担当官、ベルベット・オールスター。
ティンカーベルに派遣された警察の一人で、若くして情報統制をおこなうための全権を与えられた男だ。
彼は情報を集約し、そして、それを体よく報じる力が見込まれて対マスコミ用の重要な人間として知られている。
トラギコがこれまでに行ってきた暴力的な捜査が大きく報じられなかった背景には、彼の力が影響していた。

その発言力は大きく、彼よりもキャリアのある警察高官でさえその言葉に従わざるを得ない。
彼は情報を支配する力を持ち、その気になれば人一人の人生を終わらせることなど造作もないのだ。

( ><)「デミタスはマスコミ各社にも予告状を送っているんです。
      優先するのはデミタスの逮捕なんです。
      島での諸々の事件については別の犯人をでっちあげればいいんです」

(´・_・`)「ショボンはどうするつもりだ?」

そんなことは分かっているとばかりに、ベルベットは肩をすくめた。

( ><)「放っておけばいいんです。
      今必要なのは島が平和になった、ということです。
      全ての原因であったデミタスは我々の手で捕まえ、それ以外の人間については射殺したとでもしておけばいいんです」

(;=゚д゚)「そりゃいくらなんでも無茶苦茶ラギ。
    目撃者も山のようにいるんだぞ」

ショーンの怒気を前にしてもたじろがなかったトラギコが、今度ばかりはそうもいかなかった。
ベルベットの言っていることはあまりにも暴論だった。
デミタスを捕まえる代わりにショボン達から目を背けておきながら、体裁上は見事任務を果たしたかのように振る舞う。
対外的には良く見せるだけの、プライド先行型の方法だ。

( ><)「だから、それを納得させるためにもデミタスには踊ってもらうんです。
      あいつが大々的に動けば人の意識はそっちに行くんです。
      後は、そうですね……
      何やら金髪碧眼の不審者がいたらしいですから、その人間を代わりに指名手配すればいいんです」

それがデレシアの事だと分かり、思わず声に出る。

(;=゚д゚)「……何?」


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