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Ammo→Re!!のようです

716名も無きAAのようです:2017/06/12(月) 20:35:35 ID:cylVOJUg0
そして、ハンドルを握るのは――

(<:: ´ω::>)

――どう見ても、子供だった。

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              Ammo→Re!!のようです Ammo for Reknit!!編

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戦闘続行よりも戦略的に迅速な撤収を選択したのはイーディン・S・ジョーンズだった。
ジョーンズの判断に従い、奇襲の優位性を完全に失っていたジョーンズの仲間達は皆、どうにか撤収することが出来た。
それはあまりにもみじめな撤収だった。
奇襲と言う有利な立場だったにも関わらず、必殺を誓った奇襲だったにも関わらず、彼らは失敗したのだ。

結果論になるが、彼らの矜持が失われた代わりに彼らは命を失わずに済んだ。
少しでも撤収の合図が遅れていたら、彼らの中に死者が出ていた可能性は極めて高かった。
また、彼らの撤退は嵐という天候にも恵まれ、合図から十分以内に姿をくらますことは難しくはなかった。
そういった意味では、かなりの幸運に恵まれていた。

日は沈み、嵐は次第にその勢力を失い、ティンカーベルには静かな夜が訪れていた。
ただし、主を失った教会に集まる人間の間に漂う空気は刻一刻と険悪なものになっていた。

(’e’)「おいおい、そろそろこの空気をどうにか止めてくれないかな。
   まるで子供同士の喧嘩じゃないか」

湯気の立つコーヒーを飲みつつ、ジョーンズは五度目となるその提案をした。
一度目は一堂に黙殺され、二度目は数人から舌打ち、三度目はほぼ全員から溜息、そして四度目は誰かに机を蹴られた。
人を殺せそうなほどの眼力で彼を睨みつけたのは、ショボン・パドローネだった。

(´・ω・`)「博士、貴方の考えは大いに分かる。
     だが、ここで手を引いてしまえばあのデレシアを仕留めることは不可能になることも理解してもらいたい」

ジョーンズが決定した撤退について、全ての人間が納得しているわけではない。
彼らは自分達が有利な立場にありながらもそれを生かしきれず、あまつさえ、対象に逃げられるという失態を犯していた。
その失態を一分一秒でも取り戻したいと考えるのは、それだけ彼らが真剣に取り組んでいる何よりの証明だ。
全員の真剣さは理解しているつもりだけに、ジョーンズは嘆かわしそうに答えた。

(’e’)「はぁ、そうは言うけど君ねぇ、あれは無理だよ。
    ジョルジュ君。 君からも言ってあげてくれたまえよ。
    デレシアをどうこうするのは、我々だけでは無理だと」

話を振られたジョルジュ・マグナーニは缶ビールを一口飲んでから深い溜息を吐き、つまみのポテトチップスに手を伸ばした。
もぐもぐとポテトチップスを食べ、それをビールで流し込んだジョルジュは小さくげっぷをし、短く答えた。
  _
( ゚∀゚)「あぁ、無理だな」


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