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Ammo→Re!!のようです

691名も無きAAのようです:2017/05/05(金) 09:50:45 ID:NjkwanZg0
追手はもういなかった。
これで第一段階は完了したことになる。
即ち、本来対処すべき人間がそれぞれの位置につき、然るべき対処をする状況。
絡まった糸を解き、整える段階。

オアシズに到着してからは、第二段階へと作戦は移行する。

(∪´ω`)「ヒートさん、だいじょうぶ、ですか?」

ノハ<、:::|::,》『あぁ…… 悪いな、かっこ悪いところ見せちまって』

(∪´ω`)「お? かっこわるく、ないですお」

ノハ<、:::|::,》『……悪ぃな』

ブーンはヒート・オロラ・レッドウィングの過去に何があったのかを知らない。
彼女が母親を憎んでいる事、その母親がヒートを殺し屋へと駆り立てた影法師である事ぐらいだ。
難しいことは分からないが、それでもいい。
ブーンにとってヒートとは大切な人であることに変わりがなく、その過去に何があろうとも、過去は過去でしかないのだ。

ノハ<、:::|::,》『デレシアは?』

(∪´ω`)「ほかにやることがあるって、いってましたお」

ノハ<、:::|::,》『そうか。 しかし、すげぇな、ブーン。
      バイクの運転が出来るようになったのか』

別れてから一日も経っていないのに、ブーンはヒートの事が恋しくて仕方がなかった。
彼女がどこか遠くに行ってしまうのがたまらなく怖かった。
だからこうして彼女の声が間近で聞こえ、その漂う香りを感じている今。
ブーンは心底安心していた。

それはデレシアと共にいる時と似ているが、少し異なる安心感だった。
例えそれが傷ついた状態のヒートであっても、その存在そのものがブーンを安心させているらしい。

(∪´ω`)「おー、ディ、じぶんではしれるから、ぼくはのっているだけですお」

ブレーキレバーを握ることも踏むことも、ましてやクラッチを変えることもブーンには出来ない。
全てはディの人工知能によって電子制御され、最適化されているに過ぎない。
その機能が付いていたからこそブーンがヒートを助け出せたのだが、やはり、情けないという気持ちが生まれてしまう。

ノハ<、:::|::,》『自信を持ちなよ、ブーン。
      お前が乗っていたからディはここまで頑張ってくれたんだ』

(∪´ω`)「お?」

ノハ<、:::|::,》『バイクは、人を選ぶ乗り物なんだ』


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