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Ammo→Re!!のようです

687名も無きAAのようです:2017/05/05(金) 09:32:56 ID:NjkwanZg0
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ディ、と名付けられた“Ideal――アイディール――”に跨る少年は自分の成すべきことだけを考えていた。
ハンドルを握り、両足でタンクを挟みつつも、考えることはヒートの事だけだった。
彼女のために役に立ちたい。
耳付きの少年、ブーンは雨粒の向こうにいるヒートの事を思い続けた。

彼の思いに呼応するように、ディは最短の距離を最速で駆け抜けた。
バイクに感情があるなど、お伽噺の世界だ。
勿論、ディに感情はない。
ブーンの考えていることを人工知能が感じ取るなど、あり得ない話だ。

長年の研究で多くの科学者が挑んだその命題は、世界が滅びるまで実現しなかった。
夢の終わりかと思われたが、それは誰も予想しない形で今育まれていた。
自己学習機能を備えた人工知能に対してブーンが接するうち、人工知能は設計者の予想をはるかに超えた速度で成長をしていた。
自我に近い物がすでに生まれ、搭乗者の特徴や状況を把握し、外部入力される音声から自分に対して人間の様に接してくる少年の事を考えるようになっていた。

ディは今、搭乗者の心拍数や呼吸音から精神的な状況を理解し、最速かつ安全な動きで路地を駆け抜けていた。
もしも自分に声があれば、とディはありもしない可能性を基に想定した。
落ち着くように声をかけ、抱きしめてあげればいいのだろうか。
感じ取る体重、声変わりを迎えていない中性的な声、体の大きさから推定されるのは十歳以下の幼い子供。

先ほど聞き取った銃声は少年が撃たれるような状況下にあり、それを守れるのは自分しかいない。
となれば、ディがするべきことは乗り手の生命を危険から遠ざける事。
そして、安心させることだった。
乗り手の精神的な状況が運転に影響を及ぼし、運転ミスによる死亡率の上昇に関係していることをディは知っていた。

(#゚;;-゚)

だが声にはならない。
彼女には声を発する機能もないし、その為に必要なソフトウェアが入っていないからだ。
出来ることはただ一つ。
要望に応じて目的地まで所有者を確実に連れて行く事。

(∪;´ω`)


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