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Ammo→Re!!のようです
683
:
名も無きAAのようです
:2017/05/05(金) 09:20:14 ID:NjkwanZg0
( ・曲・)『さぁ、どこでしょうね!!』
言葉とは逆に、彼の回避動作は決して余裕がある動きではない。
辛うじて攻撃を回避し、どうにかヒートが隙を見せないかを窺うので精いっぱい。
堂に入っているが、所詮はそこまでの話。
ヒートには到底及ばない凡人のせめてもの抵抗。
ヒートは家具を蹴り壊し、床を左手で引き裂き、壁を右腕で粉砕して隣部屋と繋げた。
それでも、ヒートの攻撃は当たらない。
常人以上に逃げ慣れていると気付いたのは、アパートに開けたトンネルから反対側の路地に出て来た時だった。
如何なる理由なのか想像もつかないが、男は退路を常に探し、最善の退路を選んで行動している。
どこかに誘い出すつもりだろうか。
( ・曲・)『さて、どうでしょう、この辺りで諦めていただくというのは』
ノハ<、:::|::,》『諦めることだったら、諦めてやるよ』
かつて自分に何度も言い聞かせた言葉は、自然に口から出てきた。
諦めることを諦めた人間は、例外なく厄介な存在と化す。
ヒートが殺した人間の中にも何人もいた。
死の淵で抗い、我が子を守ろうとした母親。
復讐を誓ったヒートにとってその光景は心を痛めつけるには十分だったが、銃爪を引くことを躊躇う理由にはならなかった。
それもまた、ヒートが諦めることを辞めた人間だったからこそ成せた技だった。
この覚悟を持った相手に対して、脅しや威嚇行為は意味がない。
にも関わらず、モララーの反応は相変わらずだった。
娼婦を前にした男のように、自らの優位性を疑っていない。
( ・曲・)『はははっ、勇ましい事だ。
どんな声で泣いてくれるのか、どんな顔に歪んでくれるのかが楽しみですよ』
ノハ<、:::|::,》『そうかい……』
逃げることにだけ専念する相手ならばいいのだが、モララーはそうではない。
教科書通りに反撃の隙を狙っているだけあり、こちらが迂闊に隙を見せようものならそこを狙ってくるのは間違いない。
ヒートはこういう手合いが面倒なのをよく知っている。
全てがマニュアル通りならばまだしも、一部がプロ級の能力値となると、予想できる動きとそうでない動きの見極めが難しい。
特に厄介な要素がモララーの口部を覆う棺桶だ。
防御特化、もしくは攻撃性に特化した物ではなさそうだが、その形状は明らかに噛み砕くための形状をしている。
モララーが逃げている間、それを使う素振りを一度も見せなかったことから近、中距離での戦闘が前提だろう。
それはヒートの持つレオンと同じ間合い。
使う絶好のタイミングを相手が得るより前に決着をつけ、終わりにするしかない。
地面が爆発したかのような衝撃と音が生じたかと思うと、ヒートの姿はモララーの正面に現れていた。
狙いは無防備な胴体。
重要な臓器の集う、生身の人間の持つ弱点の一つ。
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