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Ammo→Re!!のようです

640名も無きAAのようです:2017/03/28(火) 21:52:10 ID:2nMT7N0s0
四枚ある楯の全てが無力化された今、ダイ・ハードは肉弾戦以外に戦う術を持たない。
コンセプト・シリーズの持つジレンマ。
特化している部分を取り除かれれば、残るのは絞り粕のような機体だけ。
汎用型ではないため、残された能力だけで立ち向かわなければならない。

今、デレシアは目の前に現れた三体のコンセプト・シリーズをほぼ無力化した。
それは彼らが棺桶の能力に頼り切ったことが招いた失態であり、当然の結果だった。
唯一、ジョルジュだけは別だ。
彼は己の棺桶の性能を理解した上でデレシアとの戦いに挑んでいた。

ζ(゚ー゚*ζ「さ、どうする?」

四つの薬莢を廃莢し、目にもとまらぬ速さで再装填を行う。
そして得物をデザートイーグルに持ち替え、弾種をINF(In the Name of Father)から対強化外骨格用の物に完全に入れ替えた。
この間、一秒にも満たない早業だった。

(::[-=-])『糞っ!!』

ここで突撃してくる者があれば、それは底なしの無能であることを証明する何よりの振る舞いとなる。
デレシアに対して策謀を巡らせるだけあって、ショボンは潔くその場を退いた。
賢い選択だった。
ショボンの撤退を援護するように、ジョルジュの射撃がシャッターを貫通してきた。

相変わらず的確な対処だ。
嗚呼。
残念で仕方がない。
ティンバーランドにはもったいない男だというのに、こんな形で堕ちてしまうとは。

√[:::|::]レ『……やって!!』

(:::○山○)『燃やすアル!』

新たな声。
それは、オアシズにいた餃子屋の男の声だった。
確か名前は、シナー・クラークス。
ブーンの教育に役立ってくれた人間だ。

とても残念な知らせばかりが続く。
彼の宣言を証明するように、赤い焔がシャッターを染め上げた。
その炎は瞬く間にシャッターを融かした。

ζ(゚、゚*ζ「……“ファイヤ・ウィズ・ファイヤ”ね」

炎には炎をもって戦わせよ、の名前を冠せられたコンセプト・シリーズだ。
火炎放射兵装を備えた棺桶の中でもトップクラスの耐熱性、そして粘度の高い科学化合物の使用による安定した燃料の供給。
全ての炎を制圧することに特化して作られた棺桶。
耐熱に優れた装甲は自らの炎で焼かれることもなく、マグマの中でさえ問題なく活動することが出来る。

ζ(゚ー゚*ζ「でもね……」


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