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Ammo→Re!!のようです
629
:
名も無きAAのようです
:2017/03/28(火) 21:31:23 ID:2nMT7N0s0
理想の形とは即ち鋼鉄の馬の再現。
馬は自ら考え、自ら走る生き物だ。
絆のある馬であれば、四肢を失った人間を乗せてもそれに合わせて走ることは証明されている。
そこに到達することが開発者の夢であり、アイディール計画の始まりでもあった。
乗り手を選ばないバイク。
低身長の人間でも、足を失った人間でも乗りこなせるバイク。
初心者でも、目が見えない人間でも乗りこなせるバイク。
そこで開発者が目を付けたのが既存の技術、オートクルーズ機能だった。
一定の速度で走り続けることのできる機能を進化させれば、自動で速度を変化させ、ギアを変化させられる。
彼らはエンジンを一から設計し始めた。
エンジン開発に着手してから三年後、自動可変機構を搭載したエンジンが出来上がり、操縦者に合わせた自動走行機能も実現した。
それらを統括する人工知能は更に一層の進化を遂げ、乗り手を識別してその人に合わせた走行を記憶するようになっていた。
それから多くの試行錯誤と改善と改良を経て、アイディールが世に生み出された。
今、ティンカーベルの島を疾走する“ディ”と名付けられたアイディールが乗せているのは、決して、歴戦のバイク乗りではなかった。
バイクの操縦などしたことの無い、一人の少年だった。
少年には犬の耳と尻尾があったが、それは今、ヘルメットとローブによって完全に隠されていた。
(∪;´ω`)「……っ」
必至にハンドルを握るブーンは、自分に与えられた役目を果たすべくディから落ちないよう、両足でしっかりとタンクを挟んでいた。
背後から迫ってくる人間の声がブーンの耳に届いた。
ここに至るまで全く気付かず、ブーンをデレシアと勘違いして追ってきた間抜けの声だ。
(#´・ω・`)「糞耳付きの糞肥溜め野郎がどうして糞運転出来ているんだ!!
糞っ!!」
流石に、気付かれたようだ。
デレシアの作戦に従い、ブーンはディに乗って街中を走ることになっていた。
撃たれる危険性は指摘されており、それを承知したうえで、ブーンは自らの意志でディに乗る事を志願した。
(#´・ω・`)「デミタス!! はめられた!!
デレシアは別の場所からヒートのところに行くつもりだ!!
こいつは餌、囮、捨て駒だ!!」
(;´・_ゝ・`)「ちっ!! そのガキはどうする?!」
(#´・ω・`)「見るのも悍ましい!!
放っておけ、駄犬を追う趣味はない!!」
その時、嵐の空に小さいながらも強烈な光を放つ赤い物体が現れた。
知っている。
あれは信号弾と呼ばれる物で、自らの状況や位置を示すための道具だった。
これもデレシアの話していた通り。
悪天候の中無線機以外を用いた大多数に連絡を取るのならば、あれがかなり有効な道具だと教わった。
嵐の中で信号弾を打ち上げても風にあおられるだろうが、無線で位置を伝えるよりも遥かに分かり易い。
あの周囲に行けば、兎にも角にも目的の何かがいるのだから。
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